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GAMMA RAY/LAND OF THE FREE IIのレビューとか

GAMMA RAY/LAND OF THE FREE IIのレビューをUPしました(こちら)。

本作は、前作時まで所属していた「Sanctuary」が経営不振によって「UNIVERSAL」に買収してしまったため、「SPV」に移籍して制作されている(日本では変わらずビクターから)。

「Sanctuary」はちょっと前まで「世界最大のメタルレーベル」だったのにねぇ…。
まあ、MEGADETHだのW.A.S.P.だの、妙にロートルばかりと契約していた感もあったから、さもありなん。

「SPV」はヨーロピアン・メタルの世界ではかなり実績のあるレーベルだし、きっとGAMMA RAYに対しても敬意を持ってリリース&サポートしてくれることと思うが、うっかりUNIVERSALなんてメジャー・レーベルの下に入ったらきっと大変だったろう。

彼らのことをよく知らない人間が担当になってしまったら、「LAND OF THE FREE II」を聴いてこう言ってしまうだろうね。

「素晴らしいデモだ。で、これを歌うのはどんなシンガーだね?」

いや、この3連休GAMMA RAYを旧譜含めて相当聴いてて、カイ・ハンセンの音楽が自分のメタルの基本にある、ってことを再確認しましたよ? さらにSTRUM UND DRANGと一緒に買って聴いただけに、対比で彼らがいかにプロフェッショナルなバンドかってことも再認識しましたけど、やっぱこの歌は…(苦笑)。

ひと昔前は「メロスピの歌はヘナチョコ」というのが「当たり前のこと」だったけど、00年代に入ってだいぶボトムアップされてしまったからねぇ…。
正直この歌声だと「これからメタルを聴く若者」には勧めづらいなぁ…。


U.D.O.は、旧譜が実家に置きっぱなしなので、とりあえず手元にあったアルバムだけレビューしてUPしてしまった感じです。諸事情によって。
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STURM UND DRANG / LEARNING TO ROCKのレビュー

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話題のニューカマー、STURM UND DRANG/LEARNING TO ROCKのレビューをUPしました(こちら)。ちなみにジャケットはGUN RECORDSから発売されたインターナショナル盤のもので、タイトルにはこっちの方が合ってるかも。

たしかに15歳にしては驚きの完成度だし、メンバーのルックスも可愛らしくてアイドル的な人気も狙える有望株で話題になるのも無理はない。
うまいこと行けば「IN ROCK」とかに載ることも期待できそう。

ただ、伊藤政則氏がこのバンドに対して「ハード・ロック」という表現を使用して紹介しているのは、ちょっとオトナの思惑が見え隠れしてヤな感じ。

どう聴いても、基本線としてSONATA ARCTICA的なものがあるのに、彼らをメロスピマニアの慰みものにしないために「70年代・80年代のHR/HMの継承者」的な打ち出し方をしてるとしか思えない。

たしかにシングル「Rising Son」やタイトル曲「Learning To Rock」には北欧メタルらしからぬかつてのメインストリームHR/HM感があるが、比率としてはメロスパー好みの哀愁曲が多く、疾走感も高い。

オビにある推薦文も「純度の高いストレートなハードロック」とあるが、こんな書き方をしてSONATA ARCTICAとかのファンが自分に関係ない音だと思ってスルーしてしまったらもったいない。むしろストレートなハードロックのファンにはクサすぎる音楽じゃないかなあ。

とはいえ、こういうドイツ語のバンド名を持つフィンランド出身のバンドが世界的にブレイクしたりすれば、私のように長いこと欧州メタルを追いかけてきた人間にとって少し住みやすい世の中になるのではないか、という期待もあるのは確かなんですけどね(笑)。

演奏・楽曲のクオリティに対して点数は甘めかもしれないけど、実際楽しんで聴けたのは本当です。
むしろ楽しめた度は点数以上に高いので、哀愁好きの方はオススメです。


■MySpace
http://www.myspace.com/sturmis

■公式サイト
http://sturmunddrang.fi/

HELLOWEEN/GAMBLING WITH THE DEVILのチャート情報

なんとなく評判は悪くない感じがするHELLOWEENの新作、「GAMBLING WITH THE DEVIL」の各国における発売初週のチャートアクションは以下の通り。

チェコ: 10位
日本:17位
フィンランド:34位
スウェーデン:34位
ドイツ:38位
ノルウェー:44位
イタリア:49位
スイス:88位
フランス:103位

アメリカ、イギリスでは総合チャートにランクインしていませんが、ジャンル別のチャートではそこそこ健闘している模様。

日本においてはHELLOWEENは「メロディック・パワー・メタルのオリジネイター」として一種特別なポジションを築いているけど、「メロディック・パワー・メタル」と「(日本人の考える)普通のパワー・メタル」を特に区別しない欧州では意外とフツーのメタルバンドとして評価されてるみたいなんですよね。

