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GAMMA RAY 30周年公演 "30 YEARS OF AMAZING AWESOMENESS"感想

GAMMA RAYのデビュー30周年公演"30 YEARS OF AMAZING AWESOMENESS"が有料ストリーミング配信で行なわれるということで、ユーロで料金を払って(もちろんクレジットカードです)観てみることにしました。

個人的には無観客ライブのオンライン配信という手法については懐疑的で、これだけYouTubeに様々なアーティストの過去のライブ映像が無数にアップされている状況下、お金を払ってまで観る価値があるとは思っていなかったというのが正直な所です。

まして今回、ライブがスタートするのがドイツ時間で8月27日(木)の20時、日本だと27時になるということで、翌日に普通に仕事がある身としてはリアルタイム視聴は難しく、アーカイブ映像を観るしかないとなると、いよいよ過去のライブ映像を観るのと何が違うのか、という感覚になってしまうわけで。

とはいえ、今回は30周年記念公演というメモリアルなライブのゲストとして初代ヴォーカリストであるラルフ・シーパース(現PRIMAL FEAR)が参加するということで、ラルフ在籍時のライブを観たことがない身としては興味をそそられるし、そもそもフランク・ベックなるヴォーカリスト加入後のライブも観たことがないので、「過去のライブ映像」だとしても観ておきたいかなと思って課金を決断しました。

パフォーマンスが行なわれる会場は、ドイツ中西部の都市デュッセルドルフにあるISSドームという会場で、主にアイスホッケーの試合に使われるアリーナ。収容人数12,500人というから、恐らくGAMMA RAYが単独でプレイする会場としては通常よりかなり大きな会場である。

どうやらこの会場はGAMMA RAYのためだけに借りられたわけではなく、このライブを主催しているNine Lives Entertainment、Headline Concerts、Twisted Talent Entertainmentによる合同オンライン興行プロジェクト、WORLD WIDE LIVEが、メタル以外のポップ・アーティストなども含む様々なアーティストの有料ライブ配信を行なうために一定期間会場を押さえているようで、おそらくまとめて会場レンタルする分、費用を抑えているのでしょう。

金曜日の仕事も遅かったので、実際に視聴できたのは土曜日の夜。缶ビールを用意し、ログインして再生開始ボタンをクリックすると、表示された映像尺は2時間25分。

「おお、そんなに長いライブをやったのか。さすが30周年公演やな」と思って画面を見つめていると、「STREAM WILL START SOON(もうすぐ始まるよ)」という表示のまま時間が過ぎていく。

そこでタイムスライドバーを少しずつ進めてみると、22分過ぎまではこの表示のまま。これってリアルタイムだと27時23分から始まったということなのか、このアーカイブ映像が27時の23分前から視聴可能状態になっていたということなのか。時間が時間だけに前者ならきっとキレてましたね(多分そんなことはなく、きっと後者なのだと思いますが…)。

WORLD WIDE LIVEの他公演告知映像の後、女性MCが登場。まずは公演前のインタビュー映像が流れたのですが、ラルフ・シーパースやカイ・ハンセンとフランク・ベックのような出演者のほか、何故かヨルグ・マイケル(元STRATOVARIUS他)が登場したのはちょっとしたサプライズでした。

ようやく始まったライブはオープニングSEの"Induction"から"Dethrone Tyranny"という、アルバム"NO WORLD ORDER"(2001)のオープニングの流れでスタート。11台のカメラでシューティングされているということで、基本的にはステージの全景というよりもここのメンバーが抜かれるカットが多いため、パッと見の印象は通常のライブ映像とあまり変わらない。

ただ、やはり歓声がないし、ステージ全景が見えるような引きのシーンになると、無観客であることの違和感というか、見慣れない感じがあり、今年初めてテレビで無観客のプロ野球や大相撲の映像を観た時に感じたようなもの寂しさを感じずにはいられなかった。

カイ・ハンセンも、なんだか複雑な表情をしており、見慣れない光景にちょっと戸惑っている感じが伝わってくる。

2015年にフランク・ベックという専任ヴォーカリストを加入させたにもかかわらず、カイ・ハンセンは未だにステージの中央に立っており、楽曲の歌い出しもカイが一人で歌う。

フランクは、サビやヴァースの一部など、「アルバムでは高音で歌っているが、ライブではカイがフェイクしてしまう箇所」を補う役目が中心のようだ。これはなかなか専任シンガーにとっては手持無沙汰になりがちなポジションである。「セカンド・ヴォーカリスト」という触れ込みだったが、「単なるコーラス・メンバーよりは出番があるよ」くらいの立ち位置である。

まあ、今どきギターが3人いたり、ラッパーやDJがいたり、ヴァイオリン奏者やなんだかよくわからない民俗楽器の演奏者がいたりと、メタル・バンドの編成のあり方も多様化しているので、フランク本人が「シンガーだがフロントマンではない」という立ち位置に納得しているのであれば、こういう役割分担もアリなのかもしれません。

もともと「カイ一人で長いツアーを歌いきるのが大変だから」という理由で加入したにもかかわらず、HELLOWEENの"PUMPKIN UNITED"が始まってしまったために、GAMMA RAYは長いツアーをやらなくなってしまったのは皮肉ですが(苦笑)。

"Dethrone Tyranny"の後、"New World Order"という"NO WORLD ORDER"からの楽曲がもう一発続いた後、最新作(といっても6年前ですが)の"EMPIRE OF THE UNDEAD"から"Avalon"、そして"Master Of Confusion"がプレイされる。

1曲終わるごとに、視聴者がリアルタイムで送っていると思われる写真と、メッセージがそれぞれ4つ5つ表示された画面が挿入されるのですが、どうやらステージからはその画面が大型モニターで映し出された状態で見えているらしく、それがバンドが確認できる「オーディエンスのリアクション」のようだ。

「オーディエンスとのコミュニケーション」がライブの醍醐味なので、こういう仕掛け/仕組みは必要なのだと思いますが、一方でライブ・シーンの映像がブツ切りになってしまうので、人によっては煩わしいと感じそう。マルチ・モニターであれば1画面でライブを、もう1画面で他のオーディエンスの反応を見る、みたいなこともできそうですが、それはそれでパフォーマンスに集中できない気もしますし、なかなか難しいですね。

11台分のカメラ・クルーやPAスタッフなど、もちろん運営スタッフは会場におり、時々小さくはあるものの歓声なども聞こえてきたので、場内は完全に無人というわけではなく、関係者なども多少いるようだ。カイをはじめとするバンドのメンバーも、そのモニターや場内にわずかながらいる人たちに向けてプレイをする、というスタンスで、なんとなくライブ・パフォーマンスのペースを徐々につかんでいったように見えました(何しろGAMMA RAYにとっては名実ともに初めての無観客ライブだったようなので)。

単なる習慣なのか、モニターの向こうで観ているオーディエンスに対する意識的なアピールなのか、カイやフランクがコーラス・パートなどでオーディエンスに合唱を促すような身振り手振りをするのはいささか滑稽ではありましたが…。

