DRAGONFORCEが日本酒とコラボ

当代きっての人気メロディック・スピード・メタル・バンド、DRAGONFORCEが日本酒とコラボしたそうです。

コラボしたのは兵庫県にある、創業は元禄年間にさかのぼるという老舗酒造メーカー「本田商店」が醸造する日本酒「龍力(たつりき)」で、ご覧の通りそのまんまな名前が今回のコラボのきっかけだそうです。

まあ、コラボといってもラベルにバンドロゴを入れただけの安直なものですが、近年増えているアニメやゲームの「コラボ」とか「タイアップ」と呼ばれているものもそんな感じなので、そんなものなのでしょう。
私も仕事でそういう安直なタイアップをいくつかやりました(苦笑)。

先月、4月11日に日本先行で発売されるニューアルバム「THE POWER WITHIN」のプロモーションのために来日したハーマン・リ(G)とマーク・ハドソン(Vo)が、去る2月21日に海外メタル・バンドで初となる「ニコニコ生放送」に出演した際に発表されて話題を呼んでいたとのこと。

話題になっていたといっても、そのニコ生のアルバム発売記念特番の総視聴者数は25,915人にとどまり(これが多いのか少ないのか、普段ニコ生を観ない私にはわかりませんが)、音楽ニュースサイトで取り上げられたのもその生放送から1週間近く経ってからなので、話題の規模は知れたものですが…。

てか、メーカーのサイトにも、レコード会社のサイトにも、バンドの公式サイトにも本件に関する情報が全くなく、いったいPRする気があるのか、やる気を疑いますね(苦笑)。

とりあえずメンバー曰く、「本当においしい。今回日本に来られなかった他のメンバーにも飲ませてあげたい」「僕らと同じ名前を持つ酒が日本に存在していたことに運命を感じる。『龍力』を飲みながら、ニューアルバム『ザ・パワー・ウィズイン』を楽しんでほしい」とのこと。

ただしお酒は20歳になってから。

本田商店の5代目蔵元である本田龍祐氏(名前も「龍」ですね)は、「最初にこのコラボレーションの話をもらったときには驚いたが、素材にこだわり丹精込めて造った『龍力』を少しでも多くの人に呑んでいただきたいという気持ちで、迷うことなく承諾した。このコラボレーションで、多くのヘヴィ・メタル・ファンに日本酒の美味しさが伝えられれば嬉しい」というコメントを出しています。

しかしまあ、たしかになんとなくHR/HMというとビール、もしくはジャック・ダニエルなどに代表されるウイスキーなどのイメージが強く、日本酒のイメージは全くないので(日本で生まれた音楽ではないので当然ですが)、日本のメタル・ファンがこれをきっかけに日本酒を飲み始めるようになったら、今回のコラボは成功ですね。

私も普段日本酒は飲まないのですが、見かけたら買ってみようかと思います。

でも、これってどこで買えるのでしょう? 
楽天やAmazonでも見つからないのですが…。

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◆ニュースソース
http://www.cdjournal.com/main/news/dragonforce/43413

◆本田商店オフィシャルサイト
http://www.taturiki.com/


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VAN HALEN / A DIFFERENT KIND OF TRUTH

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1998年の「VAN HALEN III」以来14年ぶり、オリジナル・シンガーであるデイヴィッド・リー・ロスが歌うアルバムとしては実に28年ぶり(「グレイテスト・ヒッツ」を除く)のニュー・アルバム。

ゲイリー・シェローン(EXTREME)が歌った「VAN HALEN III」は個人的にはノーカンな印象なので(すまぬゲイリー)、「BALANCE」以来って感じかなぁ。

「BALANCE」のリーダー・トラックだった「Can't Stop Lovin' You」なんて「高校時代のせーしゅんの一曲」みたいな感じなので、そう考えるとなんかうわぁ、って気分になりますね。

ましてや、彼らのことをデビュー当時から愛している、あるいは「Jump」でファンになりました、なんて人にとっては感無量なのではないでしょうか。

ライヴ等はたまにやっていたとはいえ、これだけ長いことスタジオ・ワークから遠ざかっていると、さしものVAN HALENと言えどちょっと錆びついてるんんじゃないの? などと思っていましたが、これが予想以上に良い出来で驚きました。

もうこのギターとドラムの音が聴こえてきた時点で問答無用のVAN HALENって感じですわ。やっぱこの兄弟は凄い。

楽曲もね、個人的にはデイヴ在籍時のVAN HALENって割と曲の出来がバラついている印象があったんですが、今回はなかなかどうして粒が揃っている。

「Ain't Talkin 'bout Love」とか「Jump」、「Panama」みたいな一撃必殺のキラー・チューンはないかもしれないけど、平均点だけならデイヴが参加したアルバムの中でもかなり上位に来るのでは。

まあ、曲をストックする時間はたっぷりあった、というのはあるかもしれませんけどね。
サミー・ヘイガー在籍時に書いた曲で、「こりゃサミー向きじゃないな」なんて理由でボツにした曲でも、デイヴが歌うならアリだった、みたいな曲もあるのかもしれませんし。

