SEPULTURA 来日公演 at duo MUSIC EXCHANGE 2018.5.23

諸事情あってブラジルを代表するエクストリーム・メタル・バンド、SEPULTURAのライブを観に行ってきました。

諸事情あってメタルのライブを一度も観たことがないという女性と2人で関係者席での鑑賞です。

オープニング・アクトとしてまずはUNITEDの登場。彼らのライブを観るのはLOUD PARK 15以来ですかね。

華には欠けるものの、ソリッドでストイックなスラッシュ・メタル・サウンドが気持ちいい。
ギター・ソロでツイン・リードのハモりが聴ける曲が多いのがいいですね。

ステージ中央前方では盛んにモッシュなども起きていましたが、前座ゆえに盛り上がりはそこそこ。

その空気に対して「オッサンたち温存しようとすんなよ。温存しようとしてんの見え見えなんだよ。ド平日だけど関係ねえ、今週捨てようぜ」というMCで笑いを取るテクはベテランならでは。

7月に7年ぶりのニュー・アルバムが出ることを告知を挟みつつ、40分ほどプレイして終了。

UNITEDのステージが終了して程なく、伊藤政則氏が御降臨されました。

よりによって私の真ん前に着席されたため、基本的にSEPULTURAのライブ中、伊藤政則氏の後頭部しか見てません。

セットチェンジを経てSEPULTURAの17年ぶりという来日公演がスタート。
17年ぶりということは、『BEAST FEAST』以来なんですね。

このバンドの場合、マックス・カヴァレラ(Vo, G)が1996年に脱退してからは、むしろそのマックスが始めたSOULFLYがSEPULTURAのファンを継承するような形になったため、日本では人気が急落。それは必ずしも日本に限ったことではなかったが、特に「ヴォーカリスト=バンドの顔」という意識が強い日本ではその傾向が顕著だった。

かく言う私も現ヴォーカリストのデリック・グリーンが加入して以降のSEPULTURAのアルバムをまともに聴いたことはなく、4曲目の"Territory"がプレイされるまでは「知ってる曲がない」状態。

もっとも、曲を知らないと楽しめないような音楽性でもなければ、そんなレベルのバンドでもないわけで。

700人収容というあまり大きくないハコとはいえ場内はほぼ満員という感じだったし(とはいえあれだけモッシュが起きていたということはギュウギュウではなかったということだと思いますが)、開演前の「SEPULTURAコール」はかなりの熱量で、私がよく行くようなメロディック・メタル系のライブよりもオーディエンスの熱気は段違いに高かったです。

Voのデリック・グリーンがとにかくゴツい。黒人がバスケットボールのユニフォーム着ている時点で既にメタル・ミュージシャンには見えないわけですが、そのガタイのゴツさはバスケ選手というよりも完全にヘビー級のプロボクサー。恐らくフィジカルでの殴り合いになったら最強のミュージシャンは彼なのではないでしょうか。

マックス・カヴァレラの復帰がかなわないのは、コイツとモメるのが怖いからなんじゃないかとさえ思える迫力でした。
いや、時折見せる笑顔などを見ると結構いい人なんじゃないかという気もしたのですが。

ただなあ…そのガタイに対して歌声は割と普通というか想定の範囲内というか。言葉を選ばずに言えばあんまり個性がないんですよね。この手のサウンドのヴォーカルは声にパワーさえあれば充分なのかもしれませんが、なんか物足りない。まあ、この手のジャンルの歌声に個性を求めるのは酷なのかもしれませんが。

時折ただでさえ狭いステージをさらに狭くしているパーカッションを叩き、トライバル感の演出に貢献するものの、前任のマックス・カヴァレラと違ってギターをプレイしないので、ギター・ソロの時に音が薄くなってしまうのは如何ともしがたい。

いや、アンドレアス・キッサーのギターはかなり良かったですよ。一見ラフに、しかしその実、正確かつ強靭なリフを刻むサウンドは変な湿度がなく爽快なまでにザクザクしていましたし、一方でワウをかけて弾くことが多いギター・ソロのトーンにはちゃんと泣きとまでは言わないもののエモーショナルな味わいがあってちゃんと聴かせてくれる。

