「ビルボード」の00年代ベストに意外なメタル作品が

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各所で2000年代のベスト・アルバムが発表されていますね。

アメリカの「Rolling Stone」とかイギリスの「NME」のような歴史も権威もあるメディアや、ウェブ時代を代表する音楽メディアになりつつある「Pitchfork」など、私もいち音楽好きとしてチェックしてみました。

まあ、こういうおセンスのよろしい方々の選ぶアルバムは結構共通してて、「Rolling Stone」も「Pitchfork」も1位はRADIOHEADの「KID A」だし、「NME」の1位であるTHE STROKESの「IS THIS IT」は「Rolling Stone」では2位だし、「Pitchfork」では7位だ。日本の「CROSSBEAT」誌でも「2000年代の1位」はコレでしたね。

その他上位のメンツも似たり寄ったりで、WILCOだのARCADE FIREだのTHE WHITE STRIPESだのOUTKASTだの、やっぱボブ・ディランも入れとかなきゃね、みたいなおよそメタルファンには全く縁のない名前が列挙されている。

RADIOHEADの「KID A」なんて、当時最愛の存在だった椎名林檎が推薦文を書いていたから私も買って、今でもiPodには入っていますが、たまに電車で座れた時に即座に入眠するためのBGMとしてのみ活用されていますよ。

この辺のランクに入っているので私にとっても思い入れがあるのはDAFT PUNKの「DISCOVERY」くらいかなー。
コレが流行ってる頃くらいまではクラブとかにもちょくちょく行っていたんですが。

こういうおセンスのよろしい方々よりはまだ「売れてるもの」の方が信用できるかなーと思って「Billboard」の00年代振り返り企画もチェックしてみました。

エミネムにアッシャーにビヨンセ、そしてブリトニー・スピアーズといった面々をどう感じるかといえば、「まあ、ストロークスやアーケイド・ファイアに比べれば、女の子とのドライブBGMには使える分マシかも…」といった程度で、アルバム1位がイン・シンクと来た日には苦笑するしかないわけですが。

それでもNICKELBACKとLINKIN PARKなんかが上位に来ている分前述の「おセンスのよろしいメディア」よりはメタル・ファンの感性に近いかな、という気はするんですよね。

00年代の一発屋代表としてダニエル・パウターの「バッド・デイ」が選ばれていて、「いたね~、そんな人。『とくダネ』で観たよ~」なんて思えるあたり、眺めていて楽しめたのは間違いなくこの下世話なチャート。

アルバム200枚を追っていくと、CREEDやNICKELBACK、3 DOORS DOWNのようなポスト・グランジ、LINKIN PARKやLIMP BIZKIT、STAINED、KID ROCK、SYSTEM OF A DOWN、P.O.D.、KORNといったNU METAL勢などはボチボチランクインしているものの、やはりというか正統的なHR/HMはほぼ皆無(GUNS N' ROSESのベストくらい)。

近年人気の(そして私も嫌いではない)メタルコアすら皆目見当たらないのだから、こりゃやっぱアメリカじゃメタルはダメか、と思ったところ、意外な所で意外なアルバムが。

「Catalog Album」チャート(いわゆる旧譜チャート)にはMETALLICAのブラック・アルバムや、AC/DCの「BACK IN BLACK」といったアルバムがTOP10に名を連ねているのですが、なんと11位に冒頭にジャケット画像を掲げたTRANS-SIBERIAN ORCHESTRRAの「CHRISTMAS EVE AND OTHER STORIES」が。

日本盤がリリースされていないのでご存知ない方も多いかもしれませんが、このTRANS-SIBERIAN ORCHESTRAというのはSAVATAGEのメンバーによる、クリスマスをテーマにした音楽をプレイするプロジェクト。

クリスマスにちなんだ音楽ということで、クラシカルなストリングスなどをふんだんに配した音楽ではあるのですが、何気に結構メタリックで、言ってみればSAVATAGEの無骨な部分を削ぎ落とし、クラシカルでドラマティックな部分だけを強調したようなサウンド。

調べてみるとこのプロジェクトは本当に人気があるようで、ここで選出されている「CHRISTMAS EVE AND OTHER STORIES」はチャートの最高位こそ53位ながら、96年のリリースからこれまででアメリカだけで200万枚以上を売り上げている(そしてクリスマスシーズンには毎年ランクインしているようで、この時点でも65位にランクインしている!)。

その後リリースされたアルバムもみなゴールドやプラチナムに輝いているようで、ツアーも1万人規模の会場で全米を回っているらしく、そりゃSAVATAGEの新作も出ないわな、という感じ(メンバー皆このプロジェクトに関わっている)。

