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EVOKEN FEST 2018 at 恵比寿LIQUID ROOM 2018.9.1

昨年、FREEDOM CALLをヘッドライナー、TWILIGHT FORCEをセカンド・ヘッドライナーに開催され、近年のメタル系の公演としては珍しい前売り完売の大成功を収めたEVOKEN FEST 2017。

そして昨年劇的な復活を遂げたNOCTURNAL RITESをヘッドライナーに、ORDEN OGANをセカンド・ヘッドライナーに開催されたEVOKEN FEST 2018に足を運んできました。

NOCTURNAL RITESはFREEDOM CALLより日本でビッグだし、ORDEN OGANは欧州ではTWILIGHT FORCEよりビッグなので、当然今年も前売り完売になるだろうと予想して私にしては珍しくチケット発売当日にすぐチケットを購入したのですが、蓋を開けてみたら当日券が出ていました。

本公演に関するクラウドファンディングもあっという間に目標額に達していたのに、解せぬ…。

まあ、正直14時開演の22時終演予定という長丁場なスタンディングのライブを満員スシ詰めの状態で観るのはしんどいので個人的には悪い話ではないのですが。

土曜日は私は平日より遅めに起きて、『王様のブランチ』をBGVに掃除や洗濯をするというのがルーティンで、本日もそうして13時くらいに出発しようか、と思っていたのですが、13時になってふとチケットが見当たらないことに気付く。

私は通常ネットで購入したチケットを、公演当日にコンビニで発券して会場に行くのですが、今回は郵送で受け取ってしまったために、勝手が狂った感じです。

結果的に2時間近く部屋をひっくり返すことになり、「なんでこんな所に…」という場所で発見して、家を出たのは15時ごろ。
もう2バンド目のCRYONIC TEMPLEが始まってますがな。

会場に急行したい所ながら、長丁場に備えて腹ごしらえ。恵比寿は都内屈指のグルメ激戦区ながら、ランチタイムはとうに終わっている。時間もないので、恵比寿駅前にあるスペシャルな吉野家でサクッと食べてリキッドルームに向かう。

入場すると、既に3バンド目であるDRAGONLANDが始まっている。


DRAGONLAND

2000年代初頭に日本では結構人気があったスウェーデンのメロディック・パワー・メタル・バンド。
バンドの音楽的中心人物の一人であるオロフ・モロク(G)はもう一つのバンドであるAMARANTHEが忙しいためか不参加。

2003年に行なわれた伝説の『Melodic Metal Festival in Japan』における初来日公演は、ほぼ素人のようなパフォーマンスという評判だったので全く期待していなかったのですが、プレイも安定していて普通にカッコいい。まあ15年も経ってますからね。

特にアルバムだと弱さを感じていたヴォーカルが思いの外しっかり歌えていたのはポジティブな驚き。

ラストは『STARFALL』アルバムの日本盤ボーナス・トラックだったX JAPANの「Rusty Nail」のカヴァー。プレイする前にX JAPANのステージ演出のパロディまであって、これ今日のためだけにわざわざ作ったんかい、と思わず失笑。

このヴォーカルの人、日本語の母音「オ」の音を「ウ」で発音してしまっているので、日本語ネイティブとしてはそこに違和感を覚えつつ、日本人へのファンサービスとしては嬉しい心遣い(もっとも、ただでさえ持ち時間が少ないのにこの曲をやるのであればオリジナルを聴きたい、という意見もあるとは思います。ちなみにギターソロは省略されていました)。


VHALDEMAR

スペインのメロディック・パワー・メタル・バンド。こちらも2000年代初頭の「クサメタル/漢メタル」ブームの時期には日本盤も出ていましたが、2010年に活動を再開して以降は日本ではほぼ無視された状態。

私自身近年の彼らはほぼノーチェックでしたが、元々の彼らに対する印象は悪いものではなかったので、結構期待していました。

そして実際、その期待にはバッチリ応えるライブでした。ヴォーカルは見た目からして暑苦しかったですが、全力投球なパフォーマンス(曲間のMCはゼイゼイ言ってました/笑)で激しくエアギターをし、ミネラルウォーターを噴き上げてオーディエンスを煽り、しまいにはフロアに降りてフロア中を歩き回り、フロア後方のバー・スペースのテーブルの上に立って歌うという熱演ぶり(あとで会場側から怒られたのではないでしょうか…)。曲が進むにつれてオーディエンスが盛り上がっていくのが見て取れました。

童顔小太りなギタリストもルックスに反して(?)かなりの腕前で、スウィープやタッピングなどを派手に駆使したテクニカルなプレイを連発して見せ場を作っていました(それに対してドラムはちょっと力不足でしたが…)。

