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X "BLUE BLOOD" リリース30周年に寄せて

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X(現X JAPAN)のメジャー・デビュー作となった、オリジナル・フル・アルバムとしては2作目となる"BLUE BLOOD"がリリースされてから、本日2019年4月21日が30周年の記念日となるそうです。



せっかくの機会なので、あらためてアルバムを通しで最初から最後まで聴いてみました。

楽曲単位では近年でもコンスタントに聴いていますし、移動時間などにiPodで(いまだに)アルバムをチョイスすることもありますが、アルバム通しで最初から最後まで聴くのは数年ぶりかもしれません。

こうしてあらためて聴いてみると、やはりもうこの曲順含めて脳に、身体に、心に、DNAレベルで沁み込んでしまっており、全ての歌詞が(掛け声みたいなコーラスや「語り」を含めて)口をついて出てきて、いたいけな(?)中学生だった当時の気持ちが一気にフラッシュバックしてきました。

こういう「うるさい音楽」というのはきっと若い時期にしか聴かないものだろう、と当時は思っていましたが、今となっては間違いなく一生聴き続けることになると確信していますし、何なら人生で最後に聴くアルバムはこれでありたい、とすら思っています。

サイトのプロフィールにもある通り、私が「メタル」にカテゴライズされる音楽を(少なくとも意識的に)初めて聴いたのは、当時普通にオリコンチャート上位に入り、歌番組にも出る存在だったこのXで、私と同世代のアラフォーな人ならそういう人も結構多かったのではないかと思います。

私はどちらかというと真面目な優等生タイプだったので、当初は彼らのヴィジュアルショックな見た目で「自分たちには縁のない人たち/音楽」だと思っていましたが、一方で「怖いもの見たさ」というか中学生ならではの「イキがりたい気持ち」もあって、友達からCDを借りてみた所、見事にハマってしまいました。

そして「他にXみたいな音楽はないのか」と探し求めた結果、HELLOWEENに出会い、あとは芋づる式にHR/HMにハマっていったわけですが、原点がこのアルバムだったことは間違いありません。

ここに収められた楽曲についてはもう様々な所で語り尽くされているので、あえてここで「全曲レビュー」みたいな野暮なことはしません。

ただ、私にとって重要なのは、このアルバムについて、リアルタイムと現在では異なる評価をし、異なる価値を見出し、その上でかけがえのないアルバムになっている、ということなのです。

中学生当時は、まず理屈なしで好きでした。この音を身体が求めていました。思春期ならではのフラストレーションやこじらせた思いを全て受け止めてくれる音がこれだったのです。激しいサウンド、哀しみをたたえた美しいメロディ、自己陶酔的な歌詞、全てが当時の私にハマっていたのです。

当時から理屈っぽいタイプだったので、「クラシックの影響が」とか「様々な音楽性が」みたいな聴きかじったような言葉で、このアルバムの素晴らしさを自分なりに理論武装して理解しようとしていたような気がしますが、実際の所はもはやジャンキーが薬物に溺れるようにこのアルバムをただ聴き狂っていました。

ただ、自分も成長し、様々な音楽、アーティストに触れて知識を付け、冷静にこのアルバムを聴き返すと、音質、演奏力、歌唱力といったわかりやすい所から、楽曲やアレンジの過剰さ、洗練されなさなど、客観的な視点での粗が色々と見えてくるようになりました。

しかし、そうしてあらためて思ったのは、そういう欠点を含めて、このアルバムは自分にとって最高であり、特別である、ということでした。

私は元々完璧主義的なところがあり、欠点のないものを好む人間で、『ドラえもん』の登場人物で誰かになれるなら出木杉君になりたい、というタイプでしたが、20歳を過ぎてこのアルバムを聴き、その欠点を含めて、いや、時にはその欠点こそが魅力になっていることを理解して、その完璧主義的な理想の持ち方というものが、人生というものをわかっていないコドモな価値観だったということを思い知らされたのです。

このアルバムは、完璧ではないからこそ、過剰であるからこそ、最高なのです。そして、この音楽が一番「響く」時期に出会い、何百回、ひょっとすると千回単位で聴いたからこそ、かけがえのない音楽になったのです。「最高の音楽」というのは、「ここではないどこかにあるもの」ではなく、自分の体験と記憶で作っていくものなのです。それは家族や友人のような人間関係と同じものと言えるでしょう。