"TO THE METAL"(2010)収録の"Empathy"(カイはこの曲がどのアルバムに収録されていた曲か正確に憶えていないようでした/苦笑)がプレイされた後は、フランク・ベックが「俺が好きなアルバムの曲だ」と、名盤"LAND OF THE FREE"(1995)からの"Rebellion In Dreamland"と、"Land Of The Free"がプレイされ、個人的にはこの辺りで缶ビールの酔いも回り、テンションが上がってくる。

そしていよいよ本日のスペシャル・ゲスト、ラルフ・シーパースが登場、デビュー作"HEADING FOR TOMORROW"(1990)の実質的オープニング・トラック"Lust For Life"がプレイされる。

うーん、フランクには失礼だが、やはり存在感が違う(単純にガタイがデカいからというのも大きいですが)。私が最初に聴いた彼らのアルバムが"HEADING FOR TOMORROW"ということもあり、この曲には思い入れがある。

セカンド・アルバムからの"One With The World"を挟み、再び"HEADING FOR TOMORROW"からの"The Silence"。その後どんどん希薄化していったGAMMA RAYのQUEEN的側面が最も強く表れた曲で、これはラルフの歌で歌われてこその説得力。こういうポジティブな感動を生むメタル・バラード(単純にバラードという感じの曲ではないですが)って、本当に希少だと思います。

なぜかいったんラルフが引っ込んで、"POWERPLANT"(1999)収録の"Armageddon"がプレイされた後、再びラルフが戻ってきて、あの印象的なコーラスと共に"HEADING FOR TOMORROW"がプレイされる。

もしかするとバンド側の意識としては"Armageddon"が「本編ラスト曲」で、この"Heading For Tomorrow"からは「アンコール扱い」なのかもしれないな、などと思ったり。

"Heading For Tomorrow"が終わると、彼らのライブのエンディングの定番である"Send Me A Sign"(なぜこの曲が定番エンディング曲になったのか、事情知っている人がいたら教えてください)がプレイされる。あれ、もう終わり? という気分になりましたが、動画のタイムゲージを観ても確かに終わりのタイミング。

これまで観た彼らのライブでハイライトになっていた"Future World"や"I Want Out"といったHELLOWEEN曲がないのはPUMPKIN UNITEDが実現した今となっては不思議ではないし、期待もしていなかったのですが、昨年何度か行なわれていたライブで必ずプレイされていた"Heaven Can Wait"と"Man On A Mission"、"Heavy Metal Universe"がプレイされなかったのはちょっと残念。

ファンにあるまじきことを言ってしまうと、彼らはライブ・パフォーマンス自体が無茶苦茶カッコいい、というタイプのバンドではないので、ライブの満足度というのはほぼ選曲の良さに比例してしまうため、そういう意味で本日のライブは最高とは言い難いものがありました。

しかしまあ、彼らにとってもこういう無観客ストリーミング・ライブというものが初めてだったのと同様、私にとっても初めての体験だったので、経験としては新鮮で、さらにはフランク・ベックがいるGAMMA RAYを観られたし、ラルフ・シーパースが歌うGAMMA RAYを観られたという意味でも、19.99ユーロ(2,500円くらいですかね)以上の価値は確実にありました。

というか、本来30周年イヤーとなればもっと大々的にツアーをやって儲けられたはずなのに、この配信ライブくらいしかイベントができないとしたら、非常にもったいないというか、気の毒ですよね。彼らに限らず、アニバーサリーイヤーがこのコロナ禍に重なってしまったアーティストは本当に不本意だろうと思います。

カイ・ハンセンがショウの途中のMCで「5,000人のファンが観てくれている」ということを言っていましたが、それはリアルタイムで観ている人が5,000人ということなのか、私のようにアーカイブで観る非リアルタイム組も含めての5,000人なのか、いずれにせよ実際にワールド・ツアーをやれていたらもっと多くの人に観てもらえたはずだと思うのですが。

そんな彼らに少しでもお布施をして、音楽活動継続の協力ができたという意味でも、このライブを視聴した甲斐はあったかなと思います。

しかしライブ中に寄せられていたコメント、大半がヨーロッパと中南米からのもので(特にブラジルやアルゼンチン、チリ、ニカラグア、ホンジュラス、ベネズエラといった中南米が多かったのは、ファン層が若いのだろうと思います)、30年前には彼らのメイン・マーケットだったはずの日本からのものが1件もなかったのは、時差の問題で仕方がないとはいえ、ちょっと寂しい気持ちになりましたね。

1件だけ、香港からのメッセージがあり、それにはカイ・ハンセンも「おお、香港からもコメントが来てる!」と反応していました。それが「ド深夜であるアジアから来てて凄い、ということなのか、今、中国本土との関係で話題になっているニュースなエリアから来てることに対して感銘を受けたのかは定かではありませんが…。

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KORPIKLAANI, SKYCLAD, SKILTRON 来日公演 at 渋谷ストリームホール 2020.3.1

コロナウィルスの影響であらゆるイベントが中止になるわ、学校が休みになるわ、マスクからティッシュまでいろんなものが店頭からなくなるわ、このままだと2020年は「オリンピック・イヤー」ではなく「コロナ・イヤー」として日本人の記憶に残ってしまうのではないかという状況の中、中止になることなく行われたKORPIKLAANI JAPAN TOUR 2020の東京公演に足を運びました。

何しろ日本で一番人気のあるフォーク・メタル・バンドであるKORPIKLAANIに、フォーク・メタルの「元祖」とされるSKYCLADがまとめて観られるのだ。こんなお得なパッケージ、観に行かない理由はないやろ、と。

いや、このサイト/ブログであまり扱っていないことから推察されるように(?)、私はフォーク・メタルの熱心なファンというわけではありません。

個人的にはアルバムの中に1、2曲、フォーキッシュな曲がある分には「いいアクセントだな」と思うのものの、アルバム全編をフォークな旋律でやられるとちょっと飽きる、というのが正直な所ですが、決して嫌いではないし、あえて観るならこの2バンドでしょう、と。

会場は最近メタル系の公演にもよく使われる渋谷ストリーム。

「渋谷駅直結」が売りだが、改札からの地下通路が長い上、縦方向の移動も多いので肌感覚的には駅からちょっと距離のあるO-EASTあたりとあんまり変わらない(苦笑)。

ちょっと最近野暮用が多くて、本日の開演時間である18時には間に合わず、現地に到着したのは19時過ぎ。オープニング・アクトのAllegiance Reignには間に合わず、SKILTRON からの鑑賞となった。

昨今の外出自粛ムードゆえ、ひょっとするとガラガラなんじゃないかと危惧していましたが、それは完全に杞憂で、パッと見ソールド・アウトなんじゃないかというくらいに入っていました(公称650、MAX700と言われるキャパに対し、600人は入っていたそう)。

SKILTRON

アルゼンチンのフォーク・メタル・バンド。

フォーク・メタルというとメロデス寄りかパワー・メタル寄りかどちらかになるのだが、このバンドは完全に後者で、楽曲の骨格は完全にパワー・メタル。

ただ、バグパイプ奏者が正式メンバーとして存在し、どの曲でも大きな存在感を放っている。

狭いステージだとだいぶ邪魔というか、他のメンバーにぶつかってケガさせそうなバグパイプだが(笑)、そういう意味ではビジュアル的にも目立っていて、バンドのアイデンティティとなっている。