一緒に観ていた女性も、メタルこそ初体験ながら、ライブ自体は年間40本くらい観ている音楽リテラシーの高い人なので、「ギターいいね」と、そのギター・プレイの魅力はちゃんと伝わっていました。

そしてその彼女をさらに驚かせたのはエロイ・カサグランデのワイルド極まりないドラム。ワイルドに叩いているようでいてリズムは正確、そしてそのアタックの強さは、スラッシュ・メタル・ドラマーの中でも屈指の実力者として知られたイゴール・カヴァレラの穴を埋めるに充分な力量でした。

しかしこの逞しいドラマーが、2007年のLOUD PARKで観たANDRE MATOSのバックでドラムを叩いていた16歳の少年とは…。

あの時は美少年と言ってもいいような華奢な感じだったのに、白人の加齢に伴うトランスフォームは日本人の想像を超えるものがあります(苦笑)。

やはり感銘を受ける所があったのか、同じく関係者席で観ていた某ミュージシャンも、ギタリストであるにも関わらずずっとエア・ドラムをしていました(笑)。と言ってもUNITEDの時からエア・ドラムでしたが。

そして新旧織り交ぜた本編ラストでプレイされたスラッシュ・メタル史上屈指の名曲、「Arise」の殺傷力はやはり尋常ではなく、私も思わず「着席ヘッドバング」というシュールな行動をせずにいられませんでした。

「Arise」を終えてステージに引っ込んだ後の「SEPULTURAコール」もかなりのアツさで、デリック・グリーンが「Absolutely Amazing!」と言っていたのもまんざら社交辞令じゃなかったのかもしれません。

アンコール1曲目に「Slave New World」がプレイされた後、日本に戻ってこれた喜びと、本日の盛況に対する感謝の意を表した後、「日本のファンのために特別なことをするよ」とアナウンス。

アンドレアス・キッサーが「俺たちの前に素晴らしいプレイをしてくれたUNITEDのシンガー、マサを呼ぶよ」というと、袖からUNITEDの湯浅正俊が現れる。

「日本のメタル・ゴッド、マサ・イトーに捧げるよ」と言って何を始めるかと思いきや、コールされたのは「ウルトラセブンの歌」。

最新作『MACHINE MESSIAH』の日本盤ボーナス・トラックだったようですね。だいぶ前だけど彼らと同じブラジル出身のハードコア・バンドR.D.P.(Ratos De Porao)もカヴァーしてましたが、ブラジルではウルトラセブンが人気なのでしょうか(それともそのR.D.P.のっバージョンをカヴァーしたという感じなのでしょうか)。

湯浅氏がオーディエンスに「お前ら歌えるよな? 俺もコレ(スマホの画面)見ながらだけど」と言って笑いを取りつつ、ハードコア・バージョンの「Urtra Seven No Uta」をプレイ。

とりあえずオーディエンスは「セブン♪セブン♪セブンセブンセブン♪」の箇所だけ合唱(笑)。

なお、同行していた女性の感想は「(UNITEDの)ヴォーカルの人、喋っている時はすごくいい声なのに、どうして歌う時は変な声で歌うのかな? これがデス声ってやつ?」

…違います。

捧げられた当人である伊藤政則氏はこの曲が終わるとそそくさと退出して行かれました。

その後最新作からの曲が1曲プレイされ、締めはもちろん彼らの音楽的評価を格段に高めた名盤『ROOTS』からの「Ratamahatta」と「Roots Bloody Roots」。

私は「Arise」のようなストレートなスラッシュ・ナンバーの方が好みですが、これらの曲に個性とインパクトがあることは認めざるを得ない。

いや~、でもやはり流石でしたね。ぶっちゃけ座ってエクストリーム・メタルの知らない曲を聴いたら寝てしまうんじゃないかと危惧していましたが、全然眠くなりませんでした。

