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LOUD PARK 13 二日目感想 2013.10.20

昨夜このブログでLOUD PARK 13一日目の感想を書いていたら思いのほか夜遅くなり、あえなく二日目も寝坊。なんという本末転倒。

とはいえ、ライヴの感想などというのは余韻が残っているうちに書かないと忘れてしまうし、そもそも面倒くさくなってしまうので、その辺は難しい所です。

いや別に書かなくても誰も困らないのですが。

そんなこんなで、降りしきる雨の中、会場に到着すると2バンド目であるBREAKING ARROWSが始まるところでした。

ネット上で知った所によると、1バンド目のMETAL CLONE X(CHTHONICのフレディやマーティー・フリードマンによる、ももいろクローバーZのメタル・カヴァー・プロジェクト)にはなんと八代亜紀がゲスト出演して、彼女の代表的ヒット曲である「雨の慕情」と、マーティー・フリードマンによる新曲「MU-JO」をプレイしたそうで、それは面白いものを観損ねたなあ、と残念な気持ちになりました。

BREAKING ARROWS

元SIAM SHADEのDAITA(G)がアメリカで結成したバンド。ビール飲みつつ朝飯(というには遅いですが)食べながら席で観ていました。

日本のJ-POPフィールドで成功したHR/HMバンドのメンバーがアメリカでバンドを結成、というとCATS IN BOOTSを思い出しますが、短命に終わったCATS IN BOOTSと比較するのはいささか不吉ですかね。

プレイされているのはモダンなアメリカン・ハード・ロックで、さすがにクオリティは低くない。

ただ、SIAM SHADEの持っていた「キャッチーだけど実はテクニカルで複雑」という魅力はあまり継承しておらず、これだとSIAM SHADEのファンはあまり引き継げないだろうな、と思われるのがもったいない。

まあ、本人がゼロからのスタートを望んだのであれば、それも本望なのでしょうが、正直な所、ここで聴く限り、このバンドならではの「スペシャルな何か」というものは特に感じられないし、曲も凄く良い、とは思えない。

ヴォーカリストの声やルックスもあんまり日本人受けするタイプとは思えないし(日本人がターゲットではないのでしょうが)、ぶっちゃけバンド名がちょっと…ダサくないですか…?(震え声)

DAITA以外のメンバーは皆アメリカ人と聞いていたのに、Drが日本人の、それも女性に見える。めっちゃ笑顔で楽しそうに叩いていて、すごく好感度高い。

終演後、本日はMCに復帰していたサッシャ氏によると、どうやら今日のDrはヘルプのようで、FAZZY CONTROLのSATOKOさんというドラマーだそう。

FAZZY CONTROLというバンド名はなんとなく聞き覚えがあったが、詳細は知らないためググってみると、このSATOKOさんはあの「手数王」菅沼孝三さんの娘さんだそうな。道理で女性にしては(いや男性の水準でも)やたら上手いと思いました。


ENFORCER

スウェーデンのNWOTHM(早くも死語?)バンド。

BURRN!誌などでも結構プッシュされており、アルバムもなかなか良かったので期待していました。実際、この時間にしては結構アリーナ前方に人が集まっている。

前回の来日公演も非常に評判が良くて、行けばよかったと思っていましたが、その後ツイン・ギターの片割れが脱退し、ヴォーカルがギターも兼任するようになっている。

ギターを弾きながらだと、以前ほどフロントマンとしては動き回れなくなって、ライヴの魅力が減退してしまうのでは…? と危惧していましたが、なんのなんの、充分に若々しいエナジーを発散していました。

初期のIRON MAIDENを思わせる(つまりNWOBHM風の)、リフやリード・ギターを満載しながらアグレッシヴに突っ走るサウンドは、やや一本調子な所も含めて魅力的。

ACCEPTなどを思わせるフォーメーションも、ACCEPTほどキッチリと決まっておらず、適度にラフな所がカッコいい。

本来こういう音楽性のバンドはひたすらヘッドバンギング、というのが正しい作法だと思いますが(?)、アリーナ前方ではサークル・ピットなども発生し、盛り上がっていました。


MOKOMA

LOUD & METAL ATTACKにおける人気投票で、大本命と目されていたTURISASを破って選出されたフィンランドのスラッシュ・メタル・バンド。

スラッシュ・メタルとはいえ、フォーク・メタル的な素養を漂わせており、歌詞もフィンランド語で、どこか牧歌的でユーモラスな雰囲気を漂わせているのが特徴。

眼鏡&長い髭のヴォーカルがまたいい味を出している。

ライヴはあのインパクトのあるTURISASのライヴを超える(実際に超えていたかどうかはともかく、とりあえず総数自体が少ないTwitterによる投票では超えていた)好評を博しただけあって、とてもフィンランドのドメスティック・バンドとは思えないほど魅力的。

このアグレッシヴなのになぜか楽しい気持ちにさせるフィーリングはこのバンドならではの個性ですね。フィンランド…どれだけメタルの層が厚いのでしょう。

ただ、これはライヴで観ると楽しいですが、家でCDを聴いて楽しめるかどうかは未知数で、本日の好評をきっかけに日本盤がリリースされたりしても、意外と売れなかったりするのではないかと思っています(余計なお世話ですね)。