2004年に結成され、2006年にデビュー・アルバムを発表するなど、それなりのキャリアがあるだけあってパフォーマンスも安定していたし、楽曲もバグパイプ抜きでもかなり良質なパワー・メタルで、こうして終わってから感想を書く段になってみると本日一番私の琴線に触れる音楽をプレイしていたのはこのバンドかもしれません。遅刻で後半3曲しか観れなかったのが残念です。

なお、前日の大阪公演および本日の公演では、リーダーであるギタリストのエミリオ・ソウトが「プライベートのトラブル」で急遽帰国したため、ギター・テックだったアリエルなる人物が代打を務めていました。

ヴォーカリストが「12時間で曲を覚えてくれた」と紹介していましたが、せっかく短時間で覚えたのに翌日の公演にはエミリオ氏が戻ってきてしまったそうです(笑)。コロナを忌避して逃げたわけじゃなかったんですね(笑)。


SKYCLAD

ぶっちゃけ、個人的にはこのバンドがお目当てでした。まさか1990年に結成されて以来一度も来日していないこのバンドが、結成30周年にして初来日するとは、全く予想していませんでした。

これは収益度外視で(?)興行するEVPだから実現できたと言えるでしょう。

ケルト風のトラディショナルなフォーク要素と、メタル・サウンドを大胆に融合する、現在「フォーク・メタル」と呼ばれるジャンルの始祖というべき存在であり、中心人物であるスティーブ・ラムゼイはNWOBHMの名バンドとして知られるSATANのメンバーだったこともあり、このフォーク・メタルの界隈ではレジェンドと呼べる存在だ。

とはいえ、KORPIKLAANIやELUVEITIEのようなフォーク・メタルの人気バンドが、このバンドなしに存在しなかったかというとそういう感じはなく、むしろちょっと「早すぎた存在」とでもいうべきかもしれない。

このバンドが日本で一番知名度があったのは、ビクターから日本盤が出ていた90年代前半でしょう(それでも知れたものですが…)。

しかし私がこのバンドに出会ったのは、日本盤が出なかった1996年の"IRRATIONAL ANTHEMS"アルバムが欧州のメタル・マニアの間では大評判になっている、という輸入盤店の手書きポップを見て(実際、デジパックに欧州のメタル雑誌で軒並み高得点を獲得している、というステッカーが貼ってあった)興味を持って聴いてみたのがきっかけ。

実際のところ、彼らの牧歌的なフォーク・サウンドとメタル・サウンドの融合は個性的だと思いつつもハマることはなかったのですが、後に「フォーク・メタル」というジャンルが確立した後に振り返ってみると、まさしく彼らのサウンドは先駆者だったと思い(とはいえ、いわゆるメロデスの流れを汲むフォーク・メタル・バンドがSKYCLADに直接影響を受けていたかというとやや疑問ですが)、リスペクトの感情は芽生えていた。

そしてこうしてそのレジェンドを目の当たりにしてみると、まずVoは短髪にポロシャツ(普通の半袖シャツだったかも。私の距離ではよく見えなかった)姿と、「普通のオッサン」だし、フォーク要素の要であるフィドル(ヴァイオリン)奏者は太ったオバさんで、ロック/メタル・ミュージシャンらしさは皆無(彼女の名誉のために補足しておくと、彼女は常時ニコニコと笑顔で、大変感じのいい女性でした)。

いや、弦楽器隊は結構それっぽい人たちなのだが、一番よく動き回るのがそのオバさんなので、どうしても印象が「メタル・バンド」というよりは「地元のトラッド同好会の皆さん」という感じに…。いや、音楽性を考えるとそれはそれでアリのような気もしますが。

ステージの途中、Voが「モッシュしろ」というまさかの(?)煽りをし、それを真に受けた10人ほどがモッシュを始めた。

私は別にモッシュを否定するほど偏狭な人間ではないのですが、それはあくまで自分に被害が及ばなければ、という前提で、今回は不運にも私の至近距離でモッシュピットが発生したため、ピットから飛び出してくる輩をかわしたり、押し戻したりすることに神経を使ってしまい、音楽に対する集中力を削がれたのが残念。

前に出たSKILTRONに比べるとやはり楽曲は私の琴線に触れないのですが、さすが30年もやっているだけあってパフォーマンスにはそれなりの説得力があり、観て損をした気分にはなりませんでした。


KORPIKLAANI

前述した通り、恐らく日本で一番人気のある「フォーク・メタル」バンドは彼らであろう。

あえて2番手を挙げるならTURISASでしょうか。個人的にはELUVEITIEやEQUILIBRIUM辺りの方が音楽的には好みなのですが、やはり日本だとキャラが立ったバンドの方が受けるのでしょう。

もちろん私もリアルタイムで"Wooden Pints"の衝撃的(笑撃的?)なMVを体験した世代なので、彼らの存在は常に意識していたし、3rdくらいまではアルバムもチェックしていました。

しかし彼らの最大の持ち味である「お祭り感」「宴感」みたいなものが私の肌には合わなかったので、サイトやブログではスルーしていたというのが事実です。

とはいえライブでは楽しめそうな音楽だと思っていたのでこうして足を運んだわけです。

彼らのライブを素面で観るのは失礼だろうと思い(?)、彼らのステージの前にドリンクカウンターへ行き、ドリンクチケットをハイネケンに換えてアルコールを摂取。

メンバーが登場した際の歓声は間違いなく今日イチで、彼らの人気の高さを感じさせる。やはり私のようにSKYCLADがファースト・プライオリティだった人は少数派だった模様。

もっとも、メンバーの佇まいというか、衣装などを含めたアピアランスはやはりメイン・アクトに相応しいもので、バンドとしての華も間違いなく今日イチ。

そして彼らのライブにおけるオープニングの定番、"Hunting Song"でショウがスタートすると、先ほどSKYCLADでモッシュしていた人たちを中心にたちまちピットが形成される。

以前、ALESTORMのライブを観て「フォーク・メタルはモッシュ・ミュージックである」ということを理解していたので、あらかじめこの事態を警戒してさっきより後ろの方で観ていたのだが、ピットも後方になり、かつ大型化していたので結局私の間近(苦笑)。

ただ今回はピットから飛び出してくる輩を受け止めたり押し返したりしてサバいてくれる坊主頭の屈強な兄さんがいたので、守備はその方に任せて鑑賞することができました(笑)。

こういう「モッシュ・ガーディアン」みたいな人、今まで見た限り必ず何人か現れるのですが、この人たちは「今日もモッシュから周りの人を守るぞ」というモチベーションでライブに来ているのでしょうか。

話が逸れましたが、序盤は彼らのイメージ通りの「酒盛りソング」を中心にプレイされ、モッシュも大いに盛り上がっていたのですが、中盤になってここ2作からの楽曲が中心になるとやや鎮静化。

それは曲がまだ浸透していないというよりは、単純にそれらがモッシュ向きの曲ではないということが理由と思われる。

哀愁のメロディを中心に「聴かせる」タイプの楽曲が多い近作の曲は、音楽の方向性としてはむしろ「酒盛り系」の曲より私好みではあったのだが、こういう曲を歌うにはヨンネ・ヤルヴェラの歌唱力はいささか物足りない。

