GALNERYUS/ONE FOR ALL-ALL FOR ONEのレビュー

GALNERYUSの新作「ONE FOR ALL-ALL FOR ONE」のレビューをサイトにアップしました

2ちゃんねるなどの評判を見ると、割と賛否両論というか、結構否定的な声も多いようですが、個人的には結構気に入りました。

1stの青臭い奔放さ、2ndの過剰なまでのクサさ、3rdの本格感漂うまとまりの良さ、どれも魅力的でしたが、反面未熟さだったり、暑苦しかったり、面白みが不足していたり、欠点と表裏一体でした。

今回も、中途半端に日本語が導入されていることは試験的な試みに映り、J-ROCK目指すのか、世界を狙うのかハッキリしろよ、と言いたくなったりもするのですが、なかなかどの曲もよく練られていて楽しめる。

かつてのクサクサ路線も悪くないし、クサさはこのバンドの最大の武器だと思うが、それを強調し過ぎるとマニアックな存在になってしまうので、今回のようなバラエティ豊かなソングライティングは普遍性の向上につながると思う。

新しく加入したベースがかなりグッドルッキンで、脱退したTSUIが未だにVoのYAMA-Bと他のバンドで一緒にプレイしていることを考えると、ルックスの問題で解雇されたように見えてしまうのは下衆の勘繰り?

いずれにせよ、このバンドはジャパメタ史上でも屈指の「見た目のよさ」を備えていると思うので、そういう意味でもまず国内での成功を目指したほうがいいかもね。3000円払える、払えないで悩むような若いファンが結構付いているみたいだし、J-ROCKファンへのメタル伝道師となってほしいところです。

レビューにもちょっと書きましたが、Syuのプレイは最近のギタリストとしては珍しいほど華があると思うので、そういう意味でもぜひもっと表に出てきてほしい。

あとは、一般人も一撃でKOできるくらいのキラー・チューンだな。
ホント彼らには頑張ってほしいです。
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元祖ヴァイキング・メタル?

だいぶ更新に間が空いてしまいました。

それは特に感興をそそられるニュースもなく、BURRN!に大したツッコミ所もなく、そして何より仕事が忙しかったのが原因です。まさか30にもなって2徹するとは思いませんでしたよ。コンスタントにチェックしてくださっていた方、すみません。

まあそんな訳で特にお盆休みなんてものも無かったのですが、この週末は実家に帰っていました。

実家に帰っても大してすることもないので思わず「世界ふしぎ発見!」なんぞを久しぶりに観てしまいました。

この日の回のテーマは北欧ノルウェーのヴァイキングでした。
もちろんヴァイキング・メタルとは一切関係ない内容で、ヴァイキングは実は野蛮な戦士ではなく商人だった、なんてことは大学で歴史を学んだ僕にとっては新鮮でもなんでもない事実と、特に感銘を受けることもなかったのですが、とりあえず小林麻耶がかわいかったので最後まで観ました。

ただ僕はヴァイキング・メタルについては特に興味がないというか、MITHOTYNとかTHYRFINGみたいな「元祖」については音がショボくて聴いてられなかったし、最近話題のKORPIKLAANIとかTURISUSあたりもイモ臭さが僕の許容量を超えている感じです。

そんな僕にとっての「ヴァイキング・メタル・アルバム」それは新作の評判がすこぶる芳しくないTNTの、トニー・ハーネルを迎えてリリースされた初のアルバム(通算2作目)、「KNIGHTS OF THE NEW THUNDER」(1984年)です。

彼らが本格的にブレイクしたのはグッと洗練された次作以降で、本作で聴ける音楽性は相当にB級臭いのですが、それがまたいい。

目指すところは割と正統的なHMなんだろうけど、ロニー・ル・テクロのギターがどうにも個性的過ぎて正統派になり切れてない所と、トニー・ハーネルの天を劈くようなハイトーンが素晴らしい。

楽曲的には、冒頭を飾る「Seven Seas」のドラマティックな曲調がどうにもこうにもヴァイキングで素敵。「我らは大洋の支配者、七つの海の王者」ってコーラスが燃えるね。