AMORPHIS

MOKOMAに続くフィンランドの民俗音楽からの影響を感じさせるバンド(とはいえ、その影響の出方は全く異なりますが)。

前回LOUD PARK 07に出演した際には、やはり寝坊で観損ねてしまっていました。

初来日公演のときは、演奏力が不足していて相当ヤバいパフォーマンスだったと聞いていますが、現在本国フィンランドではチャート上位の常連となった今では、さすがに安定感のあるパフォーマンス。

彼らの孤高の音楽世界をキッチリ描き出したそのパフォーマンスは、きっとファンに満足感を与えただろうと思う一方、パフォーマンス自体にはその音楽ほど際立った個性はなく、彼らの音楽に興味がない人を引き込むようなライヴではなかったかも。

トミ・ヨーツセン(Vo)の使っているマイクの形が変わっていて、実は本日それが一番印象に残りました。


BABYMETAL

本日一番賛否両論を呼んだアクトかもしれませんね。個人的にはこういうのも楽しめない人って人生損してるような気がしますが。

SUMMER SONICの際の「(同時間帯に出演していた)LINKIN PARKはこっちじゃないぞ」という影ナレに笑わされましたが、本日も「(同日に幕張メッセで来日公演をしている)地獄の軍団はこっちじゃないぞ」に笑わされました。

イントロ的な楽曲である「Babymetal Death」に続いて始まったのがキバオブアキバとのコラボ曲というか、実質カヴァーである「君とアニメが見たい」だったのが意外でした。

その曲以外でも、ROCK IN JAPAN FESやSUMMER SONICではプレイされなかった、彼女らのレパートリーの中では一番ピュアなメロディック・スピード・メタル・チューンである「紅月」がプレイされた一方、実質的なデビュー曲ながら、メタラー受けは悪そうな「ド・キ・ド・キ☆モーニング」がプレイされなかったあたり、彼女たち(というか、その後ろにいる大人たち)なりに場の空気を読んだのかもしれません。

バックバンドの演奏は相変わらずかなりゴツいサウンドで、ラメの入ったピンクのギターを弾いていたギタリストは相当なバカテク速弾きを連発していました。

アリーナ前方は大盛り上がりで、さすがにサイリウムを持っているような人は一人しか見当たりませんでしたが、本日最大の(唯一の?)ウォール・オブ・デスまで発生していました(終演後サッシャ氏に「ダメ、ゼッタイ」と注意されていましたが)。

一方、アリーナ前方以外は様子見といった感じで盛り上がりの落差はありましたが、アリーナ前方1ブロック分の動員を増やしたとしたら彼女らの興行における功績は大ですね。

しかし、ショウの途中で映し出されたオモシロ映像、あれは伊藤政則氏に見せているのでしょうか…(笑)。


TRIVIUM

新作を出したばかりの絶好のタイミングでの出演となったTRIVIUM。

そのタイミングの良さもあってか大人気で、多分今回のLOUD PARKで唯一のアリーナ前方入場規制となっていました。

個人的には彼らの楽曲はやや過剰に複雑で、決して「ノリやすい」音楽ではないと思うのですが、序盤からサークル・ピットが複数発生する盛り上がり。

特に「Kirisute Gomen」では複数のサークル・ピットが合体するかのように本日で最も巨大なサークル・ピットが出現、バンドの勢いを感じさせてくれました。

実際、前回出演したLOUD PARKではいささかステージの広さに不釣り合いに感じるような「軽さ」を感じましたが、今回はかなりスケール感を増してましたね。

外人が「TOKYO」と呼びかける際、なぜか「トキオー」という発音になりがちなのですが、本日のマシューはちゃんと「トウキョウ」と発音できており、全体的に日本語が流暢になってきていたのは、やはり日本人である母親の薫陶が効いているのでしょうか。

しかし、だとしたらこの会場が東京ではなく埼玉であることを教えないのは片手落ちというもので、MOKOMAやSTRATOVARIUS、イングヴェイなど、ちゃんと「サイタマ」と呼びかけたアーティストにはどうしても及びませんね(何が?)。


SPIRITUAL BEGGARS

ぶっちゃけメシタイムにしていたので、半分くらいしか観ていません。

どうやら同じタイムスケジュールだった人は多いようで、前のTRIVIUM、後のSTRATOVARIUSと比べると随分寂しい人の入りで、アリーナ前方ブロックさえかなり余裕がある(一方で通路はかなり混雑。昨日より明らかに動員多いですね)。

いわゆる伝統の「アモット枠」としてクリエイティブマンが意図的に呼んだはずですが、動員への貢献度はそれほど大きくなかったようで、これなら連続出場が途絶えた昨年をもってキッパリ切ってしまってもよかったのでは。

まあ、ニュー・アルバムも出たばかりでタイミングも良かったし、ぶっちゃけ今の彼らの人気では単独公演はキツいと思うので、そういう意味ではファンにとっては良かったと思いますが。