そういう曲ではアコーディオンやヴァイオリンはいい働きをしていて、これ、ブルース・ディッキンソンみたいなヴォーカルが歌ったらめっちゃイイんだろうなあ…などと思いながら聴いていました(苦笑)。

そういう微妙な時間帯を終えたのは、最新シングル"Jägermeister"。

「ドイツの養命酒」と呼ばれるお酒の銘柄の名前を冠したこの曲は久々の(?)酒盛りソングで、まだ浸透しているはずはないものの、シンプルに盛り上がる。

そして本編ラストは前述の名曲(迷曲?いや、迷なのはMVだけか)、"Wooden Pints"で、モッシュ勢も大はしゃぎ。

アンコールを求めるコールは最初「コルピ!コルピ!」だったのが程なくして「ウォッカ!ウォッカ!」に変わる(このバンドの代表曲の一つが"Vodka"なのである)。

そして、このバンドのイメージを決定づけていると言っても過言ではない「酒ソング」、"Beer, Beer"、そしてリクエスト(?)通りの"Vodka"がプレイされ、最後のお祭り騒ぎでライブは終了。

他の公演ではアンコールでプレイされているもう一つの「酒ソング」、"Tequila"がプレイされなかったのは時間の都合でしょうか。


どのバンドもそれぞれ見所があって、フォーク・メタルの大ファンならぬ私のような人でも楽しめる公演でした。

何より、このコロナ騒ぎの中、来日してくれた3バンドたちには感謝の気持ちしかありません。

特にKORPIKLAANIに関しては大阪公演に先んじて下記のツイートがちょっとバズっていたことで来た人、結構いるんじゃないですかね。日本のメタル・ファンを力づけてくれてありがとう、という気持ちでいっぱいです。とりあえずこのツイート見た日、プレミアムモルツ飲みました(笑)。



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NIGHT RANGER来日公演 at 昭和女子大学 人見記念講堂 2019.10.7

このサイト/ブログでは、意図的(サイト/ブログの個性を明確にするため)にハード・ロックよりメタル、アメリカンなものよりヨーロピアンなものをフィーチュアしてきたので、これまであまり触れてきませんでしたが、私はNIGHT RANGERが好きです。

と言っても、ほぼ1st"DAWN PATROL"と2nd"MIDNIGHT MADNESS"に好きな曲の大半が集中していて、近年のアルバムはほとんど聴いていないのでライブには足を運びかねていました(単にスケジュールが合わなかったというのも大きいですが)。

しかし今回の来日公演はその1st"DAWN PATROL"と2nd"MIDNIGHT MADNESS"を再現するツアーということで、私のような人間にはピッタリ。同じく80年代のNIGHT RANGERを愛する友人の誘いもあり、足を運ぶことにしました。

会場は昭和女子大学人見記念講堂という、5年くらい前にEXTREMEの来日公演が行なわれたとはいえ、HR/HMファンには(というか男性には?)あまり馴染みのない会場で、渋谷から東急田園都市線で世田谷方面に2駅の三軒茶屋にある。

開場18時30分、開演19時だったわけですが、私が銀座某所での打ち合わせが終わったのが18時35分。電車で行くと、開演には確実に間に合わない。しかし公演の趣旨から考えてオープニング1曲目はほぼ間違いなく私がこのバンドの楽曲で1番好きな"Don't Tell Me You Love Me"と想定される。遅刻は極力避けたい。

NAVITIMEで自動車ルートを検索すると、車なら首都高を使えば17分で着く、とある。これに賭けるしかない。

早速タクシーを捕まえ、首都高の銀座入口から高速道路に乗る…が、いきなりの渋滞。浜崎橋JCTで事故という表示は出ていたのでこれは想定内だが、その浜崎橋を過ぎてスムーズに流れだした、と思ったのも束の間、その後も断続的に渋滞が続き、渋滞情報のサイトをスマホでチェックすると、この先もずっと渋滞しているようだ。雨だしな…。

やむなく途中で高速を降りるも、ほぼ全ての信号で赤信号に引っかかるという不運なリズム。結局現地に到着したのは開演から15分ほど経ったタイミングでした。

大学時代にインカレのサークルで何人か友達はいたものの、当然ながら昭和女子大に入ったことはない。そもそもアラフォーの男性サラリーマンが勝手に入ろうとしたら逮捕されるんじゃないかと思い(そんなバカな)、門の脇に立っている警備員に「怪しい者ではありません。人見記念講堂はどこですか?」と訊こうとする間もなく、警備員の方から「ナイト・レンジャーですか?」と話しかけてきて、道案内をしてくれる。

講堂内に入ると、いかにも大学職員といった感じの、きちんとした身なりの人たちが丁寧に席の場所を説明してくれる。てか、そこまで丁寧に説明してくれなくても席番号見ればなんとなくわかるから早く通してくれ、という気分でした(苦笑)。

そして19時20分くらいに自分の席に着くと"At Night She Sleeps"がプレイされている。当然だが"Don't Tell Me You Love Me"も"Sing Me Away"も聴き逃してしまった…いや、楽曲の尺を考えると"Call My Name"まで終わっていてもおかしくないので、まだマシだったと考えよう。

2階席だったので、先に着いていた私の友人を含め、周りの人たちの多くは座って観ている。私が立つと後ろの人が見えづらくなると思われるので、とりあえず私も座って観る。とりあえず"Call My Name"は立ち上がって盛り上がるような曲でもないですし。

遅刻でちょっとブルーな気分でしたが、"Eddie's Comin' Out Tonight"のスリリングなツイン・リードにたちまち気分はアガっていく。この曲が『MCA』と契約するきっかけになったそうだが、こういう曲が大手メジャーに評価されるいい時代だったんですね。

上手(かみて)にドラム、下手(しもて)にキーボードがあり、センター後方には大きな「お立ち台」があるという変則的なステージ構成だが、これは結成当初からこうなっているようなので、弦楽器隊3人が縦横無尽に動き回るステージングをする上でこういうステージが良い、ということになっているのだろう。

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結成当時の思い出話など、恐らく毎回喋ってるんじゃないかというトークも、日本人の英語リスニング能力を考えてかなりゆっくり話してくれていたし、そのステージはまさに百戦錬磨といった熟練を感じさせる。

バンド名を冠した"Night Ranger"がプレイされた際には、途中のテンポアップして盛り上がる場面でドラム・ソロに突入。ケリー・ケイギー(Dr, Vo)が「ドラム・ソロ・タイムかって? いや、グルーヴ・タイムだぜ」と言うと、他のメンバーも全員ドラムキットの周りに集まって思い思いにドラムスティックでドラムやシンバルを叩き始める。こんな光景は他のバンドでは見たことがない。

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"DAWN PATROL"最後の曲である"Night Ranger"が終わると「まだ帰るなよ! まだまだ音楽はあるからな! 5分だけ休ませてくれ!」と言って一旦袖に引っ込む。

そりゃあ"MIDNIGHT MADNESS"も再現するってあらかじめ知らされているわけだから帰らないよね…などと思っていたら、ブラッド・ギルス(G)つながりなのかOZZY OSBOURNEの"No More Tears"がBGMで流れる中、ステージ上にアコースティック・セットが組まれていく。あれ? "Rock In America"じゃないの?

