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CHAOS CONTROL "THE LEGACY WITHIN"が9月20日(水)発売

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1999年に結成され、2002年にEP「GATHERING CHAOS」をリリースするも、中心人物だった金子裕幸(G)が音楽活動から身を引いたことで実質解散していたCHAOS CONTROLが、2021年にSNS上で金子と光永敏典 (Vo)が再会した事を機に「再結成」し、20年ぶりにして初のフル・アルバム"CALL OF THE ABYSS"を2022年に発表。

ある意味、デビュー・アルバムを作るまでに20年かかったバンドが、セカンド・アルバムはなんと1年のインターバルで作ってしまったという本作"THE LEGACY WITHIN"が9月20日(水)に『Repentless』からリリースされます。

本作にはオリジナル・シンガーだった光永敏典は不参加で、実質的に金子裕幸(G)のソロ・プロジェクトとなっており、VoはSilexのYoungChoon Choと、つい先日NORTHTALEで来日公演を行なったギルエルメ・ヒロセが曲を分け合って担当しています。

ベースが元LOVEBITESのMIHO、ドラムが摩天楼オペラの響、というのも、この手の音楽のファンには「引き」があるのではないでしょうか。

音楽性はパワー・メタルと形容されることが多いものの、近年「パワー・メタル」という言葉がイメージするHELLOWEEN的な音楽というよりは、もう少し甘さ控えめというか辛口というか、「質実剛健」などという言葉で表現されることもある、男臭さのあるサウンドです。

元々ヨーロッパのパワー・メタルとベイエリアのスラッシュ・メタルの融合という方向性を追求していたようなので、タイトル曲のMVを視聴する限り、その基本軸は変わっていないと言えそうです。

私がメタルを聴き始めた90年代の前半頃は、「パワー・メタル」と言うと、どちらかというとスラッシーな感触のバンドを指していることが多かった(極論言えば、「ヴォーカルが吐き捨てではなくメロディを歌い上げているスラッシュ・メタル」=パワー・メタル、くらいの感覚でした)ので、このバンドが「パワー・メタル」と形容されることについては個人的にはしっくり来ます。

全曲サンプラー映像を視聴すると、ギルエルメ・ヒロセ氏が参加している曲は比較的ヨーロッパのパワー・メタル色が強い楽曲のような印象で、NORTHTALEのライブを観てヒロセ氏の株が(私の中で)急上昇した所だったこともあり、タイムリーだなと思って取り上げました(笑)。





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NOVERIA "THE GATES OF THE UNDERWORLD"が9月8日(金)国内盤発売

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DGMのアンドレア・アルカンジェリ(B)を中心に2013年に結成され、2014年にデビューしたイタリアのプログレッシヴ・パワー・メタル・バンド、NOVERIAの通算4作目となるアルバム"THE GATES OF THE UNDERWORLD"が9月8日(金)にワードレコーズから日本盤リリースされます。

リアルタイムでは聴いていなかったが故にこのブログでは取り上げていない前作"AEQUILIBRIUM"(2019)もかなりの傑作だったのですが、先行公開されているMVからも想像できる通り、本作もかなり強力な仕上がりとなっています(海外では9月1日にリリース済み)。

いやマジでこれ、アンドレアはなぜDGMの他にこれをやる必要があるのかと思ってしまうくらいDGMなのですが(笑)、もちろん参加しているメンバーの個性の違いに応じた差分はあり、テクニックとエモーションを兼ね備えたその高密度なサウンドは非常に聴き応えがあります。

このバンドのゴールは「捻りのあるメロディ、マッシヴでヘヴィなリフ、ダークなキーボード、難易度の高いソロの応酬満載のヘッドバンギング体験を作り出すこと」だそうですが、ヘッドバンギングさせるつもりだけあって、プログ方向に偏らず、あくまでパワー・メタリックなテンションを維持しているので私のような基本的に「わかりやすいメタルが好き」なリスナーにもアピールしているし、イタリアならではの濃やかな叙情性を秘めたメロディを歌い込むヴォーカリストもやや細めですがパッションがあって良い。

あまり日本では売れてこなかったタイプの音楽ですが、とりあえずDGMやSYMPHONY Xのファンは全員必聴でしょうし、ファビオ・リオーネ(現ANGRA、元RHAPSODY OF FIRE)のゲスト参加に多少なりとも興味を惹かれる人もぜひトライしてみてほしいバンドですね。







