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WHITESNAKE “FLESH & BLOOD” アルバム・レビュー

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ある程度以上コンスタントに活動を続けていて、なおかつ「ハード・ロック」と呼ぶにふさわしい音楽性でそれなりの大物感をキープしている存在というのはひょっとするともはやこのWHITESNAKEしかいないのではないか。

いや、何をもって「ハード・ロック」とするかという話になると色々とややこしいことになるのであまり深入りを避けたいが、WHITESNAKEが40年におよぶキャリアを経てなおこれだけハード・ロック然とした作品を創り出していることに対してまずは敬意を表したい。

先行公開された#3 “Shut Up & Kiss Me”を聴いて、これは元WINGERと元NIGHT RANGERのギタリストで両脇を固め、今回は徹底的にゴージャスな80年代アリーナ・ハード・ロック路線で行くのかと思いきや、アルバム全体で聴いてみると必ずしもそういうわけでもなく、大筋ではWHITESNAKEらしいと思える、ブルージーな要素を持った王道路線のハード・ロックが展開されている。

WHITESNAKEらしさ、というものをどの時期の姿に見出すかによって本作がWHITESNAKEらしいかどうかという点については意見が分かれるかもしれず、そういう意味ではダグ・アルドリッチという気真面目なギタリストと作った前2作の方がイメージに忠実な作品だったかもしれない。

ただ、加齢によって艶と伸びを失ったデイヴイッド・カヴァデールの現在のヴォーカル・スタイルを踏まえると、本作の楽曲はデイヴィッドの衰えをうまくカバーしつつ、それでいてキャッチーさとバラエティに富んだ、実に巧みなソングライティングが行なわれていると感じられる。

かつてなら王道とされたこのスタイルが、現在のHR/HMシーンにおいてはむしろ絶滅危惧種的な存在となってしまっているわけだが、少なくともWHITESNAKEはまだ「枯れていない」ことを力強く証明する作品となっている。

本作より正式にメンバーとしてクレジットされているミケーレ・ルッピ(Key : SECRET SPHERE)の卓越したシンガーとしてのコーラス面での貢献がほとんど見えないのは、ファンとしては残念。



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SWEET OBLIVION feat. Geoff Tate "SWEET OBLIVION" アルバム・レビュー

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イタリアの『Frontiers Music』が送り出す新プロジェクト。

もはや同レーベルのエース・プロデューサーと呼ぶべきシモーネ・ムラローニ(G : DGM)と、そのバンド・メイトであるエマニュエーレ・カサーリ(Key : DGM)、パオロ・カリディ(Dr: HOLLOW HAZE, ex-KILLING TOUCH, ARTHEMIS)というイタリアを代表するプログレッシヴ・メタル系ミュージシャンがバックを固め、ヴォーカルには元QUEENSRYCHEのジェフ・テイトを迎えている。

『Frontiers Music』お得意の、実力はあるがバンドに恵まれていないヴォーカリストを連れてきて、お抱えソングライターによる楽曲を歌わせるという企画商品である。

かつては専らメロディアス・ハード/AORスタイルの楽曲を歌わせて歌唱力を堪能させるという売り方に徹していたが、最近はスタイル面でも(クラシック・ロックという枠の中ではあるが)多様化しており、そのヴォーカリストに期待されるスタイルの楽曲を歌わせることにしているようだ。

つまり、本作でジェフ・テイトが歌っているのは全盛期、"OPERATION : MINDCRIME"から"EMPIRE"にかけての時期におけるQUEENSRYCHEスタイルの楽曲である。

シモーネ・ムラローニが在籍しているDGMは必ずしもQUEENSRYCHEスタイルのバンドではないが、プログレッシヴ・メタルをプレイする人間としてQUEENSRYCHEに影響を受けていないはずもなく、ジェフ・テイトを迎えてこういうアルバムを作れるというのはなかなか感慨深い体験だったのではないだろうか(今日び、直接顔を合わせて仕事をしているとも思えないが)。

"OPERATION : MINDCRIME"や"EMPIRE"というメタル史に残る傑作のような凄みや、それらの作品に収められていたキラー・チューンに匹敵するほどのインパクトがある楽曲こそないものの、あれはもはや本人たちでさえ二度と再現できない奇跡であり、ここで展開されているサウンドのクオリティはあの時期のQUEENSRYCHEに思い入れを持つ人であれば充分に納得のいくものである。

特に本家QUEENSRYCHEが当時のファンを裏切るような作品を連発していただけに、「これだよ、これ」と思う往年のファンは多いことだろう。個人的にはメタリックな要素の強い#6"A Recess From My Fate"がお気に入り。

