YNGWIE MALMSTEENの新しいメンバー

今年の7月に発表されるというイングヴェイ・マルムスティーンの新しいアルバムでプレイするメンバーのラインナップが公式サイトで公開されました。

Vo:ティム・オーウェンズ(元JUDAS PRIEST~ICED EARTH)
G:もちろんイングヴェイ
B:ビヨルン・エングレン
Key:マイケル・トロイ
Dr:パトリック・ヨハンソン

なんと言っても一番話題なのは先日ICED EARTHを脱退したティム・“リッパー”・オーウェンズの加入でしょう。

たしかに2000年にリリースされたOZZY OSBOURNEのトリビュート・アルバム「TRIBUTE TO OZZY Bat Head Soup」で共演し、「Mr.Crowley」をプレイした仲(レコーディングなので多分直接会ってない)ですが、まさかイングヴェイのバンドに加入するとは…。

堅実なパフォーマンスで健闘していたドゥギー・ホワイトもやはり「イングヴェイのバンドでは、ヴォーカリストは最大アルバム2枚まで」というジンクスは破れませんでしたね。

というかむしろこうなるとイングヴェイが変に「バンドの顔」にしないように、あるいはマンネリを避けるために意図的に変えているのではないか、という気さえしてきます(笑)。

いずれにせよ、新ヴォーカルとしてバンド史上最もメタリックな歌唱をするシンガーが加入したことで、彼の音楽がどう変わるか興味深いですね。いや、変わらない可能性も大きいですが(笑)。

しかしICED EARTHとイングヴェイのバンドって、どっちが給料がいいんでしょうね?
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サラ・ブライトマン / 神々のシンフォニー

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全世界で1500万枚を売り上げた「Time To Say Goodbye」などで知られる、世界一有名なソプラノ歌手、サラ・ブライトマンのニュー・アルバム。

一見HR/HMとは無縁、どころか対極にあるとさえ思える本作が最近、先行して発売されていた輸入盤や、ネット上の音源を聴いた一部のメタラーさんたちの間で話題になっている。

それもそのはず、神秘的な序曲#1「Gothica」から#2「Fleurs Du Mal」の流れを聴くと「な、ナンだこの超ハイクオリティなゴシック・メタルはッ!?」と思わず取り乱してしまうようなサウンドなのだ。

一般にクラシック歌手のようなイメージが強い彼女だが、実はポップスやロック、トランス的なサウンドまで幅広い音楽を歌ってきたシンガーであり、ゴシック的なムードを湛えた楽曲にも10年以上前からトライしている、幅の広いアーティストである。

しかしここまであからさまにメタリックな曲(といっても普段からメタルを聴いている人には大したことないヘヴィさだが)は恐らく初めて。

日本盤のブックレットには「ゴシック・インダストリアル的な影響が感じられる」とあり、EVANECENSEやNINE INCH NAILSなどの名前が挙げられていたが、一番近いのはWITHIN TEMPTATIONでしょう。

実際の所HR/HM的な要素がある曲はその1曲だけで、他の楽曲は彼女のパブリック・イメージ通りのクラシック的な楽曲から、フェイス・ヒルが歌った映画『パール・ハーバー』のテーマ曲のカヴァーといったポップな楽曲まで、幅広いスタイルの曲が収められている。

ただ、元祖ダークウェイブと言うべきDEAD CAN DANCEのVoだったリサ・ジェラルドの#5を取り上げたり、サラ自身が「ゴシック的」と形容する#10などの存在を考えると、やはり本作は全体的に「ゴシック」を意識した作風に仕上げていると思われます。

ちなみに、先ほどHR/HM的な楽曲は1曲だけ、と書いたが、実は#6「Be With You」にKISSのポール・スタンレー(Vo)が参加していて(何故?)、そういう意味ではHR/HM的な楽曲はもう1曲あることになるかな。

ちなみにこの曲は劇場版『ポケットモンスターダイヤモンド&パール ディアルガVSバルキアVSダークライ』のエンディングテーマだそうで、ポケモンのインターナショナルっぷりは凄えな、って感じ(笑)。

また、昨年の世界陸上のオープニングで彼女が歌い、パナソニック「ビエラ」のCMでも使われている#13「Running」はホルストの組曲「惑星」の「木星」(日本では平原綾香の「Jupiter」で有名か)をモチーフに使用した、ポジティヴな感動を呼ぶポップな名曲で、本作のハイライト。

