AMORPHIS / UNDER THE RED CLOUD

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前作「THE CIRCLE」ではセルフ・プロデュースからの脱却、民族叙事詩『カレワラ』から離れた歌詞テーマと、変化を求めている観のあった彼らだが、本作では約2年ぶりといごく順当なリリース・サイクルながら、前作に続きさらなる変化を求めた作品である。

前作ではピーター・テクレン(HYPOCRISY)をプロデューサーに迎えていたが、本作ではSOILWORKやSYMPHONY X、ARCH ENEMY、DRAGONFORCEなどのアルバムを手掛けてきたイェンス・ボグレンにプロデュースを委ねている。

プロデューサーの交替はサウンド面でも明らかで、前作ではあえて荒々しさを残したアナログ感のある音像だったが、本作のサウンドはシャープに引き締まっている。前作の音もこのバンドのサウンドにはマッチしていたが、本作のサウンドのほうが楽曲のストラクチャーがつかみやすいと感じる。

彼らの音楽を貫く土着的な神秘性を湛えた雰囲気はそのままに、本作ではヘヴィネスとメロディのコントラストがより顕著になっており、ここ数作のアルバムにあったムード重視な印象が薄れ、個々の楽曲のメリハリが効いている。

ここしばらくのアルバムの中では最も多いのではないかと思うほどグロウルで歌うパートが多いが、だからこそ彼らのメランコリックなメロディ・センスが一際映えている。

スウェーデンのTREES OF ETERNITYで活動する南アフリカ出身の女性歌手、アレア・スタンブリッジをゲストに迎えた#10「White Night」や、彼らとしてはかなりダイレクトにフォーク・メタル風な体裁の#9「Tree Of Ages」といったユニークな曲を終盤に持ってきたことも本作を一本調子に感じさせないことに貢献しているように感じられる。

いずれにせよ、デビューから20年以上の歳月を重ねつつ、衰えることなきソングライティングの能力とバンド独特のオーラを証明する傑作。アートワークも印象的である。【86点】

◆本作収録「Sacrifice」のMV


◆本作収録「Death Of A King」のMV




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LOUD PARK 15 二日目の感想

2日目はあいにくの雨。私のブログを読んでいない同行の友人は実質捨てることになるビニール傘を持ってきて「え、持って入れないの?」などと言っている。

前日の反省(入場に時間がかかり、オープニングアクトに間に合わなかった)を活かし、昨日より30分早く出発。雨の中なかなか入場させてくれない糞オペレーションに苛立ちつつ、なんとかオープニングアクトであるGYZEにギリギリ間に合うタイミングで入場する。

GYZE
アルバムが良かったので期待していました。トリオ・バンドということもあっていささかステージの広さを活かしきれていないような気もしましたし、演奏も最初はちょっと硬いような気がしましたが尻上がりに良くなっていきました。

昨日のUNITED同様、朝っぱらというのにサークル・ピットが生まれていましたが、それに飽きたらず「伝説を作りたいと思います」と、ウォール・オブ・デスを要求し、あまりダイナミックなものではなかったものの何とか実現させる。

彼らのことを全く知らなかった友人も「ギターボーカルが完全にアレキシだけど、いいね」と言っていましたが、やはりメロディを弾いているときちょっと音が薄くなるので、ギターをもう一人入れた方がいいんじゃないですかね…。まあコストも上がるし、腕前はもちろんメンバーにはルックスも求めたいと言っていたのでなかなか難しそうですが。

オープニングアクトゆえにわずか3曲でしたが、もっと長く観ていたかったですね。


WE ARE HARLOT
アメリカではかなり人気があるメタルコア・バンドだったASKING ALEXANDRIAのフロントマンだったダニー・ワースノップを中心に結成されたバンドで、この新バンドではメタルコアではなく、80年代を彷彿させるキャッチーなハード・ロックを展開しているということ、しかもドラムが元AQUARIA~REVOLUTION RENAISSANCEのブルーノ・アグラということでちょっと興味を持っていたバンドだ。

GYZE終わりで買ってきたケバブデラックスとビールによる朝食をとりつつ、指定席でゆっくりと鑑賞。

前評判通りキャッチーなアリーナ・ロックで、演奏もタイトでなかなか楽しめたが、この手の音楽を主食としない私のようなリスナーを虜にするほどの求心力は感じられず、まあまだデビューして間もないのでその辺はこれからでしょうか。

アメリカやイギリスのバンドにありがちですが、MCで使われる英語のボキャブラリーが高度過ぎて日本人にはちょっとわかりにくかったような。


ARMAGEDON
恐らく、昨夜の「ARCH ENEMY再結成イベント」にクリストファー・アモット(G / Vo)を呼ぶ必要があるので、「ついでだし出てもらいましょう」みたいな流れで出演が決まったのではないかと思われます。

ただ、オープニングアクトであったGYZEはおろか、反対側のステージの「浜田麻里待ち」の人たちよりオーディエンスが少なく、かなり厳しい状況。ヴォーカルの人がサークルピットを促しても無反応だし。

よく聴けば曲は悪くないのですが、いかんせんフェスで盛り上がるにはちょっと地味かも。

昨夜ARCH ENEMYのステージでの盛り上がりを体感したクリスとしては忸怩たる思いがあったのではないでしょうか。


浜田麻里
昨年のSUMMER SONICで観たライブの印象が良かったので期待していました。そしてその期待にほぼ完全に応えるステージだったと言っていいでしょう。

ほぼ、というのは、ちょっと音のバランスが悪かったから。浜田麻里ほどの強力なシンガーでなければ、演奏の音に埋もれてしまったかもしれません。

私が観たSUMMER SONICの際にもかなりHR/HM色の強い楽曲にフォーカスしていましたが、本日はさらにその傾向が顕著で、SUMMER SONICではプレイしていた彼女最大のヒット曲「Return To Myself」もなし。メロディックで勢いのあるHR/HM系の楽曲を中心に(「Nostalgia」はアカペラのショート・バージョンで披露。衰えぬ歌唱力のアピールかと思われるが、正直普通にやってくれた方がよかったかも…)ショウは進行する。

そして後半は本日のサプライズ、高崎晃(LOUDNESS)のゲスト参加。浜田麻里はかつてデビュー当時にLOUDNESSの故樋口宗孝のバックアップを受けていましたし、近年のアルバムやライブにゲスト参加していたので、SOLDER OF FORTUNE名義で高崎晃がこの会場にいることを考えると予想していたファンも多かったことでしょう。

しかし何がサプライズって、まさか80年代当時を思わせる衣装(と、ヅラ)で出てきたことですよ。タイムスリップかと思いました(笑)。心なしか高崎晃がずっとニヤニヤしていたのは、ステージが楽しいというより衣装が気恥ずかしくての照れ笑いだったのかもしれません(?)。

御年53とは思えない歌声とルックスを維持しており(ステージ・アクションはいささか古臭いのですが)、そしてバック・コーラスを務める妹の浜田絵里がこれまた本人以上かというハイトーンを響かせていて圧巻でした。往年の名曲、「Don’t Change Your Mind」のサビのスクリームにはシビれましたね。大満足です。


KAMELOT
近年のアルバムにかつてほどの輝きを感じていないことは認めつつ、基本的には私はKAMELOTのファンで、ロイ・カーン在籍時も、トミー・カレヴィック加入後のライブも観ている。

逆に観たことがあるだけに今回特別観なくては、というほどのモチベーションは特になく、また、彼らのちょっとナルシスティックな孤高の世界観が、彼らのファンばかりではないフェスの会場で好意的に受け止められるのか、という点についてはやや懐疑的だった。

しかし、ショウが始まるとそんな煮え切らない気持ちはたちどころに吹っ飛んでしまった。まずサウンドがいい。バランスのとれたアンサンブルでメタルとして理想的な音圧が実現している。

