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FROZEN CROWNのメンバー・チェンジ

BE THE WOLFやVOLTURIANでの活動でも知られる親日家の才人、フェデリコ・モンデッリ(G, Vo, Key)率いるイタリアのメロディック・パワー・メタル・バンド、FROZEN CROWNから、そのフェデリコと、彼の妻であるヴォーカルのジャーダ・エトロを除く3人のメンバーが脱退し、新たにその後任が加入したことが報じられました。

メンバーが3人同時に脱退なんて只事ではなく、「これは、やはりカップルのいるバンドに嫌気が差して他のメンバーが見限ったのか」とか、「レコード会社が力不足だと思っているメンバーをまとめてクビにしたのか?」などと変な憶測をしたくなりますが(?)、つい1ヶ月前に前作からの新しいMVが公開された上で、先日新メンバーによる新曲のMVが公開されているので、前メンバーとの関係が悪くなったわけではないのかな? などと思ってみたり。

個人的には脱退した女性ギタリストのタリア・ベラゼッカ嬢は、この手のバンドには珍しく(?)スター性のあるキャラクターだったので非常に残念ではありますが、このバンドは「フェデリコのバンド」で、彼女の才能が充分にフィーチュアされない気もするので(?)、もしかすると今後もっと彼女個人にスポットライトが当たる形で活躍することを望んだのかな、などと勝手に想像しています。

後任として加入したファビオラ “Sheena” ベローモ嬢も、タリア嬢とは全く違うタイプながら可愛らしいお嬢さんで、そのあどけなさの残る童顔フェイスとランディVとのコントラストに人気が出る予感を感じます。新曲も速くていいですね。

とりあえずフェデリコ・モンデッリは可愛い女の子ギタリストを発掘する能力は間違いなさそうで(笑)、4月23日に発売されるというニュー・アルバム"WINTERBANE"も楽しみです。

▼前のラインナップで撮影された"Battles In The Night"のMV


▼新ラインナップで公開された"Far Beyond"のMV


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血圧低下とストレスの解消に最も効果的なのは80年代ポップスとヘヴィ・メタル

最新の研究結果によると、80年代ポップスとヘヴィ・メタルが血圧と心拍数を下げ、ストレス解消に最も効果的だと報じられているそうです。

トルコの美容整形病院「Vera Clinic」がアメリカのメタルニュースサイト『Metal Sucks』に発表した研究と言われると、果たしてどこまでちゃんとした研究なのか個人的には眉唾なのですが(苦笑)、18~65歳の成人1540名を対象に調査をしているというから、サンプル数としてはそれなりのものという感じではあります。

被験者たちは低レベルのストレスを生み出すように考えられた非言語のテストを終えた後に、Spotifyで様々なプレイリストを試聴してもらい、心拍数や血圧の変化を測定したところ、冒頭述べたように、80年代ポップスとヘヴィ・メタルが最も効果的だったとのこと。

これが、30%とかそこらの人でポジティブな結果が出て、他の音楽に比べて相対的に高かった、みたいな話であれば、単にそういう世代の人が比率として多かっただけじゃないの、という気がするのですが、80年代ポップスでは96%、ヘヴィ・メタルでは89%の人の血圧が下がったというから、偶然だけでは説明できない相関性を感じます。

そして個人的に好きな音楽ジャンルがメタルと80年代洋楽ポップスということもあり、この結果に納得感はあります。

ニュース元によると「80年代ポップスは、被験者の年代を問わず、懐かしさや前向きさといった感情を呼び起こすことも分かった」そうですが、これは今まで私が子供時代を80年代に過ごしたから無意識的に当時の音楽が刷り込まれてノスタルジーを感じるのに違いないと思い込んでいたのに対して、80年代ポップスは世代を問わずそういう気持ちにさせるものなのだ、ということを知って驚きました。

まあたしかに、80年代リアルタイムでは小学生だった私は、邦楽でさえ紅白歌合戦に出るレベルの有名歌手しか知りませんでしたし、ましてや洋楽となるとマイケル・ジャクソンやマドンナ、プリンスの名前くらいはなんとなく知っていたものの、まともに聴いたことはなかったので、懐かしさなど感じるはずはなかったのです。