正直あまり好みの音楽ではないので深くは突っ込みませんが、前回観たときには今一つしっくり来なかったアポロ・パパサナシオ(Vo)も今回は馴染んでいた気がするし、悪くないライヴだったのではないでしょうか。

マイケル・アモットも、これまでにも増してマイケル・シェンカー的な泣きのトーンで弾きまくっていて、やはりこの人のトーンは印象的だなー、と思いました。

バンドの衣装もこれまで以上に70年代風でしたが、マイケル・アモットが着けていたバンダナも恐らくは70年代的なファッション、あるいはウリ・ロートあたりを意識したもので、何かを隠そうとしていたわけではないのだろうと思います。


STRATOVARIUS

本日一番期待していたバンドですが、その期待に完璧に応えてくれました。

まあ何度も観ているバンドで、毎回良いライヴを見せてくれるのですが、今回はその中でもかなり良い部類に入るんじゃないですかね。

まず演奏がタイト。新加入のロルフ・ピルヴ(Dr)も、前任のヨルグ・マイケルほどの突進力はないものの、充分な実力を感じさせてくれたし、マティアス・クピアイネン(G)とラウリ・ポラー(B)の弦楽器隊のスキルは現代メタル・シーンでも屈指の高さでしょう。

特にマティアス・クピアイネンは、前任者が良くも悪くもキャラの立った人だったので過小評価されていますが、前任者の弾いていたフレーズをさらに難度を上げ、よりスムーズに弾きこなしていることはもっと広く認識されていいと思います。

ティモ・コティペルトも好調で、新曲はバッチリ、ティモ・トルキ時代の高音がキツい曲も上手くフェイクしてごまかしていました。ステージ袖のスタッフから次々と投げ込まれる水のペットボトルを全てカッコよく片手キャッチして客席に放り込むアクションに「反射神経良さそう」と思いました(笑)。

選曲については様々な意見があって当然ですが、個人的には久しぶりに「Eagleheart」が聴けたのが嬉しかったし、まさかフェスで10分近い「Destiny」までやってくれるとは。

「やる予定はなかったけど、友人からのリクエストでやることにした」という「Forever」もやっぱり名バラード。昨日のEUROPEの「Carrie」を思い出します。

ラストの「Hunting High And Low」は実に巧みにオーディエンスを煽って、今年のLOUD PARK史上最高の大合唱が会場に響き渡る。

いやいや、これはファンの贔屓目を差し引いてもベストアクトでしょう。「NEMESIS」の単独ツアーもぜひお願いします。


LAST IN LINE

黄金時代だった初期DIOの曲を、亡くなってしまったロニー・ジェイムズ・ディオを除く当時のメンバーでプレイするといういわゆるトリビュート・バンド(本人たちはそう呼ばれたくないと言っていますが)。

ただ、直前になってベースのジミー・ベインが来日しないことが発表され、ヴィヴィアン・キャンベル(G)が在籍していたSWEET SAVAGEのレイモンド・ホーラーなる人物が代役を務めている。

正直、観客はSTRATOVARIUSに比べるとだいぶ少ない。個人的には期待していたが、出番はTRIVIUMと入れ替えるくらいでちょうどよかったと思います。

しかし、そんなごたくもメタル・アンセム「Stand Up And Shout」でショウがスタートすると吹っ飛びます。

ロニーの代役という重責を担うアンドリュー・フリーマン(かつてLYNCH MOBやHURRICANEに在籍していたことがあるらしい)は、個性は薄いものの、声量・歌唱力ともに申し分なく、楽曲のイメージを損ねることなく歌いこなしている。「ロニー本人じゃなければ認めない」という「信者」でない限りは特に文句はないでしょう。

やはり初期3枚のDIOの曲はいいですね。アメリカでもそこそこ成功していたわけですが、アメリカ人が受け入れられるギリギリの様式系正統派メタルがこのサウンドなんだろうと思います(これ以上クサく大仰になると欧州や日本でしか受けないと思われます)。

実はCDで聴くとちょっと地味かな、と思っていた曲も、こうしてライヴで聴くとカッコ良く感じられたので、久々にアルバムを聴き直してみようかな。

80年代当時のDVDなどを見ると、その時はもっと前のめりな勢いが満ちていましたが、さすがに今となっては勢いよりは貫禄な感じの安定感ですね。ヴィニー・アピス(Dr)なんてどう見ても全力で叩いている感じではないですが、それでもバスドラの音とか異様にデカくて、どんだけパワフルなのかと。

ヴィヴィアン・キャンベルもガンとの闘病が報じられていましたが、見たところ治療が上手くいっているのか、元気そうに弾きまくっていて何よりです。

DEF LEPPARDで観たときも、ギター・ソロになるとかなりアツいギターを弾いていたので、この人は本来こういうギターが引っ張っていくタイプのバンドで成功するべきだったのではないかと思いますが、まあ客観的にはDEF LEPPARDなんて就職先としては最高の安定感で、人間何が幸せなのかわかりませんね。