ぶっちゃけ招待された時は「SEPULTURAかあ…。ここ20年くらい聴いてないしなあ…」とやや後ろ向きな気分でしたが、オーディエンスの盛り上がりのアツさも含め、予想外に良いライブでした。やはり国際的に成功しているキャリアの長いバンドのライブは観て後悔することはありませんね。

◆最新アルバムからの「Phantom Self」のMV


◆スラッシュ・メタル史上に残る名曲「Arise」のMV


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HELLOWEEN 来日公演 “PUMPKINS UNITED WORLD TOUR 2018” 3.27 at Zepp DiverCity 感想

というわけで観てきました、HELLOWEENの“PUMPKINS UNITED WORLD TOUR 2018” in JAPAN最終日。

通常チケット発売日に寝坊した結果論ではありますが、初日と最終日を観られるというのは悪くなかったな、と思ってます。

ただ、今日は前回と違って仕事が片付かず無念の遅刻。到着した時には2曲目の「Dr.Stein」がプレイされていました。

2曲目と言っても、1曲目は大作「Halloween」なので、まあまあ遅刻している。
てか、マジで初日オンタイムで行けてよかったです。1回しかないチャンスで「Halloween」を見逃していたら、悔やんでも悔やみきれませんでした。

遅刻しているので入り口付近の後ろの方で鑑賞(整理番号は結構若かったのですが…)。パッと見満員っぽい感じながら、よく見ると人口密度はそこまでギュウギュウではないので、頑張ればもうちょっと前に行けそう。

とはいえ、コインロッカーが全部埋まっていたのでバッグを持ち込まざるをえず、スーツ姿でもあったので無理のない範囲でじりじりと真ん中の方へにじり寄っていくくらいが関の山でした(苦笑)。

ライブの大まかな流れは、初日に観た時と一緒なので、本日は省きます。

セットリストは毎回ちょっとずつ変わっていたようですが、終わってみて見比べると、私が行った初日が一番イレギュラーなセットリストだったようです(と言っても8割がた同じですが)。

「Where The Sinners Go」は本日だけプレイされたスペシャルな曲ですが、正直なぜこの曲?、って感じ。
個人的にはHELLOWEENの全楽曲の中でも下から数えたほうがいいくらいの曲だと思っているのですが…。

他に、前回プレイしなかった曲に限って触れると、「Kids Of The Century」と「I'm Alive」という古めの曲2曲はやっぱり盛り上がりましたね。

特に後者は私を洋楽ヘヴィ・メタルにのめりこませ、ギターまで買わせるきっかけになった「衝撃の曲」なので、その感動はひとしおでした。

というか、私が行った初日以外は「I'm Alive」をプレイしていたみたいなので、これで今日プレイしなかったら成仏し損ねるところでした(笑)。

2回観に行ったにもかかわらず一番観たかったこの曲がプレイされなかったら、私は死後永遠にお台場を漂う地縛霊になっていたことでしょう。

私はこれまで1アーティストのツアーを複数回観に行ったことはほとんどありませんが(1999年の聖飢魔IIと、2002年のARCH ENEMYくらいでしょうか)、今回は2回観ておいて大正解でした。

まあ、その「I'm Alive」に関して言えば、割と荒っぽい演奏でしたけどね。
というか、本日は初日に比べて全体的に粗が目立ったかな。さすがにメンバーも7公演目ということでお疲れだったのでしょうか。

と言っても疲れが見えたのはヴォーカルをやっている三人、カイ、マイケル、アンディの3人だけですが。

特にカイの歌は、初日より結構アレでしたね。まあ2000年前後にはかなりマシになっていた歌声も、近年どんどんラフになっていますし、元々カイの歌唱に対する期待値というのはそれほど高くないので別にいいのですが。カイ時代の曲をやってくれるというだけでアーライ!です(笑)。

カイとヴァイキーのツイン・リードのハモリもかなりグダグダでしたが、一番の見せ場と言っても過言ではないアンコールの「Keeper Of The Seven Keys」の後半のツイン・リードはかなりキレイにハモれていたので、最終的には満足です(笑)。