そしてパフォーマンスがいい。特に何か変わったことをしているわけではないが、非常にまとまりのある、メタル・バンドらしいパフォーマンスをしている。特に前回観たときにはややカリスマ不足に感じたトミー・カレヴィックが、格段に存在感を増している。「イチ、ニイ、サン」からの投げキッスにはヘテロの男ながら思わず赤面してしまいました(笑)。

ステージから降りてきて、花道(?)をPAブース前まで出張ってファンと触れ合ったミュージシャンは今回私が見た限りトミーだけで、前回観たときよりも格段にフロントマンとしての自信をつけているように映りました。

1曲目の「Veil Of Elysium」からグイグイ彼らの世界に引き込まれ、頭を振らずにいられない。変にムーディーな曲を挟まず、比較的ストレートにアップテンポな曲を集めたセットリストも考えられている。

名曲「Forever」における掛け合いでひとつのハイライトを迎えたが、その後アリッサ・ホワイト=グルーズのゲスト参加でショウに新たな華が加わったのも非常に良かったと思う。

もはや準メンバーに近い(?)アリッサだが、なにぶんARCH ENEMYとKAMELOTは出演日が違うので登場するかどうかは五分五分かと思っていた。私なら確実に自分が出演しない日は観光に行きますからね(笑)。しかしアリッサは私などよりはるかに勤勉だったようだ。

KAMELOTの暗黒面を彩るデス声は昨日ARCH ENEMYでたっぷりと観ているのでさほどありがたみはないが、THE AGONISTを脱退してしまった今、アリッサのノーマル・ヴォイスでの歌声が聴けるのはKAMELOTだけ!(?) 堪能させていただきました。

贅沢を言えば「Karma」と「Center Of The Universe」もやってほしかったが、充分満足感のある、引き込まれるパフォーマンスでした。


PRETTY MAIDS
このバンドも一度観てみたいと思っていて、近年来日した際にはいずれも予定が合わず観ることができなかったため、この機会に観られるのはラッキーだった。

一時期ちょっと低迷していた彼らだが、ここ数年はかなり好調を維持していることもあって、セットリストは割と新しい曲が多め。

このバンドの要であるロニー・アトキンスのヴォーカルが冒頭今一つ通りが悪く(マイクのせいでしょうか?)、そのせいでちょっと盛り上がりきれなかったが尻上がりに良くなっていったと思います。

プレイされた曲がどちらかというとパワー・メタル寄りというよりはメロディアス・ハード寄りの曲が多かったことも、ちょっとインパクトを弱めていた気がします。正直、KAMELOTのパフォーマンスが意外なほどエネルギッシュだっただけに、ちょっと見劣りしてしまった観は否めません。

全体的にはベテランらしい手堅いショウ運びで、ちゃんと盛り上げていったのですが、熱心なファンが集う単独公演ではなく、興味本位の観客も多いフェスで新しめの曲をオーディエンスに歌わせようとしたのは個人的にちょっと感心しません。

盛り上がったのはやはり「Back To Back」そして『BURRN!』誌の年間ベスト・チューンに選ばれた名バラード(カヴァーですが)「Please Don’t Leave Me」といったクラシックでした。私も「Please Don’t Leave Me」については生で聴きたいと思っていましたが、私が親しんでいた「SIN-DECADE」に収められていたバージョンより気持ちテンポが速く、それでいて歌は「OFFSIDE」に収録されていたアコースティック・バージョンがベースになっていたのでちょっと違和感も。

とはいえ、なんだかんだ言ってラストの「Future World」を聴く頃には満足していたんですけどね。「Future World」って「キーボードを効果的に使ったヘヴィ・メタル」のお手本みたいな曲ですよね。


THE LOCAL BAND
「80年代ヘア・メタルの名曲をカヴァーする、アレキシ・ライホ(CHILDREN OF BODOM)のサイド・プロジェクトという予備知識しかありませんでした。

裏でやっているDARK TRANQUILLITYも観たかったのでどうしようかちょっと悩みましたが、80年代ヘア・メタルは大好きなのでひとつお手並み拝見、とサブステに移動せず、メインアリーナに残留。次のSOLDIER OF FORTUNEはかなり観たかったので、どうせすぐに戻ってくるから移動するもめんどくさいしな…という思いもありました。

ライヴはSetlist.fmで予習していた通り、MOTLEY CRUEの「Shout At The Devil」でスタート。アレキシ以外のメンバーが誰なのかは予習していなかったのですが、VoがRECKLESS LOVEのオリ・ヘルマンであることに気付く。この人はやはり華がありますね。

その後POISONやらGUNS ‘N ROSESやらDEF LEPPARDやらSKID ROWやらの曲がプレイされるわけですが、やはりちょっとショウに緊張感がなく、「お遊び」感が否めない。

まあ知っている名曲ばかりなのでつまらなくはなかったのですが、これはあんまり真剣に観るようなバンドじゃないなと思って途中でビールを買いに出て、飲みながら観ていました。

あまり事前情報が充分でなかった割には人付きは悪くなく、それはひとえに曲の魅力だったのではないかと思います(アレキシのコア・ファンもいたと思いますが)。


SOLDIER OF FORTUNE
マイク・ヴェセーラ(Vo)が高崎晃と山下昌良をバックに、あるいは高崎晃と山下昌良がマイク・ヴェセーラを復帰させての実質「第2期LOUDNESS」再結成プロジェクト。

実は私はLOUDNESSのアルバムでは「SOLDIER OF FORTUNE」が三本の指に入るくらい好きなのでこのプロジェクトには結構期待していました。

マイク・ヴェセーラは私が最初に見たイングヴェイの「SEVENTH SIGN」ツアーの頃からさほど見た目の印象は変わらず(あの時は変なヒゲを生やしていましたが)。高崎晃は先刻の浜田麻里のときの80年代風の衣装から、いつものドレッドヘアの格好にわざわざ着替えていました。

ドラムはてっきりLOUDNESSの現ドラマーである鈴木政行かと思いきや、なぜかSADSのGO氏が叩いている。なんか最近Twitter見てると清春(SADS)と高崎晃がよく絡んでいるし、その辺の縁でしょうか。あるいはGO氏がやっていた(いる?)SUNS OWLがLOUDNESSのトリビュート・アルバムに参加していたし、元々縁があるのかもしれません。

しかし、オープニング・ナンバーが「Down ‘N’ Dirty」とは…。いや、当時のライブ盤である「LIVE LOUDEST」もそうだったから意外ではないのだが、何もこんな退屈な曲で始めなくても…。

その後も割と地味な曲がたて続き、直前にアルコール注入していただけにノックアウト寸前に。こんなことならDARK TRANQUILLITYを観に行ってウィゴウしておけばよかった…という思いが脳裏をかすめるも後の祭り。

記憶がちゃんとあるのは「Crazy Night」のあのリフが鳴り響いて以降ですね。やはり名曲は強い。

しかし、その「Crazy Night」におけるマイク・ヴェセーラの歌唱はかなり酷かったと言わざるをえません。というか1曲めからちょっと調子っ外れでしたが…。

昔から薄々思っていましたが、この人は「ハイトーンでシャウトできる」人ですが、「ハイトーンで歌える」人じゃないんですよね…。正直「Crazy Night」のワースト・カヴァー(彼らの場合カヴァーと言っていいのかわかりませんが)でした。

その後、マイクが「巨人の星」のメロディを歌い出し、「なんだなんだ、まさかANIMETAL USAでもやる気か?」と思いましたが、どうやらそれはちょっとした「客いじり」だったようで、ついにこのプロジェクトの名前でもある名曲「Soldier Of Fortune」が登場。

てっきりこの曲がオープニング・ナンバーかラスト・ナンバーになると思っていただけに、なんだか中途半端なタイミングで出てきたな、という感じでしたが、言ってみればさっきの「Crazy Night」が本編のラスト、この「Soldier Of Fortune」がアンコール1曲目、みたいな意識なのかもしれません(?)。