話が逸れましたが、名曲ラッシュでかなりの満足度でした。やはりラストの「We Rock」にはシビれましたね。HR/HMというジャンルを代表する名曲のひとつだと思います。

ただ、オーディエンスに「Last In Line」の冒頭部を歌わせようとするのはやめてください。日本人が対応できるのは曲タイトルとかサビのワンフレーズくらいが限界です(苦笑)。

あと、代役で来た昔のビリー・アイドルみたいな髪型のベースの人がやけに目立ちたがりで、しょっちゅうモニターにアップで映ろうとすることに苦笑してしまいました。

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LOUD PARK 13 初日感想 2013.10.19

開催前日になって2日目のトリであるKING DIAMONDのキャンセル(KING DIAMOND側の言い分ではキャンセルしたのはプロモーター側であってバンド側ではないそうですが)が発表されるというかつてないトラブルで幸先悪く始まったLOUD PARK 13。

私はというと、週明けに大きなプレゼンがある関係で、前々日は徹夜、前日は夜3時まで仕事とコンディションは最悪で、しかも本来、19日も20日もそれぞれ別件のイベント立会いがあったのを他の人に任せて強行参加。もはやライフワークですからね(笑)。

しかし連日の睡眠不足が祟って案の定寝坊。目覚まし時計を止めた記憶が全くありません。

到着したときにはTHERIONのショウが始まっていました。通路にはあまり人がおらず、まさか予想通り今年はガラガラ?かと思って会場内に入ると、パッと見そこそこ人がいて安心しました。

THERION

LOUD PARK 07で一度観ているが、そのときも楽しめたので期待していた。機材トラブルで演奏曲を削らなくてはならなかったようだが、別段「特別聴きたい曲」があるわけではなかったのでその点は特に問題なし。

目当てのひとつだったトーマス・ヴィクストロム(Vo)が今回別のミュージカルの仕事を優先したため不参加なのが痛いが、そういう参加シンガーが流動的でもコンサートが成り立つのがこのバンド(プロジェクト?)の特異なポイントである。

トーマス不在でも、スノーウィー・ショウの存在感と、ワンピース姿の「可愛いオバサン」シンガー、ロリ・ルイスのオペラティックな歌唱によって彼ら独自のシンフォニックでシアトリカルなステージは今年も楽しめた。

ただ、多分このライヴを観てバンドに興味を持った人は多いと思うのですが、衣装なメイクなどもちょっと凝ってはいるものの、なんとなく「仮装大会」レベルの中途半端さがあり、誰がメイン・ヴォーカルなのかわかりにくい音楽性なども含め、日本人には「なかなかいいね」以上のインパクトを与えるのは難しいような気がするんですよね…。


LORDI

これも楽しみにしていた、フィンランドの(いろんな意味で)モンスター・バンド。映像作品などは観たことがあったが、実物を見ると予想よりデカくて驚いた(衣装がゴツいから、というのが大きいのかもしれませんが)。

最近このバンドはデビュー当時よりヘヴィなアグレッションを強調しているようだが、本日のサウンドもかなりヘヴィな大音量で、正直なところウルサ過ぎてこのバンドの一番の魅力であるキャッチーなメロディが埋もれ気味だったのがやや残念。

とはいえ見た目が圧倒的にインパクトあるし、小道具なども使った演出の多いステージはエンターテインメント性に満ちており、文句なく楽しめました。

「Blood Red Sandman」と「My Heaven Is Your Hell」をプレイしてくれなかったのが残念だが、ラストの「Would You Love A Monsterman?」はグッと来ましたね。


LYNCH MOB

前回観たとき、かなりつまらなかったので完全にメシタイムにするつもりでした。私以外にもそういう人は多かったようで急に場内の人が減り、通路の人が増えていましたが、なんといきなり1曲目がDOKKENの名曲「Tooth And Nail」。

その後もDOKKENの名曲ばかりがプレイされ、LYNCH MOBの最大の問題であった「曲がつまらない」という弱点をクリアしている(いいのかそれで?)。

仕方がないので(というのも変な話ですが)、ハーブチキンごはんとビールを買って指定席で食べながら鑑賞。

前回のLYNCH MOBにはもうひとつ「フロントマンに魅力がない」という大きな問題がありましたが、本日シンガーとして帯同していたキース・セント・ジョン(BURNING RAIN)は、個性は強くないものの、なかなか良いシンガーだと思いました。

反対側のステージでBEHEMOTH待ちをしている人たちの方が多かったのが物悲しかったですが、LOUD PARK 09で観たDOKKENやLYNCH MOBよりも楽しめました。


BEHEMOTH

ポーランドのカリズマティックな支持を誇るブラック・メタル・バンド。ポーランドなどというロック後進国にあって国際的な人気を得るバンドだけあってなかなかカッコいい。

ただ、寝不足にもかかわらずさっきビールを飲んでしまったため、途中で睡魔が…。意外とこういうエクストリーム・ミュージックって眠気を誘うんですよね…。

途中30分ほど寝落ちしてしまいましたが、観れた範囲では申し分のないショウでした。いったん終わったかと思わせて、ネルガル(Vo)がマスクを被って再登場してもう一曲プレイする演出も心憎かったですね。