この曲はPVがあって、Youtubeで見つけたときは小躍りしてしまいました。
こういうクリップこそメタルの醍醐味だよね~。チープだけど。



その他、「Tor With The Hammer」や、タイトル曲の「Knights Of The New Thunder」なんかも勇壮でカッコいい。

超名盤「INTUITION」や名盤「TELL NO TALES」に比べると、本当に同じバンドかと思ってしまうほどダサいけど、逆にこっちの方が気に入る人もいるかも。密かなお気に入り盤です。

しかし次作「TELL NO TALES」はともかく、「THE NEW THUNDER」でイニシャルが「TNT」ってのはちょっと無理矢理じゃないかい?(苦笑)


WHITE WOLF/VICTIM OF THE SPOTLIGHT

whitewolf03.jpg

カナダ出身のハード・ロック・バンドの21年ぶりの再結成作。
BURRN!誌のレビューで伊藤政則御大に90点をつけられていました。

彼らが80年代にリリースしたアルバムは、BURRN!誌のメロディ派筆頭として知られる藤木記者がことあるごとに絶賛していたので、いわゆる哀愁ハード・ポップかと思っていたが、「ハード・ポップ」と呼ぶにはかなりパワフルな音楽性。

個人的に一番似ていると思ったのはY&Tだが、時にRAINBOWっぽかったり、FOREIGNERあたりを思わせる産業ロック調のKeyアレンジがあったり、DEEP PURPLEのブルージーな曲を思わせる曲があったりと、泣きの利いた腰の据わったサウンドは、古き良きハード・ロックを愛する向きには一聴の価値あり。

特にギターの泣きはかなりのもの。

個人的にはちょい暑苦しいというか野暮ったく感じられたりもするけど…。
実はY&Tもわりと苦手だったりして(苦笑)。

さよならDUNGEON、また来てLORD

本サイトでオーストラリアの正統派メタル・バンド、DUNGEONのラスト・アルバム、「THE FINAL CHAPTER」をレビューしました。

解散の理由については、メンバーの脱退が表向きの理由ですが、もともとこのバンドは中心人物であるロード・ティム(Vo/G)以外のメンバーは流動的で、実質的に彼のソロ・プロジェクトのようなものだったので、ビジネス的な問題が解散の原因だった模様。

実際ロード・ティムが新たに立ち上げたバンドLORDは音楽的にはほぼDUNGEONと同じようなもので、実質的にはDUNGEONの「名義変更」と言う感じ。

個人的には(商業的に)この程度のレベルのバンドがビジネス上の問題で解散するなんてのは笑止だと思うが、まあそれがビジネスというもの。私自身も実はわりと「権利ビジネス」的なものと比較的近い距離にある仕事をしているのでわかるのですが、イヤですね、大人の事情って(苦笑)。

その辺も含めて、このバンドはつくづくツイてないバンドだったと思う。

世が世なら、「ブラジルのANGRA、スウェーデンのHAMMERFALL、フィンランドのSONATA ARCTICA、イタリアのRHASODY、フランスのHEAVENLY、スペインのDARK MOOR、イギリスのDRAGONFORCE、そしてオーストラリアのDUNGEON」みたいなノリで、「その国を代表するメロディック・メタル・バンド」扱いを受けてもおかしくないポテンシャルを秘めているバンドだったと思うが、商業的にも音楽的にも、その可能性を発揮することなく終わってしまった感がある。

それはまあ、オーストラリアという国自体がHR/HMに関しては(AC/DCというモンスター・バンドを生んだものの)後進国で、HR/HMバンドが活躍するための環境が整っていないことが最大の理由である。

ただ、そんな事情を考慮しても、欧州では彼らよりPEGAZUS(同じくオーストラリア出身の正統派メタル・バンド。日本盤は多分リリースされたことがないはず)の方が知名度が高かったし、日本でも若いメタル・ファンの間では下手するとVANISHING POINTあたりの方が知られているかもしれない、というさびしい状態。

それはひとえにビジネス上の問題で、いいマネージメントに恵まれなかった、ということに尽きるわけだが、やはりHR/HMバンドにとって一番ツラい時期(90年代中頃)に出てきてしまったという「間の悪さ」もあったのかもしれない。

そんな彼らのキャリアにおける最大のラッキーは、初期のデモ音源集である「DEMOLITION」が日本でリリースされ、しかも5千枚以上の売れ行きを記録した、ということなのではないか。