さすがに「持ち歌」だけあって、歌は「Crazy Night」よりはマシでした。ギター・ソロもかなり完コピに近く、今ではもうあのやたらとフラッシーなソロは本人も弾けないんじゃないかという疑惑も抱いていただけに、その点は嬉しかったですね。

その後「ON THE PROWL」に収録されていた英語版「In The Mirror」、そして正直この曲をやるとは思っていなかった怒涛のパワー・メタル・ナンバー「S.D.I」で幕切れ。

名曲が連打された後半は良かったですが、前半は本日のタイムテーブル中でも屈指の退屈さだったような…。


SABATON
実は本日一番期待していたのは彼らでした。何しろヨーロッパにおけるその人気は日本では想像もできないほどで、その圧倒的な支持を裏付けているのがライブ・パフォーマンスだと聞いていたからだ。

というか、前のSOLDIER OF FORTUNEがプレイしている時点で既にステージに戦車(型のドラムキット。戦車なのにYAMAHAと書いてある/笑)が出現しており、期待がさらに膨らんでいた。

SOLDIER OF FORTUNEが終わってしばらくすると、彼らのショウのオープニングの定番であるEUROPEの「The Final Countdown」が流れてさらにワクワク感を盛り上げる。

そして1曲目「Ghost Division」でスタートし、ミリタリー服風の衣装に統一されたメンバーが演奏を開始し、ヴォーカルのヨアキム・ブロデンが飛び出してステージ狭しとアクションをキメまくると、もはや場内はSABATONに釘付け。あっという間に場内のオーディエンスを掌握してしまった。

実際、アリーナ前方にはかなりアツいオーディエンスが集まっていたようで、「Swedish Pagans」のコーラスを歌ってみせてヨアキムを驚かせていた。きっと「日本ではSABATONは全然知られていない」と言われていたのだろう、ヨアキムは終始オーディエンスに対して盛んに感謝と賞賛の意を表していました。それがまた本当に嬉しそうな所が微笑ましい。

途中、まるまる1曲ぶんの時間を使ってギターを使ったちょっとしたコントまで披露する頃には場内みんなSABATONに夢中(笑)。わかりやすい英語のMCによる的確な煽りもあって、最後まで盛り上がりは続き、アリーナに「SABATON」コールが満ちあふれました(07年のときのSAXONコールを思い出しました。どちらも語呂が似ているだけに、呼びやすいんでしょうね)。

トドメはライブの終盤、ヨアキムがサングラスを外した瞬間でしたね。強面なサングラスの下に隠されていたあの優しげでつぶらな瞳を見たとき、「おっかない熊かと思っていたら実はパンダだった」みたいなギャップに場内が爆笑の渦に包まれました。

曲もパフォーマンスもライブでの盛り上がりにピッタリでしたが、ヨアキム・ブロデン、これほどまでに初見のオーディエンスのハートをつかんだフロントマンも稀でしょう。最高のエンターテインメタル・ショウでした。


DIZZY MIZZ LIZZY
SOLDIER OF FORTUNEとSABATON(あとGYZEと浜田麻里)が今日のお目当てだった私としては、それらのバンドが全て終わった今となっては、あとのバンドは(失礼ながら)ボーナス・トラック。いいライブが観れたら儲けもの、くらいの気持ちで肩の力を抜いて指定席で観始めたのがDIZZY MIZZ LIZZY。

デビュー作を日本で10万枚売った実績があるだけに出番はそこそこ後ろな訳ですが、何しろSABATONが場内全体を巻き込む大盛り上がりだっただけに、その直後はキツいんじゃないの~? と思って観ていましたが、さすがにデンマークを代表する人気バンドのひとつだけあって、特に変わったことをするでもなく、すぐに空気を切り替えていました。

GYZE終了後、メシを食ってからずっと寝ていた友人がここでようやく起きて「サブステ行ってくるわ」と席を立つ。

DIZZY MIZZ LIZZYに関しては、音楽が必ずしもHR/HMとは言い切れない(というかはっきり言ってオルタナティブ・ロックでしょう)ため、果たしてこの会場で受けるのかな? といささか心配していましたが、なかなかの盛り上がりで杞憂でした。

実際、「タイトなパフォーマンス」という形容がピッタリで、マイペースにプレイしている風ではありますがちゃんとグルーヴしていて、随所で「巧さ」を感じさせるパフォーマンスでした。

他の国では3曲目くらいでサラッとプレイしている「Glory」がラスト・ナンバーなのは、きっと日本で随一の人気曲だからでしょうね。


DRAGONFORCE
これまたLOUD PARKの常連と言っていい人気バンド。

だが定刻を過ぎてもなかなか始まらない。どうやら機材の調子が良くないようだ。

定刻に遅れること10分ほどしてようやく「Tomorrow’s King」でショウがスタート…と思いきや、ハーマン“イケメン”リのギターの音がロクに出ておらず、1曲終了した時点でいきなりピットインタイムに突入。

マーク“マー君”ハドソンの、かなり上達した日本語トークや、ヴァディム・プルジャーノフのジャズ風なKeyの即興で間をつなぐも、いささか不完全燃焼かつ微妙な空気になってしまったことは否めない。

優に1曲分はあったであろうインターバルを経て、「Heros Of Our Time」でショウが再開。果たして削られた曲は何だったのか(「Fury Of The Storm」か「Seasons」か「Cry Thunder」ではないかと推察)。

サウンドは終始無駄に高音が出ていて薄っぺらく、今ひとつ。パフォーマンスも初めて彼らを観たLOUD PARK06の時ほどグダグダではないが、個人的に観た中ではベスト・パフォーマンスだった09年の来日公演の仕上がりには程遠い感じで少々残念でした。

とはいえ「Through The Fire And Flames」から「Valley Of The Damned」というラスト2曲での盛り上がりはかなりのものでした。このバンド、エクストリーム系ではないのに(ある意味エクストリームですが)サークル・ピットができるんですよね。支持層が若いということなのかもしれませんが、このテンポに合わせてのサークルって、全力疾走なんじゃないでしょうか…。皆さんよく倒れませんね…。


CARCASS
HELLOWEENはもう何度も観ているし、本日一度もサブステージに足を運んでいないので、DRAGONFORCE終わりでサブステに移動。

当初はここで友人と合流する予定でしたが、友人がNAPALM DEATHのときに最前列まで行けてしまったので、このまま最前列で観るとLINEで連絡してきたので、私は後ろの方で見物。

途中から観たCARCASS、ギターが二人とも背格好が似ていて、どちらもブロンドの長髪のため、遠目からだと見分けがつかない(苦笑)。ドラムもなかなかイケメンさんで、フロントマンであるジェフ・ウォーカー(Vo / B)が一番汚い(失礼)ルックスというのが笑える。

ライブ・パフォーマンスそのものに関しては、演奏・サウンドとも申し分なく、文句なしにカッコいい。

ただ、最前列にいるという友人が映らないか、ついついモニターを見てしまいがちだったこと、そして何より、私の斜め前で終始曲に合わせて(?)不思議な踊りを踊っている人がいて、そちらにもついつい目を奪われてしまったため、残念ながら充分にショウに集中できていたかというとそうは言えないというのが正直な所です(苦笑)。


HELLOWEEN
CARCASS終わりでメインアリーナに駆けつけると、サシャ・ゲルストナー(G)のギター・ソロ・タイムでした。

その後「Future World」に「I Want Out」という、大好きではあるものの正直聴き飽きた曲がプレイされて終了。アンディは結構声が出ていたのではないかと思います。