日本ではどれだけアンチキリストな発言をしても何の問題も起こらないので、そういう意味でバンド的には張り合いがなかったかもしれませんが(笑)。


CARCASS

先日リリースされた新作が良かったので期待していましたが、期待に違わぬ素晴らしいライヴでした。

新作のイントロ「1985」から「Buried Dreams」の流れでツカミはOK、その後もテンションを落とすことなく、円熟のアグレッションが炸裂。

前回のLOUD PARK出演時とは違ってステージ間のセンター・モニターにはちゃんとバンドの演奏風景が映し出され、後ろで見ている人にも優しい仕様になっていたものの、バンド後方のモニターには前回同様グロ画像などが映し出されていた(苦笑)。

アリーナ前方では大小3つほどのサークル・ピットが渦巻き、場内の盛り上がりもかなりのもの。彼らをベスト・アクトに挙げる人も多いのではないでしょうか。

私は途中からANGRA待ちのために反対側ステージに移って聴いていましたが、唯一残念だったのはラストの「Heartwork」で、あのツインギターのリード・フレーズをハモってくれなかったことだけですね(笑)。

ライヴ終了後、ジェフ・ウォーカー(Vo, B)がステージの下に降りて、オーディエンスに何やらステッカーのようなものを配っていました。そういうことをするようなバンドだと思っていなかったのでちょっと意外でしたね。


ANGRA

個人的には今日一番の楽しみだった、ファビオ・リオーネ(Vo:RHAPSODY OF FIRE)をゲスト・シンガーに迎えたANGRA。

これまで彼らは2度LOUD PARKに出演しているが、その時は既にエドゥ・ファラスキが喉を傷めていたため、正直あまり良いパフォーマンスとは言えなかったが、ファビオはさすがの安定感。

最初は音が悪く、1曲目「Angels Cry」の冒頭ではほとんど歌声が聞こえなかったが、サウンドは徐々に改善していった。

冒頭の「Angels Cry」から「Nothing To Say」の流れ、そしてクライマックスで演奏された「Carry On」、そしてラストの「Nova Era」は大盛り上がりだったが、全体的にはバラード寄りの「聴かせる曲」が多く、正直フェス向けの選曲としてはやや微妙だったような。

ただ、ファビオが「好きな曲だ」と紹介していたのは「Time」、「Gentle Change」、「Rebirth」と、そういう曲ばかりだったので、こういう選曲こそが「ファビオのいるANGRA」の醍醐味なのかもしれません。

実際、トータルで見ればファビオの歌唱は良かったと思いますが、特にアンドレ・マトス時代の曲に関しては、高音部においてデス声風のシャウトで逃げざるをえない箇所が多く、いかに全盛期のアンドレのカウンターテナーが難度の高いものであったかをあらためて感じさせられました。

演奏については、キコ・ルーレイロは本日登場したギタリストの中でも突出して安定したテクニシャンぶりでしたが、その反面ラファエル・ビッテンコートのプレイにはちょっと粗さが目立ったような。

まあ、個人的には世界一カッコいい歌声だと思っているファビオの歌でANGRAの名曲を聴けて満足でしたね。選曲が物足りない人は来月リリースされるDVDを買いましょう(笑)。

個人的には、なぜファビオがずっと出演者パスを胸元にぶら下げていたのかが気になりましたが(笑)。


EUROPE

再結成後のアルバムについては、ロック・バンドのアルバムとしてのクオリティはともかく、EUROPEというバンドに求める音楽(というかメロディ)が提供されておらず、その新曲が中心になることを危惧していました。

実際、冒頭2曲はブルージーで地味な新しめの曲だったので「こりゃアカン…」と思ったのですが、3曲目でなんと「Scream Of Anger」を演奏、一気にボルテージが上がる。

続く曲は、アレンジが大幅に変わっていたため一瞬なんの曲かわかりませんでしたが、「Superstitious」。キー・マルセロ(G)時代の曲もやるんですね。

とにかくジョーイ・テンペスト(Vo)のフロントマンぶりがカッコいい。マイクスタンド職人と呼びたくなるほど華麗なマイクスタンド使いの見事さは、古臭いと感じる人もいるかもしれませんが、二枚目ロックスター(死語)だけに許されるパフォーマンスと言えるでしょう。声もよく出ていました。

ジョン・ノーラム(G)が太って二重アゴになっていたのは軽くショックでしたが、そのギターのトーンの素晴らしさは絶品。技術的にはともかく、なかなかこういう太く艶のある音を鳴らせるギタリストは今どきめったにいませんよ。

「あんまりやらない曲だけど、日本だから特別に」とプレイした「Ninja」も胸熱でしたが、やはり「Seven Doors Hotel」にはグッときましたね。再結成後の最初の来日公演には足を運んでいるのですが、そのときにはあまりにもテンポが落ちていて微妙な気分になったのですが、今日はそれなりにテンポが上がっていて気になりませんでした。

