OPETH 「HERITAGE」のチャート成績

プログレ化が進行したと評判のOPETHの新作「HERITAGE」のチャート・アクションは以下の通り。

フィンランド:2位
スウェーデン:4位
デンマーク:8位
ノルウェー:8位
ドイツ:9位
オランダ:10位
オーストラリア:12位
オーストリア:16位
アメリカ:19位
イギリス:22位
ハンガリー:22位
カナダ:23位
フランス:24位
ニュージーランド:26位
ポーランド:28位
アイルランド:34位
日本:55位
ベルギー:87位

前作の時点でだいぶ売れてるから、ヘヴィな要素が減退して聴きやすくなった(?)から売れた、という訳ではないんでしょうね。

◆ニュースソース
http://www.roadrunnerrecords.com/blabbermouth.net/news.aspx?mode=Article&newsitemID=163886


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OUTLOUD / LOVE CATASTROPHE

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FIREWINDのKey / Gとして有名なボブ・カティオニスが率いるプロジェクトのセカンド・アルバム。ボブはFIREWINDの他に自身のソロやIMAGINARY、NIGHTFALLなど数多くのプロジェクトに関わっており、開始した順番でカウントするならこのバンドは「第5のプロジェクト」であり、その精力的な活動ぶりには頭が下がりますね。

BURRN!誌のレビューにおいて「WHITE LIONのシンガーを上手い人に替えて、FIREHOUSEやSLAUGHTERと合体させたような感じ」と形容されていたことが本作に興味を持つきっかけだった。

その形容がどこまで妥当であるかどうかはともかく、80年代中盤から90年代初頭にかけてアメリカでメインストリームだったタイプのキャッチーなHR/HMサウンドが本作の音楽性である。

1曲目を聴いたときには、個人的な趣味からするとパーティ・ロックというかR&R色が強すぎると思いましたが、2曲目以降、欧州のバンドらしい哀愁味のあるメロディが随所で飛び出し、なかなか楽しめました。

元々ボブ・カティオニスがやっていたギター・レッスンの生徒だったトニー・キャッシュというギタリストの才能を世に出すために始めたというプロジェクトだけに、そのトニーとボブによるツイン・リードも聴き応えがある。

印象的なコーラスから始まる#4なんてこの手の80年代型メインストリーム系HR/HMが好きな人にとっては胸キュンの名曲じゃないでしょうか。ボブによるKeyリフがフィーチュアされた#5も哀愁漂う佳曲ですね。

本作でVoを務めるのは、FIREWINDがアメリカでツアーをした際に知り合ったというTALONというニューヨーク出身のバンドのシンガーであるチャンドラー・モーゲルで、そのマイルドかつ力強さもあるヴォーカルは、個性は強くないものの、個人的にはかなり好きな歌声です。

なお、Drは元METALLIUM、HELLOWEEN、FIREWINDのマーク・クロスで、ミックス/マスタリングはかつてHELLOWEENやPRETTY MAIDSを手掛けたトミー・ハンセン。

80年代に実際に売れていたバンドに比べるとやはりどこかB級感があり、その辺はこの手のサウンドがすっかり廃れてしまったという時代性によるものか、ギリシャという田舎出身ゆえの限界なのかは不明ですが、音楽自体のクオリティは高く、この手の音楽が好きな人であれば一聴の価値はあると思います【82点】

◆#4 "Waiting For Your Love"のPV [YouTube]



HOLY FORCE / HOLY FORCE

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マイク・ヴェセーラが2008年に発表したソロ・アルバム「A SIGN OF THINGS TO COME」収録の「Hands Of Fate」にゲスト参加していた経験がある台湾出身ミュージシャンのアンゴ・チェン(G, Key)によるソロ・プロジェクトのデビュー・アルバム。

アンゴ・チェンは1976年生まれということで私とほぼ同世代、そして日本に住んでいた時期もあるという。そんなちょっとした親しみと、東日本大震災に際して100億円を超える義援金をいただいた台湾への感謝の意も込めて購入してみました(笑)

私がこのプロジェクトに興味を持ったのはVoにマーク・ボールズ(元YNGWIE MALMSTEEN、RING OF FIRE、ROYAL HUNT他)、Bにマイク・レポンド(SYMPHONY X)、Drにライノ(元MANOWAR)という豪華なメンバーによる。

マイク・レポンドとライノの2人はマイク・ヴェセーラの紹介によるもので、アンゴ・チェンは本当はVoもマイク・ヴェセーラに託したかったようだが、マイクの他プロジェクト(まさかANIMETAL USA?)とのスケジュール調整がつかず、代わりにコンタクトが取れたマーク・ボールズを起用することになったという。

