2016年 印象に残った5枚

公私ともにあまりにもめまぐるしく過ぎたために今一つ実感が持てませんが、2016年ももう終わりということで、年間ベスト的なものが様々なサイトで発表されています。

私は昨年同様、大した枚数を聞いていないので、そんなものを選出する資格もないのですが、以下の5枚は今後もちょくちょく聴くことになりそうだなあ、ということで書き留めておきます。

なお、順番は順位ではなくリリース順で、ジャケット画像はAmazonへのリンクになっています。


PRIMAL FEAR / RULEBREAKER
これぞ王道ヘヴィ・メタル。実力的にはもはやメタル・ゴッド。
この1曲:"In Metal We Trust"
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AVANTASIA / GHOSTLIGHTS
さらに深みと普遍性を増していくトビアス・サメットのソングライティングの妙が光る。
この1曲:Ghostlights
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MYRATH / LEGACY
まさかアフリカ大陸出身のバンドにハマる日が来るとは思っていませんでした。
この1曲:"Believer"
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BABYMETAL / METAL RESISTANCE
この1曲:"Amore -蒼星-"
ワールドワイドな成功ぶりも素晴らしいし、個人的にもフジロックと東京ドームで堪能し、思い出になっています。
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陰陽座 / 迦陵頻伽
もはや作品のクオリティについては世界一信用できるアーティストなのではないかと思わせる一枚。
この1曲:"愛する者よ、死に候え"
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上記の作品以外でも、このブログでレビューして86点以上つけているタイトルはどれも良いと思っていますし、中でも事前の期待値があまり高くなかった分、SERIOUS BLACKのアルバムは上記に選んでもいいと思うくらい印象が良かったです。

あと、タイミングを逸したのでレビューはしませんでしたがPRETTY MAIDSの新作や、ギリシャの新鋭SUNBURSTなども良かったですね。当ブログではレビュー対象としないようなアグレッシヴなものだとTESTAMENTのアルバムが秀逸でした。

B級メロスピでいうと輸入盤で話題になっており、来月ようやく日本盤リリースが決定したらしいTWILIGHT FORCE、そしてVoが同一人物な東欧のSUNRISEとTITANIUMが印象に残っています。

こうしてみると例年に比べてフィンランド勢で印象に残った作品が少なかったような気がするのは、単にリリースサイクルの問題ですかね。

楽曲については、上記で触れたもの以外で印象に残っているのは下記の5曲ですね。

SUNRISE 「Tower Of Fear」
HAMMERFALL 「Dethrone And Defy」
THE DEFIANTS 「Love And Bullets」
SERIOUS BLACK 「As Long As I'm Alive」
PRIMAL FEAR 「Don’t Say You’ve Never Been Warned」


あと、上記でも触れていますが、今年特筆するならMYRATHの「Believer」はクラウドファンディング(要はファンからのカンパですね)で制作したMV含めて、今年一番インパクトがありました。



それでは皆様良い年をお迎えください。
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6月前半の来日ラッシュがすごい

GAMMA RAYの来日公演が発表されましたね。

◆6月10日(火)東京:TSUTAYA O-EAST
◆6月11日(水)東京:TSUTAYA O-EAST
◆6月12日(木)名古屋:ボトムライン
◆6月14日(土)大阪:梅田クラブクアトロ

http://ameblo.jp/tokyoonkyorock/entry-11825610833.html

ここで元GAMMA RAYのVo、ラルフ・シーパースのいるPRIMAL FEARの来日公演の日程を確認してみましょう。

◆6月3日(火)東京:TSUTAYA O-EAST
◆6月4日(水)名古屋:ボトムライン
◆6月5日(木)大阪:梅田クラブクアトロ

http://ameblo.jp/tokyoonkyorock/entry-11761172153.html

なんと、前の週ではありませんか。

そして(GAMMA RAYと)同じ週には12年ぶりに、現名義では初となる来日となるこんなバンドの公演も。

<RHAPSODY OF FIRE 来日公演>

◆6月11日(水)大阪:梅田クラブクアトロ
◆6月12日(木)東京:TSUTAYA O-EAST

http://www.mandicompany.co.jp/pg251.html

うーん、被ってますね~(カイ・ハンセンの頭部とは一切無関係な発言です。誤解なきよう)。

元々GAMMA RAYとRHAPSODY OF FIREは一緒に欧州ツアーを回っているので、スケジュールがシンクロしていて当たり前なのですが、だったら日本でも一緒にやってくれよ、と(笑)。

