REVOLUTION RENAISSANCE 終了のおしらせ

ティモ・トルキ(G:元STRATOVARIUS)の現行バンド、REVOLUTION RENAISSANCE が活動を休止するそうです。

最近のCDが売れない音楽業界においてはライヴこそがバンドにとって重要な収入源であるにもかかわらず、彼らのライヴの興行に興味を示すプロモーターがなく、ライヴを行なうことができないというのがその理由のよう。

彼らはこの3年間、ライヴをブッキングしようとしたものの、結局一度もライヴを行なうことができなかったようです。

まー前作のあのおとなしい作風だと、ライヴを観たいって気にはならないっすねー実際。
家で聴くぶんには別に悪かないけど(だが良くもない)。

というわけで9月末に「Napalm Records」からリリース予定の「TRINITY」と題されたサード・アルバムがラスト・アルバムになるそうです。
…アルバム3枚の契約じゃなかったっけ? てか日本のビクターとの契約も4枚とか吹いてたような。

その「TRINITY」に対してティモ・トルキは「とても有機的かつ自然、しかしそれでいてとても現代的」という、音が全く想像できない抽象的な(意味不明な、とも言う)形容をしていますが、とりあえず前作よりはパワー・メタル寄りらしい。

マグナス・ローゼン(B)にボブ・カティオニス(Key)と役者も揃ってきた所なのにもったいないですね。

ただなぁ、どうもティモのこれまでの言動から、何を言っても「本当かよ」と思ってしまうのが正直な所で、この解散宣言で話題づくりをして、ちょっとアルバムが売れちゃって、うっかりツアーとかもできちゃって、「やっぱり続けます」みたいなオチが待っていそうで怖いです(笑)。

…それとも、このニュースがまさかのSTRATOVARIUS復帰への序章になるんでしょうか?

◆ニュースソース
http://www.roadrunnerrecords.com/blabbermouth.net/news.aspx?mode=Article&newsitemID=143669
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RECKLESS LOVE / RECKLESS LOVE

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フィンランド出身の4人組のデビュー・アルバム。

このバンドのサウンドは、昨今北欧を中心に盛り上がってきている80年代ポップ・メタル・リバイバルど真ん中の音。

それも、LORDIやWIG WAM、THE POODLES、そしてアメリカのSTEEL PANTHERのような「ネタ組」としての立ち位置ではなく、CRASHDIETやCRAZY LIXXのような「マジ組」としての立ち位置だ。

さらに言うなら、このバンドのVoであるオリ・ヘルマンは、自殺したデイヴ・レパードの後任としてCRASHDIETのセカンド・アルバム「THE UNATTRACTIVE REVOLUTION」で歌っていた人物である(当時の芸名はオリヴァー・トゥイステッド)。

本作の購入を決めたのはBURRN!誌における伊藤政則氏の89点という高評価ゆえではなく、ディスクユニオン某店で流れていた#8「Back To Paradise」のディスコティックな響きに魅力を感じたためである。

この曲はKISSのディスコ・チューン「I Was Made For Lovin’ You」へのオマージュとして書かれた曲のようだが、より哀愁ユーロ的というか、80年代に「ハイエナジー」と呼ばれていたようなサウンドのムードが私好みだった。

ただ、この曲は(KISSにとっての「I Was Made For Lovin’ You」がそうであったように)このバンドのレパートリーとしては異色の楽曲で、本作の中心を占めるのはVAN HALENやDEF LEPPARD、WARRANTといった80年代にアメリカで大人気だったノーテンキなパーティ・ロック。

必ずしもパーティ・ロック的な音を好まない私としては5曲目くらいまで聴いて「こりゃちょっとさすがに明るすぎるな…」と思って、外したかな、と思ってしまった。

ただ、DOKKENを思わせるマイナー調の#6「Romance」で「お、ちょっといいじゃん」思い、「Sex」という身も蓋もないタイトルに反して絶品に美しいコーラスが聴けるAORタイプの名曲#7で、「こりゃイイね」と評価が翻りました。

続く#8「Back To Paradise」は先述した通り私好みのダンサブルな名曲だし、とどめは私が「メロディアス・ハード」と呼ばれるサウンドに求める全ての魅力を詰め込んだ#10「Wild Touch」で、この曲を聴いて「買ってよかった」と思いましたね。

AMORPHISやらSENTENCEDやらがチャートの1位に輝いてしまう全国民総ネクラなフィンランドにおいて彼らのようなノーテンキなバンドは存在自体が異端のようだが、本作はデビュー作にしてチャート13位まで上昇する成功を収めている。

実際このバンドの音は相当に垢抜けており、CRASHDIETやCRAZY LIXXからは良くも悪しくも「北欧っぽさ≒田舎臭さ」を感じてしまうのに対し、本作のサウンドは「アメリカ産」と言われたら信じてしまいそうな洗練されたメジャー感を放っている。