私は「Eagle Fly Free」より「I'm Alive」、「Power」より「Where The Rain Grows」という、ちょっとだけ主流派ではないファンですが、やはりライブにおける「Eagle Fly Free」と「Power」の盛り上がりは頭一つ抜けてましたね。特にマイケル・キスクの歌う「Eagle Fly Free」は、これを聴けただけでチケット代の元が取れたと感じた人も多いのではないでしょうか。

「Eagle Fly Free」、失礼ながらアンディが歌うと低空飛行な感じに響くのですが、マイケル・キスクが歌うと大空高く羽ばたいているように聴こえるんですよね。ヴォーカルってやっぱり大きいです。

前回も感じましたが、全体的にゲスト扱いであるカイ・ハンセンとマイケル・キスクが立てられているというかフィーチュアされているという感じではありつつ、ちゃんと全員仲が良さそうで、ステージの雰囲気はすこぶる良い。

楽曲の曲調と、メンバーのキャラクターの双方があいまって、ヘヴィ・メタル・バンドとしてはあり得ないほどに親しみやすい空気があるのが、やはりこのバンドの絶対的な個性ですね。「なんかちょっと怖い感じで近づきにくい…」というヘヴィ・メタルのイメージを(特にここ日本で)変えたバンドという意味で、やはりHELLOWEENの存在感というのは特別な感じがあります。

ちなみに今日は2階席でなくフロアだからかもしれませんが、初日より女性客が多かった印象。

さすがに皆さんそれなりに妙齢な感じではありますが(笑)、HELLOWEENがいなかったら、この手のパワー・メタル系のバンドを聴く女性ってもっともっと少なかったのではないかという気がします。

そんなこんなで本日も大満足。強いて心残りを挙げるとすれば、ラストの「I Want Out」の時に投げ込まれたバルーンに全くタッチできなかったことでしょうか(笑)。前の方の皆さん、もっと後ろにも回してくださいよ(笑)。

あと本日別な意味で印象に残ったのは、私の近くでずっとスマホを掲げていた外人客。

人込みをかき分けてきたスタッフに注意されていましたが、「ワタシ日本語モ英語もワカリマセーン」という顔芸で軽やかにスルー(ここでスマホを奪い取る、みたいなことができないのが日本人の弱さですね)。

てっきり録画か録音をしているのかと思いきや、どうやらSkypeとかFaceTime的なもので友人にライブを見せていた模様。

どう考えてもその友人の分も金払えよ、って感じではあるのですが、現代ではこういうこともできるんだ、と妙な感銘を受けてしまいました(苦笑)。

まあ、そんなことは些細なことで、とにかく本当にいい体験でした。バンドの演奏やパフォーマンスの完成度でこのライブ以上のものというのはいくらでもあると思いますが、企画、演出、そして何よりこのメンバーでこの楽曲が聴ける、ということ自体に25年来のファンとしては感無量にならざるを得ません。

Web上の評判を見ても、ネガティブな感想はほとんど見られず、大好評と言っていいツアーだと思います。

実際、近年のメタル系のツアーとしては珍しいほどチケットの売れ行きもよかったと思いますし(福岡公演がなかったのが不思議なほど。空いてるハコがなかったんでしょうか)、これはそれほど遠くない未来にまたこのメンバーでのライブが観られるのではないかという気がします。

とりあえず、マイケル・キスクとカイ・ハンセンのいるHELLOWEENを観ることができた、メタラーとしての私はもうこれで成仏できると思います(笑)。

ずっとメタルを、HELLOWEENを好きでよかった、と心から思える素晴らしい体験でした。
集金でもいい。またやってほしい。

HELLOWEEN 来日公演 PUMPKINS UNITED TOUR 2018.3.16 at EX THEATER ROPPONGI 感想

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カイ・ハンセン(G, Vo)とマイケル・キスク(Vo)がHELLOWEENのツアーに参加する、というニュースは、私のような『KEEPER OF THE SEVEN KEYS』をバイブルと仰ぐHELLOWEENファンにちょっとしたセンセーションを巻き起こしました。

