8歳の少女がSTRATOVARIUSの楽曲を演奏した動画

8歳のイギリス人少女がSTRATOVARIUSの「Stratosphere」をプレイした動画が注目を集めています。

去る1月16日にYouTubeにアップロードされ、この記事を書いている31日現在、わずか半月で220万回再生を超えているというかなりの勢い。

◆その話題の動画 [YouTube]


このZoe Thomson(ゾーイ・トムソン)嬢はこれ以前から動画を投稿しており、6歳のときにLINKIN PARKを弾いたり、7歳のときにMETALLICAを弾いたりという動画もかなりの再生数を記録しています。

また、THE MINI BANDという子供バンド(うじきつよし氏のバンドとは一切関係ありません)でも活動しているそうで、そちらの動画もまた微笑ましい。

◆THE MINI BANDによるMETALLICAの「Enter Sandman」[YouTube]


彼女は既にこの年齢にしてDaisy Rockなるギター・メーカーとエンドース契約を結んだとのこと。

「まだ小さいのに上手い」「女の子なのにメタル」「しかも顔も結構かわいい」と、なかなか「くすぐり所」の多い動画で、話題になるのも頷けます。

まあ、私にとって一番感銘を受けたポイントは、英国ではほぼ無名であるはずのSTRATOVARIUSの楽曲をチョイスしたという選曲のセンスなんですけどね!(笑)

ま、曲を選んだのは本人ではないでしょうけど、彼女の身近にSTRATOVARIUSを知っている人物がいることは間違いないでしょうから、彼女が今後どのようなミュージシャンに育つのか、若紫を見守る光源氏の気分です(笑)。

◆オリジナルの「Stratosphere」[YouTube]



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「QUEENの'Bohemian Rhapsody'を一人でやってみた」動画

QUEENというと、デビュー当時から日本では人気のあるバンドとして有名でしたし、2004年に平均視聴率25%超の大ヒット・ドラマ『プライド』に「I Was Born To Love You」が主題歌として使用されたことがきっかけで比較的若い世代にも高い認知を得ており、こと日本に関してはTHE BEATLESに次ぐ人気を誇る洋楽ロック・バンドと言っても過言ではないでしょう。

そんな超メジャー・バンドであるからして、あえてこのサイトやブログでQUEENに対する思い入れみたいなものは語ったことはないのですが、私も当然のように好きです。

ただ、彼らの音楽にはHR/HM的なエッセンスもあるとはいえ、彼らの音楽の魅力の本質がそこだけにあったとも思わないので、そういう意味でもこのサイト/ブログで語るべきアーティストではないかなと。

しかし、Yahoo!トピックスやGIGAZINEなどでも取り上げられて話題になっていたこの動画にはちょっとした感銘を受け、取り上げてみたいと思いました。

数あるQUEENの名曲の中でも、名曲中の名曲として名高い「Bohemian Rhapsody」の全パートを一人でプレイし、多重録音している動画です。

◆話題の動画 [YouTube]


これをプレイしているRichie Castellanoという人物は、自分たちの音楽を「ヘヴィ・メタル」と形容した初めてのバンド(とはいえそのニュアンスは我々がイメージするものとは異なるのですが)として知られるBLUE OYSTER CULTのキーボードを担当しているメンバーで、ソロ活動も行なっているミュージシャンだそうです。

(ちなみにBLUE OYSTER CULTのメンバーになったのは2004年からなので、2001年の「CURSE OF HIDDEN MIRROR」以降新作をリリースしていないBLUE OYSTER CULTでのレコーディング参加作品はない)

オリジナルのPVではトップライトが当たる所を、懐中電灯で顔を下から照らすオープニングはちょっと不気味ですが(笑)、歌唱・演奏はご覧の通り、動画投稿サイトにありがちな素人のお座敷芸の類とは別次元にある見事なもの。

ある意味、ニコ動とかでよくある「歌ってみた」とか「弾いてみた」の究極型みたいな動画と言えるのではないでしょうか。
特に多彩な表現力を求められる歌がちゃんとしているのが凄いですね。

まあ、世の中は広いので、そのうち「一人DREAM THEATER」みたいなウルトラCをこなしてしまうようなさらに凄い人なんかも出てくるのかもしれませんが(笑)。


ちなみに、ことこの曲に関して言えば、たぶんこれに近いことが出来る人を我々日本のHR/HMファンは知っています(20代以下の方は知らないかもしれませんが…)。

かつて「ネザーランドの貴公子」と呼ばれた「ロビー様」ことロビー・ヴァレンタインですね。

◆ロビー様が「Bohemian Rhapsody」をプレイしているライヴ動画 [YouTube]