80年代というのは音楽が最も商業主義的かつ大衆迎合的だった時代で、そのことはアーティスティックな見地からは批判的に語られることが多いのですが、結果として特に音楽に対するリテラシーの高くない人たち(世の中の大半の人)にも愛される曲が数多く生まれた時代というのが私の認識で、この調査の結果はある意味その認識を肯定してくれるものでした。

そしてこのブログで語られるべきメタルについては「ヘヴィ・メタルについては、怒りの音楽はリスナーが感情を処理するために役立ち、その結果として大きな幸福感に繋がるのではないかとの見解を述べていた」とのことで、これもまた個人的体験からも納得のいくものでした。

いや、大きな幸福感に繋がるというのはやや大げさなんじゃないの、という気がするのですが、やはり怒りや悲しみなどのネガティブな気持ちに支配されている時には明るくポジティブな曲を聴いても全く共感できないというか、そもそもそういう音楽を聴きたい気分になれないのですが、メタルのようなダークでアグレッシブなサウンドは共感しやすく、フラストレーションを抱えている際の気晴らしになり、そのフラストレーションに立ち向かう気力を与えてくれるというのは間違いないと思っています。

これは、2016年に発表されていた「ヘヴィ・メタル音楽は、死と向き合う勇気を与えてくれる可能性」という研究結果にも通じる話なのではないかと思います。

ちょっと個人的に意外だったのは、このニュースを報じていたのが"rockin'on"のWebサイトであったということで、個人的な印象では"rockin'on"というのは80年代ポップスとヘヴィ・メタルを否定するスタンスの雑誌というイメージだっただけに、こういうニュースを取り上げたことには驚きがありました。

まあ、最近はHR/HMもある程度取り上げるのが"rockin'on"のスタンスのようですが。時代は変わりましたね。『BURRN!』がB'zや聖飢魔IIを表紙にする時代ですしね。

※ニュースソース
80年代ポップスとヘヴィ・メタルが、血圧低下とストレスの解消に最も効果的との研究結果。プレイリストの分析から判明(rockin'on.com)

NIGHTWISHからマルコ・ヒエタラ(B)が脱退

NIGHTWISHからベーシストでありセカンド・ヴォーカリストでもあるマルコ・ヒエタラが脱退(バンドは「辞任」という言葉を使っています)しました。

マルコはオリジナル・メンバーではありませんでしたが、2001年から20年に渡ってバンドに在籍し、ヴォーカルも含めて強い存在感を持っていただけに、なかなか彼の穴を埋めるのは大変なのではないでしょうか。

もしや元々やっていた彼のバンドであるTAROTの活動、あるいは2019年に始めたソロ活動に専念したいということなのかと思いきや、ここ数年「ストリーミング会社や大手プロモーターによる搾取などの偽善的な構造に嫌気が差し、自分の人生に正当性を感じることができていなかった」そして「昨年の自粛期間で、多くのことに幻滅しインスピレーションも失いつつある自分に気づき、慢性的な鬱病も相まって、このままでは自身や周囲の人々にとって危険であると考え、55歳の誕生日を迎える節目に今回の決断に至った」とのことで、ちょっとコロナ禍の中でメンがヘラってしまったのではないかと思ってしまうような内省的な理由でした。

最近、現地フィンランドのバラエティ番組で仮面を被ってポップ・ソングを歌うパフォーマンスなどをしていたというニュースを聞いていただけに、そんな深刻な思いを抱えていたとは夢にも思いませんでした。

▼バラエティ番組でBACKSTREET BOYSの曲を歌うマルコ・ヒエタラ


声明によると、今年やることに同意しているプロジェクトもあるし、2022年には「再発明」することについて話すことができる、とのことなので、音楽活動を辞めるとかそういうことではないようですが…。

