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カイ・ハンセン親子参加の"Eagle Fly Free"カバー動画 by エリク・グロンウォール

元H.E.A.T、現SKID ROWのヴォーカリストであるエリク・グロンウォールが時折公開している「歌ってみた」動画シリーズで、HELLOWEENの"Eagle Fly Free"が公開されました。



メインのギター・パートはこのカバー動画シリーズのパートナーになっているH.E.A.Tのヨナ・ティーがプレイしていますが、ソロ・パートはカイ・ハンセン(GAMMA RAY / HELLOWEEN)とティム・ハンセン(INDUCTION)のハンセン親子がプレイしています。

エリク・グロンウォールとカイ・ハンセンとの縁というのが見えませんが、まあ現代はSNSなどを通じて誰とでも繋がれる時代ですし、よく考えたらH.E.A.TもGAMMA RAYもSKID ROWも欧州の所属レーベルは『earMUSIC』なので、レーベル・メイト的な縁ですかね。

個人的にはエリク・グロンウォールというとどうしてもH.E.A.Tの印象が強く、SKID ROWもハイトーン型のメタル・サウンドではないので、あまりパワー・メタルを歌うことにピンと来ないのですが、先日はJUDAS PRIESTの"Painkiller"なんかもソツなく歌いこなしていましたし、この"Eagle Fly Free"もちゃんと歌えています(もちろん、オリジナルのマイケル・キスクとは趣が異なりますが)。

しかし、HELLOWEENのファンであればきっと皆不思議に思うのではないかというのが、なぜマイケル・ヴァイカート作のこの曲でカイ・ハンセンを呼ぶのか、という点ではないかと思います(笑)。

まあ、マイケル・ヴァイカートがこの手の動画にゲスト出演してくれるイメージはありませんが…。

であれば"I Want Out"あたりの方がエリク・グロンウォールのキャラにも合っている気がするし、カイ・ハンセンを呼ぶ必然性もあったと思うのですが。

ティム・ハンセン君の参加は、きっとカイ・ハンセンが出演条件として「息子も出してくれるなら出るよ」とねじ込んだのではないかと妄想しています(笑)。

いずれにせよ、HELLOWEENファンには興味深い、要チェックのカバー動画であることは間違いありませんね。

しかしエリク・グロンウォール、先日彼の体調不良で日本公演が中止になっていましたが、やはりワールド・ツアーをするようなバンドのフロントマンをやるには体力が充分ではないのではないでしょうか…。
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NIGHT RANGER "Sister Christian"のMV

本日TBSの『王様のブランチ』を観ていたら、映画コーナーで『AIR/エア』という4月7日から公開されている映画が紹介されていました。

今のように人気がなかった1984年頃のNIKEを舞台にした映画なのですが、その予告編映像で流れる曲がNIGHT RANGERの "Sister Christian"でした。

時代的にはまさに舞台となる1984年くらいの曲なので、そういう意味では理解できるものの、1984年の曲なんてそれこそごまんとあるわけで、なぜにこの曲だったのかは不明。

ドラムのケリー・ケイギーが歌うこの曲は全米5位、カナダでは1位を記録したNIGHT RANGER最大のヒット曲で、この曲がヒットしたせいでレコード会社からバラードばかり要求されるようになり、結果的に本来はテクニカルなツイン・ギターをフィーチュアした快活なアメリカン・ハード・ロック・バンドだった彼らのイメージが「バラード・バンド」になってしまったという意味で、当の本人たちには痛し痒しな曲かもしれません。

でもまあこうしてあらためて聴くとやっぱり良い曲ですね。私はあまり歌詞にこだわらないタイプですが、ケリーが10歳下の妹に対する想いやメッセージを歌った歌詞には普遍性があって胸を打ちます。

今のHR/HMに足りないのはこういう大衆に対して普遍的な魅力を持った曲なのかもしれませんが、HR/HMファン自体がそういう大衆受けする曲を求めていないからこそ、そういう曲が生まれないのかもしれませんね。





ファビオ・リオーネがチリのカラオケ・バーでパフォーマンス

元RHAPSODY OF FIRE、現ANGRAのヴォーカリストとして知られるファビオ・リオーネがチリにあるカラオケ・バーでパフォーマンスした時の映像が公開されています。

と言ってもさすがにカラオケ音源をバックに歌っているわけではなく、どうやら地元のアマチュア・バンドと思われるメンバーの演奏をバックに歌っています。

セットリストは以下の通りで、基本的にはRHAPSODY OF FIREを中心とした、ファビオ・リオーネのグレイテスト・ヒッツ・ショウといった感じの趣。

01. Lux Triumphans
02. Dawn of Victory
03. Wisdom of the Kings
04. March of the Swordmaster
05. Holy Thunderforce
06. Eternal Glory
07. Village of Dwarves
08. Lamento Eroico
09. Land of Immortals
10. Unholy Warcry
11. Nova Era
12. Wasted Years
13. Emerald Sword

ファビオの歌唱はだいぶラフな感じではありますが、名曲揃いなのでなかなか楽しめます。音源もちゃんとラインで録音されているもののようですし、映像も複数カメラで撮影されたものが編集されており、クオリティ的にも問題なく楽しめます。