とはいえ、2バンドで、ということになると、どちらかが前座扱いになって(キャリアを考えるとRHAPSODY OF FIREがそうなるんでしょうね)セットリストが削られることになるので、個々のバンドのファンにとってはそれぞれフルサイズのショウを観られるほうが好ましいとは思いますが。

個人的にはPRIMAL FEARとGAMMA RAYこそ共演にピッタリで、招聘元も同じ東京音協なのだし、何とかならなかったものかという気がします。

ラルフ・シーパース在籍時のGAMMA RAYの人気が高かった日本では、その共演となるとより大きな関心を呼んだと思うのですが。

ま、GAMMA RAYとPRIMAL FEARではファン層は半分以上被っているでしょうし、別々に公演した方が両方に足を運ぶ延べ来場者数は増えて儲かる、ということかと思いますが…。

ただ、さすがに日程が近すぎると思うんですよね。PRIMAL FEAR、GAMMA RAY、RHAPSODY OF FIREが半年とかせめて3か月おきに来日してくれたら全部行く、という人も、さすがに2週間ほどの間にまとめて来られてしまうと、スケジュールや金銭的な問題でどれか切らざるをえないんじゃないかと。

どのバンドもファンは社会人がメインだと思うだけに、全て平日(東京は)というのも厳しいし、スタンディングのライブが立て続くというのも体力的にしんどい。

かく言う私も、新譜の出来や、これまで観たことがあるかどうか、などの判断基準から消去法でPRIMAL FEARだけに絞ろうかと思っています…。

昨年の来日ラッシュも稀に見るものでしたが、今年もかなりの勢いです。音楽は「CDよりライブで稼ぐ」時代になったと言われますが、そういうことなのでしょうか。

同時期には何気にEXTREMEなんかも来日してますしね。嬉しい悲鳴を通り越して、本当に悲鳴を上げる人が出そうです(笑)。

2013年は来日ラッシュのメタル・イヤー?

TOBIAS SAMMET'S AVANTASIA の来日公演とNIGHTWISHの来日公演が立て続けに発表になりましたね。

どちらも欧州メロディック・メタル・ファンであれば必見のライヴです。

その手のファンである私にとっては、既に発表されているものだけでも興味のあるものが目白押し。

◆5/14~17 AMARANTHE

◆5/21~24 NIGHTWISH

◆5/25 LOUD & METAL ATTACK SUPPORTED BY FINLAND FEST(NIGHTWISH他)

◆5/28~30 KAMELOT

◆6/5~6/10 HELLOWEEN & GAMMA RAY

◆7/10 TOBIAS SAMMET'S AVANTASIA

まあ、HELLOWEEN & GAMMA RAYからTOBIAS SAMMET'S AVANTASIAまでは1か月のインターバルがあるからまだしも、5月から6月にかけての波状攻撃はまさに異常事態。

だって普通の感覚だと、ライヴなんて月1回だって多いですよね、チケットの高い日本人としては特に。
それが毎週なのですから。

かつて日本だけでメタル・バブルだった90年代でもここまで過密なスケジュールが組まれたことはないのではないでしょうか。

これ以上円安が進行する前に呼んでしまおうというプロモーターの魂胆なのかもしれませんが、これはマジで同じパイの食い合いでしょ。KAMELOTとNIGHTWISHのライヴに行こうとする層なんて半分以上被ってるでしょうし。

これらが控えてるとなったら、再来週3月18日、19日のDELAINなんて、相当苦しいんじゃないですか。
まあ、コアなファンは既にチケット買ってるでしょうけど、当日券で行こうかどうか様子見していた層は5月以降に備えて節約モードでしょう。

さらに下手すりゃ、というか順当に行けば、こないだ充実の新作を出したSTRATOVARIUSだって今年来日しますよ。

しかもこの時期別にメロディック系に限らず、WHITESNAKEやら、VAN HALENの振替公演やら、大御所も来るわけですし。
私、VAN HALENは行くんですよね。まさかこの時期にこんなことになるとは…。

ただでさえ今年は日本初のOZZFESTが開催される、ってのにサマソニにMETALLICAが登場、と、ラスボス級がドドーンと控えているとんでもない年だというのに…。

まあ、ぶっちゃけ欧州系メロディック・メタルを中心に聴いている人にとってはOZZFESTもSUMMERSONICも大して魅力はないかもしれませんが、私のようなメタル・ミーハーにとってはどちらも結構魅力的。