ジェフ・テイトはもはやハイトーン・スクリームはしない(できない?)が、彼独特の魅力のある歌声自体は健在で、ジェフの歌唱の魅力を最大化する音域でしっかりメロディックに仕上げてくるあたり、やはりシモーネ・ムラローニの才能は傑出している。

今年3月にリリースされた本家QUEENSRYCHEの新作も悪くはなかったし、より現代的なサウンドにチャレンジしているのは、全盛期の再現に徹しているこのプロジェクトよりもむしろ本家の方だと思うが、メロディ重視派の見地からはこちらの作品を高く評価せざるを得ない。

QUEENSRYCHE云々を抜きにしても、プログ風味(プログレッシヴな要素はあくまで雰囲気程度でしかない)の端正なメロディック・メタル作として楽しめる佳作であり、次作もジェフが歌わなかったとしてもチェックしてみたいと思える仕上がりだ。【84点】



TRICK OR TREAT "RE-ANIMATED" (2018) アルバム・レビュー

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最近はサブスクリプションでアルバム全体を吟味してからCDを買うかどうか決めることができるようになったし、そもそも他人に薦めたい、あるいは物申したいと思うようなアルバムしかレビューしないようになったので、買って聴いてもレビューしないアルバムが多く、本作もリリース当初はレビューをスルーしたアルバムでした。

しかし、前回のエントリーでSKELETOONのアルバムをレビューして、本作についてちょっと語りたくなったので、リリースから半年以上経っていますが今更取り上げてみます。

本作はイタリアの「ハッピー・メタル」バンド、TRICK OR TREATによる、アニメのテーマ・ソング・カヴァー集という企画盤。

収録曲は以下の通り。

01. Voltron (Intro)
ボルトロン(イントロ)

02. Batman (feat. ロベルト・ティランティ - LABYRINTH )
バットマン(イタリア版 テーマ曲)

03. Cinque Samurai (feat. マルコ・バジーレ – DGM)
鎧伝サムライトルーパー (イタリア版 テーマ曲)

04. What's My Destiny Dragonball (feat. ジョルジオ・ヴァンニ)
ドラゴンボール (イタリア版 テーマ曲)

05. Jeeg Robot D'Acciaio (feat. ジャコモ・ヴォーリ from RHAPSODY OF FIRE)
鋼鉄ジーグのうた (イタリア版 テーマ曲)

06. Jem (feat. サラ・スクワラドーニ - ANCIENT BARDS )
ジェム (イタリア版 テーマ曲)

07. Pokémon (feat. マルコ・パストリーノ - TEMPERANCE)
ポケモン (イタリア版 テーマ曲)

08. David Gnomo amico mio (feat. ダムナゴラス- ELVENKING)
森の妖精ノーム (イタリア版 テーマ曲)

09. Prince Valiant (feat. Potowotominimak- NANOWAR OF STEEL)
プリンス・ヴァリアント(イタリア版 テーマ曲)

10. Il Mistero Della Pietra Azzurra (feat. キアラ・トリカリーコ - TEODASIA)
ふしぎの海のナディア (イタリア版 テーマ曲)

11. Daitarn 3 (feat. ミケーレ・ルッピ - SECRET SPHERE)
無敵鋼人ダイターン3 (イタリア版 テーマ曲)

12. Beyblade Metal Masters (feat. Danny Metal ※YouTuber)
メタルファイト ベイブレード (イタリア版 テーマ曲)

13. .Devilman (feat. スティーヴァ・デスレス - DEATHLESS LEGACY)
デビルマン (イタリア版 テーマ曲)

14. Robin Hood (feat. トミー・フーラー - SKELETOON)
ロビンフッドの大冒険 (イタリア版 テーマ曲)

15. Ken Il Guerriero (feat. ファビオ・デッシ - ARTHEMIS)
北斗の拳 (イタリア版 テーマ曲)

16. Diabolik
ディアボリック (イタリア制作アニメのテーマ曲)

17. King Arthur And The Knights Of Justice
キング・アーサー・アンド・ザ・ナイツ・オブ・ジャスティス

18. Let It Go (feat. エイドリアン・コーワン - SEVEN SPIRES, LIGHT & SHADE)
レット・イット・ゴー 『アナと雪の女王』テーマ曲

19. Pegasus Fantasy (feat. 百合 from Rakshasa )
ペガサス幻想 『聖闘士星矢』テーマ曲

20. Get Wild
ゲット・ワイルド 『シティ・ハンター』テーマ曲  *日本盤ボーナス・トラック

『ドラゴンボール』の人気は文字通りワールドワイドだし、『聖闘士星矢』や『北斗の拳』がイタリアで人気があるという話は、かつて同じく「ペガサス幻想」をカヴァーしたHIGHLORDや、「愛をとりもどせ」をカヴァーしたDGMのメンバーが語っていたので驚くには値しないが、『鎧伝サムライトルーパー』や『ふしぎの海のナディア』みたいな私の世代にドンズバの作品まで取り上げるとは…と感激して本作を購入したわけです。