このアルバムが、今の若い人にとって、私が感じたような感動を提供してくれるものなのかどうかということはわかりません。

というか、むしろそうである方が例外的で、それぞれの人にそれぞれの、私にとっての本作のような音楽があるのでしょう。

彼らに思い入れのないメタル・ファンには、正統派メタルも、スラッシュ・メタルも、アメリカン・ハードロックも混在する本作の音楽性を散漫と感じられるかもしれませんし、音質が悪くて古臭いと思うかもしれません。

そもそも、若い人にはもはや「アルバム単位で音楽を楽しむ」という習慣自体が薄れていると思うので、先ほど私が約1時間に渡って浸っていたような「体験」自体、滅びゆく体験価値なのではないかと思います。

私はそれほど頭の固いタイプではない、少なくともそうなりたくはないと思っているので、「アルバム単位で聴かなきゃダメだ」みたいなことを言うつもりはありませんし、「最近の若い者は…」みたいなことを言うつもりはありません。最近の若い人は若い人なりの「特別な体験」をするのでしょう。

ただ、自分にとって、思春期に入るタイミングでこのアルバムに出会えたことは「奇跡」だったと思っていますし、欠点を含めて心から最高だと思い、愛することができるものを持つことができたことは、人生を豊かにしてくれたと思っています。

まだまだ語りたいことはありますが(実際あれこれ書きましたが、蛇足っぽい感じになったので消しました)、もはや言うべきことはことは「ありがとう、X。ありがとう、"BLUE BLOOD"」という感謝の言葉だけで充分だと思います。

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2018年 印象に残った10枚

今年は『BURRN!』誌的にはJUDAS PRIESTの『FIREPOWER』一択、みたいな年なのだと思いますが、個人的には近年稀に見る豊作の年でした。

ここ数年は10枚選ぶ必然性さえ感じなかったのですが、今年は逆に10枚に絞るのが大変でしたね。


THOUSAND EYES "DAY OF SALVATION"
当サイトが2004年にオープンして以来の最高点を付けた作品です。
フラストレーションを抱えがちだった思春期にこの音が欲しかった。
レビューはこちら



AZRAEL "MOONCHILD"
年末ギリギリに投下されたメロスピ最終兵器。
→レビューは年明けに



Unlucky Morpheus "CHANGE OF GENERATION"
これまた中二ハートを抱えた思春期に出会っていたら、この音に中毒死していたことでしょう…。
レビューはこちら



浜田麻里 "GRACIA"
まさかここまで世代下のメタル・ファンを虜にする作品を送り出してくるとは…恐れ入りました。
レビューはこちら



PRIMAL FEAR "APOCALYPSE"
今回も会心のメタル・アルバム。もはや言うことなし。
レビューはこちら



POWERWOLF "THE SACRAMENT OF SIN"
ドイツ新世代メタルの第一人者。楽曲充実の隙無しアルバム。
レビューはこちら



GIOELI-CASTRONOVO "SET THE WORLD ON FIRE"
今年一番曲がいいと思えたメロハー作品。エモーショナル。
レビューはこちら



ANGRA "OMNI"
ファビオ・リオーネなしでは成しえかったかどうかはともかく、久々にらしさが発揮された名盤。
レビューはこちら



CREYE "CREYE"
この80年代フィーリングに満ち溢れたサウンド…好きです。
レビューはこちら



BONFIRE "TEMPLE OF LIES"
これこそ80年代型HR/HMの王道、と言いたくなる作品。
→レビューは忘れてたのでそのうち


上記の他にも陰陽座、RIOT、AMORPHIS、KAMELOT、DESTINIAなど、例年であれば10選に入ってもおかしくないようなアルバムが今年はゴロゴロありました。当たり年ですね。

