XANDRIA "THE WONDERS STILL AWAITING"が2月1日(水)国内盤発売

ドイツの女性Voをフィーチュアしたシンフォニック・パワー・メタル・バンド、XANDRIAの、通算8作目となるフル・アルバム"THE WONDERS STILL AWAITING"が2月1日(水)にマーキー・インコーポレイティドから日本盤リリースされます。
前作"THEATER OF DIMENSIONS"(2017)は母国ドイツのチャートで17位を記録する成功を収めたものの、リリース後にヴォーカリストのダイアン・ヴァン・ガースバーゲンが脱退、その脱退の理由となったバンド内における精神的ストレスについて、過去に在籍した複数の女性ヴォーカリストたちからも「私たちの時もそうだった」という声明が発表されるなど、ちょっとしたスキャンダルのようになっていました。
その後、ベーシストだったスティーヴン・ウソウがORDEN OGANに加入して脱退するなど、バンドのラインナップは不安定で、結局、唯一のバンドの創設メンバーであるマルコ・ホイバウム(G)以外のメンバーは全員一新する形で制作されたのが本作。
本作から一番最初に先行公開されたMV曲のタイトルが"Reborn"(生まれ変わり)なのは偶然ではなく、きっとバンドからのステートメントのようなものなのでしょう。
彼らは、身も蓋もないことを言ってしまえば初期NIGHTWISHのフォロワーで、その手のバンドの中でも良く言えば「純度」が高い(悪く言えばオリジナリティは薄い)典型的なシンフォニック・メタル・サウンドなのですが、このパワー・メタル色の強さは現在の本家が失ってしまったもので、初期のNIGHTWISHが好きだった人にとってはなかなか心惹かれるものがあるのも事実。
ターヤ(元NIGHTWISH)同様、オペラティックな歌唱を得意とした前任シンガーに対して、新ヴォーカリストのアンバー・ヴールヴァイはよりストレートな歌唱スタイルの持ち主で、そういう意味ではファンにとってはNIGHTWISHがターヤからアネットにVoを替えた時に近い印象かもしれません。
ラルフ・シーパース(Vo : 元GAMMA RAY、現PRIMAL FEAR)がゲスト参加している#3 "You Will Never Be Our God"をはじめとする先行公開されているMV曲はどれも安定したクオリティを示していますが、Voのスタイルが変わったことで全体の印象は結構変わっているので、これがファンに受け容れられるのか、バンドとしては勝負所でしょう。
個人的にはこのインド人ぽいルックスの新Voは、MVを視聴する限りなかなか良いヴォーカリストなのではないかと思います。
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