これは行かねばなるまい、とニュースを聞いた瞬間に即断したわけですが、チケット発売日、うっかり前夜に深酒し、泥酔して目覚ましもかけずに寝て、起きた時には東京公演がソールドアウトしていました。

ZEPPじゃ狭すぎるとは思っていましたが、まさか発売開始から3時間を待たずして完売とは…。

PCモニターに映るイープラスの無情な画面を前にしばし石化し、しかたない、これは直前にヤフオクするか…と一時は諦めました。

しかし、私はこれまでの人生で何度か「自分は持ってるな」と思う体験をしたことがありますが、今回もそういう事態が起きました。

追加公演が、全日程に先駆けて発売されたのです。初日ですよ初日。そして今度はぬかりなく神速でGET。なんと2階指定席最前列です。

そして待ちに待った3月16日当日、客先での打ち合わせも18時ちょっと前に終わり、当然そのまま会場であるEX THEATER ROPPONGIへ。

つい先月ARCH ENEMYを観たばかりの会場だ。あの時は仕事が終わらなくて遅刻したが、本日は開演20分くらい前に到着。平日仕事終わりとしては自分史上最高と言っても過言ではないスムーズさで到着したあたり、自分とHELLOWEENの絆の強さを改めて感じる(錯覚です)。

とはいえ、20分前でも入場口には結構な待機列ができていて、やはりクリエイティブマンの仕切りか…と。まあ、指定席の人間はスッと入れるようになっていたので、その点はありがたかったのですが。

ドリンクチケット(コイン)がSUICAで買えるのがいいですね。新しい会場ならではです。

ドリンクチケットを飲み物に換えようかと思ってドリンクカウンターに向かいましたが、えらい並んでいたので、万が一にも開演に間に合わなかったら悔やんでも悔やみきれない、と思い、終演後にしようと断念しておとなしく席に向かう。

2階席からフロアを見下ろすと、ソールドアウトしているだけあって場内はごったがえしている。ただ、上から見た感じ、男ばっかり。かつてはHELLOWEENのライブってメタル系としては珍しいほど女性が多かったものですが(といってもせいぜい3割程度ですけどね)。

場内ではDEF LEPPARDやらRAINBOWやら、オヤジメタラー向けのクラシックなHR/HMがBGMとして流れている。そしてOZZY OSBOURNEの「Bark At The Moon」が流れた後、全く毛色の違う、ロビー・ウイリアムスの「Let Me Entertain You」がそれまでのBGMより大きな音量で流れて、ショウの幕開けが近いことを予感させる。

この「PUMPKINS UNITED」ツアーは、昨年10月のメキシコ公演を皮切りに、かなりの数のライブを重ねていますが、あえてセットリストなど事前情報はチェックしてきませんでした。

それはもちろん、自分にとって新鮮かつ特別な体験にしたいからで、結果的にそれは正解だったと思っています。

ということで、これからこのツアーを観る、という人は、いったんここでブラウザのタブを閉じてください。ネタバレがあります。というか全てがネタバレです。当ブログの駄文を読むのは、ライブが終わった後で全く問題ありません。

スマホだとPCと違って追記機能がないので、画像置いて先の文章を遮断しておきますね。

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RIOT来日公演 'Thundersteel 30th Special In Japan' at 川崎CLUB CITTA 2018.3.11

RIOTの1988年の名盤、『THUNDERSTEEL』30周年記念の来日公演を観に行ってきました。

・通常セットと同作完全再現の二部構成による感動的なライブ。

・トッド・マイケル・ホールのハイトーンは驚異的。

・披露された新曲も素晴らしく、来月発売の新作はマストバイ。

以上、感想を3行でお届けしました(スマホだと3行に収まってないと思いますが、PCで書いているので…)。

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ARCH ENEMY 来日公演 at EX THEATER ROPPONGI 2018.2.21