問題は、大抵の曲がイタリアオリジナルのテーマ曲で、私にはなじみがなかったこと(苦笑)。
思わず「ブルーウォーター」じゃないんかーい、と一人で突っ込んでしまいました。

『ポケモン』や『ベイブレード』は世代じゃないし、欧米のアニメ作品も含まれているので、さっぱり知らない曲も多い。
どれも「いかにもアニメソング」なわかりやすい曲ではあり、つまらなくはないのだが…。

ポイントはイタリアン・メタル・ファン限定で(笑)豪華と感じられるゲスト・シンガー陣で、オリジナルのヴォーカリストが実力者であるにもかかわらずゲスト・シンガーだらけ、という状態に、先述した通りSKELETOONの新作と同じ臭いを感じたわけです。

イタリアのメタル・シーンというのは日本同様、かなりマニアックでアンダーグラウンドな、それだけに閉じたコミュニティが出来上がっているようなので、割とみんな顔見知りだったりするみたいです(このバンドのヴォーカリストであるアレッサンドロ・コンティと、ARTHEMISのVoであるファビオ・デッシに至っては「お隣さん」らしい)。

だから、こうしたゲスト参加は、ある種互助会的というか、お互いの持っているファン層を共有することで、セールスの最大化を狙うようなニュアンスのものなのかもしれません。

そしてミケーレ・ルッピの歌声は、アニソンを歌うには「キレイすぎる」という印象を受けました(笑)。



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SKELETOON "THEY NEVER SAY DIE" アルバム・レビュー

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イタリアの5人組の3作目にして日本デビュー作。

前身はJACK O' LANTERNという、ジャック・オー・ランタンとは何か知っていれば一発で想像がつく通り、HELLOWEENのカヴァー・バンドだったそうで、オリジナルをプレイするようになった現在も、基本的には"KEEPERS OF THE SEVEN KEYS"時代のHELLOWEENを思わせる明るいメロディック・パワー・メタルを基本スタイルにしている。

そういう意味で、やはり元はHELLOWEENのカヴァー・バンドからスタートした同郷イタリアのTRICK OR TREATに非常に近いバンドといえよう(そのTRICK OR TREATのヴォーカリストであるアレッサンドロ・コンティもゲスト参加している)。

ローランド・グラポウ(G : 元HELLOWEEN, MASTERPLAN)がゲスト参加したデビュー作"THE CURSE OF THE AVENGER"(2016)、IRON SAVIORやEDGUYのメンバーがゲスト参加したセカンド"TICKING CLOCK"(2017)は"Revalve Records"なるマイナー・レーベルからリリースされていたが、本作ではイタリアの有名メタル・レーベル"Scarlet Records"に移籍しており、レーベルのバックアップが増えたことを感じさせる、全ての面でランクアップした仕上がりになっている。

彼らは"Nerd Metal"(オタク・メタル)を自称しており、これまでの歌詞世界も基本的にファンタジー寄りのものだったが(オタク趣味とメロディック・パワー・メタルの親和性が高いのは洋の東西を問わないようですね)、本作は少年たちの冒険を描く1985年のヒット映画『グーニーズ』をテーマにしたコンセプト・アルバムとなっている。

世代的に、一番あの映画を楽しめる年齢で『グーニーズ』を体験しているため(コナミから出ていたファミコンソフトももちろんやりましたとも)、それだけで個人的には心惹かれるものがある。

そして"Scarlet Records"のコネか、前述のアレッサンドロ・コンティ(TRICK OR TREAT, LUCA TURILLI'S RHAPSODY, TWILIGHT FORCE)の他、ミケーレ・ルッピ(元VISION DIVINE、現SECRET SPHERE)、マーク・バジーレ(DGM)、モービー(DOMINE)、ジャコモ・ヴォーリ(RHAPSODY OF FIRE)など、イタリアン・メタルのファンであれば「おっ」と思うゲスト・シンガーが多くの楽曲に参加している。

これはコンセプト・アルバムということでAVANTASIAのスタイルをオマージュしたものだろうか(実際、本作にはAVANTASIAの"Farewell"のカヴァーも収録されている)。

とはいえテーマやゲスト・シンガーの魅力頼みのアルバムなどでは決してなく、メロディック・パワー・メタルとしての楽曲クオリティこそが本作の最大の魅力であり、「これぞ」のスピード・チューンからキャッチーな楽曲まで、HELLOWEEN直系の、和田誠氏が表現するところの「キーパー・サウンド」がここまで高いクオリティで聴けるアルバムは近年なかなかお目にかかれない。