バックの演奏はさすがにANGRAには程遠いですが、「上手いアマチュア・バンド」というレベルには達しており、破綻なく楽しめます(ファビオも、ANGRAの"Nova Era"をプレイした際に、「この曲はプレイするのが簡単な曲ではないが、彼らは見事にやっている」と称賛しています)。

IRON MAIDENのカヴァーである"Wasted Years"をプレイする際には、自身がVISION DIVINEで彼らのショウの前座を務めた際に、遅刻して会場に駆け込んできたブルース・ディッキンソンにぶつかられた(「タックルされた」と表現しています)という思い出を語っています。

そして"Emerald Sword"はファビオやルカ・トゥリッリにとって、DEEP PURPLEの"Smoke On The Water"のように「バンド最良の曲ではないが、常にファンが聴きたがるためプレイせざるを得ない曲」になっていて、あまり好きではない、という思いも語られます。

そんなMC内容も含めてファンであれば楽しめるライブではありますが、「イタリアン・メタルの至宝」とも呼ぶべきファビオほどの男がわざわざチリのカラオケ・バーで、地元のローカル・バンドをバックに歌う、なんて所謂「ドサ回り」をしないと食べて行けないのだとしたら、あらためてメロディック・メタル/シンフォニック・メタルというのは厳しい世界だなあと思わざるを得ませんね。

ファビオとしては、「昼の仕事」をするくらいならドサ回りでも歌っていたい、ということなのかもしれませんが。



ANGUS McSIX "Master Of The Universe"のMV

昨年GLORYHAMMERを解雇されたアンガス・マクファイフことトーマス・ウィンクラー氏が、アンガス・マクシックスと名前をカウントアップさせてソロ活動を開始、第1弾シングルとして"Master Of The Universe"のMVを公開しました。

解雇のニュース絡みでトーマス・ウィンクラー氏がスイスで法律事務所を経営するエリート実業家であることを知り、彼のメタル・バンドのフロントマンらしからぬ髪型に納得すると共に、それはメタル・バンドのヴォーカリストは(少なくとも収入面では)「副業」にしかならないだろうし、バンド側としては副業感覚の人間とはやってられない、みたいなことだったのかな、と勝手に思っていました。

ただ、こうしてANGUS McSIX名義で発表された楽曲そしてMVを視聴すると、彼が自分をメール1本で解雇したというGLORYHAMMERの音楽に対して情熱と愛着を持っていたことは明らかで、GLORYHAMMERの後任シンガーの印象が「可もなく不可もなし」というものだけに、なんだかちょっともったいないな、という気がします。

MVの冒頭、ボロボロの状態で横たわり、起き上がってハンマーを投げ捨てる様が何を意味しているかはあからさま過ぎるほどですが、逆に言うと今でも彼はGLORYHAMMERと同じ世界観、いわばマーベル・ユニバース的な設定の中にいるのでしょう(それは所属レーベルが同じ『Napalm Records』のままだから実現できたのかもしれません)。

バックを務めるORDEN OGANのセバスティアン・レバーマン(B)、元FROZEN CROWNのタリア・ベラゼッカ(G)、元RHAPSODY OF FIREのマヌ・ロッター(Dr)というメンツもなかなか魅力的で、最新作を母国ドイツのチャートで3位に送り込んだ人気バンド、ORDEN OGANの中心人物がなぜこんな副業をやっているのかという謎はありつつ、個人的にはFROZEN CROWNのライブで非常に魅力的だったタリア・ベラゼッカ嬢のシーン復帰が嬉しい。

音楽性は言うまでもなく(?)まんまGLORYHAMMERで、いわばHELLOWEENとGAMMA RAY、BATTLE BEASTとBEAST IN BLACKのような、ファンにとっては楽しみ2倍の状況になりそうで、4月に予定されているデビュー・アルバムに期待が膨らみます。

MVも続き物になっているようですが、数年後、GLORYHAMMERに復帰することまで既にシナリオ化されていたりしたら、凄いコンセプトだな、と思いますが、さすがにそれはないですかね(笑)。

THE BIG DEALによるカバー曲MV選曲がとても北欧

前エントリーで紹介したセルビアのメロディアス・ハード・ロック/メタル・バンド、THE BIG DEALはオリジナル曲のMVだけでも既に4曲発表していますが、それ以外にカバー曲のMVもいくつか公開しています。

ぶっちゃけ、私が彼(女)らのことを認知したのも、むしろそのカバー曲の選曲が気になったからでした。

狙っているのかたまたまなのか、カバーしているのは北欧出身のアーティストばかりで、とはいえEUROPE、NIGHTWISH、ABBAは、どれも(特に欧州では)超メジャー級のアーティストばかりなので偶然かな、とも思っていました。

しかし数日前に新たに公開されたのが母国ノルウェーではビッグだったとはいえ、国際的にはそれほどでもないTNTの"Intuition"だったので、これはもう完全に「北欧しばり」をやってるな、と確信しました(いや、偶然なのかもしれませんが/笑)。

まあ、いずれも選曲がベタ過ぎるし、さほどアレンジにヒネリもないので、カバーというよりは上手いコピー・バンドの演奏を聴かされているような感じではありますが、いずれの曲も名曲なので楽しめることは間違いありません。

この寒い季節に北欧の音楽はピッタリだと思うので(?)、お時間ある方はぜひ聴いてみてください。