元イングヴェイのバンドのシンガーが歌い、SYMPHONY Xのベーシストも参加しているとなると、期待される音像は絞られてくると思うが、本作は大筋においてその期待に応える音楽が展開されている。

つまりKeyがフィーチュアされた様式色の強い正統派HR/HMというヤツである。

ギタリストによるソロ・プロジェクトということで、きっとイングヴェイのようなネオクラ弾きまくり野郎に違いないと思っていたが、思っていたほどネオクラ色は強くなく、適度に泣きも感じさせるエモーショナルかつメロディを意識したギター・ソロを弾いており、それほどバカテクというわけではないが、好感が持てるスタイルだ。

残念ながらギター・リフが弱めで、そのためHR/HMとしてはややB級な感触ではあるが、欧米のバンドとは似て非なるメロディ・センスを感じるヴォーカル・ライン、いささか前時代的ながらスケール感のあるKeyのアレンジがリフの弱さを上手くフォローしている。

もちろんゲスト参加したミュージシャンたちのパフォーマンスも手堅く、フィンランドのASTIAスタジオで、名手アンシ・キッポによってミックス&マスタリングされたサウンドも悪くないので、この手の様式系HR/HMのファンであれば安心して楽しめる一枚だろう。

バンド名や楽曲タイトルのセンスがいかにも非欧米人ならではのベタさなのはご愛嬌。そして中心人物であるアンゴ・チェンのルックスがチャイニーズ・マフィアの若頭にしか見えないこともご愛嬌、ご愛嬌(?)。【77点】

◆HOLY FORCE公式サイト
http://www.holyforceband.com/


DREAM THEATER 「A DRAMATIC TURN OF EVENTS」のチャート成績

概ね好評な雰囲気のDREAM THEATERの新作「A DRAMATIC TURN OF EVENTS」のチャート・アクションは以下の通り。

フィンランド:1位
オランダ:2位
ドイツ:3位
スウェーデン:3位
イタリア:3位
オーストリア:5位
チェコ:5位
ノルウェー:5位
スイス:6位
アメリカ:8位
日本:8位
カナダ:9位
フランス:16位
ニュージーランド:17位
イギリス:17位

日本では発売当日にオリコンデイリーの1位に輝いたことでちょっとした話題になりましたが、ウィークリーで見ると前作と同じ8位止まりでした。ちょっと残念。

本国アメリカでは8位と、前作で記録した6位に及びませんでしたが、まあこの程度は同じ週にランクインしているアーティスト次第で生じる誤差のレベルでしょう。

初週の売上枚数(36,000枚)も前作(40,000枚)を1割ほど下回っていますが、CDの売上自体が年々低下していますから、これもまあ人気の低下と結びついた減少というよりは、メディアの衰退に伴うものでしょうね。

なお、この週のアメリカ・ビルボード・チャートにはANTHRAXの新作「WORSHIP MUSIC」が12位にランクインしています。
前作・前々作ともに100位にも入っていなかっただけに見事な「復活」ですね。

ジョーイ・ベラドナ(Vo)復帰効果というよりは(それも多少あるとは思いますが)「BIG4ツアー」が効いたのだろうと思いますが。

ちなみにNU METAL/ポスト・グランジ・バンドのSTAINDの新作はDREAM THEATERより上の全米5位で初登場。
アメリカでメインストリームなヘヴィ・ミュージックはまだまだこの辺であることが図らずも証明されてしまいました。

まあ、彼らの場合前々作(1位)→前作(3位)と来ての5位なので、人気の低下傾向もまた明白なのですが(しかもDREAM THEATERと違ってアメリカ以外のエリアではさっぱりですし)。

もひとつオマケに(と言っては失礼ですが)、この週の10位はTHE DEVIL WEARS PRADAの新作「DEAD THRONE」。

完全に余談ですが、個人的に彼らが昨年のサマソニ(マイク・ポートノイがプレイしたDREAM THEATERのラスト・ライヴの日!)に出演した際、モニターに「THE DEVIL WEARS PANDA」とバンド名が誤表示されていたという話は(バンドには申し訳ないですが)最高に笑いました。パンダだと急速にかわいい。

いずれにせよ、タイプは違えど全米TOP10にヘヴィ・ミュージックが3枚もランクインしてくるとは、かなりアツい週だったわけですね。

◆ニュースソース
http://www.roadrunnerrecords.com/blabbermouth.net/news.aspx?mode=Article&newsitemID=163722


マイク・ポートノイがDREAM THEATERを訴えていた

マイク・ポートノイが「バンドからの不当な排除」と「バンド名を自分の同意なしに使用していること」に関する訴えを今年の4月27日に裁判所に提出していたことが明らかになりました。