いずれにせよ、相当緻密に作り込まれてて複雑なのにこれほどダイナミックなロック・サウンドとして響かせることができる、いやむしろ大味な印象さえ与えることができるというのはデイヴ・リー・ロスがいるVAN HALENの稀有な個性だと思います。

もう結構な年齢なのに、まるで落着きを感じさせないエネルギッシュなサウンドで、やはりこのバンドは特別だと感じましたね。

マイケル・アンソニー(B)の不在は、とりあえずコーラス・パート以外ではほとんど感じませんが、まだ若いウルフギャング・ヴァン・ヘイレン君がマイケル・アンソニー以上にベースが上手いとは思えないので、むしろライヴでメンバー・チェンジの影響を感じることになるのかな。

まあ、たとえそうであっても来日公演が実現したら観に行きたいと思っていますが。

◆本作のリーダー・トラック「Tattoo」のPV [YouTube]


◆本作収録「China Town」のライヴ映像 [YouTube]



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WOWOW LOUD PARK特番の感想

録画はしていたものの忙しくて観られていなかったWOWOWのLOUD PARK特番をやっと観ることができました。

2月17日の22時から「戦慄のメタル・オールナイト~メタルづくしの7時間」と題し、LOUD PARKのダイジェスト特番と、映画『メタル~ヘッドバンガーズ・ジャーニー』、『グローバル・メタル』、そしてその間をつなぐ「ラウド・メタル・ナイト」という、バラエティ風の番組が都合4パート。

とりあえず肝心のLOUD PARK特番のオンエア・リストは以下の通り。

ANIMETAL USA 「愛を取り戻せ」
ANIMETAL USA 「マジンガーZ」(with ももいろクローバーZ)
AUGUST BURNS RED 「EMPIRE」
STRYPER 「Sing Along Song」

ANTHRAX 「Indians」(2006)
SLAYER 「Angel Of Death」(2006)

AMARANTHE 「Hunger」
KROKUS 「Long Stick Goes Boom」
UNITED 「Fate」

MACHINE HEAD 「Old」(2007)
MARILYN MANSON 「Beautiful People」(2007)

UNISONIC 「Unisonic」
TRIVIUM 「In Waves」

SLIPKNOT 「(Sic)」(2008)
MOTLEY CRUE 「Dr. Feelgood」(2008)

THE DARKNESS 「Black Shuck」
THE DARKNESS 「I Believe In A Thing Called Love」
ARCH ENEMY 「Revenuous」
ARCH ENEMY 「Bloodstained Cross」

MEGADETH 「Holy Wars...The Punishment Due」(2009)
ROB ZOMBIE 「More Human Than Human」(2009)

LIMP BIZKIT 「Why Try」
LIMP BIZKIT 「Hot Dog」
LIMP BIZKIT 「My Generation」

WHITESNAKE 「Forever More」
WHITESNAKE 「Fool For Your Loving」
WHITESNAKE 「Here I Go Again」

先日のLOUD PARK 11の映像を中心に、過去のLOUD PARKの映像を挟み込む形ですね(2010の映像はなし)。
過去のLPのアーティストのチョイスが必ずしもトリではないのは権利問題とかそういうことなんでしょうか。

各バンド1~3曲というだけでも物足りないのに、AUGUST BURNS RED、STRYPER、AMARANTHE、KROKUS、UNITEDまでは1曲さえ完奏できておらず、それらのバンド目当てだった人にはガッカリな内容。
ANIMETAL USAが2曲なのは大人の事情ですかね。

まあ元々あんまり期待はしてませんでしたが、やっぱり物足りない内容でした。
こうやってライヴ映像だけ細切れで集められても、LOUD PARKというイベントの楽しさは全然伝わってきませんね。

もちろん現地ではよく見えないステージがよく見える、というメリットはあるのですが、「よく見えない」ことも含めて「体験」なので、実際に行った身としては必ずしも追体験にならなかったり。

とはいえ、UNITEDのライヴ映像の際に映し出されるWODや巨大なサークル・ピットなどは、まだLOUD PARKを体験したことがない人にとっては、なかなか興味深いものに映るのではないでしょうか。

この放送を観て「LOUD PARKって楽しそう」と思った方は、ぜひ次回のLOUD PARK(あればですが)に足を運ぶことをオススメします。生で観る方が絶対楽しいですよ!