明らかに5分以上経って現れた彼らがプレイを始めたのは4thアルバム"BIG LIFE"からの"Color Of Your Smile"のアコースティック・バージョン。おや、今日は一昨日に行なわれた追加公演とはセットリストが違う?

アコースティック・セットは続き、再結成アルバム(私がHR/HMを聴き始めてからリアルタイムでリリースされた最初の作品である)"NEVERLAND"からの"Forever All Over Again"、そしてジャック・ブレイズ(B, Vo)が在籍していたDAMN YANKEESの大ヒット曲"High Enough"、5th"MAN IN MOTION"からの"Reason to Be"という4曲がプレイされる。

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正直、ブラッド・ギルスという、エレクトリック・ギターならではの技術であるアーミングの達人を擁する彼らが4曲もアコースティックをプレイする意味は薄いように思ったが、ビルボードライブみたいな会場にはハマりそうな気はする(少なくとも、先日ビルボードライブで観たURIAH HEEPよりも!/笑)。

そしてアコースティック・セットが撤収され、いよいよ始まる"MIDNIGHT MADNESS"完全再現。名曲中の名曲、"Rock In America"が始まると、座っている人が多かった2階席も2/3以上の人たちが立ち上がる。あからさまな今夜のハイライト。

この曲のAメロのキーボードは初めて聞いた時衝撃でしたね。こんなに歌メロのバックでキーボードが目立っていいんだ、と(笑)。

このバンドは2人いるギタリストのどちらもギター・ヒーロー扱いで、ベースとドラムはヴォーカルも兼任しているので、皆存在感が強いわけだが、キーボードのフィーチュア度の高さもHR/HMとしてはかなりのもので、「目立たないメンバー」がいないというのがバントとして魅力的(いや、現在のキーボーディストは知名度などの点でやや地味な人ですが…)。ステージを見る限りメンバー同士の仲も良さそうで、気持ちよくステージを観ていられる。

カジュアルな服装のメンバーたちの中、一人LAのグラム・ロッカーみたいな風体のケリ・ケリー(G)も「あの」8フィンガーのタッピング・ソロを見事に弾きこなして大きな歓声を浴びる。

全米5位の大ヒット・バラード"Sister Christian"ではオーディエンスに歌声を要求、ちゃんと歌詞を憶えている観客が多く、見事な歌声が場内に響き渡る。これが長年のファンを抱えたバンドの単独公演における妙味ですね。フェスだとなかなかこうはいきません(笑)。

スタジオ盤ではちょっと退屈な曲だと思っていた"Touch Of Madness"もライブ映えは抜群で、"When You Close Your Eyes"みたいなメロディアスな楽曲はもちろん素晴らしい。ホント、このバンドには日本人好みの歌謡センスがあって、その辺が2019年になっても東京で2,000人規模の会場を2会場ソールド・アウトさせられる根強い人気の源泉なのではないか。

"MIDNIGHT MADNESS"完全再現が終わると、(今夜は既にセットチェンジで袖に引っ込んでいるからか)アンコールという形は取らずに、オマケ的に3rdアルバム"7 WISHES"からの"Four In The Morning"、そしてタイトル的には公演ラストに相応しい"Goodbye"がプレイされて今夜のショウは終了。

しんみりしてしまうからか、バラードで終わるライブって実はあんまりないんですよね。でも"Goodbye"は最後エレクトリック・ギターがパワフルに盛り上げるのでギリギリ「アリ」なんですかね。"Goodbye"ではなく"See You Again"であってほしいですが。

25曲、2時間半に渡る大満足のコンサートでした。メンバーの演奏やショウ運びも非常にプロフェッショナルで、これなら新しいヒット曲やヒット・アルバムが出なくてもお客さんは集まり続けるだろうな、と感じました。

実際、オーディエンスは普通の私服やスーツ姿の人が多く(もちろん80年代のツアーTシャツを着ているような歴戦のファンと思われる方もいっぱいいましたが)、このバンドがいわゆるコアなHR/HMファンというより、ライトなHR/HMファンの人気が高かったという話も納得でした。

彼らはやっぱり曲もパフォーマンスも大衆性やわかりやすさに満ちていて、それは今のHR/HMが失ってしまったものなんじゃないかと思います。もちろん、今NIGHT RANGERの音楽性を再現してもそれは「大衆的」とは言えないのですが。

しかし、ジャック、ケリー、ブラッドというオリジナル・メンバーが還暦オーバーなのは想像がついていましたが、このパワフルなドラムをプレイして、しかも多くの曲でヴォーカルもやっているケリー・ケイギーが67歳って…。そりゃ60歳じゃ年金もらえませんよね(苦笑)。まだまだ働けそうですもん(笑)。

※聴けなかったこの曲のオフィシャル・ライブ映像を新旧で。



METAL WEEKEND 2019 at Zepp DiverCity Tokyo 2019.9.15.

2018年9月21日~24日の4日間に渡ってZEPP DIVERCITY TOKYO開催されたワードレコーズ主催による"METAL WEEKEND"が、今年は『BURRN!』35周年記念イベントという形で、今年も9/14(土)、9/15(日)の2日間に渡ってZEPP DIVERCITY TOKYOで行なわれ、初日はLOUDNESS、二日目はHAMMERFALLがヘッドライナーということで、私は2日目に足を運びました。

そして東京テレポート駅に着いてみると、なんだか様子がおかしい。メタルTシャツを着た人間もちらほら目につくものの、むしろメタルとは全く縁のなさそうなウェイな若者たちで駅のホームが埋め尽くされている。

若者が来ていたTシャツを見て気付いたが、今日はULTRA JAPAN 2019の日でもあったのだ。恥ずかしながら(?)一度行ったこともあるのですが、そういえばあのイベントもこの時期のお台場だった。

駅からしばらくウェイの群れに紛れて進み、ダイバーシティ東京 プラザの前でウェイと分岐…のつもりだったが、ダイバーシティ東京 プラザの内部も、ULTRA JAPANを途中抜けしているウェイに占拠されており、肩身の狭い思いで(?)、駅からの動線的に一番奥にあるZepp DiverCity Tokyoへ。

手前のフードコートで軽く腹ごしらえでもしようかと思っていたが、フードコートはウェイに完全制圧されており、とても無理。

素直にそのまま会場入りすると、直前に発表されたオープニング・アクトのNEMOPHILAなるガールズ・メタル・バンドがプレイしている。ちょうど最後の曲が始まるタイミングで、1曲しか聴いていないので感想を述べる資格もないのですが、元気でよろしい、という感じでした。

METAL SOULS

若井望(G)と、ロニー・ロメロ(Vo)のペアということでDESTINIAなのかと思いきや"METAL SOULS"だそうで。要はメタル・クラシックのカヴァーをやるプロジェクトのようです。

1曲目、さて何が来るかと身構えていたら、聴いたことのないギター・リフ。DESTINIAの曲でもないし、なんだろうと思っていたら、ヴォーカルが入ってきたらすぐに分かったQUEENの"We Will Rock You"。

ご存知の通り本来はソロ以外ギターの入っていない曲ですが、大幅にアレンジを変えて、ギター中心にドライブするアップ・テンポのロック・チューンに仕上げている。

オリジナルの魅力を活かすアレンジとは言い難いが、昨今のQUEEN人気にあやかって会場を温めようということなのでしょう。

その後、"The Final Countdown"(EUROPE)、"Fool For Your Loving"(WHITESNAKE)、"Looking For Love"(M.S.G)と、80年代HR/HMファンなら鉄板の名曲を立て続けにプレイ。どれも良い出来でしたが、ロニー・ロメロの声質に一番合っていたのはM.S.Gですかね。