最近はCHILDREN OF BODOMのアレキシ・ライホが亡くなったり、ティモ・トルキ(元STRATOVARIUS)の新プロジェクトがポシャったり、そしてここに来てNIGHTWISHからマルコが脱退と、フィンランドのメタル・アーティストの悪いニュースが続いている感じです。

個人的には名曲"Wish I Had An Angel"の男性ヴォーカル・パートなんてマルコ以外の声で歌われることが想像つきません。

いや、ターヤが抜けた時にはこの曲の女性ヴォーカル・パートをターヤ以外の声で歌われることに想像つかなかったので、何とかするのでしょうが…。



ティモ・トルキの新プロジェクト"INFINITE VISIONS"が消滅

ティモ・トルキ(G : 元STRATOVARIUS, REVOLUTION RENAISSANCE他)の新プロジェクト、"INFINITE VISIONS"が、デビュー・アルバムのレコーディングに必要な資金をクラウドファンディングで集めることができなかったとのことで、解散を発表しました。

解散声明と共に、未発表曲を含むデモ用に録音された楽曲の音源が公開されています。



※トラックリスト

1. Dangerous (0:00-4:38)※未発表曲
2. Sonata Black - Instrumental version (4:41-9:47)
3. You Rock My World (9:50-14:23)
4. Infinite Visions (14:25-19:58)
5. Voice Of Tomorrow - Erik Kraemer pre-production vocal demo (20:00-23:42)
6. Voice Of Tomorrow - Pawel's raw drum tracks with guitars, no vocals (23:48-27:31)
7. Dangerous - Jimmy Pitts' original keyboard demo (27:33-32:10)

バンド名が示す通り、いかにもSTRATOVARIUSがやりそうな曲ばかりで、そういう意味では裏切りのない音楽を作っていたわけですが、それが「期待通り」というよりは「予想通り」というニュアンスで受け止められてしまうのが、STRATOVARIUS脱退後にティモ・トルキがクリエイトしてきた作品のクオリティに対するファンの評価なのでしょう。

このバンド名の元になった"VISIONS"(1997)と"INFINITE"(2000)は、ティモ・トルキの創造性のピークを捉えたアルバムだった、ということが今回もまたあらためて確認されてしまった感じです。

とはいえ、水準以上のメロディック・パワー・メタル作品になりそうなポテンシャルのあるデモ音源ではあり、これをリリースしたいというレーベルが現れかったというのはティモ・トルキという人の人望の問題なのかもしれません。

※ニュースソース
TIMO TOLKKI's INFINITE VISIONS Calls It Quits After Failing To Meet Its Crowdfunding Goal For Debut Album(BLABBERMOUTH.NET)

アレキシ・ライホ(元CHILDREN OF BODOM)が死去

2021年最初のエントリーは、いわゆる「新年のご挨拶」的な文章にしようと思っていたんですよ。

新年最初の期待はACCEPTの新譜ですねー、とか、今年は何と言ってもHELLOWEENの新譜が楽しみ過ぎますねーとか。

昨年、コロナ禍で新譜リリースを見送ったアーティストもぼちぼちリリースするんじゃないかとか、ワクチンの普及の進み具合によってはライブも観られるようになるかもしれないし、そうなるといいですねー、とか、前向きな文章で年明け一発目のエントリーを始めたいな、と思っていたんですよ。

ところが、会社からの帰路、電車の中で開いたTwitterのタイムラインを埋めつくしていたのはアレキシ・ライホ(BODOM AFTER MIDNIGHT、元CHILDREN OF BODOM)の訃報でした。

そんなん、このブログで取り上げないわけにいかないやん…。

というわけで、今年最初のエントリーは訃報からのスタートという、不吉と言わざるを得ないものになりました。せめてもの救い(?)はアレキシが亡くなったのは昨年末であり、今年に入ってから亡くなったわけではない、ということでしょうか(何の慰めにもなりませんが)。

このブログが始まってから、ロニー・ジェイムズ・ディオやゲイリー・ムーア、ジョン・ロード、レミー、そして記憶に新しい所ではエディ・ヴァン・ヘイレンと、数多くのレジェンドの訃報が飛び込んできました。