後でメドレーの一部ではあるものの、私の大好きな「Sole Survivor」をプレイしたと聞いて、もっと早く戻ってくればよかった…と後悔の念に苛まれました。


MEGADETH
記念すべき第10回目の開催ということで、初回と同じSLAYERとMEGADETHというヘッドライナーになりました! と強調しているものの、最新号の『BURRN!』のインタビューを読む限り、当初予定してたヘッドライナーがNGになったため彼らに落ち着いた…というのが真相っぽいMEGADETH。

脱退したクリス・ブロデリック(G)とショーン・ドローヴァー(Dr)の後任にキコ・ルーレイロ(G : ANGRA)とクリス・アドラー(Dr : LAMB OF GOD)を迎えるという衝撃の人事で話題性はあり、来年1月に発売されるニュー・アルバムを前に観てみたい気持ちはありました。

残念ながらクリス・アドラーは本日帯同しておらず、誰だかわからない人がドラムをプレイしていましたが、キコ・ルーレイロはちゃんといる。意外と違和感がないのは、もはやMEGADETHのギタリストって何代目だよ、という感じになってしまっているからでしょう(苦笑)。

ショウは「Hunger 18」でスタート。名曲ゆえ当然の盛り上がりと言いたいところではありますが、1曲目が始まる前からサークル・ピットが形成されたSLAYERと違い、サークル・ピットやモッシュは起こっていない。音楽性の違いと言ってしまえばそれまでだし、別にサークル・ピットやモッシュの有無が必ずしも盛り上がりを意味するわけでもないが、トリだというのになんとなく寂しい。

とはいえ6曲目の「She-Wolf」でようやくピットが発生。近年、容色も歌声も衰えが顕著なデイヴ・ムステインではあるが、まあ何とか歌えている(ここ数年の例にもれずキーは下がっているが)。

キコ・ルーレイロはやはり正確無比のプレイを披露しているが、特に彼自身の色が出ているという印象はなく、やはり「お仕事」をしている観は否めない。どこかでちょろっとANGRAのリフとかフレーズとか絡めてくれればきっと盛り上がったと思うのですが、きっとそういうスタンドプレイはデイヴに怒られるんでしょうね(苦笑)。

直前にリリースされた、新ラインナップによる新作「DYSTOPIA」からのニュー・シングル「Fatal Illusion」はプレイされず、キャリア全体のグレイテスト・ヒッツ・ショウに徹した感じですが、そんな中でわざわざ最新作「SUPER COLLIDER」からTHIN LIZZYのカヴァーである「Cold Sweat」をプレイしたのは意外でした。

終盤の「Peace Sells」および「Holy Wars... The Punishment Due」では、ラストスパートとでも言うべきサークル・ピットが発生し、2日間に渡るフェスティバルの終幕に相応しい盛り上がりを演出していました。

さすがにトリと言うべき隙のないライブでしたが、演奏の背景に流れているドラマ仕立ての映像、何だか既視感あるなー、と思っていたら、昨年のSUMMER SONICで観たものがそのまま使われていました。いや、演出が共通なのはいいのですが、最後にメンバー紹介カットがあり、それが前メンバーのままなのはいささか興ざめでした(苦笑)。


昨日に比べるといささか人が少なく感じたのは、サブステとメインで上手く人がバラけたからなのか、あるいは実際本日は人が少なかったのか(個人的には2日目の方がラインナップが充実していると思うので理解不能ですが)、どちらなのかわかりませんが、いずれにせよ例年と比べても盛況の部類と思われ、いい形で10周年を飾れたのではないかと思います。

これが保守的なラインナップで出演バンドをまとめた効果なのか、あるいは一部で囁かれるBABYMETALによってメタルへの注目度が上がった結果なのかわかりませんが、この分ならとりあえず来年も開催されることは確実でしょう(?)。

LOUD PARK 06がもう10年前と言われると、時の流れの速さに慄然としますが、10年間皆勤できたという事実にはある種の達成感もあります。皆勤ということ自体にこだわるつもりはありませんが(というか不可抗力もあると思うので)、できればこれからも参加し続けたいですね。何だかんだ言って、個人的には年で一番楽しめるイベントなので。

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LOUD PARK 15 一日目の感想

いよいよやってきたメタラーにとって年に一度のお祭り、LOUD PARK。

例年仕事が忙しく、前日も終電やタクシー帰りで、なかなか1バンド目から行くこともままならないことも多かったのですが、今年は翌日が祝日ということもあり、いつも翌日に取っていた休みを前日にして、フル充電で出陣。

というわけで例年の異なり、オープニングアクトの開演15分前には会場に着いていたのですが、例年と異なっていたのは私だけではなく会場側も然りで、これまで見たことのない行列ができていました。こんなに奥の方まで回されたのは初めてです。

結局入場に30分以上かかり、入場したときにはオープニングアクトであるFRUITPOCHETTEのライブは最後の曲になっていました(それを場内ではなく通路で聴いた感じです)。積極的に観たいとまでは思っていませんでしたが、観られるものなら観ておこうと思っていただけに残念です。

朝食としてケンタッキーのチキンフィレサンドとビールを購入し、とりあえず荷物と上着を置きに指定席へ。MCのサッシャ氏が注意事項などをしゃべっている。

2、3曲UNITEDを観て、本日最初の目的であるGALNERYUSが出演するKINGDOM STAGEへ。メロディック・メタルのイメージってやっぱり王国とかそういうファンタジー的なものなんですかね。だとしたら発端はやはりHELLOWEENの「KEEPER OF THE SEVEN KEYS」、そしてBLIND GUARDIAN、ダメ押しがRHAPSODYなんでしょうね。

ここさいたまスーパーアリーナでの3ステージが初めての人(本日同行していた友人とか)は「サブステの入口どこだよ」と、入場の際にもらった不親切な地図(タイムテーブルの裏)を凝視していましたが、私は前回を経験してるので行き方がわかっているので問題ない。

KINGDOM STAGEは日が差し込む空間なので明るいのがメタルのライブとしては不似合いだが、まあWACKENなんかの野外フェスもそうなのでさほど問題はない。

GALNERYUS
仮にもメジャー所属のバンドということもあり、サブステージの1バンド目としては充分オーディエンスが集まっている。このKINGDOM STAGEのMCは、かつてサッシャ氏が別件で来れなかった際にMCをやっていたDJ BOO氏。彼のMCに導かれてショウが始まる。

現在のラインナップにおける代表曲と言っていいだろう「Destiny」で幕を開け、楽器隊各人の超絶技巧が炸裂する間奏パートで一気に会場がヒートアップする。楽器のテクニックによってオーディエンスを盛り上げることができるというのはやはり凄い。

小野正利のヴォーカルはちょっとフラット気味で絶好調とは言えなかったが、さすがのハイトーンを随所で披露していたし、ユーモアを交えたMC(これがゆえにGALNERYUSのライブというのはメタル・バンドというよりはJ-ROCKっぽい印象があるのですが)も会場の雰囲気を和やかにしていました。

12月にコンセプト・アルバムとなる新作を発表し、上海・香港・台湾といった海外を含むツアーを行なうという案内からプレイされた新曲「Raise My Sword」がまた彼らに期待される要素が凝縮された素晴らしい曲で、新作に対する期待も高まるステージでした。


OUTRAGE
KINGDOM STAGEはバンドとバンドの間が空くので、なんとなくもったいないな、という貧乏性な考えからいったんメインアリーナに戻って、その時プレイしていたOUTRAGEを観る。

このバンドもこのLOUD PARKの常連になりつつあるので何度か観たことがありますが、観るごとによく言えばシブ味が出ているというか、ちょっと悪く言えば枯れてきているような印象があって、ロック・バンドとしてはともかくメタル・バンドとしてはどうなんだろうなあ、という気がします。

個人的に一番観たい彼らの曲で、時折プレイしているらしい「Blind To Reality」を今回も観ることができず残念でした。


HOUSE OF LORDS
SLAYERの単独公演のサポートで話題になっていたGOJIRAを2曲ほどチェックして、再びKINGDOM STAGEへ移動。

このバンドは、毎回新作が出るたびにYouTubeなどでMVをチェックしては「悪くないけど、買うほどでもないかな…」と思ってスルーしてしまい、アルバムを通して聴いたことがなかったので、この機会にちゃんと聴いてみたいと思っていた。

