LUNATIC FEST. 1日目 2015.6.27の感想

『LUNATIC FEST.』の初日に行ってきました。

発表当時からなかなか魅力的なフェスだと思っていましたが、行くことの決定打はやはりX JAPANの参加でしたね。X JAPANにGLAYという、影響力やセールス実績の上では自分たちより格上の存在をブッキングするというのはなかなか珍しい。

この手のアーティスト主催のフェスの走りはJANE’S ADDICTIONのペリー・ファレルが始めた『ロラパルーザ』、あからさまにアーティスト本人の名前を冠したという意味では『オズフェスト』ではないかと思いますが、日本でもASIAN KUNG-FU GENERATION主催の『NANO-MUGEN FES』や『氣志團万博』などがある中、この『LUNATIC FEST.』はLUNA SEAというバンドと直接的な交流があるアーティストばかりが集う、「ムラ社会」的な雰囲気が極端に強いフェスというのが特色だろう。

かつてV系バンド中心のフェスとして2009年と2011年に行なわれた『V-ROCK FESTIVAL』というイベントもあったが、肝心のV系バンドにおいて決定的な大物がブッキングされなかったこともあって今一つ盛り上がらなかった。

しかし、この『LUNATIC FEST.』の1日目に関してはチケット一般発売日と同時に即完売。まあX JAPANは今でも単独で万単位のオーディエンスを集められるのだから当然か…と思ってヤフオクでチケットを落札…してみたら普通に当日券が出てるでやんの。

アレですね、転売目的の人が大量買いしたせいで意外と実際に来る人は少なかったってやつですかね。

そんなわけで定価より3割くらい高い金額を払ってしまいましたが、出るかどうかわからないものを当てにするわけにもいかないので仕方ないと自分に言い聞かせて幕張メッセに向かう。

物販を目当てにした早朝組は、同じ幕張メッセで同日に行なわれる「次世代ワールドホビーフェア2015 SUMMER」に行くお子様たちとその親御さんの集団とモロにカチ合い、さらにはディズニーランド組もあいまって京葉線がカオスと化していたようですが、開演時間合わせで向かった私の時間帯には特に何事もなく。

開演30分くらい前に到着したが、その時間でも思いのほかリストバンド交換所には大勢の人が並んでいて結局開演ギリギリにステージに到着。男女比は(意外にも?)ほぼ半々、年齢層としては20代半ばから40代前半くらいが大半でしょうか。

正直このブログの読者にニーズがあるかどうか疑問ですし、何しろ長いので、個々のライブについての感想は追記で書きます。ご興味ある方のみ「Read more」をクリックしてお読みください(このエントリーへの直リンクだったり、そもそもスマホだったりすると関係ないですが…)。

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HELLOWEEN / MY GOD-GIVEN RIGHT

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デビュー30周年を飾る15作目のフル・アルバム(EP、企画盤、ライブ・アルバムを除く)。

30年で15枚とは、いかにコンスタントにアルバムを発表してきたかということで頭が下がりますね。十数年に1枚しか出さないようなバンドは(普通は経済的事情がそれを許さないので)論外としても、普通20年も同じバンドをやっていたら3年に1枚くらいのペースになるのが一般的なのに、この精力的なクリエイティビティ、頭が下がります。

それでいて「問題作」はあれど、楽曲のクオリティという意味で駄作を作ったことは一度としてないのだから、やはりこのバンドは尋常ではない。

その要因は何と言っても普通のバンドであればメイン・ソングライターを張れるような人間が4人もいることに尽きるわけだが、本作も当然のように優れた仕上がりである。

前作「STRAIGHT OUT OF HELL」が世界的に好評を博したことで、メンバーはあらためてHELLOWEENというバンドにどのような音像が求められているかは認識したようだ。今月号の『BURRN!』誌のインタビューでは、そのことを各メンバーが(それをどの程度ポジティブに受け止めているかには温度差があるようだが)認めている。

本作は前作ほどあからさまなスピード・メタル・アルバムではなく、もっと広義のメロディック・メタル・サウンドを展開している。しかしそれはHELLOWEENのパブリック・イメージを大きく逸脱するものではなく安心して聴くことができるものだ。それは前述の「メンバーの意識の統一」がなせる業だろう(特に近年ヴァイキーが「らしい曲」を提供することに徹するべく割り切っているというのが大きい)。

ただ今回、アグレッシヴなパワー・メタル・チューンから、キャッチーな楽曲、バラードに至るまで、どれも良質ながら「これぞ!」というキメ曲に欠けるのもまた事実で、そのことが本作のインパクトを弱めている観は否めない。

そしてアルバム全体として見ると、楽曲単位で聴いてつまらない曲は存在せず、楽曲の並べ方も緩急を意識していると思われるにもかかわらず、謎の中だるみがある。ボーナス・トラックが3曲も入って16曲収録という長尺になっていることも一つの要因だが、それらを外して本編13曲だけで聴いてみてもその印象は大きく変わらなかった。

とはいえ、一時期のようにメロディック・パワー・メタルを無理矢理演じている感じでもなく、物議を醸し出す異色な楽曲を作るでもなく、自然体で求められているサウンドを作りました、という感じの楽曲群は、ベテランならではの成熟が感じられる自然体の好盤として評価できる。アナログ機材を導入して80年代風に仕上げたというサウンド・プロダクションも、充分にヘヴィでソリッドながらどこかぬくもりがあって良い。【84点】

◆本作のタイトル曲にしてリーダー・トラック「My God-Given Right」のMV

往年の名曲「Power」を彷彿させる曲ですね。

◆本作収録「Battle's Won」のリリック・ビデオ