ARCH ENEMY来日公演、東京2日目に行ってきました。

平日ということで、当然仕事との戦い。働き方改革の流れで早く帰ることが推奨される空気感は生まれているものの、さすがに19時前に仕事を切り上げることは物理的に厳しい。

開演時間直前にパソコンをシャットダウンし、会社を出る。会社からEX THEATER ROPPONGIまでは、直線距離にするとかなり近いのですが、電車を使って行こうとすると結構めんどくさく、そもそも六本木駅からそれほど近いわけではないので、遅刻時間を最小にするためにタクシー使用。

EX THEATER ROPPONGIはフロアに行くまでに地下3階まで降りなくてはならないのが難点。地下2階に下りた時点で、「Ravenous」のあの印象的なイントロが聞こえてくる。

フロアに入ると、最大1700人収容の、昨今のメタル系としては大きめの会場ながらそこそこ人は入っており(8割くらい?)、バッグと上着を抱えた状態であまり前方に行ける感じではなかったので、おとなしく下手後方で鑑賞。

そしてステージに目をやると、たちどころににショウに引き込まれる。

やっぱりカッコいい。プレイされている「Ravenous」のサビの曲名が叫ばれる箇所ではついつい合唱(唱?)、ギター・ソロ後のイントロのフレーズのラストでは皆拳を突き上げる。

こういうクラシックなメタルならではの一体感を得られるライブって、エクストリーム系のバンドだと結構少ないんですよね。

その代わりということなのか、モッシュとか、サークルピットとか、クラウドサーフとか、そういうエクストリーム系ならではの激しいノリはあまり見られず(前方では起きていたのでしょうか?)、オーディエンスは良くも悪くも行儀がいい。

フロントマンが女性だからなのか、結構女性のオーディエンスも多く、かなり年配とお見受けする方も来場されていて、そういう意味ではエクストリーム系のメタル・ファンよりもクラシックなメタルのファンが多かったということなのかもしれません。

まあ、かく言う私自身がそうなのですが。

続く「Stolen Life」のリフ・ワーク、起伏の明確な展開なんかも、明らかにクラシックなメタルが好きな人のツボに入る感じですよね。またまた無条件にカッコいい。唯一の難点は私の右前方に背が高い人が立っていて、上手(かみて)のジェフ・ルーミス(G)が見えないこと(苦笑)。

ジェフ・ルーミスは、ギター・ソロの際にセンターに出てきて、マイケル・アモット(G)と背中合わせでソロをプレイする(その絵がやっぱりメタルのライブならではのカッコよさですよね)ことはあっても、下手(しもて)の方に出張ってくることはなく、マイケル以外のメンバーと絡むこともほとんどないため、ちょっと「お客様」感を感じてしまいました。

マイケル以外のメンバーにとってはまだ「友達の友達」的な感覚なのかな~、などと思ってしまいました。

ウォーレル・デイン(Vo)が昨年末に急死したことでかつて在籍していたNEVERMORE復活の可能性もなくなったので、自分でバンドを立ち上げるのでなければジェフにとってARCH ENEMYは悪くない就職先だと思いますが、ソングライティングに関与せず、必然的にマイケル・アモットがソロのおいしい所を全部プレイする現在の状態だと、いつまでたっても「ジェフ・ルーミスの無駄遣い」と言われてしまうと思うので、ジェフにはもっと自己主張してもらいたいな、と思います。

一方、アリッサ(Vo)は前回LOUD PARK 15で観た時よりバンドに馴染んでいたと思います。冷静に場と自己をコントロールしていた観のある前任のアンジェラよりもエモーショナルな歌唱とパフォーマンスは、その印象的なブルーの髪色もあって、キャラの立った名プレイヤー揃いのこのバンドにあっても確かな存在感を放っており、ヨハン派、アンジェラ派の人から見ても、好き嫌いはあれ、パフォーマンスの質について文句は言わせない迫力がありました。

前述した通り、オーディエンスはおとなしめだったので、「I Can't Hear You(聞こえねーぞ)」という煽りを連発していたのが、我々の盛り上がりに不満を感じていらっしゃるのかな、とちょっとドキドキしましたが(苦笑)。

