LOUD PARK 12 感想

今年も昨年同様1日開催となったLOUD PARK 12。

とはいえ、ヘッドライナーが賛否両論だった(少なくともLOUD PARKの「固定客」からはほぼ「否」だったはず)昨年に比べるとメンツに安定感があるし、タイムテーブルが前日に発表され、それすら当日変更になった昨年に比べればはるかに安心感のある内容。

やはり昨年は「震災の影響」ってのが我々日本人が考える以上に大きかったんですかね。
ザック・コーポレーションも倒産してしまいましたしね。

とはいえ今年も前日になってフロアプラン変更のため、指定席の座席が全て変更になるなど、いろいろ信用できない運営(苦笑)。

メンツも安定感があるといえば聞こえはいいが、今日会場に来て行くためにLOUD PARK 06のTシャツを一年ぶりにワードローブから取り出し、バックプリントのバンドロゴを見ると、今年のメンツとの重複の多いこと多いこと(苦笑)。

ていうか、全17バンド中、LOUD PARKに複数回出演したことがあるバンドが半数以上って…という思いはありつつ、「行けば必ず楽しめる」というのが例年の経験からわかっているので行くこと自体には全く躊躇いはなかった。

以下、毎年のことながら超長いレポ(?)になるので、ご興味のある方だけどうぞ。

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DREAMSTORIA / DREAMSTORIA

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MinstreliXやDRAGON GUARDIANなどでの活動で知られるLeo Figaro(Vo)による新しいプロジェクトのデビュー・アルバム。

本作における音楽的なキーマンはセッション・ギタリストとして知られる綿貫正顕氏で、綿貫氏はZARDや愛内里菜、WANDS、倉木麻衣、FIELD OF VIEWなどの作曲を手掛けたり、稲葉浩志(B’z)や愛内里菜、ZARDのツアー・ギタリストを務めたりなど、所謂「ビーイング系」周りの活動実績が知られているプロフェッショナル。

とあるイベントの打ち上げで綿貫氏と面識を得たLeo Figaroが綿貫氏にデモを送ったことからこのプロジェクトは始まったという。

元々ウリ・ジョン・ロートやマイケル・シェンカー、イングヴェイ・マルムスティーン、橘高文彦といったギタリストに影響を受けたハード・ロック畑の人間である綿貫氏は、本作の音楽を実現するにあたって、自身のメイン・ギターであるフライングVではなく、ウリ・ジョン・ロートのスカイ・ギターに着想を得た完全オーダー・メイドな29フレットのギターを使用している。

(ギターについてあまり詳しくない方のために補足すると、一般的なギターは21~24フレットであり、フレットの数が多いほうが高い音が出る)

本作の基本的な音楽性はいわゆるメロディアス・ハードで、これまでLeo Figaroが関わってきたメロディック・パワー・メタルではないが、私を含め、その二つのジャンルのファン層はかなりクロスオーバーしているはず。

かつてBURRN!編集部で「メロディアス・ハード担当」的な存在だった藤木氏はビーイング系の音楽を高く評価していたが、実際ビーイング系の音楽というのは多分にメロディアス・ハードと近似したAOR/産業ロック的な要素の強い音楽であるだけに、この手のサウンドを実現するにあたって綿貫氏はまさにうってつけといえよう。

高音ギターをフィーチュアしたメロディアス・ハードといえば、日本のHR/HMファンであれば容易にFAIR WARNINGがイメージされ、実際ライナーノーツの中で解説を手掛ける和田誠氏もそれを指摘している。

実際、曲によってはFAIR WARNING的なエッセンスも強く感じられるが、必ずしもあの路線一辺倒というわけではなく、曲によってはROYAL HUNTやPRAYING MANTISなどを思わせる楽曲もあり、個人的には90年代ヨーロピアン・メロディアス・ハードの「良いとこ取り」的なサウンドであると感じた。

日本人が海外のバンドの路線を模倣すると陥りがちな縮小再生産品のような印象もあるのは事実だが、世代的に90年代メロディアス・ハードに胸躍らせてきた私のようなリスナーであれば、この透明感あふれる叙情的なメロディアス・ハードの世界はなかなか魅力的なはず。

デニス・ワード(PINK CREAM69、UNISONIC)によるミックス/マスタリングの効果もあり、サウンド・プロダクションが国産HR/HMとしてはかなり良好という点もポイントが高く、Leo Figaroのシルキー・ヴォイスもパワー・メタル的な音楽性よりもむしろこの手のサウンドの方がマッチしている。

近年メロディアス・ハード的な音楽が欧州を中心に再び盛り返してきている印象だが、このプロジェクトもまた、その世界的なメロディアス・ハードの復興の一翼を担う存在と言えるかもしれません。【82点】

◆本作のサンプル音源[YouTUbe]



映画『ロック・オブ・エイジズ』感想

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BURRN!の9月号でも特集が組まれていた映画『ロック・オブ・エイジズ』を観てきました。