この人もキーボード、ギター、ベース、ドラムス、全ての楽器をプレイすることができるマルチ・プレイヤーです。
ちょっと難があるとしたら、歌唱の表現力の幅はあまり広くないので、中間部のシアトリカルなパートをどこまで一人で再現できるかどうか、ですが。

実際、彼はライヴでこの曲をプレイしていますし、現在QUEENのトリビュート・アルバムを制作しているという話もあります(BURRN!最新号の編集後記で、藤木氏がその音源と思しき楽曲を「今月聴きまくる10曲」に数曲選んでいる)。

ただ、彼が同じことをやるとRichie Castellano氏の動画のような「愛すべき動画」にならないような気がするのは、やっぱり顔というか、キャラの問題ですかねえ…。

ちなみに私はロビー・ヴァレンタインの音楽は言われているほど「まんまQUEEN」だとは思ってません。

◆オリジナルの「Bohemian Rhapsody」PV [YouTube]

RIOTのマーク・リアリが病死

RIOTの中心人物であるギタリスト、マーク・リアリが1月25日未明、クローン病の合併症のため、テキサス州にあるサン・アントニオ病院で亡くなったそうです。享年56歳。

1月11日にくも膜下出血で倒れ、ここ2週間ほど危篤状態にあったという話を聞いていたので、もしかすると…とは思っていましたが、こうしてあらためて訃報に接すると、自分でも意外なほど動揺しました。

先日集中治療室に運び込まれたという報せをWeb上で知った際に、マークが長年クローン病(私は知らない病気でしたが、Wikipediaによると「主として口腔から肛門までの全消化管に、非連続性の慢性肉芽腫性炎症を生じる原因不明の炎症性疾患」だそうで、字面を見ているだけでなんだか痛そうです)を患っていたことを、かれこれ15年以上彼の作る音楽を聴いていたにもかかわらず初めて知りました。

クローン病というのは若いうちに発病するものらしいので、マークはその人生の大半を慢性的な痛みと闘っていたことになります。

たしかにアメリカ人にしては華奢で物静かな感じの人だなあ、と思っていましたが、そりゃ恒常的に消化器官が苦痛に苛まれているんじゃ、太るほどに食べることもできないでしょうし、おとなしくもなるでしょうね…。

こうなると、昨年リリースされた「IMORTAL SOUL」というアルバムは、「不滅の魂」というタイトル、そしてデビューから35年近い年月を経て、このタイミングでバンド名を冠した楽曲を作ったことからしても、恐らくマークは遺作になることを覚悟して作っていたんじゃないでしょうか(アルバム制作時、既にマークは満足にプレイをすることができなくなっており、あのアルバムのギター・パートの大半はマイク・フリンツがプレイしているそうです)。

おそらくトニー・ムーア(Vo)、ドン・ヴァン・スタヴァン(B)、ボビー・ジャーゾンベク(Dr)をはじめとする旧友たちも、マークの最期が近いことを感じ、このアルバムを彼の遺作に相応しい傑作に仕上げるためにRIOTの名の下に集ったのでは…などと想像してしまいます。

あれだけ魅力的な音楽を作っていながら、ここ日本と、欧州の一部のマニアの間でしかほとんど知られることがなかったというだけでも不遇だったと言わざるを得ませんが、初代シンガーのガイ・スペランザ、二代目シンガーのレット・フォレスターも既に他界し、一時期ツアーをサポートしていたマイク・ティレリ(Vo)も胃ガンに罹患するなど(幸い彼は手術が上手くいったそうですが)、RIOTというバンドには死神と疫病神と貧乏神がトリオを組んで取り憑いているのではないかと思っていましたが、中心人物であるマーク自身もやはり非業の死を遂げることとなってしまいました。

傍から見るとマークは不幸の星の下に生まれついたようにさえ見えますが、彼は少なくとも優れたHR/HMを生み出す才能には恵まれていました。

そして私はおそらく日本に生まれたからこそ彼の音楽に出会うことができ、幸運だったと思っています。
前回の来日公演を観ることができたことも、今となっては本当にラッキーでした。

マークのご冥福を心からお祈りすると共に、天国ではこれまで彼を苛んできた全ての苦痛から解放され、心の赴くままに音楽をプレイしていることを願いたいと思います。

◆ニュースソース:
http://www.roadrunnerrecords.com/blabbermouth.net/news.aspx?mode=Article&newsitemID=168791

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◆名曲「Thundersteel」の84年のデモ音源 [YouTube]

84年にこんな曲を書いていたマーク・リアリはマジ天才だと思う。
ちなみにこのボビー・ジャーゾンベクを凌がんとする激烈なドラムは現MACHINE HEADのデイヴ・マクレインによるもの。

◆そしてやっぱりこのバンドといえば「Warrior」でしょう。09年の「SWEDEN ROCK FESTIVAL」の映像[YouTube]

Shine On...Mark. Rest In Peace.