SINHERESY "EVENT HORIZON"が9月8日(金)国内盤発売

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イタリアの男女Voをフィーチュアしたシンフォニック・メタル・バンド、SINHERESYの通算4作目となるフル・アルバム"EVENT HORIZON"が9月8日(金)にワードレコーズから日本盤リリースされます。

2009年にNIGHTWISHのカバー・バンドとしてスタートし、2013年にアルバム・デビューした彼らの音楽は、基本線においてはやはりNIGHTWISHからの影響を感じさせるメロディックな女性ヴォーカルメインのメタル・サウンドながら、シンフォニックなアレンジは控えめで、よりモダンでヘヴィな要素も感じさせるあたりは、EVANESCENCEあたりの影響か、それとも母国の大先輩であるLACUNA COILを意識しているのか、といった感じです。

正直オリジナリティというか個性は強くないし、バンドのアピアランスなどもちょっとアマチュア臭いのですが、シンプルに歌メロがいいし、なぜかちょっと華のない(失礼)女性ヴォーカルの歌声もなかなか魅力があって、結構楽しめそうな感じです。

男性ヴォーカルがデス声なんか出しそうもない風貌なのに(?)ちゃんとグロウルしているのは失礼ながらちょっと笑ってしまいました(笑)。このバンドはMV見るよりも音だけ聴いた方が素直に楽しめそうな気がします(?)。



PRIMAL FEAR "CODE RED"が9月1日(金)国内盤発売

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PRIMAL FEARの、母国ドイツでナショナル・チャートの7位を記録した前作"METAL COMMANDO"(2020)に続く、通算14作目となるオリジナル・アルバム、"CODE RED"が9月1日(金)にワードレコーズから日本盤リリースされます。

もうこのバンドについては多くを語る必要がないですね。というか、毎回ヘヴィ・メタルとして出来が良すぎて何も言えないというか。

先行公開されているMVも、"Deep In The Night"がやや彼らにしては変化球気味ながら、正統派メタル・ファンの許容範囲にはちゃんと収まっている曲で、その辺のバラエティのつけ方含めて本当にぬかりがない。

まあ、あえて難癖をつけるなら、出来が良すぎて優等生っぽいというかスリルに欠けると感じられる瞬間もあるのですが、出来の良さに文句を言うというのも贅沢な話でしょう。

彼らの場合、収録曲の平均点に文句が出る可能性はほぼないので、あとは個人的にキラーと感じられる曲があるかどうか、がそのアルバムの印象を決める気がしますね。

もはやどうでもいいですが、一応ギタリストとしてクレジットされているマグナス・カールソンは、実質ほぼソングライターとしての関与のみなんですかね?







ECLIPSE "MEGALOMANIUM"が9月1日(金)国内盤発売

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スウェーデンのメロディアス・ハード・ロック・バンド、ECLIPSEの通算10作目となるスタジオ・アルバム、"MEGALOMANIUM"が9月1日(金)にマーキー・インコーポレイティドから日本盤リリースされます。

昨年9月にはパンデミックの影響で2度に渡って延期されていた前々作"PARADIGM"(2019)に伴う来日公演が、4年越しで前作"WIRED"(2021)ツアーの一環としてようやく実現した彼らですが、その"PARADIGM"収録の"Viva La Victoria"が欧州で好評を博した結果、前作"WIRED"は本国スウェーデンおよび欧州最大のマーケットであるドイツで共に20位台、チェコではTOP10入りするヒットを記録するなど、バンド結成から20年を経てついに成功を収めています。

中心人物であるエリック・モーテンソン(Vo, G)はかつては所属レーベルである『Frontiers Music』のプロジェクトに参加したり、プロデュースやソングライティングの裏方仕事なども手掛けていましたが、近年そういう活動をめっきり見なくなったのはバンドが好調だからなのでしょうね。

本作から先行公開されているMV曲も、どれもキャッチーでフックのある楽曲で、近年の彼らの作品が気に入っている人なら間違いなく楽しめそうです。

このバンドの音楽は、『Frontiers Music』所属のメロハー・バンドにしては珍しく(?)、ライブ映えしそうなエネルギッシュな雰囲気と、パワー・ポップに通じるわかりやすさがあって、より広いオーディエンスに受け入れられそうなポテンシャルを感じているので、さらなる成功をつかんでほしいですね。