3曲目の「Go To Hell」から観ましたが、意外と80年代残党組にありがちなロートル感がなくていい意味で驚きました。典型的なメロハー曲ばかりではなく、ちょっとヘヴィでミステリアスな感触のある曲や、土臭いアメリカンな曲も魅力的に聴かせられる実力は本物。このフェスではあまり聴くことのできないラブ・バラードもしっかり楽しませてくれました。

ジェイムズ・クリスチャンのハスキーなヴォーカルが上手いことは以前から承知していましたが、こうして生で見て観るとサウスポーのギタリスト、ジミ・ベルの強引なまでに弾き倒すシュレッドと、パワフルなドラマー、B.J.ザンパによる手数の多いフィルインが、凡庸なメロディアス・ハードになりそうな所でスパイスとなって効いていました。

主役である(?)ジェイムズの歌声も想像以上にエモーショナルな表現力があって、これでオッサン体型でなければ完璧だったのですが(笑)。

いや、本当に期待以上によかったです。今更過去のアルバムをチェックしてみようかな。せめて日本語版のウィキペディアができるくらいには人気出てほしいです、ホント。


ANTHEM
HOUSE OF LORDSが終わると、メインアリーナには戻らずそのままKINGDOM STAGEにとどまり、パエリアやソーキそばなど、昨年までの会場にはなかった飲食の屋台を物色。一番体力がつきそうな豚の味噌焼き丼をオーダー。

その後ぼちぼちANTHEMが始まりそうなタイミングで上手(かみて)側前方に移動。PAブースのちょっと前くらいに陣取る。

ANTHEMを観るのはLOUD PARK07以来で、森川之雄が歌うANTHEMを観るのは初めて。アルバムを聴いて森川の方が安定感があるのはわかっていたので歌唱については心配していなかったが、キャラ立ちという点ではどうか? と確認するような気分で観ていた。

森川時代の楽曲中心の選曲になるかと思いきや、1曲目が「Steeler」、続く2曲目は「Bound To Break」と予想を裏切る(しかしなかなかアツい)立ち上がり。新旧織り交ぜた選曲のバランスもよく、プレイも相変わらず全力投球・完全燃焼といった気迫があって気持ちのいいライブでした。

危惧した通り、森川之雄はルックス的にも坂本英三ほどの華はなく、MCやパフォーマンスもやや紋切型でしたが、このバンドは意図的にメタルのステレオタイプを演じようとしている節があるので(?)、余計なスタンドプレイやバンドイメージにそぐわないMCをしない森川の方が「柴田美学」には適しているのかも。

森川ANTHEMで個人的に一番好きな「Hunting Time」が聴けなかったのは残念でしたが、「Venom Strike」が聴けたのは嬉しかったですね。新しいアルバムからの曲も過去の曲と比べて聴き劣りするどころか、むしろトップクラスにいいんじゃない? と思えたあたり、このバンドの底力をあらためて思い知らされるライブでした。


HAMMERFALL
BACKYARD BABIESはともかくTESTAMENTはちょっと観たかったのですが、レア度も加味すると本日一番観たいバンドはHAMMERFALLだったので、そのままKINGDOM STAGEで待機。

前回観たのは2003年なので、もう干支が一周していることに気付いて思わず遠い目。当時のメンバーは既にヨアキム・カンス(Vo)とオスカー・ドローニャック(G)しか残っていない。

新作からの「Hector’s Hymn」でショウがスタート。このバンドの場合、欧州パワー・メタルの代表格的なバンドにもかかわらず、ライブにおける音圧みたいなものはやや軽めで、下手をするとギターが1本しかない(それもさほど攻撃的なプレイヤーではない)ANTHEMよりも迫力がない。

ライブ・パフォーマンス自体も伝統的なHMの流儀に則ったもので、何か特に斬新な要素があるわけではない(というかむしろ保守本流)のだが、その「様式美」具合がなんともメタル者の琴線に触れるのも確か。あまり聴き込んでいないアルバムからの、曲名が思い出せない曲であっても、サビまでいけば「ああ、この曲知ってるわ」と思い出すことができるキャッチーな楽曲の魅力もあって、自然と気持ちが高揚してくる。

気付くと結構な人数が集まっており、しかも皆積極的にメロイック・サインを高らかに掲げ、楽曲やMCに対する反応もすこぶる士気が高い。失礼ながら、彼らって日本でこんなに人気あったっけ? とちょっと訝しく思ってしまったほど(苦笑)。メンバーも欧州では考えられない早い時間での出演ながら、まんざらでもなさそうだ。

「Renegade」と「Let The Hammer Fall」を除くと比較的新しめの楽曲が多かったと感じましたが(インストをプレイしていたときに、「Dragon Lies Bleeding」のサビメロが挿入されましたが)、「Bushido」なんかは日本を意識してセットリストに組み込んでくれたのでしょうか。個人的にはフルの「Dragon Lies Bleeding」や「Heeding The Call」が聴きたかったですが、この短い持ち時間では「Hearts On Fire」が聴けただけで御の字ですかね。

ようやく日本でも彼らがパワー・メタルの大物であることが認知されたのか…と感慨深いものがある(なんせ2003年の来日公演ではNOCTURNAL RITESとの豪華カップリングにもかかわらずクアトロがソールドアウトしなかったのですから!)大盛り上がりのステージでした。気持ちよく盛り上がれるピュア・メタル・ショウで、KINGDOM STAGEに集うようなメロディ派の人で失望した人はほとんどいなかったのではないかと思います。

彼らのライブ終わりで再び現れたDJ BOO氏が、34キロのダイエットに成功したという、まあ凄いと言えば凄いのですが、正直このフェス的にはどうでもいい話を披露していました。


ROYAL HUNT
引き続きKINGDOM STAGEに滞留し、ちょっと立ち疲れしていたので疲労回復のためにパエリア屋で売っていたチョコバナナクレープを注文。注文してからバナナを切って作り始めるので注文してから出てくるまで時間がかかるが、生クリームもチョコソースもかなりリッチに入れてくれて満足度が高かった。コーヒーが欲しかったですね(笑)。

「今ならドリンク冷えてますよー! いやいつでも冷えてるんですけど!」というオフィシャルバーのお姉ちゃんたちの掛け声に苦笑しつつ、途中での離脱を想定して後ろの方でROYAL HUNT待ち。HAMMERFALLよりROYAL HUNTが後に出てくるフェスなんて日本だけだろうな、などと思いつつ、個人的にはそれで助かったわけですが。

そしてROYAL HUNTをしばし鑑賞。「The Misson」で始まり、「Half Past Loneliness」、「River Of Pain」と観て4曲目の「Tearing Down The World」の途中でKINGDOM STAGEを後にしました。

とにかく今回印象的だったのはやはりD.C.クーパーですね。あの歌舞伎でいう見栄を切るというか、戦隊モノのヒーローを思わせるステージ・アクションは相変わらずちょっと気恥ずかしくもカッコいい。

歌声も絶好調で、伸びのあるハイトーンの切れ味は以前SILENT FORCEで観たときよりも冴え渡っていた気がします。

ただ、個人的な意見として言っておきたいのは、「PARADOX」は完成度の高いコンセプト・アルバムで、日本で高く評価されたアルバムですが、個々の楽曲は暗くてそれほどキャッチーではないので、ライブではファーストからサードまでの楽曲をやってくれたほうがデビュー時からのオールド・ファンとしては嬉しいよ、ということですね。