ここ数年の傾向ですが、国産メタルの質の高さが際立っていました。そろそろ日本でもメタルが盛り上がってほしいのですが。

ブライテスト・ホープはイタリアのFROZEN CROWN、ベスト・ドラマーはガールズロックバンド革命のJUNNAちゃんで。

それでは皆さん良い年をお迎えください。

2018年度上半期を終えてみて

この4月から9月までの2018年度上期、このブログとしては異常な更新頻度でエントリーをアップしてみました。

3月末の『PUMPKINS UNITED』効果でメタルに対するモチベーションがここ数年でかつてないほど高まっていたのと、仕事的にちょっと「仕込み期間」的なタイミングだったこともあってこういうことができたわけですが、やってみてあらためて分かったこともありました。

近年、当ブログのUU数、PV数というのは、一番多かった時期の約半分といったところでした。

それはまあ更新頻度も下がっていたので仕方がないと思っていたのですが、更新頻度を上げてみてもせいぜい10%~20%くらいしか増加しなかったので、これは更新頻度の問題ではないのだなと。

エントリーのクオリティの問題、という可能性もありますが、この期間SmartNewsの「音楽」カテゴリーにキュレーションされる頻度もこれまでより高かったので、そういうことでもないのではないかと思いたいです。

ちゃんとした調査をしたわけではないので、推論でしかありませんが、恐らく理由は3つかと思います。

1つは、メディア環境の変化ですね。スマホの普及とSNSや動画サイトの発達です。

「いい音楽を探したい」という、ごく普通の音楽ファンにとって、もはや長文でレビューを書くようなスタイルのブログを読むのは情報源として非効率的であるということです。

文章そのものがエンターテインメントだったりイデオロギーの表明になっているようなブログであればともかく、普通のレビュー文を読むよりは、直接YouTubeで視聴したり、SNSで「良かった」「イマイチだった」程度の感想を数多く拾ったほうが、特定のレビュアーの偏った意見を聞くより精度が高く、手っ取り早いわけです。

2つ目は、音楽の聴かれ方の変化ですね。21世紀になっても他の国に比べればパッケージとしてのCDがよく売れていた日本ですが、いよいよ本格的に定額制の音楽サービスが普及してきた感がありますし、そもそもYouTubeなど無料で聴けるわけで、パッケージとしての「アルバム」という概念は終焉を迎えつつあります。

私自身は世代的に「アルバム単位で聴く」というスタイルに思い入れがありますが、冷静に考えればアルバムという概念は、アナログレコードやCDというメディアに収録時間の限界があったために誕生しただけで、バッハやベートーベンにはアルバムという概念は(当然ですが)なかったわけです。

そう考えると、「アルバム」というパッケージが無価値化していく流れは止められないでしょうし、必然「アルバム・レビュー」というスタイルも時代遅れなものになります。

実際、きっと若い人ほど「いいアルバムじゃなくいい曲を知りたい」と思っているのではないでしょうか。これだけインターネットを介して無料もしくは安価で接触できる娯楽が多様化すると、腰を据えて1時間音楽を聴く暇もないでしょうし。

3つ目は、単純に世代的な問題ですね。このブログで扱っている音楽はメロパワ、メロハー、メロデスといった所がメイン所なわけですが、その辺の音楽に親しみがあるであろう30代から40代の世代というのは仕事や子育てが忙しい時期で、よっぽどの好き者でなければ、なかなか新しい音楽を探し求めることに時間を割けないのではないでしょうか。

上記の推論は元々仮説として持っていて、実際に更新頻度を上げることでの変化値を見て個人的にはある程度裏付けられたと思っています。

まあ、その仮説に対応するためにコンパクトで、曲単位で扱うようなスタイルを模索した結果、「新譜情報」「MV紹介」「公演情報」といった、4月以降に新たに設定したカテゴリーでエントリーをアップするようになったわけですが、結局私の趣味を逸脱するジャンルのものは扱わないので、新しい読者の獲得というのは限界があることでしょう。

一方で、本当はもっと減らそうと思っていたアルバム・レビューは意外と減りませんでした。

もはや「積極的に褒めたい、広めたい」と思うようなアルバムしかレビューしないぞ、と思っていたのですが、この期間そういうクオリティの高いアルバムがコンスタントにリリースされていたためです(笑)。

そう、クオリティの高い作品というのは今なお次々とリリースされている。にもかかわらずお金を出して音楽を買うようなファンは減り続けている。これが最大の問題なんですよね。