その後、スペシャルゲストとしてヴァイオリニストのAyasaが登場、KANSASでもプレイするのかと思いきやGARY MOOREの"Over The Hills And Far Away"のあのイントロのドラム・ビートが鳴り響いて「そう来たか!」と納得。

ゲイリーの少しくぐもったヴォーカルは、熱唱型のロニー・ロメロにはちょっと歌いづらそうでしたが、今日イチで印象的なパフォーマンスでした。

その後、Ayasa嬢のヴァイオリンをフィーチュアしたまま、DESTINIAの"Judgement Day"と"Metal Souls"をプレイ。往年の名曲でこの会場にいるリアルタイム組のハートをつかんで、そのままDESTINIAの購買につなげる作戦ですねわかります(笑)。

MCは基本ロニー・ロメロがメインで喋ったのですが、メンバー紹介はロニーが「日本語をあまり知らないから」と若井望に振ったのに、なぜか若井望はほぼ英語でメンバー紹介をするという怪奇現象(苦笑)。客席はほぼ日本人だったのですが。

ベースとドラムはロニー・ロメロが現在居住しているスペインのミュージシャンだったのですが、耳慣れないスペイン語の名前を、中途半端に流暢なジャパニーズイングリッシュでコールされたので全く名前が聞き取れませんでした(苦笑)。

まあ、MCなんぞどうでもいいんですが、楽曲もパフォーマンスもいいのに、若井望のギターが「泣かない」んですよねえ…。まあ作曲もデザインも英語も空手もできて、ギターのテクニックも充分でルックスも華があるのですから、そこまで求めるのは酷というものかもしれませんが。


BEAST IN BLACK

5月にSUOMI FEAST 2019で観たばかり。9月にも来ると知っていたら5月はパスしたのに…などと思っていたのですが、いやいや、これはこの日演奏された9曲なんかじゃとても満足できないでしょ。

とにかく曲良し、演奏良し、パフォーマンス良しの三拍子揃ったステージで、終始盛り上がりっぱなし。

ライブにおける曲・演奏・パフォーマンスというのは、どれかひとつ飛び抜けたものがあるバンドは他の2つは「そこそこ」でもライブとしては楽しめるのですが、このバンドはどれも素晴らしいのだから楽しめないはずがない。

私くらい無駄にライブ鑑賞の数を重ねると、変に目や耳が肥えてしまって、学生時代に観たライブのように単純に感動できないこともあるし、下手するとちょっと冷めた目で観ていることもあったりするのですが、お金を払ったのに楽しまないのは損だし、アーティストや心から楽しんでいるファンの人たちに申し訳ないからとりあえず盛り上がろう! みたいな気分の時もあるというのが正直な所です。

しかしやはりこれだけ非の打ち所がないライブを観ると、感性の衰えた(スレた?)アラフォーでもやっぱり理屈なしにアガるのです。

いや~、これは20曲近くプレイしてくれたSuomi Feastに行ってなかったら「なんで俺は行かなかったんだ…俺のバカバカ!」と自分を責めることになっていたに違いありません。

まったくこの夜の内容のレポートにはなっていませんが、たまにはこういうのもいいでしょう。なんなら「超良かった」のワンセンテンスでも充分だったと思うくらいです(笑)。

ただ、あえて今夜ならではのエピソードをひとつ挙げるなら、彼らがプレイするちょっと前にMETAL SOULSがプレイするEUROPEの"The Final Countdown"を聴いてたがゆえに、本日2曲目にプレイされた"Eternal Fire"の元ネタがこの会場にいる全ての人に気付かれてしまったということですね(笑)。


MYRATH

「アフリカ大陸のメタル・バンド」という言葉から想像されるクオリティを完全に凌駕する、チュニジアのプログレッシヴ・メタル・バンド。ライブを観るのはLOUD PARK 16以来だ。

ステージはよくあるバンドのロゴとか新作のアートワークの垂れ幕がぶら下がっている工夫のないしつらえではなく、ステージ後ろにイスラムっぽい建物が描かれた垂れ幕がかかっており、そのセンターで切れ込みが入っていて、そこから人(主にダンサー)が出入りすることができるようになっているという、ある種演劇のステージのようなもの。

そして彼らの音楽を聴き、MVを観たことがある人であればご存知の通り、彼らの音楽は(プログレッシヴ・メタルなのに)コンパクトにもかかわらず、非常に物語性豊かなもので、スタジオ盤の印象を全く損なうことのない精度の高い演奏がオーディエンスをたちまちアラビアン・ナイトの世界にいざなう。

まあ、この世界観に入り込めない人にとっては「全曲"Gate Of Babylon"にしか聴こえない」という感じなのかもしれませんが…。

要所要所に登場するセクシーなベリーダンサー(1人しかいないのが残念。これが6人、せめて4人いればさらに凄いインパクトだったと思うのですが、まあ予算もあることですし仕方ないでしょう)のダンスも、今回は衣装のバリエーションも豊かに彼らの音楽世界に色を添え、オーディエンスの視線をステージに釘付けにする。

「全曲"Gate Of Babylon"にしか聴こえない」人も、きっと彼女のダンスは楽しんだに違いありません(笑)。

入場時に、最新作"SHEHILI"の日本盤ボーナス・トラックだった"Monster In My Closet"の日本語バージョンの歌詞と「一緒に歌ってください!」というメッセージが印刷された紙が渡されたのだが、なかなか素人が簡単に歌えるような楽曲でもなく、合唱は小さめ(苦笑)。とはいえこのライブにかける意気込みが伝わってきて、ザヘル(Vo)がやや怪しいながらもわざわざ日本語で歌い上げてくれたことは胸が熱くなりました。

個人的な感覚では"Believer"をラストに持ってきたほうがよかったんじゃないかという気がしましたが。まあ、その辺はバンドのこだわりなのでしょう。

BEAST IN BLACKのように無邪気に盛り上がる、というタイプのライブではありませんでしたが、これはこれで非常に楽しめる、印象深いステージでした。

日本でも、国際的にも、BEAST IN BLACKの方が人気が高いと思われるのにMYRATHの方が出番が後なのは、BEAST IN BLACKを後にすると、「BEAST IN BLACKから来る」オーディエンスが多発する可能性があったからではないかと思っているのですが、さてどうでしょう。


HAMMERFALL

先月最新アルバム"DOMINION"をリリースしたばかりのHAMMERFALL。彼らを観るのもLOUD PARK 15以来ということで、失われたもの(LOUD PARK)の大きさをあらためて噛み締める。

それまでワードレコーズの新譜リーダートラック紹介の様相を呈していた場内BGMが、HAMMERFALLの前だけメロハー/AOR大会になったのは何故でしょう。

HAMMERFALLのショウは、最新作のオープニング・ナンバーである"Never Forgive, Never Forget"でスタート。最新作のオープニング曲でライブを始めるというのは非常にオーソドックスな選択だ。