しかし現実的に考えてOZZFEST観た後、中1日でクアトロでスタンディングのライヴってのは相当キツい。
AMARANTHEはパスかなー。

普通の状況であればNIGHTWISHなんて絶対2回観に行くの即決ですが、この状況だと、新木場のSTUDIO COASTで行なわれるLOUD & METAL ATTACK などというおよそNIGHTWISHには似つかわしくない名前のフェスは、他の参加バンドを確認してからにせざるを得ません。

エクストリーム系のファンにとってもTHRASH DOMINATIONやらEXTREME THE DOJOやらのイベントで盛り上がるなか、OPETHだのALL THAT REMAINSだの、ちょっとずつファン層のレイヤーが異なるバンドが来てますし。

てか、今日程表を見ていて気付きましたが、前回の来日が東日本大震災の日にブチ当たったALL THAT REMAINS、今年も3月11日に来日公演なんですね…。その辺配慮とかなかったんでしょうか。

話が逸れましたが、しかもこれでLOUD PARKがあるわけでしょう?

そこのトリにIRON MAIDENがハマれば、これまた強力なLOUD PARKになりますが、うっかりLOUD PARKとは全く無関係に単独でIRON MAIDENなんかが来ちゃった日には…。

盆と正月が一緒に来た、どころじゃない騒ぎですよ。

まあ、このまま円安が進行すると、LOUD PARKにIRON MAIDENのような高額ギャラのアーティストがブッキングされるかどうかは微妙になってきますが…。

まあ、例えメイデンは来日せずとも、それでも断言しましょう、今年はメタル・イヤーです。
メタラーとして生を受けたからには、全財産をなげうってでも、この来日ラッシュを堪能すべきです。
きっとこんな年、もう二度と来ません。

いやー、書いてて高揚してきましたが、ある意味私のメタル・ライフにおいてもひとつの頂点になり得るであろうこの年、この状況、このサイトやブログをやめるにはある意味潮時かもしれませんね。

あとはもう日本では下降線をたどるのみだとしたら、いっそピークのときに幕を下ろそう、なんてスポーツ選手みたいなことを思ってしまったり(笑)。今の所冗談ですが。

STRATOVARIUSの新作「NEMESIS」を聴いて思ったこと

stratovarius15.jpg

先行シングル「Unbreakable」を聴いたときから手応えを感じ、期待していたSTRATOVARIUSの新譜、「NEMESIS」が期待通りとても良いです(レビューはこちら)。入手してからこればっかり聴いてます。

昼でも夜でも、明るい気分のときでも、暗い気分のときでも聴きたくなるサウンドです。そういう音楽って、個人的にはありそうでそんなにないですね。

私は元々STRATOVARIUSファンを自認してはいるものの、実際には私より彼らの音楽を強烈に愛して、彼らの音楽ばっかり聴いている人というのはきっといるのだろうと思います。

ただ、それでもこうして日本でレビューサイトとかやってる人間の中ではSTRATOVARIUSに対する偏愛を一番公言している人間なのではないかと自惚れております。

しかし、そんな私でも、STRATOVARIUSがこんなに長続きして、しかもここまで良いバンドになるとは思っていなかった、というのが正直な所です。

結果論から言うと、やっぱり若いメンバーを入れたのが良かったんじゃないですかね。ラウリ・ポラー(B)、マティアス・クピアイネン(G)、ロルフ・ピルヴ(Dr)、皆逸材と呼ぶに足る器で、人口600万人しかいないフィンランドからこれだけ逸材ばかりが発掘される、というのはなかなか凄いことですね。

若いメンバーを入れたことでバンドが良くなった、という点では、先日こちらも充実した作品を発表したHELLOWEENが思い出されますが、HELLOWEENの場合は音楽性自体はほとんど変化していないので、STRATOVARIUSの場合はむしろヴィクター・スモールスキ(G)を迎えて音楽的に高度化したRAGEのケースに近いかもしれません。

ただ、ぶっちゃけた話、本作の優れた出来をもってしても即効性やインパクト、わかりやすさはティモ・トルキが主導権を握っていた時代には及んでいないと思います。

恐らくメタル初心者には「Black Diamond」や「Hunting High And Low」などの方が一発でその魅力が伝わるのではないかと思います。そういう意味でやはりティモ・トルキは偉大でしたし、今後このラインナップの課題はティモ・トルキの残した代表曲以上のキラー・チューンを生み出せるかどうかだと思っています。