ただ、それらのミュージシャンはいずれも還暦過ぎ、少なくとも老人と呼ばれる歳に達しており、長寿命化した昨今においては短命と言えても、ある程度「仕方ない」と思える年齢ではありました。

それは、それらのレジェンドが私のリアルタイムではなかったからでしょう。そういう意味ではアンドレ・マトス(元ANGRA)の訃報などの方が、リアルタイムの存在だったという意味でも、まだ40代だったという意味でも個人的には衝撃だったというのが事実です。

そういう意味では、アレキシなんて(ほんの少しではありますが)私より年下、まだ41歳ですから、衝撃を受けざるを得ません。

近年ずっと健康問題を抱えていたということで、それはちょっと異常なほどにやせ細った最近のルックスからも窺い知れましたが、とはいえつい先日、CHILDREN OF BODOMの実質解散騒ぎがあり、新たなバンド、BODOM AFTER MIDNIGHTでのライブなども行なったというニュースを目にしていただけに、思わず電車内で(小さい声ではありますが)「マジかよ」と呟いてしまいました。

このブログの母体であるサイト「METALGATE」が誕生したのは、90年代末から00年代初頭にかけての「クサメタル」ムーブメントがひとつの大きな理由になっています。

クラシックなメタルの素晴らしさと、そのクラシックなメタルの魅力を現代的にアップデートして蘇らせた(と、私は捉えていた)新世代クサメタルの素晴らしさを一人でも多くの人に伝えたい、という思いが、このサイトを作らせたのです(なにぶん仕事の傍ら少しずつコツコツ作ったので、公開できた時にはほぼクサメタル・ムーブメントのピークは過ぎていましたが…)。

クサメタルというのは基本的にメロスピとメロデスで成り立っていたわけですが、メロスピ・サイドの顔はSONATA ARCTICA、メロデス・サイドの顔はCHILDREN OF BODOMという、どちらもフィンランドのバンドだったと思っています。

そんなCHILDREN OF BODOMには当然私も強い思い入れがあり、2nd "HATEBREEDER"(1999)、3rd "FOLLOW THE REAPER"(2000)の2作はクサメタル史に燦然と輝く金字塔と信じています。

そして4th "HATE CREW DEATHROLL"(2003)がリリースされた時、クサいメロディが控えめになったそのサウンドは個人的な好みからは少し離れましたが、それでもそのサウンドが発する勢いと説得力は、「今、世界一カッコいい音を出しているバンドはコイツらだな」と確信させるだけのパワーがありました。

彼らのライブ観たさに東京公演では飽き足らず、名古屋まで遠征した挙句、アレキシの負傷によって公演キャンセルを食らった思い出は、今となっては一生語れるネタになりました(語る機会はあまりないですが…)。

当時に比べると、正直近年は関心が薄れていましたが、それはきっと彼(ら)に求めるものがあまりに高すぎたからだろうと思います。

そしてやはり特筆すべきはそのカリスマ性でしょう。

その作曲能力、ギターの腕前、(個人的には言われるほどイケメンとは思っていませんでしたが)華のあるルックスと、天から二物以上のものを与えられた存在でした(歌唱についてはまあ、上手さを求められるようなスタイルではなかったということで…)。

所謂クサメタル系のミュージシャンというのはどちらかというと職人ぽいというか真面目そうというか、あんまり古典的な意味でのロックンローラーなタイプの人が少ないなか、アレキシは数少ない「ロックスター」の雰囲気がある人でした。

そのフィーリングは音にも表れており、北欧のバンドが陥りがちな「小ぎれいにまとまった音」にならず、荒々しいエッジとダイナミックさがあったことが、CHILDREN OF BODOMを他のメロディック・デス・メタル・バンドから際立たせていたと思っています。

そういう意味では、この短命ぶりも「ロックっぽい」のかもしれません。

ロックらしくなくてもいいから長生きしてほしかったというのが本音ではありますが、ご冥福をお祈りいたします。

チルドレン・オブ・ボドムのアレキシ・ライホが死去(amass)※外部サイト





2019年のライブ・パフォーマンス