最近のエントリーでボヤいた、マイケル・ロメオのソロやSTRATOVARIUSの企画盤が国内リリースされないといった事象は、そういう状況を端的に表したものなのだろうと思います。

まあ、もはや私にとってこのサイト/ブログは読者を増やすことが目的ではなく、ライフワークみたいなものなので、この半年のいわば「実験/検証期間」で何がわかろうとも好きなようにやるだけなのですが。

ココロ惹かれる80年代洋楽サウンドの決定盤

「80年代風」というワードは、特に『BURRN!』誌に掲載されるタイプのHR/HMを語る際にはよく使用されるものである。

へヴィ・メタルという音楽自体、基本的には80年代に成立したジャンルなので、同誌が使う際には基本的に「古き良き時代」というニュアンスで使われることが多い。

ただ、実際に「80年代風な音」と言われた時にイメージする音というのは、人によって微妙に異なるのではないかと思われる。

冷静に考えれば、IRON MAIDENだって、BON JOVIだって、SLAYERだって80年代に登場・活躍したバンドなのである。さすがにSLAYERの音を「80年代っぽい」と形容する人は見たことがないものの、「80年代っぽい」と言われてイメージする音が人によって異なっていたとしても無理はない。

とはいえ、実際には(少なくとも80年代に物心がついていた以上の世代の人間は)「ポップでキャッチーなメロディ」とか、「デジタル・シンセサイザーの音色」「エコーの効いたゴージャスなサウンド」といった要素をして「80年代っぽい」と感覚的に判断していると思うし、そういう意味では上記に挙げたバンドで該当するのはBON JOVIだけだと言えるだろう(一部IRON MAIDENも該当するが)。

私自身がHR/HMを聴き始めたのは90年代に入ってからなので、80年代を原体験しているとは言えないのだが、80年代の前半には物心がついていたので、テレビや街角で流れている音楽を通して「80年代の音楽」に触れていたし、自分の音楽的な嗜好のベースを作ったのはこの時期の音楽だと感じている。

というか、80年代というのは私の小学校時代とほぼ重なっており、その時期は私にとって日々起こる何もかもが新鮮で、中学校や高校時代のような受験のプレッシャーもなく、イノセントに毎日が楽しかった記憶の時代だったりします(かなり美化されていますが)。

そして当時の日本はいわゆるバブル景気の時期で、(今思い返すと)世の中に活気があったし、両親の仕事や健康にも何の問題もない、「全てが上手くいっている。これからもきっと上手くいく」と思える幸福な時代でした。

実際にはそれは色々な意味で錯覚だったわけですが、そういう客観的な事実とは関係なく、私にとって「80年代のサウンド」というのは、「楽しかった時代の幸福な感覚」、いわばポルトガル語でいう「サウダージ」(温かい家庭や両親に守られ、無邪気に楽しい日々を過ごせた過去の自分への郷愁や、大人に成長した事でもう得られない懐かしい感情を意味する言葉―Wikipediaより)を呼び起こすものなのです。

と、私以外の人には心底どうでもいい80年代サウンドへの思い入れを語ってきたわけですが、そんな「80年代サウンド」を理解する上では、HR/HMだけを聴いていると、本質が見えてこない部分があります。

まあ別に本質などわかっていなくても何ひとつ困らないのですが、私のように「80年代サウンド」に惹かれる人間にとっては、当時流行っていたポップ・ミュージックの全てに「ときめきのエッセンス」が感じられるわけです。

80年代タイプのHR/HMを中心に扱っている当サイト/ブログの読者であれば、私と同じニュアンスではないにせよ、同じように80年代のポップ・ミュージックにも思い入れのある方も多いのではないかと思っているのですが、そんな方に最高のコンピレーション・アルバムが本日発売になりました。

まるで通販番組みたいな流れですが(笑)、私は別にレコード会社からお金をもらっているわけではなく(Amazonへのアフィリエイトリンクは貼っていますが)、純粋にその選曲に感激したのでこうしてわざわざ長文を書こうと思ったのです。