CHILDREN OF BODOM
同行していた友人がこのバンドを観たがっていたのと、それに続くARCH ENEMYの場所取りの意味を含めてメインアリーナへ戻る。しかし、その時メインアリーナはトリの時間かと思うほどの大盛況で、ANTHRAXがプレイしているULTIMATE STAGE側のアリーナには下りることさえままならない。

仕方ないのでしばらく待っているとANTHRAXの出番が終わり、燃え尽きた人たちが続々場外に出てくるのを待ってアリーナへ。後方ブロックの前方でARCH ENEMY待ちをしつつCHILDREN OF BODOMも見える位置をキープ。

CHILDREN OF BODOMのショウは単独およびLOUD PARKで何度も観ているが、近年はどうも今一つ高まらない。最初に観た2003年の頃のようなテンションが今の彼らにはないから、というのもあるが、客観的に観れば今でも彼らのパフォーマンスは充分にカッコいい部類で、個人的に高まらない理由は一重に選曲によるものだろう。実際「Hate Me!」がプレイされたときはかなりアガったので。

「Lake Bodom」が聴けたのは嬉しい誤算だったが、「ARE YOU DEAD YET?」以降の楽曲についてはどれも今一つアツくなれないのは、単に趣味の問題か、それとも彼らのソングライティング力が衰えているのか、こればかりは客観的に判断できません。

途中、日本語でかなりのロングトークを披露したヤンネ・ウィルマン(Key)の日本語力はなかなかのもの。「ドモアリFuckin’ガトー」ばかりのアレキシにも見習ってもらいたいところです(笑)。その際、脱退したローペ・ラトヴァラ(G)の穴を埋める形でプレイしていたサポート・ギタリストのアンティ・ウィルマンが「これは、僕の弟のアンティです」と紹介されていたが、サポート・メンバーということもあってか本日は非常に地味な扱いでしたね…。


ARCH ENEMY
我が心の師、カイ・ハンセン率いるGAMMA RAYがKINGDOM STAGEでプレイしている時間帯ですが、私はGAMMA RAYとARCH ENEMY、どちらのライブも複数回観た結果、ライブについては圧倒的にARCH ENEMYが良い、という結論が出ているので迷わずこちらを選択しました。

そして何と言ってもARCH ENEMYと言えばLOUD PARK名物。

ほぼ毎年出演しているのはマイケル・アモット(G)であってARCH ENEMYではありませんが、やはりこのLOUD PARKの顔的なバンドをひとつ選ぶとしたらこのバンドなのではないでしょうか。

昨年に続きトリ前(昨年は不幸な事件によって実質トリになりましたが)で出演した彼らは、今回10回目を迎えるLOUD PARKのためにオリジナル・ヴォーカリストであるヨハン・リーヴァ、そして現在は脱退しているクリストファー・アモット(G)をゲストに迎えたスペシャル・ステージを披露するという話題で盛り上がっていました。

とはいえ個人的にはジェフ・ルーミズ(G)を迎えたラインナップでのライブを観るのも初めてということで期待しており、新旧ラインナップで「一粒で二度おいしい」(このフレーズの元ネタを知っているのって何歳くらいまでなんだろう…)状態。

オープニングが「Yesterday Is Dead And Gone」というのは個人的にはやや微妙だったが、その後「Burning Angel」、「War Eternal」という曲の並びで一気に盛り上がり、「Ravenous」で最初の頂点を迎える。サウンドはイマイチだが、本日のこの会場ではいい方か。それでもジェフ・ルーミズの正確無比なプレイは際立っている。

昨年のLOUD PARKではアリッサ(Vo)の髪の色は深めのブルーでしたが、本日はちょっとターコイズブルーのような明るい色になっており、なんだかちょっと初音ミクを思い出しました(笑)。最近Web上のコミコンとかのレポート記事でよく見る「海外のコスプレイヤー」みたいというか。

パイロやスモークもバンバン使っていて、ステージ背後のビジョンにはリリック・ビデオなどが映し出される豪華仕様。完全にトリ並の待遇だったと思います。

その後「Stolen Life」を挟んでいよいよ本日のお楽しみ、ヨハンとクリスの登場タイム。ヨハンはだいぶ老けた写真を見たことがあったので不安だったが、いざ登場してみるとARCH ENEMY在籍時とほとんど変わらない印象(むしろちょっと垢抜けていたような。白髪染めたんですかね?)。

「Eureka」とか「Pilgrim」とか「Angelclaw」といったちょっと変化球気味の曲も聴きたかったですが、「Bury Me An Angel」に「Immortal」というごく順当な選曲。まあそれはしょうがない。クリスは脱退してからさほど経っていないこともあってか、いたって普通にプレイしていた感じでしたが、ヨハンはやはり晴れ舞台に立ってなんだか嬉しそうで、声もちゃんと出ていました。

一方佇まいがどうにもアングラで、ヨハンがこのままフロントマンをやっていたらARCH ENEMYの今の地位はなかっただろうな、とも思ってしまいましたが。

その後新しめの曲を中心にセットリストは進み、名曲「Nemesis」で締めかと思いきや、最後に再びヨハンとクリスが登場、今度はアリッサとジェフもそのままステージに残った「全員集合」状態で「Fields Of Desolation」をフル演奏。7人で演奏する意味はそれほどなかったと思いますがなんだか豪華で、もう本日終了かと思うほどのクライマックス感がありました。お腹いっぱいです。


SLAYER
指定席を取っていたにもかかわらず、結果的に本日はほとんど立ちっぱなしだったので体力の限界を感じ、ようやく席に戻って座っての鑑賞。幸いにして本日の指定席はSLAYERの出演するBIG ROCK STAGE側である。

席に戻る途中、ドリンクチケットを使っていないことに気が付いたのでオフィシャルバーに立ち寄ってビールと引き換える。ビールを飲みながらSLAYERなんて最高じゃありませんか?

しかし、疲れているときに座ってアルコールを飲んで爆音に身を浸すとどうなるか、ご想像いただければわかると思いますが、たちどころに眠くなってきます。朦朧とした状態でステージを見ていると、5回くらいヘドバンした後にギターのネックを前に振るケリー・キングの妙に規則的な動きが早送りで動く人形のように見えてきてなんだか催眠術にかけられている気分(笑)。

結局3曲ともたずに寝落ちし、途中「War Ensemble」のタイトルコールや「Chemical Warfare」といったよく知っている曲でハッと目覚めるも、断続的に眠りに落ち、目覚めると「Hell Awaits」をプレイしていました。その後「ラブソングだ」というMCから「Dead Skin Mask」がプレイされるとまた睡魔が襲ってきたのですが、「Raining Blood」のイントロで再び覚醒する。

思い起こせばLOUD PARK06でも、二日目に疲労の限界で立ちながら意識が遠のいていた私の意識を呼び戻したのはこの「Raining Blood」の不穏極まりないイントロでした。今でもこの曲を聴くと2006年の幕張メッセで大観衆の向こうに見える彼らの光景がまざまざと脳裏に浮かびます。

06のように「Raining Blood」で締めかと思いきや、そのまま「Black Magic」につながり、「South Of Heaven」へと続き、オーラスは名曲「Angel Of Death」でした。このタイミングでステージのバックにハイネケンのロゴっぽいデザインに「ハンネマン」と描かれたイラストが出現し、ジェフ・ハンネマンへの弔意が表現される。

ここに泣きのギターでも被せれば本当は効果的なのでしょうが、そういう湿っぽいことはせず、容赦ないスラッシュ・サウンドが展開されるあたりがSLAYERのSLAYERたるゆえんですね。1曲目から出現していたサークル・ピットも、もはやサークル(円)とは呼び難い、なんだかわけのわからない形になって蠢いており、これはこれで上から観ていて圧巻でした。

しかし、ショウの半分近く寝落ちしていた私が言うのもナンですが、ゲイリー・ホルト(G)のギター・ソロ、アルバム音源と全然違くないですか? まあジェフ・ハンネマンもアルバム通りに弾いている感じではなかったので「ライブではテキトーに弾く」というのが「SLAYERの正解」なのかもしれませんが。