とは言え、そのことを差し引いても本作に収められた楽曲群の完成度の高さは充分称賛に値すると思います。このアレンジのきめ細やかさ、気の利き方は、メタルを長く聴いてきた人ほどその魅力が理解できるのではないでしょうか。

特に、最年長メンバーであるイェンス・ヨハンソンのKeyに冒険心が溢れているのがいいですね。これまで同様の硬質なサウンドによるテクニカルなプレイから、トランシーな音色を取り入れたアトモスフェリックなプレイまで、成熟と革新が共存したそのプレイはかつてないほど魅力的。

今でもオールド・ファンの方の中にはイェンス・ヨハンソンのベスト・プレイはSILVER MOUNTAINのファーストにおける演奏で、STRATOVARIUSにおけるプレイは全然本気じゃない、などと言っている人がいるようですが、SILVER MOUNTAINのあれは「若気の至り」のようなものであって、バンドとしてのアンサンブルを考えた上でのベスト・プレイはやっぱりこのSTRATOVARIUSで実現されている、と見るのが自然だと思います。

少なくとも、イングヴェイのバンドにいた頃や、DIOにいた頃の1万倍はイェンスの才能は有効に活用されていると思いますし、だからこそイェンスも様々なトラブルがありつつも、異国人ばかりのバンドであるSTRATOVARIUSにずっと居座っているのでしょう。

そして今回、イェンスは演奏のみならず、書いた曲もとても良いです。イェンス作の「Dragons」は「Unbreakable」と並んで個人的に本作のベスト・チューンですし、日本盤ボーナス・トラックの「Kill It With Fire」は日本盤のブックレットでティモ・コティペルトが語る通り往年のイングヴェイを彷彿とさせるネオ・クラシカル・チューンで、まさに日本のファンが彼らに望む所のものではないでしょうか。

もっとも、イェンスの性格を考えると、彼が心からこういうスタイルの楽曲を愛しているというよりは「その気になれば君たちを楽しませることなど簡単さ」くらいのことを思ってこういう曲を作っていたりするのではないかと思わないでもありませんが(笑)。

まあ、うだうだ書きましたがとにかく本作の出来はブリリアントなので、メロディアスなメタルが好きな人はぜひ買って聴いてみてください、ということに尽きますね。

アルバムの出来が良かっただけに、来日公演も楽しみですね。そろそろLOUD PARKに出てみるのもいいんじゃないでしょうか。このブログでも何度かレポしていますが、彼らのライヴはなかなかレベルが高いので、きっとファン層を拡大できるのではないかと思います(とはいえ曲数が少ないのはイヤなので、単独公演もやってほしいのですが)。

◆本作の先行シングル「Unbreakble」[YouTube]

私の世代だとロバート・マイルズの「Children」を思い出す、切ないピアノのフレーズがたまらない…。


LORDの新作「DIGITAL LIES」がちょっと楽しみ

当サイトが(つまり私個人が)前身バンドであるDUNGEON時代から地味に応援しているオーストラリアのメロディック・メタル・バンド、LORDの新作「DIGITAL LIES」が本国オーストラリアでは2月22日に、そしてニュージーランドと日本でもその後リリースになるそうです。

日本でのリリース元は最近何気にツボを押さえた作品のリリースが増えてきているRUBICON MUSICから。

ルビコンは流通が弱いからディスクユニオンみたいな専門店かAmazonみたいなネットショップじゃないと入手しづらいのが難ですが…。

YouTubeで新作のサンプルが公開されています。

◆LORD "DIGITAL LIES"のサンプル音源 [YouTUbe]


このサンプルを聴く限り、なかなかにイイ感じ。メロディック・メタル・ファンのツボをくすぐるメロディが随所に登場し、期待が高まります。

てか、このクラスのバンドまでクオリティの高いアルバムを出してくるとしたら、今年はマジでメロディック・メタル・ファンにとっての「当たり年」になるかも。

あと、このニュー・アルバムに収録されているインスト曲「Because We Can」のPV(?)がなかなか面白かったので貼っておきます。

◆LORD「Because We Can」のPV [YouTube]


冒頭の英語の掛け合いがわからなくても、内容はしばらく観てればなんとなく理解できると思います(笑)。
チープな映像ですが、バカバカしくて笑えます。そして登場する女性が何気に美人さん。

いずれにせよ、この人たちがバンドで食えているとは思えないだけに、金にならなくてもこうやってずっと活動を続けているようなメタル愛に溢れたバンドは応援していきたいな、と思います。

◆ニュースソース
http://www.blabbermouth.net/news.aspx?mode=Article&newsitemID=185230