FINLAND FEST 2010 @ LIQUIDROOM

恵比寿のリキッドルームで行なわれたFINLAND FEST 2010-METAL ATTACK-に行ってきました。
FINLAND FEST、何気に2005年以来だなぁ(当時はFINNISH MUSIC DAYS IN TOKYOという呼び名でしたが)。

先週けっこう忙しかったため(徹夜は1回で済んだが)疲れがたまっていたのか、起きたら既に15時。

おいおい、開場16時なのにチケットすら引き取ってないよ。

とりあえず身支度をして、近所のファミリーマートでチケットを引き取り、恵比寿へ向かう。
都心に住んでいるので遅刻はないが、悠長に恵比寿でサク飯など食べていたら開演15分前くらいに到着。

今年はけっこう早めにソールドアウトになっており、場内は満員。
と言ってもすし詰め状態ではないので、場内後ろのバーカウンターの前あたりに陣取る。

私の前には女性しか立っていなかったため、結構観やすい。

前に立っている女の子二人のうち一人は金髪で、単に染めているのかと思ったが、途中話しかけてきた外人と英語ではない耳慣れない異国語で会話していたので、場所柄フィンランド人だったのかも(でも、連れの女の子とは日本語で話していたので、ハーフなのかな)。

とまあ私の周りはたまたま女性が多かったが、場内全体で考えると恐らく9割がた男だったと思われます。
TURISAS風のウォーペイントをした人たちも数名いました(笑)。

ポジションを決めてほどなく、ほぼ17時きっかりに開演。

BEFORE THE DAWN

ゴシック系にありがちな、「CDはいいけど、ライヴだとイマイチ」なタイプだろうと高を括っていたが、なかなかどうしてカッコいい。

スクリームとクリーン・ヴォーカルのコンビネーションはむしろメタルコアっぽいもので、アグレッシヴなサウンドに乗せて一部ではモッシュなども起きていた。

そしてクリーン・ヴォーカルの歌うメロディにはゴシック系ならではのメランコリックな魅力があり、楽曲の質が平均的に高いのがマル。「キメ曲」が作れれば日本でもかなりイケるんじゃないかな。

マッチョないい身体したスクリーム・ヴォーカルも堂に入ったものだったし、ベースが歌うクリーン・ヴォーカルもちゃんとメロディを追う以上の説得力があった。

扇風機ヘドバンを連発するギタリストや、アクションの大きいドラムなど、意外なほどライヴ慣れした「魅せる」パフォーマンスができていて、(実は結成10年目の結構なベテランらしい)1バンド目だというのに場内はなかなか盛り上がっていた。


TURISAS

色物寸前のルックスと熱い音楽性で熱心なファンを多く持つバンドなので盛り上がるだろうとは思っていたが、やはり大盛り上がりでした。

入念なサウンドチェック(ヴァイオリンやアコーディオンなど、楽器が多いので通常より調整が大変なのだろう)の間にも「Batte! Metal!」コールが。

そして始まってみると当然ながらみなあのウォーペイント。体格のいいVoの人は身に着けた防具なども含め「北斗の拳」に登場していそうです(笑)。まずビジュアルインパクトで勝負あり。

ウォーペイントを施したファンの方は剣?や斧?風のものまで持ち込んでいましたが、オーディエンス全体の盛り上がりが凄かったため、多分本人が意図したほど目立っていませんでした(笑)。

正直私はこのバンドの曲はそれほど良いとは思っておらず、その印象は今日も変わらなかったが、ショウとしては非常に楽しいものだった。

宴会ソング「One More」の前にはビールについて熱くMCでトークした後ビールを飲んでプレイし、途中では「サケ!」と言いつつメンバー全員で日本酒(らしきもの)を飲むパフォーマンスも。

それ以外の曲ではミネラルウォーターを飲んでいたような気がしますが(笑)。

紅一点であるアコーディオンのネッタ嬢も、思いのほか短いスカートに、背中のバックリ開いたノースリーヴと何気に露出度の高い格好でメタル紳士たちの「萌え」を誘っており、「ええい、その胸を覆い隠すアコーディオンが邪魔だ!」と思った方も結構多いのでは(笑)。

ラストの「Battle Metal」は当然の大合唱。バンド名のコールもぶっちゃけ今日一番でした(響きが呼びやすい、ってのもあるけど)。

今年の末にまた来るぜ、的なことを言ってたけど年末ってことはLOUD PARKではなく新作を出しての単独かな?