まあそれはまさにBURRN!誌効果で、このアルバムになんと88点(だったと思う)という高得点がついたことが原因なのですが、そういう感性の担当者にレビューされたことはまさに幸運以外の何物でもあるまい。

このアルバム、もうジャケット通りのチープなサウンドで、いかにもデモ音源集といった感じのB級、いやC級な作品だが、何気に80年代HR/HMを愛する者であればついくすぐられてしまうようなフックに満ちた楽曲が多数収められていて、かなり楽しめます。

特に冒頭を飾る「Don't Leave Me」は名曲で、今でも聴くと結構ときめきます(笑)。この曲があればこそ、ここまでCDを買い続け、こうしてブログにちょっとした思い入れめいた文章を書いたりしていると言っても過言ではありません。

ちなみにこの曲は最新作で再録されていましたが、妙に重心が下がっていて、なんか再結成後のEUROPEによる「Seven Doors Hotel」(遅い)を聴いたときのような違和感があったというのが正直な所です(苦笑)。

もし最新作を聴いてこの曲をカッコいい、と思ったら、ぜひ中古盤屋さんを巡ってこの「DEMOLITION」を買いましょう(結構よく見かけます)。音は悪いけど、アレンジはこっちの方がカッコいいです。

ただ、ちょっと気になるのは、この「DEMOLITION」がリリースされた際、「正規のアルバムではなく、デモ音源集である」ということは一切リスナーに知らされていなかったような…。

それってちょっとサギじゃね?
まあそのおかげでこんないいアルバムにめぐり合えたのだから、文句を言うつもりはないけれども。

とりあえず、ロード・ティム(Vo/G)の新バンドであるLORDも今月日本デビューするということで、そちらの活躍を祈りつつ、このDUNGEONがいつか再評価される日が訪れることを心の片隅で願っております。

ちなみに、8月22日にリリースされるLORDのアルバムにはX JAPANのカヴァー、「Silent Jealousy」が収録されるそうです。VoはVIGILANTEの丹羽英彰がゲストで歌っているとのこと。


DUNGEON公式サイト

LORD公式サイト

DUNGEONとLORDの日本盤リリース元、SOUNDHOLICのHP

マグナス・カールソンとマーク・ボールズのプロジェクト

以前から一部で噂になってましたが、マグナス・カールソン(G:ALLEN-LANDE, LAST TRIBE他)とマーク・ボールズ(Vo:元YNGWIE MALMSTEEN'S RISING FORCE, 現RING OF FIRE)のコラボレーション・プロジェクトのアルバムが12月にリリースされるようです。

マーク・ボールズといえば、かつてイングヴェイのバンドに在籍したことがある歴代のヴォーカリストの中でも実力No.1といわれる強力ハイトーンシンガー。

ここしばらくALLEN-LANDEやトニー・オホーラのソロなど、AOR的なプロジェクトが続いていましたが、今回のプロジェクトはヘヴィな仕上がりだそうで、非常に楽しみです。

LAST TRIBEの曲をマークが歌っている、というようなアルバムだったら最高ですなあ。わくわく。

また、マグナスはボブ・カトレイ(Vo:MAGNUM)の次のソロアルバムのソングライティングにも関わっているとのこと。

こちらはケルティックでエピック(叙事詩的)なハード・ロックだそうで、こちらも楽しみ。

また、元TNTのシンガー、トニー・ハーネルとのプロジェクト、STARBREAKERも新作の制作を進めているそうな。

これはトニーがTNTを脱退してヒマになった影響でしょうかね。
マグナスはいたって忙しそうですが(笑)。

マグナス・カールソンはテクニカルなギタリストであると同時に作曲・アレンジにも非凡な手腕を見せ、何気にルックスもいい、個人的にイチオシのミュージシャン。
レベルの高いヨーロッパの音大で博士号を取得している、って言うとどれくらい凄いかおわかりいただけるでしょうか。

ネオクラ的な速弾きはしないし、泣きはそれほど強くないので日本人好みじゃないのかもしれないけど、この人巧いよ。

当サイト(ブログ)をコンスタントに覗いて下さっているような方にはぜひ一度彼の音楽を聴いてもらいたいです。カッコいいですよ。