◆番組ページ
http://www.wowow.co.jp/music/loudpark/

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BLESSED BY A BROKEN HEART / FEEL THE POWER

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日本デビュー作となった前作セカンド「PEDAL TO THE METAL」収録の「Move Your Body」が、NHK-FMの「今日は一日ハードロック・ヘビーメタル三昧II」でオンエアされて一部で話題となり、09年にはマキシマム・ザ・ホルモン主催の「鎖国~えのん~Vol.1」で来日(原宿アストロホールでの単独公演もあり)、さらにはLOUD PARK 09にも出演と、二度の来日を果たした彼らの、約3年ぶりとなるサード・アルバム。

前作発表時からギタリストの片割れとキーボーディスト、ドラムスが交代しており、来日時にKeyをプレイしていたレックス・クルーガー(元STILL REMAINS/当時はベン・ショーランドと名乗っていた)も既に脱退している。

しかし、そんなメンバー・チェンジの影響が悪い方向に出ることはなく、本作の仕上がりは素晴らしい。

先行して無料ダウンロード公開された#1「Deathwish」から、OZZY OSBOURNEの「Bark At The Moon」タイプのオーセンティックなHMリフを持つ佳曲であるが、#2の「Shut Up And Rock!」は「これぞロック・アンセム!」って感じのキラー・チューン。

そして続く#3「Love Nightmare」もなんとキラー・チューン、さらに#4「Forever」もまさかのキラー・チューン、SEである#5「Thunderdome」に続く#6「Holdin’ Back For Nothin’」までマジかよ、って感じのキラー・チューン連打。

BURRN!のレビューで「名曲」と形容されていたバラード系の#7「I’ve Got You」も、とてもインディーズ・レーベル所属のバンドとは思えないメジャー感に満ちているし、#8「Rockin’ All Night」も80年代ポップ・メタル・ファンであれば懐かしさに感涙にむせぶこと間違いなし(曲名からしていかにも/笑)。

その後もキャッチーなキラー・チューンが立て続き、個人的には完全ノックアウト。久々に「身体が音楽を求める」状態を体験しましたね。聴きまくりました。

前作にあったネタっぽさというか、あざといまでの80年代風アレンジは薄れ、前作ではサウンドの基本にあったメタルコアっぽい要素さえも薄れ、かなりまっとうなHR/HMスタイルで勝負してきたそのサウンドは、人によっては面白みがなくなった、と感じるかもしれない。

個人的にも前作のスタイルは好きだったし、やっぱり「Move Your Body」のようなパーティ・アンセムが欲しい、という気持ちも理解できるが、ここまでカッコいい音を出されちゃもう何も言えませんね。

ラップやスクリームなどのモダンな要素はあくまでスパイス程度にとどめ、真っ向勝負な楽曲の良さで勝負してきたのはある意味意外でしたが、私の求めるロックのカッコよさを剛速球で投げ込まれた感じで、すっかりドハマリしてしまいました。

日本盤ボーナスとして収録された3曲のうち、リード・ギタリストであるシュレッド・ショーンのソロ・アルバムからの先行公開となるインスト2曲はやや蛇足だったかな…。いや、彼のフラッシーでテクニカルなプレイがこのバンドの音楽をさらにスリリングなものにしているのは事実なんだけど。

惜しむらくは、これほど強力なアルバムであっても、海外でのリリースが「Tooth & Neil」、日本でのリリース元が「Grindhouse Recording」じゃ、流通・宣伝が弱すぎて商業的な成功は見込みにくいこと。もったいないなぁ…。【90点】

◆本作収録「Forever」のPV[YouTube]



VAN HALEN 「A DIFFERENT KIND OF TRUTH」のチャート成績

オールド・ファンを中心に概ね好意的に受け止められている観のあるヴァン・ヘイレンの久方ぶりの新作「ア・ディファレント・カインド・オブ・トゥルース」の各国のチャート・アクションは以下の通り。

アメリカ:2位
日本:3位
カナダ:3位
オーストラリア:4位
イギリス:6位
スイス:6位
ドイツ:8位
オランダ:12位
ニュージーランド:14位
アイルランド:16位
フィンランド:26位
ノルウェー:39位

※本作のWikipedia当該記事より

アメリカでは初登場No.1かと囁かれていましたが、残念ながら2位止まり。
1位は先日のグラミー賞で主要3部門を含む6部門を受賞したイギリス出身の女性シンガー・ソングライター、アデルの「21」でした。

このアデルの「21」は、発売以来全米ビルボードチャートにて発売以来39週連続でトップ5位以内を記録し、マイケル・ジャクソンの「BAD」が持っていた38週連続の記録を抜いて歴代1位になるという記録を樹立したほか、3つのギネス記録に認定されるなど次々と快挙を達成。

そして今週で20週連続No.1という、先日急死して世間を驚かせたホイットニー・ヒューストンの主演映画『ボディガード』のサントラ以来となるロング・ランを記録し、グラミー賞効果もあって来週はその記録を更新するだろうと囁かれています。

何しろこのCDが売れない時代に全世界累計で1700万枚を売り上げているというから凄い。
ヴァン・ヘイレンもまたとんでもない化け物アルバムにぶつかってしまったものですね。

しかし、思い返してみると、かつてデイヴィッド・リー・ロス時代における最大の商業的成功作であり、彼らの代表作とされる「1984」もまた、マイケル・ジャクソンの「スリラー」に阻まれ、全米1位を獲り損ねています。

本来であれば充分に全米No.1を狙える枚数を売り上げながら、規格外のモンスター・ヒット作に阻まれてNo.1を取り逃がす、それがデイヴィッド・リー・ロスがいるヴァン・ヘイレンの宿命なんでしょうか。

◆本作からのリード・シングル「Tatoo」のPV [YouTube]



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