TAROT

TURISUSの後だと厳しいだろうな~と思っていたけど、やっぱ厳しかった(苦笑)。

もちろんTAROTはSTRATOVARIUSや、現CHILDREN OF BODOMのローペ・ラトヴァラがかつて在籍していたSTONEと並ぶ、80年代、まだフィンランドにメタルのシーンが存在しない頃から活動してきた大ベテラン。

中心人物のマルコ・ヒエタラは今をときめくNIGHTWISHのメンバーということで現役としての大物感もちゃんとある。

が、やはり曲が地味過ぎ。

90年代、ゼロ・コーポレーションからリリースされていたアルバムを聴いたときも「方向性は正統派でイイんだけど、曲が地味だな~」と思っていましたが、本日プレイされた曲もテンポの速い遅いを問わずもれなく地味でした。

たしかにベテランらしい安定感のあるパフォーマンスだったが、直前に「凄いもの」を観てしまっただけにどうしてもインパクトに欠けるのは否めない。

観客も、彼らのキャリアに敬意を表してそれなりに暖かく拍手や歓声を送っていましたが、前のTURISAS、後のPOISONBLACKの6割くらいの盛り上がりでした。

私が彼らのアルバムを聴かなくなってから加入したサンプラー担当(ここまであからさまにMacがステージ上に置いてあるのを初めて見た)のトミ・サルメラなる人物が思いのほかリードで歌いまくっていて、「俺はマルコの歌を聴きたいんだが」とちょっとウザったく思ってしまったのもマイナスポイント。


POISONBLACK

開演から約3時間が経ち、TAROTが地味だったことで疲労感がドッと出てきたため、バーカウンターでドリンクチケットを渡してアルコールを注文。

メニューにZIMAがあり、「そういえば久しく飲んでないな」と思ったのでZIMAを注文。飲みやすい。

飲んでいる間、TAROTもそうだったが、POISONBLACKもサウンドチェックの時点でメンバー本人が出てきてしまうのがプロっぽくない感じ。本国では結構売れてるはずだけど、フィンランドのミュージック・ビジネスの規模を考えるとやっぱりそんなものなのかな。

そしてPOISONBLACKの演奏が開始。
たしかにSENTENCEDとは違う。しかし文句なしにカッコいい。

というかむしろこちらのほうが大衆的というかキャッチーで、ライヴでは盛り上がりやすいのではないか。

実際観客もさっきのTAROTよりはるかに盛り上がっており、TAROTでのおとなしさが必ずしも「TURISAS疲れ」によるものではないことが図らずも露呈してしまった(笑)。

BEFORE THE DAWNでの盛り上がりなども考えると、今日は結構ゴシック系が好きな人たちが集まっていたのかな。

ヴィレ・レイヒアラ(Vo, G)は背の高さもあって存在感抜群。カリスマ性のようなものさえ感じました。
何気にギターもかなり上手い。フライングVでいい音鳴らしてた。

MCなどは簡潔に、次々と曲を叩きつけてくるライヴ運びも含めてカッコよかった。
トリだけに、彼らだけはアンコールがありました。


以上4バンド、TAROTはちょっと地味でしたが、チケット代をはるかに超える満足感のあるイベントでした。
やっぱりフィンランドは層が厚いなあ。別にこいつらがベスト4バンドって訳じゃないわけだし。

てかTAROT以外の3バンドはLOUD PARKでもイケるよ。というか、この3バンドのライヴはこんな限られたフィンランド・マニアに独占させておくにはもったいないと本気で思いました。
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ANGELS OF BABYLON / KINGDOM OF EVIL

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元MANOWARのドラマーであるライノの結成したニュー・バンド。元MEGADETHのデイヴ・エレフソン(B)が参加していることで話題になっており、BURRN!誌でも89点の高得点を獲得した(評者は広瀬編集長)注目作。