どうやら最新作はつい先日(10月)出たばかりのようで、なんとビルボード初登場5位を記録したとのことで、思わずAmazonでポチしてしまいました。

その最新作「NIGHT CASTLE」の感想もいずれここで書きたいと思いますが、とりあえず今日はこんな所で。

明日、大晦日のエントリーは私の2000年代ベストで締めたいと思います。
全くもっておセンスのないセレクトになることと思いますが、ご興味を持っていただける方はご覧いただけると幸いです。


◆TRANS-SIBERIAN ORCHESTRAの最新プロモ映像



一見してすごくお金のかかったスケール感のあるショウをやっていることがおわかりいただけるかと思います。
SAVATAGEのファンの方であればここで使われているメロディに聴き覚えもあるとのではないでしょうか(ヒント:「DEAD WINTER DEAD」アルバム)。
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マイク・ポートノイの選ぶアルバム09年の10選と2000年代の20選

DREAM THEATERのドラマーであるマイク・ポートノイが、MySpaceのブログで恒例の年間アルバムベスト10を発表しました。

01. BIGELF / CHEAT THE GALLOWS
02. MASTODON / CRACK THE SKYE
03. ALICE IN CHAINS / BLACK GIVES WAY TO BLUE
04. THE FLAMING LIPS / EMBRYONIC
05. BETWEEN THE BURIED AND ME / THE GREAT MISDIRECT
06. THEM CROOKED VULTURES / THEM CROOKED VULTURES
07. MEGADETH / ENDGAME
08. THE DEVIN TOWNSEND PROJECT / KI/ADDICTED
09. HEART OF CYGNUS / OVER MOUNTAIN UNDER HILLl
10. ANIMALS AS LEADERS / ANIMALS AS LEADERS

昨年はDIR EN GRAYのアルバムなども選出していましたが、今年もへヴィ・ミュージックを中心にロック・シーンを幅広く見渡したセレクトになっています。

惜しくも10選に漏れたアルバムや、映画、テレビ番組のランキングも発表しているので興味のある方はどうぞ。
http://blogs.myspace.com/index.cfm?fuseaction=blog.view&friendId=161348037&blogId=522543659

さらに今年は単年のアルバムだけではなく、00年代の終わりということで2000年から10年間のベスト・アルバムも選出しています。

01. MUSE / ABSOLUITION
02. BIGELF / CHEAT THE GALLOWS
03. OPETH / BLACKWATER PARK
04. SPOCK'S BEARD / SNOW
05. THE FLAMING LIPS / AT WAR WITH THE MYSTICS
06. ENDOCHINE / DAY TWO
07. BEARDFISH / SLEEPING IN TRAFFIC PTs 1&2
08. METALLICA / DEATH MAGNETIC
09. LAMB OF GOD / ASHES OF THE WAKE
10. PETER GABRIEL / UP
11. BETWEEN THE BURIED AND ME / COLORS
12. MACHINE HEAD / THE BLACKENING
13. WILCO / YANKEE HOTEL FOXTROT
14. SLIPKNOT / Vol 3: THE SUBLIMINAL VERSES
15. PAIN OF SALVATION / REMEDY LANE
16. COLDPLAY / A RUSH OF BLOOD TO THE HEAD
17. KING CRIMSON / THE POWER TO BELIEVE
18. WEEZER / GREEN ALBUM
19. PORCUPINE TREE / FEAR OF A BLANK PLANET
20. MASTODON / CRACK THE SKYE

2位と20位の2枚が今年のアルバムからのセレクト。それがちゃんと今年の1位、2位になっているあたり整合性はとれていて、緻密で有名なマイクのこと、キッチリ各年から2枚ずつ選出しているのかもしれません。

MUSEのアルバムが1位というのは意外な線でしたが…。

ちなみに00年代の楽曲10選は下記の通り。

01. OPETH / The Baying Of The Hounds
02. SPOCK'S BEARD / The Great Nothing
03. BECK / Lonesome Tears
04. THE FLAMING LIPS / Do You Realize?
05. SIXX AM / Accidents Can Happen
06. KEANE / Bedshaped
07. MASTDON / Capillarian Crest
08. MUSE / Stockholm Syndrome
09. DILLINGER ESCAPE PLAN / When Good Dogs Do Bad Things
10. BIGELF / Counting Sheep

こちらでも映画やテレビ番組のランキングを選出していますので、興味のある方はどうぞ。
http://blogs.myspace.com/index.cfm?fuseaction=blog.view&friendID=161348037&blogID=522543774

しかしなるほど、2000年代の○枚、か。年間ベストは毎年選出しているものの、それは今年ならではの企画ですね。

この機会を逃したら次は10年後。
さすがに10年後このサイトやブログが続いているかどうか、それよりもこういった企画ができるだけの量の音楽を聴き続けていられるかについては全く自信がないだけに、今年を逃したらもう一生こういう企画をやるチャンスはないかも。

