BATTLE BEAST / BRINGER OF PAIN

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前作『UNHOLY SAVIOR』発表後、それまで全ての楽曲の作詞・作曲を手掛けてきたアントン・カバネン(G / Vo)がバンド内における人間関係の悪化によって、解雇に近い形で脱退するという衝撃的な事態が勃発。

2015年5月に行なわれた来日公演でアントンに代わってプレイしていた、キーボーディストであるヤンネ・ビョルクロトの弟、ヨーナ・ビョルクロトを正式なメンバーに迎えてリリースされた通算4作目。

そのヤンネ&ヨーナのビョルクロト兄弟を中心に、バンドのメンバー全員が参加する形で行なわれたソングライティングの結果は、拍子抜けするほどに前作の延長線上にあるもので、中心人物の脱退の影響はパッと聴きほとんど感じられない。

ただ、前作時点でだいぶ進行していた「キャッチーさの増加」はある意味さらに進んでいて、デビュー当時に顕著だったACCEPTを彷彿させる「鋼鉄感」が減少の一途をたどっているのはいささか懸念材料。今の所楽曲のクオリティがその辺の不満を上回る満足感を提供してくれてはいるが…。

特に、前作からのシングル曲の中でも最も物議を醸した「Touch In The Night」路線の80年代ダンサブル・ポップ・ナンバー#9「Dancing With The Beast」なんてもはや非メタルの領域。個人的には好きですが、彼らに期待されている「イキのいいメタル・バンド」のイメージをキープする上ではあえてアルバムからは外す、という選択もあったのでは。

個人的にリフといいKeyアレンジといい「ザ・80年代」という感触の#3「King For A Day」、北欧のバンドらしい哀愁がたまらない#4「Beyond The Burning Skies」、勇壮なKeyリフがカッコいい#7「Bustard Son Of Odin」などがお気に入りだが、やはり全体としてみるとリフのエッジやサウンド全体のパワーが減退しているように感じられるのはアントン脱退の影響なのかもしれない。

とはいえ未だ充分にハイクオリティで、むしろ80年代タイプのHR/HMのファンにとってはさらに親しみやすくなったと言えなくもなく、ライブではきっと楽しめそうな雰囲気が漂っているので 来日したらぜひ観に行きたいとは思いますけどね!【85点】

◆本作収録『Bringer Of Pain』のMV


◆本作収録『King For A Day』のMV


◆本作収録『Familiar Hell」のMV




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