全米シングル・チャートで第3位まで上昇した大ヒットバラードの「Carrie」も大合唱で、本日バラードでここまで盛り上がりを演出したのは彼らだけなのではないでしょうか。

最後から2曲目は、再結成後で一番のヒット曲(本国スウェーデン限定ですが…)「Last Look At Eden」。たしかに再結成後で1、2を争う佳曲だと思いますが、やはり80年代の楽曲に比べると反応は薄い。

しかしラストの「The Final Countdown」、恐らく本日この会場で演奏されたどのバンドのどの曲の中で最も知名度が高いであろう国際的大ヒット曲ですが、これはやっぱり凄かった。スタンド席の人も次々と立ち上がり、アリーナ後方にいた人が一気に前方に詰めかける騒ぎ。この日のクライマックスというかハイライトは間違いなくこの瞬間でしたね。

アメリカのビッグ・バンドほどの貫禄はないにせよ、スウェーデンを代表するロック・バンドの名に恥じないプロフェッショナルなバンド・パフォーマンスでした。満足です。


STONE TEMPLE PILOTS with Chester Bennington

グランジ全盛期、NIRVANAやPEARL JAMなどの美味しい所取りをしたかのような音楽性によって「クローン・テンプル・パイロッツ」とか「パールヴァーナ・イン・チェインズ」などと陰口を叩かれながらも、アメリカでは大ヒットを記録したバンド。

しかし、正直な所日本ではあまり人気があったとは言い難く、特に当時BURRN!誌がグランジを冷遇していたため、HR/HMファンの知名度は皆無に近かった。

オリジナル・シンガーだったスコット・ウェイランドがその後スラッシュ(G)をはじめとするGUNS N’ ROSESのメンバーとVELVET REVOLVERを結成するなどしてHR/HMファンにも多少知られるようになり、「スコットがいたバンド」として認知されたものの、彼らの音楽に実際に触れたことがあるHR/HMファンというのは極めて少なかったはず。

そのスコット・ウェイランドが度重なるドラッグ絡みのトラブルでバンドから追い出され、代わって迎えられたのがLINKIN PARKのヴォーカルで、STONE TEMPLE PILOTSのファンだったというチェスター・ベニントン。

クリエイティブマンとしては、STONE TEMPLE PILOTS自体はあまり知られていなくても、LINKIN PARKのヴォーカルがいれば…という打算が働いたのかもしれませんが、正直このバンドをLOUD PARKのトリに抜擢するという企画には私は当初から懐疑的でした。

MARILYN MANSONやLIMP BIZKITといったバンドは賛否両論分かれるにせよ、とりあえずHR/HMファンにも彼らがアメリカで大成功したバンドであることは周知されていた。

然るにSTONE TEMPLE PILOTSはそもそも知られていない。発表されたとき「誰?」って思った人が相当数いたはずだ。ディスられるならまだしも、関心さえ持たれずに無視されてしまうのでは、という悪い予感はしていた。

そして不安は見事に的中した。EUROPEが終了し、例年のサッシャ氏から代わったMTVのDJ Boo氏がバンド名をコールしても恐ろしいほど反応薄。そしてそのまま会場の半分近い人間が場外に退出。そしていざライヴが始まっても、1曲終わるごとに人が減っていく有様。

バンドのパフォーマンス自体は安定しており、チェスター・ベニントンもステージを端から端まで移動しつつ一生懸命パフォーマンスしている。

しかし、元々彼らを目当てに来ていた人はともかく、「とりあえず様子見してみるか」と思っていた「浮動票」が全く獲得できていないのは明らかで、朝イチの会場もかくや、という人の少なさ。およそトリとは思えない寂しい盛り上がりである。STONE TEMPLE PILOTSのファンだけではなく、LINKIN PARKのファンもある程度いるはずで、それでこれなのだからお寒いにも程がある。

バンドも正直テンションが上がっているとは言い難い雰囲気ながら、それでも手を抜かずに演奏し、曲が終わるごとに「ありがとう」と御礼を言うのだが、観ている方としてはその真面目な態度が逆に痛々しくてつらい。せめて皮肉のひとつでも言ってくれればまだしも罪の意識が薄らいだのに(いや、別にオーディエンスに罪はなく、罪があるとすれば場違いなバンドをトリにしたプロモーターなのですが)。

最初は指定席で座って観ていたのですが、途中で申し訳なくなってアリーナに降りて応援してしまいましたよ…。本来はこんな門外漢に同情されるようなレベルのバンドではないはずなのに…。

こんな状況でもアンコールに応じてくれるバンドに「なんかすいません」と思わず謝りたくなってしまいました(苦笑)。


というわけで、LOUD PARK史上最も寂しい幕引きとなってしまったLOUD PARK 13初日でしたが、パフォーマンスとして悪いものを見せたバンドはひとつもなく(THERIONの前に登場したバンドは観ていませんが…)、客観的に見れば例年と比べても悪くない内容だったと思います。