「Angel Of Death」が終わると、例によってトム・アラヤ(Vo / B)が丁寧に「ドウモアリガトウ。オヤスミナサイ」と告げてショウが終わる。あらゆる余韻も感傷も吹き飛ばす、帝王ならではのステージでした。

LOUD PARKの手引き(持ち物・服装ほか)

以前LOUD PARK09の開催時に「LOUD PARKの準備(持ち物・服装)」というエントリーを書き、この記事は例年LOUD PARKの時期になるとアクセスを集めていました。

ただ、その記事は幕張メッセでの開催を想定して書かれていたので、さいたまスーパーアリーナで固定しつつある昨今、ちょっと内容的に時宜にそぐわなくなっているので、この機会に更新版を書いてみました。

内容的には前回と重複している部分も多いのですが、新たに加えた内容も多いので、LOUD PARK、初めてだけどどんな準備をすればいいのかな…などと思っている方はご一読いただけると幸いです。

【持ち物について】

◆チケット
想像してみてください。会場に着いたときにチケットを家に忘れてきたことに気付いたときの絶望感を。

◆財布
普段は高いブランド物を使っている方でも、この日は大観衆の中で揉みくちゃにされることも想定して、あえて安物の財布に換えておく方がいいかもしれません。

クレジットカードとかも無くすと面倒なので、最小限だけ持って行きましょう。グッズを買いまくったり、終演後に派手に飲みに行く人でなければ、現金もそれほどたくさんは必要ないでしょう。1万円札ではなく、千円札と500円玉・100円玉をたくさん持って行く方が使い勝手が良いです。

◆携帯電話
はぐれた仲間との連絡や、物販に並んでいるときの時間つぶしなど、携帯はやはり必須でしょう。
言われるまでもないと思いますが…。

◆耳栓
事あるごとに言っていますが、この1日中爆音にさらされるイベントにおいて耳栓は必須です。
耳は消耗品です。聴細胞へのダメージは回復することなく蓄積されます。例え耳鳴りはおさまっても、聴細胞は回復しません。
いつまでも音楽を楽しみたかったら、特に音のデカい(あるいは音のバランスが悪い)バンドのときだけでも装着しましょう。

◆ハンカチ&ポケットティッシュ
文明人のたしなみとして持って行きましょう。あれば役に立つこともあります。耳栓を紛失したとき、ティッシュがあれば最悪耳栓の代わりになります。
フードコートの食事は手が汚れやすいものばかりなので、ウエットティッシュなどもあれば役に立つと思います。

◆携帯電話の充電器
音楽を聴くことに集中していれば電池ももつと思いますが、物販に並びながらゲームをやったり、SNSに頻繁に書き込んだりする人は持って行ったほうがいいでしょう。お泊り組の人は特に。

◆常備薬
体調や体質に応じて頭痛薬や下痢止めなどがあると安心です。モッシュやサークルピットで怪我したときのためにバンドエイド的なものも持って行ったほうがいいかもしれません。

◆折り畳み傘
アウトドア系のフェスと違って雨具は必須ではありませんが、家から駅まで、駅から会場まで、屋根のない所もあるので雨が降ると厄介です。雨の予報があれば折り畳み傘を持って行くことをお奨めします。ちなみに、長い傘は会場内に持ち込みできません。

◆タオル
さいたまスーパーアリーナの空調はちゃんとしている方ですが、アリーナ前方で揉みくちゃになるとやはり暑いです。ましてモッシュやサークルピットに参加すると汗だくです。ずっと後ろや席で観ている、という人でなければ持って行ったほうがいいでしょう。グッズで買うという手もありますが。


【服装について】

◆トップス
以前も書いた通り、メタルTシャツがデフォルトです。この会場においては、世の中一般の「オシャレ」の概念が通用しません。ファッション誌から抜け出してきたようなコーディネートは全く場違いです。というか白とか黄色とか、明るい色の服を着ているだけで悪目立ちします。

メタルTシャツなんて持ってない、という人は、とりあえず黒系の服を着ておけば無難です。現地でTシャツを購入するのもアリですが、早い時間帯だと物販が混んでいてご希望のTシャツがすぐには買えないかもしれません。

◆ボトムス
デニム、いわゆるジーンズがメタラーの基本と思われがちですが、生地が固く動きにくいジーンズは必ずしもフェス向きではありません。メタTとのマッチングや動きやすさ、(汗の)乾きやすさなど、総合的な見地からカーゴパンツ(特に綿100%ではなくポリエステルなどを使用したもの)をオススメします。

短パンなど、ショート丈のパンツはイケてますが、モッシュやサークルピットで蹴られたり転んだりした際に怪我をしやすいので、そういうことをしようと考えている方にはあまりオススメしません。

◆シューズ
さすがにこういう場所にビジネス用の革靴で来る人はいないと思いますが、履きなれたスニーカーやブーツが一番でしょう。

フジロックのようにアウトドア向けのトレッキングシューズなどは不要ですが、さいたまスーパーアリーナのコンクリートの床は硬くて足が疲れやすいので、コンバースのようなローテクスニーカーよりはランニングシューズや(メタルっぽく履きこなすのは難しいですが)ニューバランスのような靴底のクッションが効いているもののほうが翌日のダメージが少ないと思います。

◆アウター
10月にもなるとさすがに朝晩はTシャツ一枚では肌寒いので、上に一枚羽織ることになると思います。
会場内はともかく、一般人が多く乗る電車の中でメタルTシャツ一枚でいることに対する恥じらいがある方もいるでしょう。

最もメタラーらしいアウターといえば革ジャンですが(?)、正直フェスの会場では邪魔になるだけなので、パーカーとかジャージとかシャツとか、丸めてバッグにつっ込めるものがいいと思います。

とはいえアリーナの前方に行くつもりなら(指定席でなければ)いずれにせよクロークに預けることになるので、クローク使用が前提であれば革ジャンでも何でもいいと思いますが。

◆その他
目が悪いのにモッシュやサークルピット、ウォール・オブ・デス、クラウドサーフといった「大暴れ」をするつもりの方は、眼鏡は避けてコンタクト、それも使い捨てのものにしておいた方が無難です。予備や目薬、使い捨てタイプでない人はコンタクトケアグッズも忘れずに。


【物販について】

私はあまりグッズに興味がないので大きなことは言えませんが、このフェスで毎年一番大変そうなのが午前中の物販です。
確実に欲しい物をゲットしたい人は開場前から並ぶ必要があるでしょう。2時間並ぶのは覚悟してください。

スムーズな買い物のためには、事前に欲しい物をインターネットで確認しておき、メモを作っておくことです。
そして当日は売り子のバイトにそれを渡すのが一番早いです。

毎年混雑する要因は、自分の番になってから「何を買おうかなー」と悩み出すお客さんと、メタルのことなど全く知らないただのバイトであるがゆえにバンド名を言われてもさっぱりわからず(聞き取れず)、どの商品を渡していいのか右往左往する売り子のお姉ちゃんの困ったコラボによるものなので、事前に何を買うか決めておき、素人にもわかりやすくオーダーできるように準備することが公共の福祉に貢献します。

ただ、グッズ売り場に並ぶ前にこれだけは考えてください。その品物は本当に2時間並んで買う価値がありますか? 後日インターネット通販で買えたりしませんか? ライブを観ることとグッズを買うこと、どっちがあなたの思い出に残り、人生を豊かにしますか?