今年の4月末ということは、マイク・マンジーニが正式に後任ドラマーに決定したタイミングですね。

個人的には「あ~あ、やっちゃったね」という感じですねー。
おとなしくしていればほとぼりが冷めた数年後に復帰という可能性もあったかもしれないのに。

7月のタイミングでマイク・マンジーニが新入りにもかかわらず「マイク・ポートノイはバンドには戻ってこないよ」と発言しているのもこの状況を踏まえてのことなんでしょうね。

これまで発表してきたアルバムからも、マイク・ポートノイという人物が精神的にちょっと病んでる部分があることは薄々感じていましたが、良くも悪しくも打算より感情で動いてしまうタイプの人みたいですね。

最近の発言を見ても

新しいDREAM THEATERの音楽を聴くことは苦痛だ

とか

DREAM THEATERのファンが次々と俺に背を向けるのを見ているのはつらい日々だ

なんて泣き言めいたことをインタビューで口にする一方で、

DREAM THEATERの新作は『IMAGES AND WORDS』の焼き直しだ

なんてイチャモンをつけてみたり

もしペトルーシがしばらくバンドを休みたいと言ったら、俺は待ってやったぜ

というほとんど逆ギレに近い発言をしてみたり、正直未練がましさもここまで来ると鬱陶しい感が否めません。

まあそれだけDREAM THEATERというバンドを愛していたということなのでしょうが、「潔さ」を美徳とする日本人の感性からするとちょっとみっともないですね。
こういうことは胸のうちに秘めて、黙して語らず、が男ってもんではないでしょうか。

一方で残されたメンバーたちのコメント。

ジェイムズ・ラブリエ(Vo):
マイク・ポートノイがいなくなって、全てのバランスが良くなったね

ジョン・ペトルーシ(G):
マイク・マンジーニとはもう20年も一緒にやってきたかのように感じるよ

ジョーダン・ルーデス(Key):
マイク・ポートノイは“コントロールしたがり屋”だった
ポートノイがいなくなって、やりたいことをやる自由が与えられたね
新しいアルバムは、マイク・ポートノイという警察がイエス/ノーを判断することなしに作ることができた

ジョン・マイアング(B):
「……」(発言なし)

無口な男カコイイ。


日本ではよくマイク・ポートノイは「ドラえもん」に出てくるジャイアンに例えられていましたが、自分が嫌われていることに気付いてなかったあたりもジャイアンですね。

自分が嫌われていて、隙を見せたら追放される、という認識があったらあんなに嬉々としてAVENGED SEVENFOLDのツアーに同行したりはしなかったでしょうに。

しかし、そのKYっぷりはこの期に及んでも健在で、今月になってもこんな発言が。

リユニオンの可能性が絶対にない、とは言わないよ

もうそれはバンドを訴えているアンタが言えることじゃないでしょ(苦笑)。

◆ニュースソース
http://www.roadrunnerrecords.com/blabbermouth.net/news.aspx?mode=Article&newsitemID=163477


※9/21追記
DREAM THEATERの弁護士によると、マイク・ポートノイが提出した召喚状は正式な訴状ではなく、それを無効にするために実際に被告(DREAM THEATERのメンバー)には送られていなかったため、現在マイク・ポートノイとDREAM THEATERの間に法的な問題は存在していないとのことです
ソース)。

一方でマイク・ポートノイ自身は「DREAM THEATERのビジネス的な部分について発言することは法的に認められていないんだ」と、まるで法的な係争が今もなお続いているかのようなことを口にしていますが…。


※9/22追記
マイク・ポートノイが自身のサイトのフォーラムで語った所によると、マイクはDREAM THEATERを提訴しておらず、他のメンバーがマイクと直接話すことを避け、弁護士を代理人として立ててきたため、マイク側も弁護士を立てたことによる問題だという。

マイク自身が言うには、個人が会社を辞めたり離婚したりするのと同様、25年も続いたバンドから脱退するにはそれなりの法的手続きというものが必要で、そのために弁護士を立てたに過ぎないとのこと(ゆえに、現在もDTについてビジネス的な発言ができないのだとか)。

好意的に解釈すれば、マイクの弁護士がより多くの報酬をせしめるために勝手にDTのメンバーに対して「不当な解雇とバンド名の不当な濫用」についての補償を求めようとし、マイクがそれを止めたために召喚状が実際にメンバーに送られることはなかった、ということなのかもしれません。これはこれで筋の通った話です。

もしそうだとしたらマイクが形容する所の、DT関係者の個人情報に首を突っ込んでスキャンダルを捏造しようとする「とんでもなく下衆なBLABBERMOUTH.NET」の煽り記事に乗せられてしまったことを謝るよ…。ごめん、ジャイアン…。悪いことはみんなジャイアンのせいだと思ってたんだ…。