「決して許さない、決して忘れない」という曲名はなんだか後ろ向きな印象だが、イングヴェイにも「お前は憶えてないだろうが、俺は決して忘れない」なんて曲があるし、スウェーデン人は意外と根に持つタイプなのかもしれない(笑)。

この曲はとりあえず速いのでカッコいいのだが、サビに爆発力がないので、きっと次のアルバムのツアーではセットリストから外れるでしょう(笑)。

彼らもなんだかんだ20年選手だけあってプレイすべき曲はいっぱいあるので、本日も新作からの曲が特に多いというわけではなく、キャリア全体からのグレイテスト・ヒッツ的なショウになっており、その辺はファンの求めるものを提供しているということなのだろう。

こうして代表曲を聴くと、あまりそういう面がフォーカスされることはない気がするが、彼らの楽曲のメロディの良さ、そしてフックラインの巧みさは際立っており、それが受けている国とそうでない国は割と明確に分かれているものの、受けている国における人気の高さがよく理解できる。

BEAST IN BLACKの時も思ったのですが、やっぱり弦楽器隊が曲のキメに合わせてシンクロしたアクションをするのは気持ちいいですね。私が学生時代(1996年、オルタナ/メロコア全盛期でした)、バンドサークルの先輩には「ダサ過ぎる」と言われましたが、これをダサいと感じる人とは一緒にライブを観られませんね。やっぱりメタルはこうでなきゃ。

そして今夜特筆すべきは、ヨアキム・カンス(Vo)のフロントマンぶり。オーディエンスの煽り方、イジり方は完全にトップ・バンドのそれで、STRATOVARIUSのティモ・コティペルトなどにも通じるが、地位が人を作るというか、正直歌唱者としての生来のポテンシャルという意味では今夜のラインナップで一番下だと思われるヨアキム・カンスですが、フロントマンとしてはピカイチでした。

いや、歌声自体もかなりコンディションが良かった感じで、インタビューで言っていた「俺は今でも成長している」という発言が、単なるインタビューにありがちな常套句ではなく、事実であることを証明していたと思う。

ステージ全体として、オーソドックス過ぎるほどにオーソドックスなピュア・メタル・ショウなのだが、北欧と中欧限定とはいえ、これでチャートの上位に食い込み、数千人・数万人のオーディエンスが集まる国があるというのはある意味感動的。

「新しさ」は1ミリもないが、安心して観られるし、とても楽しい。それで何か問題があるのだろうか?


帰り道もULTRA帰りのウェイたちと一緒になったわけですが、私のような90年代以降にメタルを好きになった人間はともかく、今夜この会場にもたくさんいたと思われる、メタルというジャンルが誕生し、全盛を迎えた80年代リアルタイムのメタル・ファンは当時なりのウェイだったのではないかと思われ、どうしてメタルは今でもこれだけ素晴らしいアーティストがいるのに、ウェイな若者を取り込むことができなかったんだろうなあ…などと思ってしまう1日でした。

そしてさらに思ったのは、現状の高齢化した日本のメタル・マーケットに対しては、LOUD PARKのような規模のフェスティバルより、会場的にも時間的にもこれくらいのイベントの方がちょうどいいのかもしれない、ということでした(三連休の最終日にはやらない、というスケジューリング含めて)。

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Evoken Fest 2019 Extra Show at 吉祥寺 club SEATA 2019.9.1

前日に続き、Evoken Fest 2019の"Extra Show"と位置付けられたライブに行ってきました。

"Extra Show"というのはヘッドライナーであるALESTORMが不在であるために番外編的な扱いになっているようで、この日のトリはEvoken Fest皆勤賞となるイタリアのDERDIANだ。

吉祥寺に来るのは、かつてBLOOD STAIN CHILDを観に吉祥寺CRESCENDに来て以来なので、ほぼ10年ぶりだ。その前に来たのもさらに10年前なので、私にとって吉祥寺は期せずして「10年に1回来る街」になっている。いや、家庭を持って住むにはほぼ最高の街だと思うんですけどね。

当然、今回の会場であるclub SEATAも初めての会場だが、吉祥寺のメインストリート的な通り沿いなので迷うこともない。駅から会場に向かう途中、POWERWOLFなどという、だいぶ濃いバンドのTシャツを着た人とすれ違い、この人はもしや今日の会場も渋谷と勘違いしているのではなかろうか…と勝手に心配してしまいました(笑)。

会場に着くと、同じフロアに吉祥寺を代表する居酒屋(焼鳥屋?)の名店、「いせや」の支店が同じフロアにある。

残念ながら本日はおひとり様での参加ながら、もし友人と一緒に着ていたなら、ライブ後はここに吸い込まれること確実である(笑)。

地下の会場ということもあってか、昨日の渋谷ストリームホールとは違って天井が低い。そしてステージの前の梁(モニターが設置されている)が超ジャマで、ただでさえ狭いステージがさらに狭く見えるという意味であまり好ましくない会場だ。

Allegiance Reign

2017年にデビューした日本の「戦国バトル・メタル・バンド」。

甲冑(プラスチックのオモチャではなく本物らしい)に身を包んだ、その独特の和風な出で立ちは個性的ながら、この手の「独自の世界観」系のバンドは、「信者」以外にとってはサムくて観ていられないこともあるのでちょっと危惧していたが、杞憂だった。

RHAPSODY OF FIREとTURISASを足して2で割ったような勇壮なシンフォニック・メタルはなかなかのクオリティだし、YAMA-B(元GALNERYUS)そっくりの歌声を持つVoのMCは、デーモン閣下を思わせるユーモアのセンスがあり、バンドの世界観をすんなりオーディエンスに受け容れさせていた。

下手(しもて)のギターのMCも、時代劇っぽくて面白く(別に面白いことを言っているわけではないのだが、その時代がかった言い回しがなんとも味があって面白い)、その世界観とは全く無縁の(和風の要素皆無、シンフォニック・メタル風味全開)サウンドはかなりのインパクトでした。エイエイオー。


EPIDEMIA

クラウドファンディングで多額のお布施をした方の要望によってEVPが招聘し、来日が実現したロシアのバンド。

ロシアの情報というのはなかなか入ってこないので事実なのかわからないが、本国ロシアでは千人単位のオーディエンスがを前にアリーナ・クラスの会場でライブを行なう人気バンドらしく、本日このせいぜい600人くらいしか入らない会場がスカスカ、つまり恐らく300人くらいしかいない会場でプレイしてもらうのはなんだか申し訳ない気持ちになってしまう。

メタル・バンドとしての基本スタイルは、地理的に近いドイツや北欧のバンドに影響を受けたメロディック・パワー・メタル・スタイルのようだが、ドイツや北欧のその手のバンドがあまりやらないような、ちょっとダンサブルなパーティー・ソングや、「日本を舞台にしたMVを作った」と紹介された曲はポップ・ロック然としていたし、バラードは70年代のSCORPIONSみたいで、良く言えば型にはまっていない、悪く言えば方向性の定まっていない楽曲をプレイしている。

ライブの進め方というか、オーディエンスの乗せ方も、普通のバンドであればバラードでやるような、両手を挙げて左右に揺らすような動きをテンポの速いパートで求めたり、ちょっと西側諸国のバンドとは違っている感じで、これを「ロシアならではのオリジナリティ」と評価するか、「ロックのライブのお作法をわかってない、田舎臭いパフォーマンス」と感じるかはその人次第か。