年末年始の休みにでもやってみようか思案中。

RIOTからトニー・ムーアが脱退

来日公演の記憶も新しいRIOTから、シンガーのトニー・ムーアが脱退したそうです。

トニーいわく、バンドの今後の活動についての他メンバーとの意見の食い違いが原因のようで、トニーが自ら望んで脱退したわけではないとのこと。

トニーは自らのバンドであるFAITH AND FIREの活動を再開し、来年にも新作を発表するとのことですが、せめて1枚だけでもRIOTのアルバムで歌ってほしかったというのが正直な所です。

先日の来日公演で披露された新曲「Wings Are For Angels」はおそらくRIOT史上最速の強力パワー・メタル・チューンで、トニーの強烈なハイトーンが見事にハマっており、アルバムに対する期待も高まっていただけに残念さもひとしお。

トニー復帰が叶わないなら、マイク・ディメオを復帰させるよりは05年の来日公演で歌っていたマイク・ティレリを入れた方がパワー・メタル向きなので個人的にはベターだと思います。

むろん、トニー・ムーア並みの新人が見つかるならそれに越したことはないですが…。


◆ニュースソース
http://www.roadrunnerrecords.com/blabbermouth.net/news.aspx?mode=Article&newsitemID=131418

ロニー・ジェイムズ・ディオが胃ガンに

HR/HM史上最強ヴォーカリスト、ロニー・ジェイムズ・ディオが胃ガンと診断され、入院したそうです。

幸いにも初期のようなので、転移さえしていなければ大事には至らないと思われます。

本人もステージへの復帰を切望しているとのことですが、さすがの歌神といえど、しばらくは腹から声を出すことは難しいかもしれませんね(笑…っている場合じゃありませんね)。

でもまあ、67歳? 普通の会社員ならとっくに定年退職ですよね。
いや、ロニー翁ほどの方であれば役員として会社に残ってても不思議ではありませんが(笑)。

年齢を考えれば驚異的なレベルながら、やっぱり衰えは隠せないし、これを機に引退して静かな余生を送ってもいいんじゃないかな…なんて気もするんですけどね。先日HEAVEN AND HELLで最後の(?)ひと花咲かせたことですし。

彼がこれまで生み出してきた数々の名曲・名盤からの印税はもちろん、先日も2000年に発売されたRaino編集のベスト・アルバムがほぼ10年がかりでアメリカでゴールド・ディスク(累計50万枚セールス)に達した、なんて話もあったので、老後の生活も心配ないでしょうし。

「生涯現役」を目指すにはやっぱHR/HMってしんどい音楽ですよね…。

しかし先日はピーター・クリス(Dr:元KISS)が男性なのに乳ガンに罹っていた、というニュースがちょっと話題になっていましたが、こうなるとHR/HM界の高齢化を感じずにはいられませんねぇ…。

何はともあれ、ロニーの一日も早い回復を祈りたいと思います。


◆ニュースソース
http://www.roadrunnerrecords.com/blabbermouth.net/news.aspx?mode=Article&newsitemID=131004

RHAPSODY OF FIRE 再始動

ここしばらく所属レーベル「Magic Circle」とのトラブルで活動休止状態にあったRHAPSODY OF FIREが新たにメタル・インディー最大手「Nuclear Blast」と契約し、3月にニュー・アルバムを発表するそうです。

「ザ・ダーク・シークレット・サーガ」の第3章となる、「THE FROZEN TEARS OF ANGELS」と題された新作では、彼らのトレードマークである映画のサウンドトラックのような大仰なオーケストレーションとオペラティックなコーラスが満載され、なおかつよりパワフルで速くてギター・オリエンテッドなサウンドが聴けるそうです。

プロデュースはルカ・トゥリッリ(G)とアレックス・スタロポリ(Key)の2人で、ミックスやマスタリングはドイツの「GATE STUDIO」でサシャ・ピートが手がけているとのこと。

アートワークはこれまでにもまして映画的で精巧でシリアスなファンタジー世界が用意され、通常盤の他に32ページの豪華ブックレット付きデジパック盤も発売されるそうです。

これまでのリリース元だったビクターが売却問題に揺れているだけに、日本盤がどうなるかはわかりませんが…。

「ザ・ダーク・シークレット・サーガ」になってからのここ2作は正直微妙な仕上がりでしたが、問題のレーベルから解放され、充分な充電期間も置いたことですし、久々の会心作を期待したいところですね。


◆ニュースソース
http://www.roadrunnerrecords.com/blabbermouth.net/news.aspx?mode=Article&newsitemID=130591