9月20日に公開されてからずっと観たいと思っていましたが、忙しくてなかなか時間がとれず、1ヶ月以上も経ってようやく観ることができました。

場所は品川プリンスシネマ。私の住んでいる所からは比較的遠いエリアなので普通であればこの映画館に来ることはないのですが、何しろもう主だった映画館での上映は終了してしまっており、私が行ける時間帯に公開をしているのがこの映画館だけだったのです。

ただ、初めて来たのですが、なかなかいい映画館ですね。落ち着いて観られる、アメニティの高い映画館で、また来たいと思いました。

公開当初からあまり客入りは良くなかったとネット上の評判で聞いていましたが、今日もガラガラでした(日曜日のレイトショー、というのもあるかもしれませんが…)。

まあ、日本では一般にミュージカル映画というのはヒットしにくい上、「洋楽ロックもの」というのも既に「洋楽ファン」というものが絶滅危惧種になっている状況では厳しいというのは想像がつき、トム・クルーズ主演(?)作でなければ日本公開さえされなかったのではないかと思います。

あらすじはそのBURRN!の特集にも書かれていましたし、今日びネット上にいくらでも書かれていると思うので割愛しますが、ミュージカルならではの高揚感に満ちた楽しい作品で、終演後斜め後ろに座っていたマダムが「あ~面白かった!」とおっしゃっていましたが、まさにそのひと言に尽きる映画でした。

まあ、私はリアルタイム世代ではないにもかかわらず、ほとんど全ての曲を知っていたのでより楽しめたわけですが、曲を全然知らない人がどこまで楽しめるかはわかりませんが…。

一方でリアルタイムを経験し、ここで流れる往年の80年代ロック・ナンバーに青春の思い出を託してきたような方々にとってはトキメキが止まらないんじゃないですかね。

GUNS N’ ROSESの「Paradise City」によるオープニングから、ストーリー開始直後の「Sister Christian」(NIGHT RANGER)、「Just Like Paradise」(DAVID LEE ROTH)、「Nothing But A Good Time」(POISON)の3連発で、ツカミはバッチリ。

時代設定とかは微妙にいいかげんな感じもしますが(この時点じゃまだ発表されてないだろ、って曲もあったり/苦笑)、まあその辺はご愛嬌。

アクセル・ローズ(GUNS N’ ROSES)を思わせるロック・スター役を演じるトム・クルーズは、この映画のためにかなりのヴォーカル・トレーニングを積んだそうで、もし本当に彼が歌っているのだとしたら結構マトモな歌声を聴かせてくれます。

今までトム・クルーズに「男の色気」みたいなものを感じたことはありませんでしたが(単に私が男だからかもしれませんが)、今回のような陰のあるロック・スター役は、これまでの彼のステレオタイプなイメージとは異なる魅力を引き出していたように思います。

しかし、まさかヒップホップソウルの女王だったメアリー・J・ブライジがPOISONの曲(「Every Rose Has It’s Thorn」)を歌う日が来るなんて、90年代には想像もつきませんでした。

てか、この映画、POISONの曲が3曲も使われていて、なんか贔屓されてるな、と思ってしまいました(笑)。

「Juke Box Hero」(FOREIGNER)と「I Love Rock ‘N’ Roll」(JOAN JETT & THE BLACKHEARTS)の組み合わせや、「Heaven」(WARRANT)と「More Than Words」(EXTREME)の合体、「We Built This City」(STARSHIP)と「We’re Not Gonna Take It」(TWISTED SISTER)の合体など、いわゆる「マッシュアップ」的なアレンジが聴けるのも楽しいですが、これらこそ元ネタを知らないと「こういう曲」なのかと思ってしまいそうですね(笑)。

どうでもいいですが、JOURNEYやFOREIGNER、REO SPEEDWAGONといった「産業ロック」と、BON JOVIやPOISONといった「ヘア・メタル」がこの映画で使用されている音楽なわけですが、両者は当時からファン層は被っていたんでしょうか?

なんとなく後追いである私の印象では前者と後者は、もちろんファン層の重なりはあれど、微妙にテイストが違っているし、ひょっとするとお互いを「認めない」人たちさえいたのではないかという気がしているのですが…。

まあ、いずれにせよこの時代のロックにはメジャー感と大衆性があり、この時期HR/HMが商業的に一番勢いがあって、日本でも洋楽ロックの人気が一番高かったというのは故なきことではないとあらためて感じさせられました。

◆映画『ロック・オブ・エイジズ』日本語公式サイト
http://wwws.warnerbros.co.jp/rockofages/


◆本作の予告編映像その1


◆本作の予告編映像その2




LOUD PARK 12のタイムテーブルが発表に

いよいよ来週末に迫ったLOUD PARK 12のタイムテーブルが発表になりました。

今年は3ステージなので、タイムテーブルはかなりの重要事項。
夜の21時過ぎに発表されているあたりからも、かなりギリギリまで検討・調整されていたことが察せられます。