そんなわけでチャートアクションも「まあ、こんなもんか」という感じ。

AVENGED SEVENFOLDの新譜レビュー

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A7Xのニューアルバムをレビューしました。

基本的にレコード会社のトッププライオリティは貶さないBURRN!誌では大絶賛だったし、僕自身も今回の路線に賛意を表しているクチだが、インターネット上ではかなり辛口な評価も目立つ。

しかしそれは、彼らに限らず、コアな出自を持つバンドが整合性と大衆性を高めると受けるジェラシーに基づくバッシングで、ビッグになるバンドが必ず通る登竜門のようなもの。

確かにこういうバンドは貶した方が通っぽくてレビューとしてはカッコよく見えるかもしれないが、それで成功されちゃうとただの負け犬の遠吠え。評論という行為が不可避的に内包する恥ずかしさ全開なのが怖いところです。だから褒めてるわけではありませんが。

このブログの母体(?)であるMETALGATEというサイトをご覧になればなんとなくわかると思いますが、僕個人はわりと保守的なメタル・ファンで、メロスピ厨房という批判さえ甘んじて受ける覚悟があります。

そんな僕ですから、音楽的方向性としてはメロスピ然としていた前作「CITY OF EVIL」の方がツボなはずなのですが、実際は新作の方がはるかに楽しめました。

正直前作のピロピロしたメロスピ臭さは取ってつけたような感が拭えず、Voの声が趣味じゃないこともあって個人的にはあまりハマれなかったというのが事実です。

しかし本作におけるアメリカ的要素とヨーロッパ的要素、そしてモダンな要素とクラシックな要素のブレンドは実に巧妙で、僕のような「ヨーロッパ/クラシック」に嗜好が偏重した人間にも実に心地よく聴けるアルバムになっている。

この音が「アメリカ/モダン」志向の若者たちにどう響くか、というのは僕には想像がつかないが、もしこれがそういった層にもアピールするのであれば、今後のヘヴィ・ロックとメタルを結びつける手法のデファクト・スタンダードになりうると思う。そんなにコピーが難しい音楽でもないし(←これ重要。模倣が難しいサウンドは広がらない)。

アメリカのヘヴィ・ロック・バンド群がこの音に感化されてメタル度を高め、結果としてメタルがアメリカで復権するのであれば、それはめでたい話だが、個人的に恐れているのが、欧州のメタル・バンド群がアメリカでの成功を夢見て彼らのようなサウンドに変化してしまうことだ。

ヨーロッパのメロディックなメタルがアメリカで、いや全世界で成功することは長年その手の音を愛聴してきた僕のような人間の悲願だが、それがアメリカのバンドの真似をして成功するのでは意味がない。クサクサでダサダサなまま成功してこそ溜飲が下がるというものだ。

君たちにも言っているのだよ>IFにSWにWT

COHEED AND CAMBRIA/NO WORLD FOR TOMORROW

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新世紀のRUSH」との呼び声も高く、伊藤政則先生からも高く評価されているNY出身の4人組COHEED AND CAMBRIAのメジャー・デビュー作となるアルバム(通算4作目)。

インディーズながら全米チャート7位を記録した前作に続き、本作も全米チャート初登場6位を記録している。

「コヒード」と「カンブリア」というのは彼らの楽曲世界に登場する登場人物の名前で、何でも彼らのアルバムはずっと同じ登場人物によるSF/ファンタジー的なストーリーを描き続けており、本作はその最終章に当たるのだとか。

次作で「第一章」が語られ、全てのストーリーが完結するらしいが、アルバム5枚で一つのストーリーだなんてまるでRHAPSODYのような壮大さ。

ただ、音楽的にはRHAPSODYとは全く異なり、基本的なサウンドの感触はいわゆる「エモ」と呼ばれるバンド群のそれだ。この手のバンドとしては異質なドラマティックかつプログレッシヴな音楽だが、RHAPSODYのようなバカバカしいまでの劇的さはない。

たしかになかなか凝ってて、楽しめる音楽ではあるのだが、メタルに慣れた耳にはヘヴィさもドラマティックさも物足りないっちゃ物足りなく、中途半端に聴こえなくもない。

とか言って、個人的には最近コテコテのメタルに若干食傷気味だったので、かえって楽しめたのですが(笑)。

まあ、確かに言われてみるとRUSHっぽいな、と思えるサウンドなのだが、RUSHっぽいということはつまりきっと日本では受けない、ってことですよね(苦笑)。ぶっちゃけ、MY CHEMICAL ROMANCEくらいベタな方がきっと日本人にはわかりやすいと思う。

あとRUSHっぽいのが、ルックスの悪さ(笑)。フロントマンのクラウディオ・サンチェス(Vo/G)は、最初見たときNAPALM DEATHのシェーン・エンバリー(B)かと思いました(笑)。

まあRUSHほど凄くはないけど、ドラマティックな音楽が好きで、ちょっと変わったロックが聴いてみたいと思ってる人は聴いてみてはいかがでしょうか。
少なくとも僕は払った金額(ちゃんと定価で買ってますよ!)以上に楽しめました。