なお、日本盤ボーナス・トラック#14は元JAPANのデヴィッド・シルヴィアンが、坂本龍一の名曲として知られる『戦場のメリークリスマス』のメインテーマを元に、坂本龍一本人とコラボレーションして作り上げたヴォーカル曲「禁じられた色彩」のカヴァーで、これもこのために国内盤待ちをした甲斐のあるなかなかの出来だ。

…とまあ、聴き所満載の内容なのですが、加えてアートワークも絶品であると強調しておきたい。

私はデジパックとか収納が面倒なので嫌いなのだが、これほど美しければデジパックにする意義もあろうというもの。ただ、サラ・ブライトマン自身は47歳のオバサンなので、このジャケットはほぼCGであると考えてよいでしょう(笑:いや、もちろん今でも充分に美しい女性ですが)。

余談だが、このアルバムを購入した際、国内盤のオビに誤植があるとかで、正しいオビを送ってもらうための連絡先が書いた紙を渡された。

サラ・ブライトマンのアルバムなら初回プレスからかなりの枚数をプレスしてると思われるので、結構バカにならない枚数の「追加オビ」を印刷してるんでしょうね。ご苦労なことです。
まあ印刷費よりむしろ発送費の方が高くつくのでしょうけど。

いずれにせよ、先日リリースされたターヤのソロ・アルバムが気に入ったような方はもちろん、「自分は別にメタルにこだわりがあるわけじゃなく、単に美しい(良い)音楽が聴きたいだけなんだよね」と思っているような方には是非聴いてもらいたいアルバムです。


サラ・ブライトマン公式サイト

EMIミュージックジャパンのページ

ロイヤル・ハント / コリジョン・コース~パラドックス2のレビュー

マーク・ボールズの電撃加入(単に伏せられていただけだろうけど)が話題となったROYAL HUNTのニュー・アルバム「COLLISION COURSE」のレビューを本サイトにUPしました(こちら)。

正直、もう長いこと彼らの音楽に対する興味は失っていて、本作もマーク・ボールズの件がなければスルーしていただろうことを考えると、それだけで今回のメンバー・チェンジは成功だったと言えるのかもしれません(笑)。

そんなタイミングに日本では最高傑作との呼び声も高い(その呼び声はBURRN!の広瀬氏と藤木氏から発せられたものですが)「PARADOX」の続編をぶつけてくる、とは話題性を最大化するなかなか戦略的なマーケティングですね。

あるいは、新作が「PARADOX」の続編になる、ということを聞いたマネージャー(あるいは日本のレコード会社の担当ディレクター)が起死回生をかけてジョン・ウエストを肩叩きして、話題性のあるシンガーを探したのでは…なんて穿った見方をしてしまったり。

次回のジョン・ウエストのインタビューで「ROYAL HUNTからの脱退は俺の本意ではなかった」なんて発言が飛び出さないかちょっと楽しみです(性格悪)。

内容の感想についてはレビューに書いたので割愛しますが、やっぱりキメ曲がないのが痛いですね。
あと、ベーシストが一番男前ってのもいかがなものか(苦笑)。

とりあえず、本作で一番いいかな、と思えた曲を使ったプロモーション映像(なんかすげー素朴な作り)があるので、興味のある方はお試しを(こちら)。

ちなみにこの映像の冒頭にチラッと映っている女性(というか女の子)シンガーはマネージャーの娘さんだそうで、ソロ・シンガーとしてのデビューを目指しているとか。

…ひょっとして本作をPARADOXの続編にしたり、マーク・ボールズを加入させたりと「話題作」にしたのはそのため!?
なんてこった、全て親馬鹿マネージャーの陰謀だったなんて…。

一方、アンドレはアンドレでこの女の子の作曲やプロデュースでひと儲けしよう、なんて考えていたりするに違いない!

以上、元ファンの妄想でした(笑)。


なお、既に6年ぶりとなる来日公演も決定しています。

●6月3日(火) 東京:渋谷O-EAST
 -OPEN 18:00 / START 19:00-

●6月4日(水) 大阪:心斎橋クラブクアトロ
 -OPEN 18:00 / START 19:00-

詳細はこちら


バンドのマイスペ

公式サイト

EASY ACTION / EASY ACTION

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本日(20日)ROYAL HUNTなどの話題作に埋もれてひっそりとリリースされていた、スウェーデンの伝説的グラム・ハード・ロック・バンドEASY ACTION唯一のアルバムのリマスター再発盤をご紹介。

再発なのでBURRN!でもモノクロの「RELEASE INFO!」ページで小さく紹介されているだけ(しかも発売日変更)なので、再発されたこと自体に気付いていない人が大半かと思われます。