「Stolen Life」に続いて最新作の冒頭を飾る怒涛のスラッシュ・チューン、「The Race」がプレイされる。個人的に大好きな曲で、最新作のオープニングということで1曲目にプレイされていたらどうしよう…と思いましたが、実際には「The World Is Yours」だったようでこうして聴くことができました。ええ、思う存分頭を振らせていただきましたとも。

その後も、アリッサ加入後の2作からの楽曲を中心にショウが進んでいく。アンジェラ期の曲はちょいちょい挟まれることはあるが、ヨハン期の曲が皆無なのは、前作発表後にBLACK EARTHの活動を挟んでいたからだろうか。

まあ、ヨハンの方が個性が強く、しかもマニアのこだわりも強いので、アリッサとしてはやりにくい、ということもあるのかもしれませんが。特に欧米ではヨハン期の知名度が低くて、当時の曲をプレイしてもあまりウケない、という事情もあるようですし。

途中、メンバーが全員袖に引っ込んだと思ったら、彼らの日本での所属レコード会社であるトゥルーパー・エンターテインメントの宮本社長が登場。何事かと思いきや、ARCH ENEMYが3月5日発売のBURRN!誌における読者投票のある部門で1位を獲得したので、メンバーとオーディエンスの写真を撮りたい、とのことでした。それ、今このタイミングじゃなきゃダメなん?(苦笑)

写真を撮るということは掲載されるのか、メンバー全員が写る写真ということはベスト・グループに選ばれたのか? 発売は2週間後だから、今日入稿すればギリギリ間に合うか…などと思いつつ、後方だけに写るはずもないメロイック・サインを掲げる(後日談としては、掲載されていなかったし、ベスト・グループではなかったのですが)。

そんなちょっと和気あいあいとした時間を挟みつつも、再開されたショウはそれまで通りの緊張感を保っているのがやはりプロフェッショナル。アリッサの性格によるものだろうが、変にオーディエンスとなれ合うようなコミュニケーションがないのが個人的には肌に合う。メタルはやはり緊張感があってナンボです。友達のバンドのライブを観に行くような気安さのようなものは求めていないのです(あくまで個人の意見です)。

やはりこのバンドの緊張感を支えているのは、ダニエル・アーランドソンの正確無比なドラミングでしょうね。

個人的にはライブでは突っ込み気味、ハシり気味のドラムが好きだったりするのですが、バンドがタイトな演奏をする上ではドラムが正確であることが絶対条件なので、このバンドのプロフェッショナルなパフォーマンスは彼のドラムあってこそでしょう。

最新作でバンド史上初めて収録されたノーマル歌唱によるバラード系の「Reason To Believe」もちゃんとプレイされ、アリッサの確かな歌唱力をあらためて示していました。今後もアルバムに1曲くらいは彼女のノーマル歌唱をフィーチュアしてもらいたいものです(あくまで個人の意見です)。

本編ラストは「We Will Rise」。アメリカ市場での認知を獲得し始めた時期の曲なので、彼ら的には思い入れがあるのでしょう。
歌えと言わんばかりのサビですが、私の周囲ではあまり歌っている人は見受けられず、ひょっとしたら割と新しいファンが多かったのかもしれません。

引っ込んですぐに出てきたアンコールは「Avalanche」で始まり、「Snowbound」でマイケルがたっぷりとギターを泣かせた後、私の知る限り、この手のデス・ヴォイスで歌われる楽曲の中で最もベタなサビをもつアンセム・チューン、「Nemesis」で締め。やっぱりこの曲が一番人気なんでしょうかね。One For All, All For One!

LOUD PARKでしょっちゅう来ていたこともあって、多分私が人生で一番多くライブを観ているバンドというのがARCH ENEMYで、何回も見ている分、渇望感というか待望感というか、ライブに行くまでのワクワクというのは正直もうほとんどないのですが、それでも観ると毎回「やっぱりカッコいいな!」と満足させられる、そんなバンドが彼らです。