そのコンピレーション・アルバムのタイトルは「ナンバーワン80s PERFECTヒッツ」。

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3枚組で、それぞれ「全米・全英でNo.1を獲得した大ヒット曲」「日本で大ヒットした洋楽曲」「その時代の映画主題歌として広く知られた曲」というテーマで分類されてまとめられており、この編集が素晴らしい。

海外ではそれほどでもなくても、日本では大ヒットという「BIG IN JAPAN」現象はこの頃から(いや、ベンチャーズの昔からですが)明確に存在したので、この整理の仕方こそが、当時日本にいた洋楽ファンにとって「流行った曲」を網羅できるベストな方法なのではないでしょうか。

以下、楽曲リストをそのままソニーミュージックの公式サイトから転載したもの。

▼DISC1:GLOBAL HITS<全米&全英両シングル・チャート1位獲得曲>
01. ビリー・ジーン|マイケル・ジャクソン         
02. ウキウキ・ウェイク・ミー・アップ|ワム!  
03. ギヴ・ユー・アップ|リック・アストリー         
04. へヴン・オン・アース|べリンダ・カーライル
05. カーマは気まぐれ|カルチャー・クラブ         
06. すてきなSomebody|ホイットニー・ヒューストン
07. ザ・リフレックス|デュラン・デュラン         
08. アイ・オブ・ザ・タイガー|サバイバー         
09. ハロー(出逢いの扉)|ライオネル・リッチー  
10. 愛の残り火 |ヒューマン・リーグ         
11. コール・ミー|ブロンディ                
12. アイ・ウォナ・ノウ|フォリナー         
13. レッド・レッド・ワイン|UB40         
14. ダウン・アンダー|メン・アット・ワーク         
15. カモン・アイリーン|ディキシーズ・ミッドナイト・ランナーズ
16. 愛のかげり|ボニー・タイラー         
17. ロック・ミー・アマデウス|ファルコ         
18. ふたりの世界|ティファニー          
19. 胸いっぱいの愛|バングルス     
    

▼DISC2:JAPAN HITS<オリコン・シングル・チャート(洋楽部門)1位獲得曲)>
01. ダンシング・シスター|ノーランズ
02. 君の瞳に恋してる|ボーイズ・タウン・ギャング
03. BAD|マイケル・ジャクソン
04. ガールズ・ジャスト・ワナ・ハヴ・ファン|シンディ・ローパー
05. アイ・ライク・ショパン|ガゼボ
06. オーバーナイト・サクセス|テリー・デサリオ
07. ギヴ・ミー・アップ|マイケル・フォーチュナティ
08. サイキック・マジック|G.I.オレンジ
09. ファイナル・カウントダウン|ヨーロッパ
10. 愛は吐息のように~トップガン・愛のテーマ|ベルリン
11. ラッキー・ラヴ|カイリー・ミノーグ
12. エリー・マイ・ラヴ~いとしのエリー|レイ・チャールズ 
13. ロックバルーンは99|ネーナ
14. ダンシング・ヒーロー(素敵なハイエナジー・ボーイ)|アンジー・ゴールド
15. カサブランカ|バーティ・ヒギンス
16. ステイ・ウィズ・ミー|エイス・ワンダー
17. トイ・ボーイ |シニータ
18. ニューヨーク・シティ・セレナーデ|クリストファー・クロス


▼DISC3:MOVIE HITS<80年代大ヒット映画の主題歌>
01. デンジャー・ゾーン|ケニー・ロギンス
02. ネバーエンディング・ストーリーのテーマ|リマール
03. グーニーズはグッド・イナフ|シンディ・ローパー
04. 愛はとまらない|スターシップ
05. 愛と青春の旅だち|ジョー・コッカー&ジェニファー・ウォーンズ
06. ココモ|ビーチ・ボーイズ
07. セント・エルモス・ファイアー(マン・イン・モーション)|ジョン・パー
08. ゴーストバスターズ|レイ・パーカー,Jr.
09. フラッシュダンス…ホワット・ア・フィーリング|アイリーン・キャラ
10. ステイ・ウィズ・ミー|ピーター・セテラ
11. タイム・オブ・マイ・ライフ|ビル・メドレー&ジェニファー・ウォーンズ
12. スタンド・バイ・ミー|ベン・E.キング
13. べスト・キッド~ザ・モーメント・オブ・トゥルース|サバイバー
14. ポリス・ストーリーのテーマ|ジャッキー・チェン
15. コブラのテーマ~アメリカズ・サンズ|ジョン・キャファティー&ザ・ビーバー・ブラウン・バンド
16. ラ・バンバ|ロス・ロボス
17. フットルース~メイン・テーマ|ケニー・ロギンス
18. イン・ディス・カントリー~明日への勝利|ロビン・ザンダー
19. バーニング・ハート|サバイバー
20. ランボー 誓いのテーマ|ビル・メドレー