私はグッズを買うことを否定しているわけではありません。マーチャンダイジングはこのCDが売れない時代においてはアーティストにとって重要な収入源です。グッズを多く買う人がバンドを支えていると言っても過言ではありません。ただ、それがこのスペシャルなフェスの「今」でなくてはならないのか、ということはよく考えてください。


【食事について】

基本的にはフェスに出店するフードコートの屋台が基本になります。
だいたい毎年変わり映えしないケバブだのタコスだのタイラーメンだのの屋台が並んでおり、恐らく今年もそうでしょう。
例年一番人気は相対的に美味しいケバブの屋台です。私も毎年ケバブデラックスを食べています。

フードコートは複数の場所に分散されているので、入口にあるものだけみて「これだけ?」と思わず、奥の方もひと通りチェックしたほうが後悔の少ないチョイスができると思います。ケバブの屋台をはじめ、時間帯によっては結構並びますが10分以上待たされるほど並ぶことは稀だと思います(とはいえ並んでの10分というのは実際の時間以上に長く感じますが)。

その他、さいたまスーパーアリーナ内にはロッテリアとケンタッキーがあり、その他サンドイッチやお菓子などを売っている売店もあります。

いずれもジャンクフードなので、まともな食事をとりたかったら、いったん会場外に出て、駅とアリーナの間にあるけやき広場にある飲食店に行くしかありません。

ただ、会場外に出る前にこれだけは考えてください。「あなたはここに何をしに来たのですか? ごはんを食べるためなのですか?」と。

まあ、普通の人にとっては「何を食べるか」よりも「いつ食べるか」が問題となることでしょう。
「知らないバンドのときに食えばいいや」と考えているかもしれませんが、その「知らないバンド」が実は素晴らしいバンドかもしれない、ということは常に念頭に置いておいてください。

昼間からビールを飲んで、酔っ払いながらライブを観ることはフェスの醍醐味ですが、記憶が残らないほどベロベロにならないよう注意しましょう(笑)。酔っ払ってのサークルピットは転びやすいし気持ち悪くなるしで結構危ないです。もちろん未成年は飲酒禁止ということになってますので、まあそういうことで(笑)。


【トイレについて】

フェスによってはトイレが少なくて大行列になったり、野外フェスだと清潔感のない仮設トイレの使用を強いられることもありますが、さいたまスーパーアリーナに関してはトイレは充分な数があり、オーディエンスが男性に偏っているにもかかわらず、それほど長蛇の列になっているケースはあまり見かけません(とはいえ時間帯によっては多少並びます)。恐らく女子トイレは終始ガラガラだと思われます(笑)。

ただ、ハンドドライヤー的なものは設置されていないので、ハンカチかタオルを持って行きましょう。メタルTシャツ、ましてや自分の長髪で拭いたりしたらダメですよ!(笑)


【宿泊について】

私は都心に住んでいるので、さいたまスーパーアリーナのイベントのためにホテルをとることはありません。

ただ、地方の方にお伝えしたいのは、さいたま新都心や大宮や赤羽といった比較的近い都市に目を奪われず、東京駅や上野駅、池袋駅や新宿駅など(渋谷がギリギリですかね。品川はさすがにちょっと遠いです)、普通に都心のホテルを取ったほうが選択肢も多いし、夜も楽しくなりますよ(笑)ということです(あ、東京駅周辺はそんなに楽しくないかもしれません。夜に関しては)。


【ライブ鑑賞について】

2つのステージが横に並んでいて(かつて一度だけ前後だったこともありますが)、それに合わせてアリーナ前半は左右に分かれています。
基本的には前半は積極的に盛り上がる人たち、後半はおとなしく観たい人、あるいは半分様子見のような感じの人たちが集まります。

人気バンドだと前方エリアには(稀に後方も)入場規制がかかるので、絶対前の方で観たい、という場合は、そのバンドの前のバンドが出演している時点で「場所取り」をすることになります。最前列などはさらにその前、同じステージの前のバンドが演奏している時点で場所取りが行なわれており、たまに最前列があまり盛り上がっていない(次のバンド目当てのお客さんばかり)、という怪奇現象が発生することもあります。

人気バンドの前方の人口密度はかなり強烈で、腕を上げることさえままならないほどギュウ詰めになっていることもあります。運よく最前列を取れたとしても、後ろから激しく押されて肋骨が折れるのではないかという思いをすることになります。普通のスタンディングのライブ会場とは人数が違うので、その分過酷な環境になっています。前方に行く場合はその点を覚悟して進んでください(そこまでの人気バンドでなければ拍子抜けするほど簡単にかなり前の方に行くことができたりしますが)。

モッシュは半ば自然発生するので、参加するのか逃げるのかは自己判断で。ただ、前方はギュウギュウで身動きが取れず、逃げられないこともあるので前の方に行く場合は押されたり突き飛ばされたりする可能性があるということは充分覚悟しておいてください。

サークルピットは、謎の仕切り屋さんが現れて作ってくれます。以前はエクストリーム系のバンドだけで発生していましたが、最近はメロスピ系のバンドでもしばしば発生します。

こちらも飛び込むか逃げるかは自己判断ですが、外から見ているより結構速くて疲れるので、いい運動になります(苦笑)。
色んな速さの人がいるのでぶつかって(ぶつかられて)転ぶ人も多いです。転んでいる人がいたら助け起こしてあげましょう。
もちろんご自身が転ばないよう気を付けて。

ちなみにさいたまスーパーアリーナの音響は幕張メッセよりはマシという程度で、音楽イベント専用施設ほどは良くないです。
当然ながらPAさんが音を調整しているので、前方よりもPAブースの近くの方が音のバランスが良いことが多いです。


【おわりに】

一番言いたいことは「知らないバンド=つまらない」ではないということ。そして「あまり好きじゃない」と思っているバンドでさえ、ライブで観るとカッコよかったりすることがあるので、つまらない先入観や偏見で「切る」ことなく、体力の許す限り目いっぱい音楽を楽しみましょう、ということですね。

他の大型フェスだと、音楽そのものというよりは「フェスの雰囲気」みたいなものを楽しむような所もありますが、このLOUD PARKはかなり純粋に音楽を楽しむことに集中できるフェスだと思います(悪く言えばそれ以外に特に楽しめる要素が少ない、ということですが…)。

直前にそんなこと言われても、ということも書いてしまいましたが(笑)。年に一度のメタルのお祭り、思い切り楽しみましょう。

LOUD PARK15のタイムテーブル

LOUD PARK15もタイムテーブルが発表され、いよいよ本番間近ですね。

初日はBREAKING ARROWSがアメリカ人メンバーの脱退によって急遽DAITA BANDとしての出演になるそうでお気の毒様です。
しかもGALNERYUSの裏って、ファン層も被っていそうなので、結構酷な仕打ちのような気がします。

個人的にはANTHEMとALL THAT REMAINS、そしてHAMMERFALLとTESTAMENTの被りが痛いです。

てか、ROYAL HUNTとCHILDREN OF BODOMが微妙に被っていますが、この事態は以前私が危惧した通りの事態なんですけど(苦笑)。

とはいえこの日一番多くの人を悩ませるのはARCH ENEMYとGAMMA RAYの被りでしょうね。メロディック・デス・メタルとメロディック・パワー・メタル、どちらもメロディックを共通項にファン層は被っていそうです。私はどちらのライブも何度も観ており、どちらでより満足感が得られるか、自分の中で結論が出ているので迷いませんが…。

しかしこのタイムテーブルだと1日の大半をサブステであるKINGDOM STAGEで過ごすことになりそうです。
せっかく指定席を取っているのに…。

悔しいのでバチ当たりながらSLAYERは座って観る所存です。

2日目については、観たいバンドばかりだったので、ある程度観れないバンドが出てくることは覚悟していました。

幸い、私があまり積極的に聴かないエクストリーム系のバンドがサブステにまとめられたので、AT THE GATESとDARK TRANQUILLITYが観れそうもないのは残念ですが、それ以外の観たいバンドは頑張れば観れそうです。

ただ、いったいいつ食事をとれるのか、まったく見当がつきません(苦笑)。

◆LOUD PARK15タイムテーブル
http://www.loudpark.com/15/timetable/