明日はそもそもトリがいないわけですが、それもまた面白い事態、数年後にはネタになるだろうと受け止めて楽しみに臨みたいと思います。




LOUD PARK 12 感想

今年も昨年同様1日開催となったLOUD PARK 12。

とはいえ、ヘッドライナーが賛否両論だった(少なくともLOUD PARKの「固定客」からはほぼ「否」だったはず)昨年に比べるとメンツに安定感があるし、タイムテーブルが前日に発表され、それすら当日変更になった昨年に比べればはるかに安心感のある内容。

やはり昨年は「震災の影響」ってのが我々日本人が考える以上に大きかったんですかね。
ザック・コーポレーションも倒産してしまいましたしね。

とはいえ今年も前日になってフロアプラン変更のため、指定席の座席が全て変更になるなど、いろいろ信用できない運営(苦笑)。

メンツも安定感があるといえば聞こえはいいが、今日会場に来て行くためにLOUD PARK 06のTシャツを一年ぶりにワードローブから取り出し、バックプリントのバンドロゴを見ると、今年のメンツとの重複の多いこと多いこと(苦笑)。

ていうか、全17バンド中、LOUD PARKに複数回出演したことがあるバンドが半数以上って…という思いはありつつ、「行けば必ず楽しめる」というのが例年の経験からわかっているので行くこと自体には全く躊躇いはなかった。

以下、毎年のことながら超長いレポ(?)になるので、ご興味のある方だけどうぞ。

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LOUD PARK 11 感想

震災の影響なのか何なのか、1日限りの開催となってしまったLOUD PARK 11。

しかも当初から出演アーティスト情報が流出したり、それでいてさんざん正式発表を引っ張った挙句、結局リーク情報通りLIMP BIZKITというHR/HMファンには賛否両論(てか否?)を呼ぶアーティストがヘッドライナーという微妙な状況。

最後に決まったUNITEDも、開催10日前売りのBURRN!で全く触れられていないあたり、相当土壇場で決まったものと思われ、アーティスト招聘は相当に難航、もしくは非計画的だったことが窺い知れます。

オフィシャルサイトのアーティスト情報のいくつかはいつまでたっても「Coming Soon」のままそのまま開催日に至り、タイムテーブルが発表されたのは開催のわずか2日前。

おまけに「当日配られるタイムテーブルには誤りがあります」という話で、どんだけ泥縄でタイムテーブル組んでるんだよ、って感じ。

そして当日は雨と、条件的にはほぼ最悪。強風もあって京葉線は遅れていたみたいなので、幕張メッセでなかっただけマシか。

前日も終電近くまで働いていた私は、あっさり「二度寝」という罠に嵌って開演ギリギリの到着に。

入り口では「傘は持って入場できませんが運営側で責任は持ちません」というほぼ「放棄しろ」というに等しい傍若無人(クリマン、と読みます)な仕切りになっていたが、折り畳み傘ユーザーの私に死角はない。

なんか例年に比べて入場する人や通路を歩いている人の数が少ない印象で、これはもしや危惧していたガラガラ状態? と思ってアリーナに入ってみると、逆に「えっ、この時間にもう?」と思うほどの大盛況。

例年と違って横並びではなく対面する形でステージが設置されている影響か、真ん中で分断されたアリーナは人でいっぱい(に見える)。特に1番手アーティストであるANIMETAL USAがプレイしているBIG ROCK STAGE側は、もう柵の中に入るのが難しそうなほどだ。

実は私は指定席券なので、まずは席に上着と荷物を置きたかったが、既にショウがスタートする時間で客電が落ちていたため、暗くて無理だろうと諦め、荷物を抱えたままスタンディングで1バンド目のANIMETAL USAを鑑賞することに…。

以下、超長いレポ(?)になるので、ご興味のある所だけどうぞ。

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LOUD PARK 10の感想

LOUD PARK明けの先週はプレゼンが2件あるなど激務でして、全く余韻に浸る間もありませんでした。一週間で徹夜3回ておかしくないですか。

この週末ようやく、ライヴから帰宅後勢いだけで書いた自分のレポを読み返したり、公式サイトのレポートページを見るなどして「ああ、LOUD PARK行ったんだな」という実感を得ることができました(苦笑)。

ただ、先週が激務になることはあらかじめわかっていたので、LOUD PARKでは体力温存に努め、一部の特に観たいバンドを除いては極力スタンド席で座って観るようにしていたので、正直不完全燃焼感はあります。

しかし完全燃焼していたら週明け死亡することは目に見えていたので(例年LOUD PARKの翌日は休み、もしくは半休をとっていた)、オトナの判断を優先しました…。

とりあえずそんなわけで、あらためてLOUD PARK 10の振り返りを。

【目当てだったバンド】

1日目:CHTHONIC、EDGUY、ACCEPT
2日目:RECKLESS LOVE、ANGRA、OZZY OSBOURNE


【ベストアクト】

1日目:ACCEPT
2日目:OZZY OSBOURNE

あえてどちらかひとつに絞るならACCEPT。私がこれまでみたメタルのライヴの中でも屈指の熱いライヴでした。
全盛期のライヴを体験した方が本当に羨ましい。


【ワーストアクト】

KUNI

観てる人に痛々しい思いをさせたらダメでしょ…。しかし公式サイトに上がっているライヴ後の映像を観る限り本人には全く反省がないようで、以前キャプテン和田のブログに上がっていたインタビューなどを聞いても、この人は本当に社会人としてダメな人なんだな、という感じがした(少なくとも日本ではアーティストにもある程度の社会性が求められます)。