マイク・ポートノイとジョン・サイクスのプロジェクトが消滅

マイク・ポートノイ(Dr:元DREAM THEATER)とジョン・サイクス(G, Vo:元WHITESNAKE, BLUE MURDER, THIN LIZZY)がバンドを結成した、というニュースが昨年7月頃に報じられ、話題となりました。

そしてそのバンドのベースはビリー・シーン(MR.BIG)ということで、久々の「スーパー・グループ」誕生かと期待され、BURRN!誌の広瀬編集長が今年最大の期待株としてこのバンド(編集長は「BAD APPLE」と呼んでいた)を挙げていました。

しかし、残念ながら、このプロジェクトの存在を最初に報じたVH1 Classic の「That Metal Show」という番組の司会者の一人であるエディ・トランク自身が彼のサイト上でこのプロジェクトが消滅したことを伝えました。

マイク・ポートノイもTwitter上で「悲しいけれど真実だ」とそのことを認めています。

特に具体的な理由は語られていませんが、マイクとジョンの音楽制作作業に対する考え方の違いが原因のようで、要は「ウマが合わなかった」ということなのでしょう。二人とも協調性に富んだ人物とは思えませんしね(苦笑)。

マイク・ポートノイはラッセル・アレン(Vo:SYMPHONY X)らとのプロジェクトADRENALINE MOBで今年の3月にアルバムを発表する予定がありますし、ビリー・シーンはMR.BIGがあるからいいとして、久々にジョン・サイクスのギターが、音楽が聴ける、と思っていただけに残念です。

ジョン・サイクスは96年に再結成THIN LIZZYに参加し、00年代はほぼその活動に専念していたため、2000年の「NUCLEAR COWBOY」以降彼自身の音楽をクリエイトすることから遠ざかっていました。

個人的にはBLUE MURDER解体後のジョン・サイクスの音楽にはあまりピンと来るものがなく、「NUCLEAR COWBOY」もどちらかというと「迷作」の観がありましたが、やはりあの「WHITESNAKE」を、そしてBLUE MURDERの1stを生んだソングライターとしての実績があるだけに、方向性さえ誤らなければ良い音楽を作ってくれるのではないかという期待感は今なお持ち続けていました。

そしてデモを聴いたというBURRN!誌の広瀬編集長はBLUE MURDERのデビュー・アルバムと同じ路線、と言っていましたし、エディ・トランク氏も「killer BLUE MURDER meets '1987' WHITESNAKE」と形容していただけに、結構楽しみにしていたのですが…。

先日のエントリーで既に「幻のプロジェクト」になってしまう可能性もあるのかな、という憶測を書いていましたが、まさかこれほど早くポシャってしまうとは…。

デモは12曲ほど録ってあるそうなので、デモでいいから何らかの形でリリースしてくれないかな。
近年のデモはかなりクオリティ高いだろうから充分聴くに耐えると思いますし。

なお、この件に付随してMelodicRock.comのアンドリュー・マクニースという記者がTwitter上で「ジョン・サイクスの代役はリッチー・コッツエンになるだろう」とツイートしています。

この件については事実かどうかの裏取りはされていませんが、ベースがビリー・シーンということであれば、元MR.BIGという接点がありますから、ありえなくはない話ですね。

しかし個人的にはこれまでリッチー・コッツエンが関わってきた音楽にジョン・サイクスが生み出してきた音楽ほどの魅力は感じていなかったり(苦笑)。

うーん、ジョン・サイクスの本格復帰はいつになるのか…。

◆ニュースソース
http://www.roadrunnerrecords.com/blabbermouth.net/news.aspx?mode=Article&newsitemID=168716

http://www.roadrunnerrecords.com/blabbermouth.net/news.aspx?mode=Article&newsitemID=168739

UNISONIC / IGNITION - Mini Album

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マイケル・キスクの新バンドにカイ・ハンセンが参加、そして昨年のLOUD PARK 11では往年のHELLOWEENクラシックをプレイしたということで、注目度・話題性ともに(その筋では)抜群のUNISONIC。

どれくらい抜群かというと、ここ数ケ月というもの、当ブログのアクセス解析による検索上位ワードに常にUNISONIC関連ワードがランクインし続けているというほど(笑)。ミクロな話ですみません。

本作は3月発売予定のデビュー・フル・アルバムに先駆けてリリースされた先行ミニ・アルバム。

収録曲とは関係のない「アルバム・タイトル」を付けてミニ・アルバムと銘打ってはいるものの、収録されているのはわずかに4曲、正規のレコーディング音源は2曲のみで、残り2曲はデモにライヴというオマケ的な音源なので、個人的な言語感覚からは「マキシ・シングル」という死語になりつつあるワードがしっくりくる。

