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2020年 ドラマー死に過ぎ問題 2

今年の1月に、RUSHのニール・パートを皮切りに、HR/HM系ドラマーの訃報が相次ぎ、「2020年 ドラマー死に過ぎ問題」というエントリーを書きました。

その後はさすがにHR/HM系ドラマーの訃報を耳にすることはなかったのですが、2020年の折り返し地点を過ぎ、夏も終わりに差し掛かる8月20日に、主にQUIET RIOT、そしてW.A.S.P.の活動で知られる、L.A.メタルを代表するドラマーの一人、フランキー・バネリが亡くなりました。

クワイエット・ライオットのフランキー・バネリ、闘病の末68歳で死去(MUSIC LIFE CLUB)

クワイエット・ライオットのドラマー、フランキー・バネリが死去(amass)

そしてその1ヶ月後、9月19日には主にURIAH HEEPで活動し、OZZY OSBOURNEの初期2作、"BLIZZARD OF OZZ" (1980)、"DIARY OF MADMAN" (1981)でプレイしていたことで知られるドラマー、リー・カースレイクの訃報が届くなど、ここに来て再びHR/HM系ドラマーの訃報が立て続き、こうして第2弾のエントリーを書くことになりました。

ユーライア・ヒープ/オジー・オズボーンのドラマー リー・カースレイクが死去(amass)

両者とも、フランキー・バネリは昨年すい臓がんのステージ4であるということが報じられていましたし、リー・カースレイクも昨年、前立腺がんが全身に転移しており末期がんであるというニュースが報じられていたので、そういう意味では前触れはあったのですが…。

オジー・オズボーン、余命数ヶ月のリー・カースレイクの願いを叶える(BARKS)

「めったに起こらないことが、ある一時期に集中して起こる」ことがあることは統計学的にも説明されていますが、さすがにこのタイトルのエントリーの第3弾を書かずに済むことを願わずにはいられません。ご冥福をお祈りします。

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タイの10歳の女の子ヴォーカリスト/ギタリストがカッコかわいい

この所、2回続けて訃報についてのエントリーが続き、「ああ、やはりもうHR/HMは年老いて死にゆく音楽なのか…」(大げさ)と暗い気分になっていた所に、“タイの10歳の女性ギタリスト/ヴォーカリストによるモーターヘッドのカヴァー「Ace Of Spades」が話題に”というニュースが目に入ってきました。

見てみると、話題に、というかMOTORHEADの公式SNSアカウントが紹介しましたよ、というだけの話で、さほど盛り上がっている感はないのですが、たしかにあどけなくもなかなかカッコいい。歌だけでなく、ギターも弾いているというのがポイント高いですね。



パッと見るとパンク・ロッカーに誘拐された女の子みたいですが(笑)、年齢も性別も国籍も超えたカッコいい3ピース・バンドになっています。「太鼓の達人」が出てくるのも日本人的にはポイント高いですね(笑)。

この"Petty Rock"なるタイの10歳の女の子、5歳の頃からYouTubeに歌の動画を上げており(実際に上げているのはご両親とか大人なのでしょうけど)、このMOTORHEAD以外にもAC/DCやらMETALLICAやらDEEP PURPLEやら、親父殺しな(笑)楽曲を多数アップしています。

このIRON MAIDENの"The Trooper"のカヴァーなんか、歌はさすがにパワー不足ですが、パフォーマンスとしてはちょっとしたアクションや表情もちゃんと様になっていて華がある。眼ヂカラもあるし、これは絶対美人になりますね。



別にHR/HMだけというわけではなく、THE BEATLESとかEAGLESとか、はたまた地元のバンドの曲と思しきものまでいろいろカバーしているのですが、ちょっとビックリしたのはギター・インスト、それもかなりテクニカルなものにチャレンジしているということ。こういう曲を練習してきているなら、そりゃMOTORHEADくらい余裕で歌いながら弾けるでしょうね。

王者イングヴェイの代表曲であるアレとか。


日本のLi-Sa-Xもカヴァーしたコレとか。


誰が教えたのかヴィニー・ムーアまで。ライブ録音ではなさそうですが、この時7歳ですってよ(驚)。


まあもちろん巧いと言っても「幼女にしては」というものでしかないのですが、この歳でこれだけ弾ければ、普通に努力を重ねたら大人になる頃にはプロの腕前になれることはほぼ間違いないでしょう。

ただ、大人になってしまうと「ただのギターが上手い女性」でしかなく、高校あたりから始めてもセンスがある子はあっという間に上手くなるので希少性はなくなっていくわけですが、彼女の場合、「ルックスの良いヴォーカリスト」でもあるというのが大きいですね。スター性を感じます(現時点では歌よりギターの方が上手いですが)。

彼女の場合現地のオーディション番組などにも出ている、ある意味「完全プロ志向」のようなので(笑)、新たなHR/HMスターがタイから登場することを期待したいですね。

元UFOのベーシスト、ピート・ウェイが死去

UFOのオリジナル・メンバーとして知られるベーシストのピート・ウェイが8月14日に亡くなったそうです。69歳でした。

2ヶ月前に事故で生死に関わる怪我を負い、結局そのまま回復することなく、妻に看取られて息を引き取ったとのこと。

2008年にUFOを脱退した後は、彼のバンドであるWAYSTEDも、80年代はともかく、2000年代以降は日本では(海外でも?)ほとんど注目されていませんでしたし、事故に遭ったことさえ報じられていませんでしたが、ブリティッシュ・ハード・ロックの歴史を語る上では避けて通れない伝説的なバンドであるUFOの、フィル・モグ(Vo)と並ぶキーマンとして、ここに取り上げないわけにはいかないでしょう。