もはやイタリアを代表するメタル・プロデューサーと言っても過言ではないシモーネ・ムラローニ(DGM)による音作りもバッチリで、バンド名などから感じられるB級感はサウンド的には皆無である。

もちろんベテランの大御所バンドのようなオーラはまだないものの、こういう聴いていてワクワクする、ポジティブなエナジーを感じさせてくれるメタルは昨今貴重な存在だと思うので、個人的に応援したいバンドである。

映画『グーニーズ』のテーマ・ソングだったシンディ・ローパーの"The Goonies 'R' Good Enough"のカヴァーもカッコよく仕上がっていてマル。【86点】




最近日本では名前を聞かなくなってしまったモービーが相変わらずの強烈なハイトーン・スクリームを聴かせてくれて嬉しいですね。

SOULSPELL METAL OPERA "THE SECOND BIG BANG" (2017) アルバム・レビュー

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以前一度カヴァー曲ネタで取り上げたプロジェクトですが、先日のアンドレ・マトス(元VIPER, ANGRA, SHAMAN)の訃報を受け、アンドレのWikipedia(英語版)を見てみると、アンドレが最後に参加したレコーディング音源がこのアルバムであるということだったので、あらためてちゃんと聴いてみることにしました。

SOULSPELL METAL OPERAというプロジェクトは、ブラジルのサンパウロでエレノ・ヴァーリ(Dr)が2004年に始めたプロジェクトで、2008年のデビュー作”A LEGACY OF HONOR”、2010年のセカンド・アルバム”THE LABYRINTH OF TRUTHS”は『SPIRITUAL BEAST』から日本盤もリリースされていたので、ご存知の方も多いでしょう。

初期においては地元ブラジルのメタル・ミュージシャンをゲストとして集めてアルバムを制作し、ユーリ・サンソン(元HIBRIA)やエドゥ・ファラスキ(元ANGRA)あたりが「目玉キャスト」となっていたが、インターネットの発達に伴いゲストが次第に豪華になっていき、前作”HOLLOW’S GATHERING”(2012)にはティム・オーウェンズ(元JUDAS PRIEST, ICED EARTH他)やブレイズ・ベイリー(元IRON MAIDEN)、マイク・ヴェセーラ(元LOUDNESS, YNGWIE MALMSTEEN)といった、曲がりなりにも(?)インターナショナルなビッグ・バンドのフロントマンを務めたメジャーな人材がゲスト参加していた。

そして前作から5年を経てリリースされた本作には、前作に参加していたティム・オーウェンズ、ブレイズ・ベイリー、マーカス・グロスコフ(B : HELLOWEEN)の他、アンドレ・マトス(元ANGRA)、ファビオ・リオーネ(ANGRA, TURILLI / LIONE RHAPSODY)、ティモ・コティペルト(STRATOVARIUS)、ラルフ・シーパース(PRIMAL FEAR)、キコ・ルーレイロ(G : 元ANGRA, 現MEGADETH)といったさらなる豪華ゲストが参加している。

日本盤が出ていた頃の作品については、基本的には私の好きなメロディック・パワー・メタルなので当然嫌いではなかったにせよ、「AVANTASIAごっこ」の枠を出ないというか、意地悪な言い方をするとスケール感と楽曲クオリティの足りないAVANTASIAという感じで、悪くはないものの正直特筆すべきものがなかった。

しかし、本作についてはむろん本家AVANTASIAには及ばないにせよ、プロダクションの向上(ミックス&マスタリングはデニス・ワードが手掛けている)と豪華ゲストの貢献の賜物か、パッと聴きの印象はA級バンドに引けを取らないクオリティを実現しているし、耳を引くフックの頻度も増して、これが日本盤で出ないというあたりに日本の現状を憂えざるを得ない。

中でも世界初のRPGゲーム(いわゆるテーブルトークRPGというやつですが)である”Dungeons And Dragons”をタイトルに冠した#4は、「これぞファンタジー系シンフォニック・パワー・メタルの王道!」という仕上がりだし、個人的にはエモーショナルな哀愁を湛えた#6” Father And Son”にグッと来た。

優れたシンガーが数多く参加しているため、ボーナス・トラック扱いであるデビュー作収録曲のリメイクを含め数曲にフィーチュアされているアンドレ・マトスの歌唱が特に際立っているわけではないが、王道のメロディック・パワー・メタルを歌うアンドレの歌唱を堪能できるという意味で、本作はファン必携のアルバムだろう。

どうでもいいけど、このプロジェクトの中心人物(というかこのプロジェクト唯一の「正式メンバー」ですが)エレノ・ヴァーリ氏、Encyclopaedia Metallumを見る限り、他に特に何の実績もないのにこういうゲスト多数の大掛かりなメタル・オペラだけやっているんですよね。音楽以外のビジネスで儲けているのか、実家が太いのか…。謎です。【84点】