fc2ブログ

BURRN!10年12月号の感想

burrn1011.jpg

表紙はBIG4代表で先日来日公演を行なったMETALLICAのジェイムズ・ヘットフィールド。カッコよく撮れてますね。

巻頭はMETALLICAのメンバー全員インタビューと、3人の記者/ライターによる来日公演の「ライヴ・レビュー」。
私が言うのもアレですが、ライヴに関しては皆さん結構辛口ですね(笑)。

その後MEGADETH、SLAYER、ANTHRAXとBIG4の残り3バンドのインタビュー。ちゃんと全バンドのインタビューが取れてよかったですね。
最近DVDを落ち着いて観る余裕がないのでBIG4のDVDも買う予定はありませんでしたが、ちょっと観てみたくなりました。

続くロブ・ハルフォードのインタビューは、ファンなら色々と興味深い内容でありつつ、個人的にはロブが「現金収入がないと暮らしていけない」と言っている箇所が印象的だった。ロブくらいの人でもそんな生々しいことを口にするレベルだとすると、やはりメタルのミュージシャンってのは経済的には相当しんどいんだなぁ。

マイク・ポートノイが脱退したDREAM THEATERのジョン・ペトルーシ(G)&ジェイムズ・ラブリエ(Vo)のインタビューは、期待されていたような(?)マイクへの悪口雑言も特に無く、とりあえず後任のドラマーはボビー・ジャーゾンベク(HALFORD, RIOT)ではない、ということと、ラブリエがかなり北欧のデス・メタルに入れ込んでいるということがわかっただけでした。

今月号はELECTRIC MARYやBAD CITY、ISSAなど新人アーティストがちゃんとカラー見開きで掲載されていて(もちろんどれも広告出稿がちゃんとされているわけだが、BAD CITYと同じスペースの広告が出ているHALESTORMはモノクロだから、BURRN!誌としてこのバンドを押そうとしているのだろう)ちょっとフレッシュ。

DIMMU BORGIRが2ページとはいえカラーで掲載されているのもいいですね。来日公演が決まったからでしょうか。

その他BLACKMORE'S NIGHTやOPETH、マイケル・キスクなど、インタビューはなかなか充実している印象。

モノクロのものではイングヴェイのコンチェルト・アルバムを指揮した指揮者の息子が在籍しているDAATHのものがちょっと興味深かった。

また、ALL ENDSのインタビューで、最新作の日本盤ボーナス・トラックに露骨にイングヴェイみたいなソロが入っている曲があったのですが、それがやはり確信犯であることがわかったのもよかったです(笑)。

「THRASH DOMINATION」に参加した人にとってはそのレポと、参加バンドのインタビューも興味深いことでしょう。

喜国センセイのマンガ(?)を見ると、こういう80年代で感性がストップしてしまったメタラーさんって結構いるんだろうなあ、という気がしました。まあ1日でもLOUD PARKに足を運んでくれるだけいい方かもしれませんが。

そしてレビューを見ると、今月もなかなか購買意欲をそそられるアルバムが多い。

今月24日発売のイングヴェイのアルバムのレビューが掲載されていないのが残念だが、DARK MOOR、GOLDEN RESURRECTION、MAGIC KINGDOMあたりは私のツボに入ってきそうだし、BAD CITYやBLACK VEIL BRIDESみたいなアメリカの若手もちょっと気になる。

ターヤさんはどうしようかなあ。前作が微妙だったし…。同じ日に買いたいCDが多すぎる。

95点という超高得点のISSAは、評者が広瀬編集長で、しかも広告が表2にドーンと入っているだけにちょっと眉唾なのですが、インタビューをした藤木記者も押しているみたいだし、試聴してみたらイイ感じだったので買ってみようかと思っています。

ちなみにブッチ・ウォーカーの新作のレビューに関してですが、WHAM!の大ヒット曲は「White Christmas」じゃなくて「Last Christmas」でしょ、と重箱の隅をつついてみたり。まあ、WHAM!に詳しいメタル編集者てのもちょっとアレだけど、これは既に一般常識レベルの曲でしょ(笑)。

ついでに指摘しておくと、広瀬編集長が「今月のおすすめ」でSYMPHONY XとSTRATOVARIUSのファンが気を悪くしそうな書き方でオススメしているSyuのカヴァー・アルバムのタイトルもかなり壮大に誤植しています。

◆発売元であるシンコー・ミュージックのWebサイト
http://www.shinko-music.co.jp/main/ProductDetail.do?pid=2175011012
スポンサーサイト