2エントリー連続で訃報ネタというのはいささか胸が痛みますが、こればかりはタイミングを選べませんから、やむを得ません。

あまりベーシストとしての評価を聞いたことはありませんでしたが、スティーヴ・ハリス(IRON MAIDEN)やニッキー・シックス(MOTLEY CRUE)など、多くのミュージシャンが彼の影響を口にしています。

今回の訃報に接してちょっとググってみて見つけたこの記事などは、彼の人柄やキャラクターを伝える貴重な文章なのではないでしょうか。

ご冥福をお祈りいたします。


IRON MAIDENのライブでおなじみの曲。あえてマイケル・シェンカーがいない時期のテレビ出演映像を。


UFO脱退後にピートが結成したバンドの曲。ぶっちゃけ初めて聴きました(観ました)が、とても80年代的でいいですね。

ブリティッシュHR/HMの伝説的プロデューサー、マーティン・バーチが死去

DEEP PURPLE、RAINBOW、WHITESNAKE、IRON MAIDENなど、およそ「ブリティッシュHR/HM」と聞いて思い浮かべるようなバンドの名盤の大半を手掛けていると言っても過言ではないプロデューサー、マーティン・バーチ氏が去る8月9日、死去したことがデイヴィッド・カヴァデール(WHITESNAKE)のTwitterで伝えられました。71歳でした。

マーティン・バーチというと、1969年にジェフ・ベックやFLEETWOOD MACのエンジニア・ワークでキャリアを始め(最初から仕事に恵まれてますね…)、DEEP PURPLEの70年代の黄金時代と呼べる時期の諸作をエンジニア/プロデューサーとして手掛け、その流れで(?)RAINBOW、WHITESNAKEといった、いわゆる「パープル・ファミリー」と呼ばれるようなバンドの初期作でプロデュースを担当、80年代には主にIRON MAIDENのプロデューサーとして知られていました。

IRON MAIDENの"FEAR OF THE DARK"(1992)を最後に引退したということで、21世紀になってからHR/HMを聴き始めたような人にとってはあまりなじみがないかもしれませんが、HR/HMというジャンルの歴史をさかのぼる上では、この人が制作に関わったアルバムを避けて通ることは不可能でしょう。

私もまた『BURRN!』誌による洗脳を受けた世代なので(笑)、「ブリティッシュHR/HM」というジャンルに「様式美のエッセンスを持っている音」という偏った認識を持っているわけですが、そんな私にとってブリティッシュHR/HM最初の名盤はDEEP PURPLEの"IN ROCK"であり、最後の名盤はIRON MAIDENの"FEAR OF THE DARK"だと思っているので、この人のキャリアはイコールでブリティッシュHR/HMの歴史だと思っています。

RAINBOWの"RISING"、WHITESNAKEの"READY AN' WILLING"、BLACK SABBATHの"HEAVEN AND HELL"、IRON MAIDENの"THE NUMBER OF THE BEAST"、いずれも1枚でもプロデュースしていたら孫の代まで自慢できるような名作なわけですが、これ全部マーティン・バーチの仕事なのですから恐れ入ります。

しかし、IRON MAIDENの"FEAR OF THE DARK"(1992)で引退と聞いて、その時点で70歳近い人なのかと思っていたら今年71歳って、44歳で引退したってことですか? ちょっと早すぎません? 過去に手掛けたアルバムからの収入で充分食べていけるということだったのでしょうか。

まあ、1992年というとグランジ/オルタナティブの台頭著しく、マーティン・バーチが手掛けてきたような音楽は最も時代遅れなものとされていた時期だったので、本人的に「自分の時代は終わった」という意識もあったのかもしれませんが…。

そんなに若かったのであれば、ブルース・ディッキンソン復帰後のIRON MAIDENのアルバムもこの人に手掛けてもらいたかった気がしますね。そうすればもっと私好みのサウンドのアルバムになったのではないかという気がするのですが…。

ちなみにDEEP PURPLEの"IN ROCK"収録の"Hard Lovin' Man"は彼に捧げられた曲だそうで、また、IRON MAIDENの"Holy Smoke"にはマーティン・バーチが登場しているそうです。


たしかにそれらしき人がちょいちょい登場していますね。

※ニュースソース
アイアン・メイデンやディープ・パープル等 プロデューサーのマーティン・バーチが死去 - amass

RAGEがメンバー・チェンジ、再びツイン・ギター体制に

ドイツのベテラン・メタル・バンド、RAGEがメンバー・チェンジを発表しました。

2015年にヴィクター・スモールスキの後任として加入したマルコス・ロドリゲスが脱退し、ステファン・ウェーバー(元AXXIS)にジーン・ボーマン(ANGELIC, RAGE & RUINS)という二人のギタリストを新たに加入させたことを発表しました。

ピーター”ピーヴィー”ワグナー(Vo, B)には、"BLACK IN MIND"(1995)や"END OF ALL DAYS"(1996)時代の4人組編成に戻ろうという意志があったようで、"BLACK IN MIND"収録曲だった"The Price Of War"のリメイクをMV公開しています。

まあ、マンニ・シュミットとのREFUGEでの活動もありましたし、トリオ編成に飽きていたのかもしれませんね。

あるいは今年1月にリリースされた現時点での最新作"WINGS OF RAGE"で"END OF ALL DAYS"収録の"Higher Than The Sky"をリメイクしたことが何かきっかけになったりしているのでしょうか。

RAGEはラインナップが変わって多少スタイルが変わっても、常にRAGEらしさをキープした優れた作品を送り出してきたバンドなので、今回のメンバー・チェンジもまた何か新しい一面を見せてくれる機会になるのかもしれません。

現在はコロナ禍によってライブ活動を行なうことはできないため、来年リリース予定のニュー・アルバムに向けて作業を行っているようです。