パッと見としては、そんなにいやらしい「被り」はない感じ。

CHIRISTPHER AMOTTがオープニングというのは過去最高に地味なんじゃないかって気がしますが(苦笑)、これでちょっと寝坊しても安心(失礼)。

CIRCUS MAXIMASまでの間に朝食というか昼食というか、いわゆるブランチを食べて腹ごしらえし、軽くビールでも飲んでテンション上げる感じですかね。

CIRCUS MAXIMASが終わったら、EXTREME STAGEに移動してNAGLFARを観ようかな。
HALESTORMは過去観てるし、今年のサブステがどんなもんか見たいですしね。

その後は順当にHIBRIAとDRAGONFORCEを堪能。メロスピ系はどれも前の方で観たい、と思っていた人たちにとってはこのインターバルなしの連チャンはちょっと気の毒ですね。

その後は、普段なかなか見られないブラック・メタルの1349も捨てがたいですが、やっぱりSEBASTIAN BACHですかね。

申し訳ないですがBACKCHERRYはメシタイムにさせていただき、食べ終わったらCRYPTOPSYを観にサブステに移動、楽しめれば最後まで観て、そうでもなければ途中でSONATA ARCTICAに移行しようと思います。

そして後はIN FLAMESを観て、HELLOWEENを観て、SLAYERで締め、と順当な流れで。

CHILDREN OF BODOMはHELLOWEENと被ったとなれば観れませんねえ…。IN FLAMESと被ればちょっと迷いましたが、まあ大多数の人にとってIN FLAMESと被るよりはHELLOWEENと被るほうが選びやすいのは確かでしょう。

SLAYER前に何か食べたい所ですが、ボチボチ店じまいのタイミングでしょうし、その辺はお腹の空き具合とか、状況を見て、という感じですかね…。

うーんしかしやっぱり今年は密度が濃い。ビール飲みながらダラッと観てみるか、みたいな時間帯がなくて割とガチで観たいバンドばかりだ。
ホントはこんなに計画的に行動プランを立てるより、その場のノリで、みたいな感じの方が好みなんですけどね。

ちょっと今週仕事が忙しすぎて(ここ3日で10時間くらいしか寝てない…)あんまりLOUD PARKが迫っている、という実感を持てなかったのですが、タイムテーブルも出たことですし、来週は遠足前の小学生のようにワクテカしながら過ごしたいと思います。

◆LOUD PARK 12 公式サイト
http://www.loudpark.com/12/

OZZFEST JAPAN 2013の開催が発表に

来年2013年の5月にアメリカの代表的なメタル・フェスのひとつであるOZZFESTが日本で開催されることが発表されました。

まだ出演バンドが発表されていないので何とも言えませんが、かつてシャロン・オズボーンが「日本でもやりたい」と発言していたとはいえ、実際に日本でOZZFESTが開催されるとは正直驚きです。

以下、現在発表されている開催概要。

■開催日時
2013年5月11日(土)、12日(日)
open 10:00 / start 12:00 予定

■開催場所
幕張メッセ 国際展示場

■前売チケット
・1日券:14,000円
・2日通し券:27,000円
・Tシャツ付き 2日通し券:30,000円
(全て税込/当日券は1日券のみの販売)

プロモーターはH.I.P.。あまりHR/HM系のバンドを呼んでいるイメージは薄いですが…。

しかし通し券27,000円は結構ヘヴィな金額。学生時代だったら確実にパスしてたことでしょう。

もちろん成算があって実施するのだろうから、結構なタマが用意されていると見るべきか。

それこそ再結成BLACK SABBATHがここに出る、とか。

まあいずれにせよ二日目のトリは名義はともかくオジー・オズボーンが歌うバンドであろうことは間違いないですが、そうなると初日のトリは誰が務めるのか。

現実感のある所で考えると過去LOUD PARKでトリを飾ったことがあるバンドですかね。

MARILYN MANSONとかKORNとか…SLIPKNOTが出る、ってことになったら凄いですが。

初日のトリはMETALLICA、なんてことになったらこれはもう成功は確実。

逆に言うと私が興行主だったら初日METALLICAもしくはSLIPKNOT、二日目再結成BLACK SABBATH、くらいの豪華メンツが揃えられなかったらちょっと怖くてこの価格設定では開催できないですね(苦笑)。

あとは再結成PANTERAとか? 話題性はともかく集客力はちょっと読みにくいかな。

しかし今思うと今年のLOUD PARKにメタルコア系とか、アメリカの現代型メタル・バンドが皆無なのはこれの開催を見越してのことだったのかでしょうか。

SHADOWS FALLとかAS I LAY DYING、KILLSWITCH ENGAGEなんかが一度に来たらかなりアツいですね。

DISTURBEDとかアメリカと日本の人気の温度差が大きいバンドもこういう機会なら呼べるかもしれませんし、そういう意味では興味深いっちゃ興味深いですね。

個人的には、過去に欧米で開催されてきたOZZFEST同様、あくまでアメリカでそれなりに注目されているバンド中心のラインナップでそのまま押してくるのか、それとも日本の特殊なマーケット事情を考慮したラインナップを組んでくるのか、その辺が一番興味深いですね。

いずれにせよ、続報に注目していきたいと思います。

◆OZZFEST JAPAN 公式サイト
http://ozzfestjapan.com/