ライノといえば、重病に罹った息子の病気の看病のために脱退したスコット・コロンバスの後任としてMANOWARに加入する際、「俺に過去はない。あるのはMANOWARの一員としての未来だけだ!」という熱いセリフと共に、自分がこれまで使ってきたドラム・キットを燃やした、という話で有名になった人物。

しかし、スコット・コロンバスは息子の病気が回復するとさも当然のようにMANOWARに復帰、結果としてライノはアルバム「THE TRIUMPH OF STEEL」1枚に参加したのみで脱退することになってしまった。

今にして思えばドラム・キット云々はメディア向けのパフォーマンスで、そのドラム・キットが本当にライノのものだったのかは疑わしいし、仮にそうだったにせよ充分な「補償」がライノに支払われていたことは想像に難くないが、個人的には「気の毒な人」というイメージを持っていた。

そして自身のバンドを組んでみれば、なまじデイヴ・エレフソンをメンバーに迎えていたため、彼のMEGADETH復帰の話題ばかりが取り沙汰されることになってしまった。しかも、当然ながらMEGADETH復帰によってこのバンドでツアーに出ることなどはできない、と言われてしまったのだから、やっぱりこの人は不幸な星の下に生まれたとしか思えない。

そんな不幸な(?)本作は、やはりというかかなりダークな雰囲気に包まれた正統派メタルで、メンバーの出自であるMANOWARやMEGADETHに通じる要素は少ない。

強いて言うならKAMELOTにロニー・ジェイムズ・ディオやトニー・マーティンが在籍していたころの「様式美BLACK SABBATH」の雰囲気を加えたような音楽性といった感じか。

かつてFORGOTTEN REALMというバンドでライノと行動を共にしていたVoのデイヴィッド・フェフォルトのややハスキーな歌声は、声域・歌唱力ともにまずまずだが、やや没個性で華がなく、MySpaceを通じて発掘したという新人ギタリストのイーサン・ブロッシュは速弾きを多用したソロでこそ高度なテクニックが光っているものの、リフ・ワークは凡庸で、Keyサウンドが結構前に出ていることもあって、バッキングにおける存在感は薄い。

メロディもシリアスでダークな分、キャッチーな要素は薄めで、ミドルテンポの楽曲が多いこともあって、正直なところ全体的な印象は地味である。

近年のバンドは正統派といってもパワー・メタル的なアグレッションを備えていることが多い中、このアルバムのサウンドは軽めで録音レベルも低く、アグレッシヴな音に慣れてしまった近年のメタル・ファンにはそういう意味でも地味に響くかもしれない。

ライノの父親がやっているバンドで歌っていたという女性シンガーの歌声を絡めたボーナス・トラックの#11「House Of Pain」だけはキャッチーな色が強い、本作の中ではやや異色の楽曲で、個人的にはこの曲が一番印象に残ってしまった。【77点】

◆ANGELS OF BABYLONのMySpace
http://www.myspace.com/officialangelsofbabylon



REVOLUTION RENAISSANCEにボブ・カティオニスが加入

ティモ・トルキ(G:元STRATOVARIUS)率いるREVOLUTION RENAISSANCEに、昨年秋にクビになったマイク・カーリロフの後任キーボーディストとしてFIREWINDのボブ・カティオニスが加入したそうです。

先日はやはりクビになった前ベーシストの後任として元HAMMERFALLのマグナス・ローゼンの加入が報じられましたし、何気にメンバーが豪華になってきていますね。

ボブ・カティオニスがこのバンドに入ったのは、やはりガス・GがOZZY OSBOURNEに加入してFIREWINDの活動がしばらくお休みになってしまうから、ということなのでしょうか。

前作がかなり良かっただけに、FIREWINDの新作も楽しみなのですが。

ボブ・カティオニスは優れたキーボーディストであると同時に優れたギタリストでもあり、FIREWINDのライヴでも時々ギターをプレイしていただけに、このREVOLUTION RENAISSANCEでもその気になればツイン・ギターによるアレンジが可能になりますね。

もっとも、ティモ・トルキが自分以外の人間にギターを弾かせるかどうかはわかりませんが…(笑)。

バンドのサード・アルバムとなる新作「TRINITY」は今年の秋に発売予定だそうです。
ちょっとだけ期待。


◆ニュースソース
http://www.roadrunnerrecords.com/blabbermouth.net/news.aspx?mode=Article&newsitemID=140565