ヴォーカルも大味なようで意外と表現力があるし、ギターも何気にかなりイイ音を鳴らしていて、個人的にはこの手の80S’リバイバル・バンドの中で一番ポテンシャルが高いんじゃないかって気がします。

とりあえず#7、#8、#10はどれも今年のベスト・チューン候補。ポップなハード・ロックがお好みの方にはぜひ聴いてみてほしいバンドです。【85点】

◆イチオシ「Back To Paradise」のPV [YouTube]


◆でも多分この曲が彼らの本領「Beautiful Bomb」のPV [YouTube]


◆この曲もお気に入り「Romance」のPV [YouTube]



KISSIN’ DYNAMITE / ADDICTED TO METAL

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BURRN!誌で93点を獲得した(評者は土屋氏)、ドイツ南部シュトゥットガルト郊外シュヴァーベン出身5人組のセカンド・アルバムにして日本デビュー作。

休日にライヴをやる2つの学生カヴァー・バンドのスター・メンバーが合体するような形で結成され、バンド名はAC/DCの楽曲から取ったそう。

07年のクリスマスに制作した4曲入りのデモを制作、若さに反してその内容が優れていたこととメンバーのルックスが良かったことで(Voのハネス・ブラウンはドイツのアイドル発掘番組で準優勝した経歴もあるとのこと)注目を集め、いきなりメジャーの「EMI Germany」からデビュー。

08年にリリースされたデビュー作「STEEL OF SWABIA」(SWABIAとは彼らの出身地であるシュヴァーベンのこと)発表時、メンバーの平均年齢はなんと16歳だった。

本作で聴ける音楽性は、Voの声質にジョン・ボン・ジョヴィを思わせる人懐こさがあり、歌メロもキャッチーなものが多いためそれほどメタメタしく聴こえないが、楽曲の骨格はJUDAS PRIESTやACCEPT、MANOWARといった正統的なHMバンドからの影響が色濃い、かなりメタリックなものである。

一方でDAMN YANKEESのヒット・バラード#4「High Enough」をカヴァーしていることからも読み取れるように、その手のアメリカンなポップ・メタルからの影響も強く、全体的な印象はかなりキャッチー。90年代以降の「ヘヴィ・ロック」からの影響は全く感じられないことが潔い。

悪くないというか、さすがメジャー・レーベルから出るだけあって質はしっかりしているのだが、逆に18歳そこそこにしては「出来過ぎ」で、近年の80S’メタル・リバイバルの気運に乗ろうという「オトナの思惑」が感じられてしまうのが「作り物」っぽくてちょっとアレだが、曲が良ければいい、という人にとってはどうでもいいことだろう。

ただアルバム・ジャケットのアートワークが「金梃」(Anvil)で、アルバム冒頭を飾るタイトル曲がANVILの代表曲「Metal On Metal」を思わせるあたり、穿ち過ぎかもしれないが例の映画の話題を踏まえている感もあって、その辺にもあざとさも感じたり。

なお、そのアルバムタイトル曲「Addicted To Metal」にはU.D.O.のウド・ダークシュナイダーがゲスト参加している。前作発表後に彼らが出演した「Bang Your Head Festival」で共演した際にウドが彼らを気に入り、U.D.O.のツアーの前座に彼らを起用したことが縁になったという。

そういえばウドはやはりティーンエイジャーだったSTURM UND DRANGのこともデビュー時から絶賛し、音源にもゲスト参加していた記憶があるなあ…。ひょっとして若い男の子がお好みなのかしら?(笑)。

ドイツではなくアメリカからこういうアイドル的なボーイズ・メタル・バンドが登場するようになったら、メタルが商業的な意味でも「復活」したことを感じるかもね。

日本盤には日本未発売の前作デビュー作から3曲がボーナス・トラックとして追加収録されている。【79点】

◆KISSIN’ DYNAMITEのMySpace
http://www.myspace.com/kissindynamiterocks


2010年7月31日付ビルボード200がアツい

本日時点での最新ビルボード・チャートである7月31日付のランキングはなかなかアツいですね。

初登場2位がLOUD PARK 10初日のヘッドライナーであるKORN。

そして8位にはやはりLOUD PARK 10初日に登場するHELLYEAHの新作「STAMPEDE」がランクイン。

40位にはIN THIS MOMENTの新作「STAR-CROSSED WASTELAND」がランクイン。

そして88位にはSOILWORKの新作「THE PANIC BROADCAST」がランクイン。

LOUD PARK 2日目のトリであるOZZY OSBOURNEの、初登場4位だった新作「SCREAM」も4週目にして26位にとどまっているし、これまた今年のLPに出演するFIVE FINGER DEATH PUNCHの初登場7位だった新作も、登場38週目にして77位とロングセラーしている。