かつて渡米して成功を目指した、というのは、この空気を読めない性格だと日本の社会ではやっていけないからだったんじゃないか、という気がしますね。


【改善して欲しい点】

バンドとバンドの間の転換の時間が短すぎる。
私のようにできれば全部のバンドを観たい、という欲張りにはゆっくりメシを食う時間が取れなくて困ります(笑)。


【来年観たいバンド】

SYMPHONY X、STRATOVARIUS、PRIMAL FEAR
昨年までと変わらず。ライヴで観れば評価が上がりそうなバンドをぜひ呼んでもらいたい。


【耳にした興味深い噂】

・B'zの稲葉浩志がステージ袖で観ていたらしい。

Twitterで明かしていた所によると、女優の坂井真紀が来場しA7Xのピットに参加(!)していたらしい。


【感想】

やっぱりメッセのほうがフェス感があっていいな。その気になれば全部のバンドが観れるというメリットはあるけど、それじゃ単なる大規模な対バンイベントじゃねーの? って思いは07年から感じてました。

ただ、今年に関して言えば私は前述の通り体力温存に努めなくてはならなかったので、スタンド席のあるさいたまスーパーアリーナで助かった部分もありますが…。

あと、以前はエクストリーム系のバンド限定の現象だったサークルピット/モッシュピットがANGRAをはじめとするあまりコアな要素のないバンドにも広がってきているのが印象的でした。

まあ、これだけデカいピットを作れる機会はそうそうないので、コレをやりたくて来てるんだよ、演奏をじっくり聴くなら家でCD聴いてるわ、って人がいてもおかしくないし、「ライヴの作法」も変わっていくものなんでしょう。バンド側としても盛り上がりが視覚的に体感できて気分いいかもしれませんしね。

それから今年は例年にもましていいドラマーをたくさん観れた気がするな。EDGUYのフェリックス・ボーンケ、HELLYEAHのヴィニー・ポール(元PANTERA)、STONE SOURのロイ・マヨルガ(元SOULFLY)、HALFORDのボビー・ジャーゾンベク(RIOT)、KORNのレイ・ルジアー、MOTORHEADのミッキー・ディー(元KING DIAMOND)、AVENGED SEVENFOLDのマイク・ポートノイ(元DREAM THEATER)など、素晴らしいドラミングをたくさん観ることができました。

KUNIのバックで叩いていたフランキー・バネリも独特のフィルインが随所で聴けて、その点は楽しめました。


【なんとなく考えたこと】

LOUD PARK 08のSLIPKNOTとA7Xが出た日から感じていたのですが、私が好きなタイプのバンドの客層と、SLIPKNOTやA7X目当てで来ているような客層では随分タイプが違うなあ、というのは今年も感じました。

ACCEPTのライヴは、必ずしも彼らの大ファンというわけではない私にとってさえ本当に感動的な熱さだったのに、反対側のステージでSTONE SOURを待っている人たちはいたって無反応で、むしろ退屈そうな人さえ見受けられました。

その様を見て私は、ここまで感性の違う人たちを同じイベントに呼ぼうとするのはお互いに不幸なだけなんじゃないのか、そもそもSTONE SOURやA7X目当てで来ている人たちは自分たちが好きなバンドをメタルだと思っているのか?とさえ思いました。

ただ、冷静に考えてみると、仮にこういうイベントが1985年あたりにあったとして、再結成DEEP PURPLEやM.S.G、METALLICAやSLAYER、MOTLEY CRUEやRATTが同時に出ていたとしましょう。

そのときにDEEP PURPLE目当ての人たちと、LAメタル系のバンド目当てのグルーピーのお嬢さん、METALLICA目当てのスラッシャーたちが全てのバンドを楽しめるほどキャパシティ、あるいはメタル愛があったかと考えると、恐らくそんなことはないはずで、そういうギャップはHR/HMという狭いのに細分化されたこのジャンルにおいてはきっと昔から内包されていた問題(?)だったのではないでしょうか。

そう考えると、「メタル」の名の下にこれだけ多種多様なバンドが集まることができ、自主的には決して観ることがなかったようなバンドに触れる機会としてのこういうフェスはやっぱり貴重な存在だなあとあらためて思いました。

SLIPKNOTやA7Xだけが目当てという人たちは相対的に若い人が多いので、願わくばその若さゆえの柔軟な感性をもって、目当て以外のバンドの魅力も感じてくれると嬉しいな、と切に思いますね。

◆台湾のTVで放送されたLOUD PARK 10のCHTHONICのステージの模様


俺が映ってるんだけど(笑)。
ちなみに私はLACUNA COILのライヴDVDにおけるLOUD PARK 07のシーンにもちょこっと映ってます(笑)。