わかる人にはわかると思いますが、これは強力なラインナップですよ。今まで数多くの80’Sオムニバスを購入してきた私にしてみれば、最初からこれを出してくれ、と言いたくなるまさに決定盤。

まあ、よく見てみるとマドンナ、プリンス、ボン・ジョヴィ、U2という、入っていてもおかしくない、というか入っているべきビッグ・ネームの曲が欠けているのですが、個人的な思い入れを抜きにして、客観的には入っているべき楽曲はかなり網羅的に押さえられているのではないかと思います。

いや、ポリスの「見つめていたい」は外して欲しくなかったかな…。まあいい。

HR/HM系の音楽は多くありませんが(というか明確に該当するのはEUROPEのアレくらいで、フォリナーとかサバイバーなんてのは『BURRN!』に載ってこそいたもののHR/HMとは言い難いですね)、「80年代」というワードに心ときめく方はぜひ。

でも実際の所どうなんですかね。私はある意味後追いなのでこうして素直に「良いなあ」と思えるわけですが、本当にリアルタイムに80年代からメタルにどっぷりだった、という人にとっては「ケッ、こちとらこんな軟弱な音楽聴いてらんねーからメタル聴いてたんだよ!」って感覚なのでしょうか。

でも、そんな人も今聴いたら素直に懐かしいと思えたりするのではないでしょうか。

※本コンピレーション収録曲の中でも、特に個人的に「80年代っぽい」と感じる2曲





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HMVのメタル担当者のTwitterが(ある意味)すごい

私がやっているTwitterアカウントというのは、基本的にメタルの情報発信をしているアカウントを複数フォローして、自分が気になった、引っ掛かった情報をリツイートする、という運用をしています。

そんな私がリツイートする頻度が高い2大アカウントは、謎のカルチャー情報サイトamassのものと、HMVのメタル担当者のアカウントです。

海外のメタル・ニュースを素早く日本語に訳して紹介してくれるamassが一番役立つ情報源であるとは思うのですが、個人的に最近すごいと思っているのは実はHMVのメタル担当者のアカウントだったりします。

というのも、いわばビジネス用のアカウントであるにもかかわらず、商売っ気よりもメタル愛をはるかに強く感じるからです。

普通、CDショップのSNSアカウントの役目というのは基本的にリリース情報と入荷情報を発信することだと思います。それだけに徹しているかどうかはともかく、ディスクユニオンやタワーレコードのアカウントなどはまずそこを押さえています。

もちろんHMVのアカウントもそれはやっているのですが、まったく網羅的ではなく、むしろ「こんなマニアックなもの紹介していったい何枚売れんの?」というものをプッシュしているのが目立ちます。

今日び、5000枚売れたらかなりのヒットとされるHR/HMの界隈で、マニアックなタイトルの売り上げ枚数なんて確実に3桁だと思います。しかもHMVのチャネルを通して売れる枚数なんて下手したら2桁台前半でしょう。1枚平均2500円で売っているとして、CDショップの取り分が3割くらいとしたら、儲けの金額なんて知れたもの。

それでも手間暇かけてプッシュする。これはもう愛としか言いようがないですね。もちろん全てのアーティストをプッシュしているわけではないので、プッシュされなかったバンドにとっては愛が足りてないのかもしれませんが(笑)。

もし私がこの方の上司だったとしたら、こういう趣味的な仕事の仕方は生産性が低いのでやめろと言うでしょうし、アカウントを見るとかなり早い時間から遅い時間まで働いていらっしゃるようですが、このアカウントに費やしている時間は業務時間とはみなさないので残業時間から引いておくぞ、と器の小さいことを言わざるを得ないと思います。しかし、いちメタル・ファンとしては、各CDショップ横並びで同じような新作リリース情報を発信されるよりも読んでいて面白い。