SLIPKNOTのベーシストが死亡

SLIPKNOTのベーシストであるポール・グレイがアイオワのホテルで死んでいるのが発見されたそうです。

死因は現状不明ですが、ドラッグでの逮捕歴がある人だけに「そういう憶測」をされてしまうのはやむをえないことでしょう。

私はSLIPKNOTのファンというわけではなく、とりあえずアルバムがレンタルで出たらチェックしている、という程度のライトなリスナーですが、どうも先日のロニー・ジェイムズ・ディオをはじめ近年HR/HM系ミュージシャンの訃報が多すぎるような気がして、つい書かずにはいられませんでした。

樋口宗孝(LOUDNESS)、ミーカ・テンクラ(SENTENCED)、マルセル・ヤコブ(TALISMAN)といったこのブログでも取り上げた方々から、A7Xのレヴ、そしてこれもつい先日のピーター・スティール(TYPE O NEGATIVE)まで、パッと思いつくだけでもこれだけの人たちがこの1~2年で亡くなっています。

ファンではないとはいえ、SLIPKNOTはLOUD PARK 08でのステージで観て、結構楽しませてもらいましたし、なんかやるせない気分になりました。ご冥福をお祈りします。


◆ニュースソース
http://www.roadrunnerrecords.com/blabbermouth.net/news.aspx?mode=Article&newsitemID=140601

ヨルン・ランデがロニー・ジェイムズ・ディオに捧げるアルバムを発表

先日、復帰したMASTERPLANのアルバムがリリースされたばかりのヨルン・ランデ(Vo)が、自身のソロ・プロジェクトであるJORN名義で、先日亡くなったロニー・ジェイムズ・ディオに捧げるアルバム、その名も「DIO」を発表するそうです。

欧州では7月2日のリリースということで、随分早いな、と思いましたが、トリビュートの企画自体は2008年からあり、2009年から制作に取り掛かっていたとのこと。

まさかロニーが亡くなり、話題が最大化するタイミングを見計らってスタンバっていたのでは…という邪推をしてしまうのは私の心がEvilだからでしょうか。

…と思ったら海外のニュースサイトのコメントでも「便乗商法」と叩かれてますね(苦笑)。

曲目は以下の通り(カッコ内はオリジナル)。

01.Song For Ronnie James [New Song]
02.Invisible (DIO / HOLY DIVER)
03.Shame on the Night (DIO / HOLY DIVER)
04.Push (DIO / KILLING THE DRAGON)
05.Stand Up And Shout (DIO / HOLY DIVER)
06.Don't Talk to Strangers (DIO / HOLY DIVER)
07.Lord Of The Last Day (DIO / MAGICA)
08.Night People (DIO / DREAM EVIL)
09.Sacred Heart (DIO / SACRED HEART)
10.Sunset Superman (DIO / DREAM EVIL)
11.Lonely Is The Word / Letters From Earth [2010 version](BLACK SABBATH / HEAVEN & HELL,DEHUMANIZER)
12.Kill The King (RAINBOW / LONG LIVE ROCK N' ROLL)
13.Straight Through The Heart [Live] (DIO / HOLY DIVER)
14.Song for Ronnie James [Videoclip]

結構渋めの選曲だと思うのは私が日本人だからでしょうか?
それとも単にヨルンがマニアなだけでしょうか。

まさかRAINBOWの「RISING」やDIOの「THE LAST IN LINE」から1曲もなく、「MAGICA」や「KILLING THE DRAGON」から持ってくるとは…。

しかもちゃっかりロニーに捧げるオリジナルまで収録しちゃってます↓(YouTube)


曲がディオっぽいかどうかは微妙な所ですが、歌詞にはDIO関連ワードが随所にちりばめられていることが私の貧弱な英語力でもわかりました。

それ風なジャケットも既に…
jorn_dio2010.jpg


しかしこの人は既にデイヴィッド・カヴァデールでも同じ企画を用意していそうで怖いです(笑)。
まあ、前回の来日公演を観る限りカヴァデールはまだまだ大丈夫そうな感じでしたけどね。


◆ニュースソース
http://www.roadrunnerrecords.com/blabbermouth.net/news.aspx?mode=Article&newsitemID=140470