まあ、いわゆる先行シングルというヤツですね。

いや、今日び先行シングルがリリースされるバンドなんてそうそうないですよ。

かつてはHELLOWEEN、GAMMA RAY、BLIND GUARDIAN、ANGRA、STRATOVARIUS、RHAPSODY、SONATA ARCTICAといった、この手のジャンルの人気バンドは新作が出るたびに先行シングルめいたものが出ていましたが、2000年代半ば以降はパッタリと発売されなくなってしまいました。まあ、売れなくなったんでしょうね。

かろうじてHELLOWEENは最新アルバムでもちゃんと先行シングルがリリースされていましたが、「本家」を別格とすると、この手のアイテムをリリースさせちゃうというのは大したもんですよ。

リーダー・トラックとなるのはバンド名を冠した「Unisonic」。ちょっとHELLOWEENの「Kids Of The Century」を思わせる所もある曲で、メロディック・パワー・メタルのそれとは趣を異にするものの、一応アップテンポで、サビではバスドラが激しく連打されたりもする。

耳慣れないワードであるバンド名を連呼するサビが印象的で、LOUD PARK 11でプレイされた楽曲の中でも(HELLOWEENの楽曲を別にすれば)印象的な楽曲であったことは間違いない。

ギター・ソロが割と「メタルしている」のがカイ・ハンセンのインプットなんでしょうか。

2曲目の「My Sanctuary」はLOUD PARK 11でもプレイされた曲で、同日プレイされたPLACE VENDOMEの楽曲とあまり印象は変わらなかったので、UNISONICも基本的にはPLACE VENDOMEのサウンドを踏襲したものになるのかな、などと思っていたが、こうしてじっくり聴いてみると結構違う。

PLACE VANDOMEに比べるともっとシンプルにロックしている感じですかね。とはいえドラマティックと言ってもいい起伏もあるし、ギターの聴かせどころもそれなりにあって、悪くはない。

3曲目の「Souls Alive」もLOUD PARK 11で披露されていた楽曲。「デモ・ヴァージョン」とされているがサウンドはいたって良好で、言われなければデモだとは思えない完成度。

似ているというわけではないが、全体の印象としては「My Sanctuary」と通じるものがあって、そういう意味ではUNISONICという「バンドの音」はある程度固まっているのかな、と思いました。

そして4曲目はLOUD PARK11で披露されたHELLOWEENの名曲、「I Want Out」のライヴ音源で、ハッキリ言えばこの音源がこのCDの購入動機だ。

その前にプレイした「Future World」で、既にファン心理としては「あ~、HELLOWEENクラシックをやってくれた。満足だ~」と思っていた所に鳴り響いたあのリフ、あのときの気持ちはもう「うおおおおおおおおお!」としか表現できませんね(笑)。

そして実際この音源を聴いても、この曲が始まったときに巻き起こった歓声は、ライヴで曲がプレイされたら必ず起きる「お約束」の歓声とは、込められた「オーディエンスの気持ち」が全然違う。それはひょっとしてあの場にいなかった人には伝わらない類のものかもしれませんが、あの場にいた人だったらわかるはず。

曲中で幾度も巻き起こる歓声、サビの合唱、ギター・ソロの箇所でもまた合唱、全てに込められたファンの「感無量」という気持ちが今でもビシビシ伝わってくる。いや、ホントあの瞬間オーディエンスが一瞬にして「沸騰」したのを感じましたもん。

今まで普通の人に比べれば多くのライヴに行ってきたと思いますが、ああいう自分を含めて周囲全ての人の感情が一度に爆発したのを感じたのは初めてだったかも。

演奏中、私もこみ上げてくるものがありましたが、きっと泣いてた人とかマジで結構いるんじゃないですかね。

こうしてCDで聴いても、楽曲ラストのマイケル・キスクのハイトーンのロングノートは見事。

まあそんなわけで、LOUD PARK 11であの場にいた人、およびあの場にいたかった人、共に必携のアイテムです。
オリジナルの3曲は「そこそこ」な感じなので、アルバムも「そこそこ」期待して待つことにします(笑)。

他の曲がそこそこでも、モロにカイ・ハンセン節な疾走チューンが2曲もあればファンは満足すると思いますから、その辺頼みますよ! レコード会社の方。

AVANTASIAではちゃんとメロディック・スピード・メタルな曲を歌っていたわけですから、きっとうまいこと乗せてあげればその手の曲も歌わなくはない…はず(?)。

最悪日本盤ボーナス・トラックだけでもひとつよろしく(笑)。

◆リーダー・トラック「Unisonic」のPV [YouTube]