彼らの日本での認知はほぼ「元EUROPEのキー・マルセロ(G)が過去在籍していたバンド」というものだが、実はEUROPEより早くアメリカのメジャー・レーベル(「Warner」傘下の「Sire」レーベル)と契約した初のスウェーデンのロック・バンドであり、スウェーデンの国営放送で特番が放送されたりする、現地ではかなり知られた存在だったようだ。

まあ、そうでなければいきなり世界で大ブレイクした後のEUROPEには入れないよな。

音楽的には先に書いた通りグラム風のハード・ロックで、時代柄もあってか正直かなりチープ。

もっとも、僕の感性では初期のハノイ・ロックスや初期のZIGGYなんかもえらくチープに感じたから、その手の音楽のファンにとってはこれでフツーなのかも。

所々歌メロやKeyの使い方に北欧らしい哀愁を感じる曲もあるが、北欧出身だから、とかEUROPEのメンバーが在籍していたからといってそういう音楽を期待すると肩透かしでしょう。

もし僕がリアルタイムでEUROPEのファンをやっていたとして、ジョン・ノーラムの後任がこのバンドのギタリスト、と聞いたら相当不安になりそうだが、実際当時のファンはどう思ってたんだろ?

まあ、結果的にEUROPEはダメになってしまったわけだが、キー・マルセロがEUROPEで残したプレイ自体はまずまずだったと思ってます。

ちなみに、本作収録の#6「We Go Rockin’」は、かのPOISONのデビュー・アルバムに収録されていた「I Want Action」にソックリ(というか、サビなんかそのまま)で、裁判沙汰になったそうな。

POISONのメンバーもチェックしていた、となれば結構メジャー感を感じますね。実際、カルト・バンドとしてその筋では高く評価されていたバンド/アルバムのようです。

とりあえずライブ音源や未発表曲など、本編以上の11曲におよぶボーナス音源が充実しているので、マニアであればお買い得な仕様の商品です。キー・マルセロによる解説も興味深い。

HORRORPOPS / KISS KISS KILL KILL

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今日(19日)はメタル系国内盤新譜の大量入荷日なので、仕事を抜け出してCD屋へ。

他の買いたいタイトルはあったが、SERPENTの新譜が…ない。

入荷遅れ(本来の発売日は明日だし)かもしれないし、売り切れかもしれない。結構大きな店なので、入荷ゼロではないと信じたい。

せっかくだから予定外のCDでも買ってみるか(典型的なCD浪費家の思考)、と他のタイトルをチェックしていると、目に付いたのがこれ。

「Epitaph」のバンドか…I AM GHOSTとか割と良かったし、聴いてみようかな…でもサイコビリーか…などと悩みつつ商品を裏返してオビの裏の紹介文を読んでみると目を疑う一文が。

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ビリー・ジョエルの名曲「反逆のアイドル」のカヴァー(ライヴ)を収録!


わからない人のために書いておくと、「反逆のアイドル」はビリー・アイドルというアーティストの曲です。

ビリー・アイドルはバックのギタリストにスティーヴ・スティーヴンスを起用していた(いる?)のでHR/HMファンでも知っている人は多いかもしれない、パンク上がりのロック・シンガーです。

そしてビリー・ジョエルはご存知イノセントでオネスティなピアノ・マン。

ビリー・アイルド、とか、そんな程度の誤植ならいちいち突っ込みません。大人ですから。
むしろ、あー、校正してるときお疲れだったのね、と気の毒に思うくらいです。

しかしビリー・ジョエルとビリー・アイドルとなればこれは完全に別人、それもだいぶイメージの違う別人ですから、ちょっと香ばしい。

思わずROYAL HUNTの新譜などと一緒にレジに持って行ってしまいました(また浪費)。


せっかくなので内容にちょっと触れておくと、ブロンディとか、スージー&ザ・バンシーズとかプリテンダーズとか、80年代の女性Voを擁したニューウェーブ系のバンドに通じる、ちょっと暗くてキッチュなムードを持ったロック・サウンド。
サイコビリーだからといって、特にそれっぽいムードが強調されている、という風でもない。

わりと激しめの速い曲からスカのリズムを取り入れた曲、ちょっとゴスっぽい暗めの曲からポップな曲まで、バラエティに富んでいてそこそこ楽しめた。

正直サイコビリーって全然聴かないので、この手のジャンルの中でレベルが高いか低いかはよくわかりませんが、よく聴かないからこそ耳新しくて楽しめたのかも。

とりあえずセカンドプレスのオビは修正されているのか、個人的にはちょっと気になるところです。