このカテゴリーにおける実売枚数としてはバカにできないであろう『BURRN!』誌がプッシュしているような嬢メタル・バンドとか、ましてやBABYMETALなんてガン無視ですからね(笑)。それで日本盤もリリースされないようなエクストリーム・メタル・バンドのアルバムや、曲がりなりにも25年くらいメタル・ファンをやっているにもかかわらず名前すら聞いたことがないようなNWOBHMバンドの再発音源の紹介に力を入れるという偏りっぷり。

これとか。


これとか。


しまいには自社のプライスを高いとか言っちゃったり(笑)。



現在HMVを経営する株式会社ローソンエンタテインメントの社長がこのアカウントの運用状況を知ったら、「お前の給料BABYMETALの売上から出とるんやぞ。仕事ナメとんか」(なぜか関西弁)と怒られてしまうのではないか、と心配ですが、そんな社内の重圧(?)に負けず頑張ってほしいです。

そして、このアカウントがほぼ毎日のようにやっている「本日X月Y日はZZ年前に(バンド名)の(アルバム名)がリリースされた日です」みたいなツイートは、そのアルバムを「久しぶりに聴いてみるか」と思わせる、なかなか良い企画だと思います。



こんな小ネタも勉強になります。


紹介したアルバムが果たして実際にHMVで買われるのか、というとやや疑問ですが、自分が若い頃に好きだったアルバムを聴いて再びメタル愛が再燃し、「久しぶりにメタルのCD買うか」という気分になるかもしれませんからね。短期的な成果を狙う販促施策としてはやや迂遠ではありますが、中期的な視座におけるマーケティング施策としては意外と侮れないのではないかと。

惜しむらくは、これだけ熱を入れて運用しているにもかかわらず、競合であるタワーレコードのHR/HMアカウントはおろか、ほぼ東京にしかないディスクユニオンのHR/HMアカウントにさえフォロワー数で後れを取っていること(2018年8月11日現在)。後者なんて最近はビールとかグッズの情報ばかりなのに…(苦笑)。

まあ、このマニアックな運用だとフォロワー数を追求するのは難しいとは思いますが、なかなか面白いアカウントだと思いますので、もしTwitterのアカウントを持っていて、まだフォローしていないという人はフォローしてみてはいかがでしょうか。

ぶっちゃけ私とはメタルに関する趣味のベクトルはかなり違う気がしますが、だからこそ発見があったりします。以下、最近「発見」させてもらったバンドのMVをいくつか貼っておきます。

◆THE CRUEL INTENTIONS

いわゆる北欧スリージー・ロケンロー系だが、なかなかフックがある。ソロをはじめ、ギター・ワークに北欧のDNAが感じられるのがいい。Voの声はアクが強いが、聴いているとクセになる。これは日本盤が出ていいレベル。

◆VODUN

これはメタルというよりヘヴィ・ロックと呼ばれる音かもしれませんが、途中にスラッシュ・メタル的なパートがあったり、意外とメタルの影響は明確に感じる。いずれにせよ、メタルとしてもヘヴィ・ロックとしても圧倒的な個性(女性シンガーの風貌も…)。これはマジで新しくて、インパクトは近年でNo.1。ちなみにアフリカのバンドではなくイギリスのバンドです(笑)。

◆TRAGEDY OF MINE

ドイツのメロディック・デス/メタルコア・バンド。マイナー・レーベルからのデビュー作とは思えないほどにMVのクオリティが高い。サウンドもまだ個性は薄いものの、新人離れした完成度。

こういう趣旨のエントリーなので、いつものようにAmazonへのリンクを貼るのは自粛しておきます(笑)。


しかしどうやってこんなマイナーなバンド発掘しているんでしょうねえ。マジで取り扱うメタル系のCD全部チェックしてるんでしょうか。そんなことしてたら時間がいくらあっても足りないと思いますが…。

なお、私もかつてはゴールドメンバーズカード会員だったのですが、今ではしがないPontaカード保有者です。
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