ただ、垢抜けないながらも楽曲(特にメロディ)には耳を引くものがあったし、超テクというわけではないが、キャリアの長いバンド(結成は1993年)だけあって演奏も安定しており、何よりエルフみたいな容貌のヴォーカリストの伸びやかなシルキー・ヴォイスが素晴らしく、彼らのパフォーマンスに悪印象を抱いた人はいなかったのではないか。

実際会場はかなり盛り上がっており、前方にはロシア語の歌を合唱するようなコアなファンも集まっており、オーディエンスの人数はともかくリアクション自体はバンドを満足させる熱量があったように思う。

個人的にも本日の目当てはこのバンドで、その期待に応えるステージだったことは間違いない。

まあ、それは「ロシア料理もたまに食べると美味しいよね」みたいな感覚で、西側諸国の一線級のバンドと同じレベルのパフォーマンスだったかと問われるとそんなことはなかったのですが、また何年後かに来日してくれたらまた観たいし、できればフルセットのショウを観たいと思わせる魅力は確実にあったと言っておきます。


MANTICORA

昨日、飯タイムにしてしまったために見逃してしまったバンド。いや、今日観れることがわかっていたからこそ飯タイムにしたというのが本当の所ですが、それでも飯タイムにしてしまったのはそれなりの期待値でしかなかったというのもまた事実。

このバンドも2000年代初頭のパワー・メタル・ブームの際には日本盤が出ていて、「デンマークのBLIND GUARDIAN」的な評判でマニアには注目されていたので、当時は私も聴いていました。

ただ、そのサウンドは確かにBLIND GUARDIAN風ではあったものの、ブラガの持つドラマ性や叙情性ではなく、アグレッシブな面やプログレッシブな面が強調されたサウンドで、個人的な琴線にはあまり触れなかったというのが期待値が低かった理由。

しかし、そんな低い期待値を全面的に謝罪したくなるステージだった。ドラムのツーバスがオート連打モードでも付いているのではないかという強烈さで、その強靭なビートに支えらえたスラッシュ・メタルさえ彷彿させるほどのアグレッシブなパフォーマンスは猛烈なヘドバン欲を刺激し、こんなに激しくアタマを振ったのはいつ以来だろう…という勢いでヘッドバンギングしていた。

翌日の首の筋肉痛は間違いなくこのバンドのせいです(笑)。

ブロンドの長髪と、シアトリカルで個性的なアクションが印象的なヴォーカリスト以外のメンバーは「普段はIT企業で働いてます」といった感じの爽やかな短髪の欧米人だが、大して売れているとも思えないこのバンドの活動を続けているのも納得のパフォーマンスだった。

スタジオ盤ではイマイチでも、ライブだと素晴らしいと感じられるバンドの典型例ですね。予想外の満足度でした。

Voの人が途中、1曲だけネズミ男みたいな恰好になったのは意味不明でしたが(歌詞が理解できてれば意味がわかったのかもしれません)。


NORTHTALE

昨日観ているので、外に出て食事しててもいいのだが、この会場は再入場時にまたドリンク代を取られるのと、何より昨日のパフォーマンスが素晴らしかったので再びじっくり鑑賞。

昨日と内容は同じなので詳細は語りませんが、昨日同様にデビューしたてとは思えない(メンバー各々はそれなりのキャリアがあるので当たり前と言えば当たり前ですが)完成度の高いステージだったのですが、より広い会場だった前日の方がよりパフォーマンスが映えていたと感じたあたりは、バンドのスケール感を逆説的に証明するものだったと思います。

パワー・メタルの次世代を担う大器に育ってほしいし、日本で正当な評価を得てもらいたい所です。


BLOODBOUND

BGMでPRETTY MAIDSの"Raise Your Flag"とRUNNING WILDの"Riding The Storm"という、メタルを聴き始めの時期に聴いていた名曲が立て続けに流れ、BGMの選曲が昨日と全く同一であることに気付く。

BLOODBOUNDはスウェーデンのパワー・メタル・バンド。デビュー以来、アルバムが出るたびに買っている、つまりそれだけの魅力があるバンドなので当然お目当てのひとつ。本日はEPIDEMIAとBLOODBOUND、このどちらが欠けてもこの会場に足を運ばなかったでしょうね。

できれば初代のヴォーカリストであるアーバン・ブリードで観たかったが、現Voのパトリックも良いシンガーなので不満というわけではない。ただ、そのパトリックがスキンヘッドに、受験生がするような日の丸ハチマキを巻いて登場したのはちょっと失笑。

BLOODBOUNDのライブ・パフォーマンスというのは、スタジオ盤の印象に極めて忠実である。すなわち、楽しめるが、失礼ながらA級の風格は感じない。そういう意味で、NORTHTALEにはA級のポテンシャルがあるということを逆説的に感じさせられました(笑)。

しかし、このブログを読む程度にマニアな方であればB級にはB級の魅力があることはご承知の通りで、そういうA級ならざるランクのバンドを観られることがEvoken Fest…というかEVPが興行するライブの醍醐味。そういう意味でEVPの事業停止は惜しまれます。

セットリストは現Voのパトリック加入後の楽曲が中心で、近年押し出されるようになった「メタル」や「ドラゴン」など、わかりやすいアイコンを掲げてオーディエンスを煽る彼らのパフォーマンスはメタラーであれば嫌いになれない類のもの。

ショウの途中で出てきた、彼らのアルバムのアートワークにおけるマスコット・キャラクター(?)、ノスフェラトゥ君は、ステージが狭いせいか「何しに出てきたん?」という程度の存在感でした(笑)。

ラストは彼らのテーマ曲というべき名曲"Nosferatu"でしたが、チューニングが下がっていたのでちょっと違和感を覚えてしまったことは内緒です。


そしてこの後は本日のトリ、DERDIANの登場となるわけですが、翌日は月曜日ですし、昨年も観ているので、失礼ながらパスさせていただきました。

吉祥寺駅までの帰りがけ、大学時代に時々行っていた野方ホープの支店があったので、そちらでラーメン食べて帰宅。

本日はキャパに対して5割からせいぜい6割程度の入りだったので、バンドとバンドの間の転換時間は地べたに座れた分、昨年よりラクでしたが、まあこの客入りではビジネスとしては続けられないよなあ…という感じでした。

オールスタンディングの会場で、このバンド数でやるなら、体力のある若者向けのバンド中心でないと厳しいでしょう。然るに本日集まっていたオーディエンスは、ALESTORM効果があった昨日より高く、30代から40代の仕事で疲れている世代が中心。

体力の衰えたこの世代を相手にするには指定席型の会場が好ましいですが、そもそもそういう世代の人は仕事や育児などで忙しいので、椅子のある会場を埋めるほどの動員はなかなか見込みづらい。

そういう意味で、現代の日本でマニアックなパワー・メタルのフェスティバルというのはビジネス的にはなかなかの無理ゲーで、採算度外視…とまでは言わないにせよ、「儲かるかどうかより、呼びたいかどうかだ」の姿勢で招聘をしてくれたEVPが実現してくれたこの数年間の奇跡に感謝するしかありません。

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