PRAYING MANTISのニューアルバム"GRAVITY"が5月9日国内盤リリース

PRAYING MANTISの通算10作目となるオフィシャルなスタジオ・フル・アルバム"GRAVITY"がキングレコードから5月9日(水)に日本先行発売されます(海外でのリリースは5月11日『FRONTIERS MUSIC SRL』から)。

トロイ兄弟以外のメンバーが不安定なこのバンドとしては珍しく、前作と同じメンバーで制作されています。
前作はなかなか良かったので、本作も期待できるのではないでしょうか。



彼らにしてはかなり「ロックしている」感じの楽曲。「マンティス節」は控えめながら、サビの求心力とコーラス・ワークの見事さはさすがですね。

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ISSA "RUN WITH THE PACK"

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デビュー作が『BURRN!』で95点を獲得し、鮮烈な(皮肉です)デビューを飾ったノルウェー人女性シンガーISSAの、いつの間にやら5作目となる新作。

ギターはシモーネ・ムラローニ(DGM)、キーボードはアレッサンドロ・デル・ヴェッキオ(HARDLINE, JORN, VOODOO CIRCLE他)、ベースはアンドレア・トリッチーニ(VISION DIVINE)、ドラムは昨年リリースされたKEE OF HEARTSでプレイしていたマルコ・ディ・サルヴィアなる人物。

近年、本作のリリース元である『Frontiers Music Srl』は以前のような北欧のミュージシャンの起用を減らし、本社がある地元イタリアのミュージシャンを起用する傾向があるが、本作はまさにその典型的な布陣である。

まあ、北欧よりイタリアの方が物価が安いことを考えると、ギャラも安く抑えられるのだろうし、オーナーであるセラフィノ・ペルジーノ氏も英語よりイタリア語でコミュニケーションできる方がニュアンス込みで指示を出しやすいということなのだろう。

そして本作のプロデュースを手掛け、楽曲制作の中心的役割を果たしているアレッサンドロ・デル・ヴェッキオ(Key)は現在の『Frontiers Music Srl』のエースというべき存在で、多くの作品に関わりつつ、その全てで豊かな才能を見せつけてきた。

本作もその例に漏れず、高品質なメロディアス・ハードの秀作に仕上がっており、個人的には話題になったデビュー作以上のクオリティに達していると思う。

80年代フィーリング溢れるキャッチーでメロディアスなナンバーから、メタリックと言っていいほどのハード・エッジな曲、メジャーなスケール感のあるバラードまで、楽曲のクオリティには一分の隙も無く、アレッサンドロ・デル・ヴェッキオの才能の底知れなさには舌を巻く。

しかしむしろ個人的には、なぜこのアイドル崩れのオバさんのアルバムにイタリアの至宝というべきアレッサンドロ・デル・ヴェッキオとシモーネ・ムラローニが投入されるのか、どうも腑に落ちないわけですよ。

ルックスもアイドルとしては大成しなかったのも頷ける微妙さですし(そして白人女性にありがちな加齢に伴う劣化が否めない…)、歌も下手ではないものの、ディーヴァとか呼びたくなるほど上手いわけでもない。そんな彼女にこの2人を付けるのは分不相応にさえ思えてしまう。

いずれにせよ、エース級のスタッフが投入されているということは、レーベルとしてはそれなりに力を入れているということは間違いなく、ということは、彼女を「メロハー・クイーン」に仕立て上げようとしているんでしょうかねえ…。

私は下衆なので、ひょっとすると彼女はセラフィノ・ペルジーノ氏の愛人なんじゃないか、などと勘ぐってしまうわけですが(笑)、まあ、実際の所、HR/HM、特にメロディアス・ハードなんていう時代錯誤な音楽のフィールドに飛び込んできてくれる女性なんてそうはいないというのもまた事実なんでしょうね。いささか悲しいことですが…。

なんかネガティブなことを書いてしまいましたが、当代随一のメロハー職人による、メロディアス・ハードのファンであれば一聴の価値はあるハイクオリティなアルバムです。

#3「Sacrifice Me」には元BAD ENGLISH~HARDLINE~JOURNEYで、現THE DEAD DAISIES、REVOLUTION SAINTSのドラマーとして知られるディーン・カストロノヴォがヴォーカリストとしてゲスト参加し、ISSAとデュエットしています。

ドラマーとはいえ、彼がそんじょそこらの専業ヴォーカリストよりはるかに歌が上手いことはディーン在籍時のJOURNEYのライブを観たことがある人ならご存知の通りで、彼をヴォーカリストして起用するあたり、やっぱりセラフィノ・ペルジーノ氏はわかってるなあ、と感服してしまいますね。【84点】