RIOT / ARMOR OF LIGHT

riotv02.jpg

RIOTの創立者にして中心人物だったマーク・リアリ(G)亡き後、彼の意志を受け継いで活動するRIOT V(ライオット・ファイブ)の、”UNLEASH THE FIRE” (2014)に続くセカンド・アルバム。

とはいえ、その”UNLEASH THE FIRE” も日本では当時のレコード会社(AVALON)の意向によって従来通りのRIOT名義となっており、ワードレコーズに移籍した本作でも、日本では継続してRIOT名義となっている。

名義について個人的に思う所はありますが、彼らには少しでも多く売れてほしいのでその辺のマーケティング的な思惑には目をつぶることにします。

そして内容であるが、前作”UNLEASH THE FIRE”から、さらにトニー・ムーア在籍時のパワー・メタル色を強めたかのような作風であり、名盤”THUNDERSTEEL”を愛好する私のようなリスナーに強くアピールする音である。

というか”Thundersteel”そっくりの#3 “Messiah”や、”Dance Of Death”を露骨に想起させる#6 “Heart Of Lion”なんて確信犯にも程があるというか(苦笑)。

いやまあ、カッコいいからいいんですけどね。ただ、このバンドの音楽的な引き出しがそれほど豊かでないことを露呈してしまっているのも一面の事実ではあったり(苦笑)。

ガイ・スペランザ(Vo)が歌っていた70年代の臭いを残す#5 “Burn The Daylight”のような楽曲なども存在する一方で、90年代以降に出現したメタルのエッセンスは皆無。

むろん、このバンドにそんな要素を望んでいるファンはいないと思うが、せめて音作りくらいはもう少し今風であってもよいのでは。アンディ・スニープとかイェンス・ボグレンあたりがプロデュースしてくれれば、よりソリッドでパワフルなパワー・メタル・アルバムに仕上がったと思う。

いずれにせよ、今年3月の来日公演を観た時点で、本作が強力なメタル・アルバムになることは予感しており、その予感というか期待を裏切らない作品に仕上がっていることは確か。

個人的にはオープニング曲はタイトル曲である#7 “Armor Of Light”だったほうがよりインパクトが強まったと思うが、まあ作り手としては#1 “Victory”のイントロのほうがお気に入りだったのでしょう。

アルバムを通じてアグレッシブなパワー・メタル路線に徹した分、メロディの面ではやや一本調子というかあっさりしている感もあるので、そこに不満を覚えるファンもいるかもしれないが、とりあえず私がトッド・マイケル・ホールという希代のハイトーン・ヴォーカリストを得た今の彼らに望む路線がこれであることは間違いない。

前作のボーナス・トラックには”Thundersteel”のライブ音源が収録されていたが、本作では同曲のスタジオ・リメイク音源が収められている。これはこれでむろん悪くないのだが、個人的にはむしろマイク・ディメオ時代の名曲を現在のラインナップで再録してほしいという思いが強い。

マイク・ディメオは下手ではないものの、パワー・メタルにはフィットしないスタイルだったし、当時の作品はサウンド・プロダクションもプアだったので、曲の良さが充分に引き出されていない感もありましたからね。マイク・ディメオ期の再録ベスト、期待しています(誰に言っているのでしょうね?)。

あ、なお、初回限定盤に付いているライブCDは、オマケ的なものであるにもかかわらず、これまで彼らがオフィシャルに発売してきたライブ・アルバムのどれよりも優れていると思います。【87点】





スポンサーサイト