BULLET FOR MY VALENTINEの「FEVER」も登場12週目で82位をキープ。

来日公演が既に決まってしまっているBFMVはいかんともし難いとしても、この勢いをかってIN THIS MOMENTやSOILWORKもLOUD PARK 10に来てしまえばいいのに(笑)。

LOUD PARK 10の公式サイトにも「...and more!」の表記がいつのまにやら復活しているし(笑)。

どうでもいいけど、何気に先日くも膜下出血から奇跡の復活を遂げたというブレット・マイケルズ(Vo:POISON)のソロ・アルバムも43位にランクインしててちょっと吹いた。先週は14位だったらしい。
結構根強い人気があるんですねえ。

◆Billboard.com
http://www.billboard.com/

LIV MOON / COVERS -Scream As A Woman-

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国産シンフォニック・メタル(?)・プロジェクト、LIV MOONの、昨年のフル・アルバムに続くリリース音源はカヴァー集。

まだイメージも確立していなければ、ファン層と呼べるほどのファン層も開拓できていない状態で企画盤を出すのはいかがなものかという気もするが、まあ何かしらの「狙い」があればこそのリリースなのでしょう。

選曲は結構ベタなもので、年季の入った洋楽ファンであれば皆知っていておかしくない名曲ばかり。
収録曲が少ないので全曲コメントしてみようかな、と。

1.Wuthering Hights(嵐が丘)/ ケイト・ブッシュ

普通の日本人には「恋のから騒ぎ」で、メタル・ファンには元祖シンフォニック・メタル・バンド、ANGRAのカヴァーで有名な曲ですね。割とオリジナルに忠実なカヴァーだと思います。

2.Call Me / BLONDIE

オリジナルのシンガーであるデボラ・ハリーの個性と宝塚歌手というのはかなりイメージが遠く、どんなもんかと思っていましたが、やっぱちょっと個人的には違和感がありますね。かつてオーストラリアのDUNGEONもカヴァーしていましたが、メリハリのきいたわかりやすい曲なので、メタラー好みの曲だとは思います。

3.Child In Time / DEEP PURPLE

なるほど、中間部の盛り上がりをこう表現してきたか、と思いました。好き嫌いは分かれるかもしれないけど、個人的には悪くないと思いました。

4.Like A Prayer / マドンナ

実は私はマドンナの音楽のファンなので収録曲の中ではかなり気に入った曲です。元曲もゴスペルのクワイアの入った荘厳な曲なので、なかなかハマっています。

5.Gimme Gimme Gimme / ABBA

スウェーデンを代表するポップ・ミュージック・アクトであり、メロディ派であれば聴かずに生きていてはいけないアーティストであるABBAのこの曲は、個人的にはABBAの楽曲の中で3本の指に入るくらい好きな曲なのですが、正直このアレンジはいただけないです。本作のワースト・アレンジ。

かつてイングヴェイもこの曲をカヴァーしていましたし、ABBAの曲をカヴァーしたことがあるメタル・バンドはかなり多いです。老婆心ながらメロディアスな音楽が好きな方でもしまだABBAを聴いたことがない人がいらっしゃったら、一度レンタルでもいいのでぜひオリジナルを聴いてください。

6.The Show Must Go On / QUEEN

既に死を覚悟したフレディ・マーキュリーが歌うこの名曲を、上手く悲愴感を引き出して歌いこなしていると思います。本作中のベスト・パフォーマンスかも。

7.Lastia Ch'io Pianga(私を泣かせてください) / ヘンデル

クラシック曲のカヴァー。充分お上手ですが、クラシック界はスーパーサイヤ人級の凄い歌手がひしめいているので、クラシックというだけでありがたがるタイプのオーディエンス向けですね。


まあ、元曲がいいのでそれなりに楽しめましたが、今ひとつ誰に何をアピールしたいのかがわからないアルバムというのが正直なところ。

そしてやはりギターが上手いけどつまらん。大きなお世話だろうがこんな無機質なギター弾いてて楽しいのか?

ちなみにカップリングされているDVDの内容はPV5曲に、3月に行なわれた単独ライヴの映像が2曲。

アルバム1枚からPVが5つも作られているというのがビックリですが、私の観た所撮影はかなりまとめて撮り切って、結構安く作ってますね。

まあ、CMを作っている人間の感覚では音楽PVというのは一般にかなり安く作られていますが。

ライヴ映像は、LOUD PARK 09における初ライヴのものも入れて欲しかったな。
あのステージは衣装も含めてなかなか良かったと思うんですが。

◆ビクターのLIV MOON公式サイト
http://www.jvcmusic.co.jp/-/Artist/A022867.html