ライブを観る前は「メロスピ化したMANOWAR」というイメージでしたが、ライブで観ると思いのほかメロディック・パワー・メタル然としていて、キーボードがイェンス・ヨハンソン(STRATOVARIUS)スタイルの前傾キーボードであることからも推察される通り、STRATOVARIUSのようなキャッチーさが強く感じられて、それがオーディエンスを盛り上げた一因だったように思います。

ヴォーカリストの熱演が盛り上がりの原動力ながら、実はこの音楽性であればもっとクリーンなヴォーカルの方が人気が出るのでは…? と思ってしまいましたが、「今日の敢闘賞は?」と訊かれたら多くの人がこのバンドの名前を挙げるのではないかと思います。


CIVIL WAR

スウェーデンの大人気バンド、SABATONを脱退したメンバーによって2012年に結成されたバンド。

戦争を歌詞テーマに据えたバンド・コンセプト、現代ミリタリーなコスチュームのSABATON に対し、19世紀欧米の軍隊のようなコスチュームに身を包むなど、SABATONに対する当てつけのようなバンドであるという点で、RUNNING WILDに対するX-WILDのような存在と言える(RUNNING WILDの知名度さえ微妙な今の日本でこの比喩がピンと来る人がどれだけいるのかわかりませんが…)。

このバンドのオリジナル・シンガーはASTRAL DOORSやWUTHERING HEIGHTSなどで、マニアの間では実力者として知られるニルス・パトリック・ヨハンソンだったが、彼は2016年に脱退し、現在はBEYOND TWILIGHTやADAGIO、FIREWINDのツアー・メンバーなどで知られるケリー・サンダウン・カーペンターが加入している。

正直な所、事前段階においてはニルス・パトリック・ヨハンソンで観たかったなあ…と思っていたのですが、ステージが始まってみると、そのケリー・サンダウン・カーペンターが抜群に素晴らしい。

歌神ヨルン・ランデをさえ彷彿させる力強い歌唱に、キビキビしたステージ・アクション、積極的にオーディエンスを煽るパーフェクトなフロントマンぶりは、現在の欧州メタル・シーンでトップクラスの人材ではないかと思いました。

往年のトミー・リー(MOTLEY CRUE)を彷彿させる、一人コスチュームなしで半裸なドラマーのパワフルかつ華のあるプレイも良かったし、演奏以外の部分で妙に自己主張の激しいキーボーディストもなんだか微笑ましくて、戦車が登場しコントが行なわれるSABATONほどではないにせよ、なかなか見ていて楽しめるステージになっている。

楽曲自体もSABATONのようなKeyをフィーチュアしたキャッチーなパワー・メタルをベースにしつつ、フォーキッシュな要素を大胆に取り入れてフックあるものに仕立てており、実はこのバンドの曲はほとんど知らなかったのですが、かなり楽しめてアルバムを聴いてみたくなりました。

欧州での人気は本家SABATONに及ばないようですが、個人的にはこのバンドのほうが日本人好みなのではないかとさえ思いましたね。本日一番プロフェッショナルなショウでした。


DERDIAN

個人的に本日一番心配していたのがこのバンド。

というのも、スタジオ音源を聴くだけでB級(いやC級…?)感がハンパなく、とても本日共演するバンドたちと同レベルのライブを見せられるとは思えなかったからだ。

そして案の定、ステージの幕が開くと同時に始まった演奏をしている人たちは、服装のバラバラ感といい、落ち着きのないステージングといい、一般人なヘアスタイルのメンバーの存在といい、ヴォーカルが頭に巻いた日の丸のハチマキといい、アマチュア・バンドにしか見えず、個人的には失笑を禁じえなかった。

演奏も、かろうじて破綻こそしていないものの、自分たちの楽曲を再現できるギリギリの所でやってます、という感じがありありと見て取れる。

とはいえ、棒立ちで演奏しているわけではないし、途中キーボードがトラブってステージが中断したときも、ありがちなファンへの感謝メッセージとはいえ、ヴォーカルがなんとかMCでつないでいたし、一応多少のライブ経験はあるのかな、という感じではありましたが。

しかし、そんな私のちょっと冷めた感覚とは裏腹に、実は本日ここまででもトップクラスの盛り上がりを見せており、随時「DERDIANコール」が巻き起こって(バンド名が短くて呼びやすいからというのも大きいと思いますが)おり、メンバーは本当に嬉しそう。

まあ、このバンドの楽曲・メロディが持つ「クサさ」が現在のメロディック・パワー・メタル・シーンにおいてトップクラスであることは確かで、その中毒性にヤラれてしまった人にとっては、このちょっと拙いステージングも、見方を変えれば一生懸命な親しみやすさを感じさせるのかもしれません。

ヴォーカルはピッチこそ時々フラついていたものの、声は素晴らしく良く出ていて、ラストで見せたハイトーンのロング・スクリームは全身全霊感あふれるなかなか見事なものでした。誰か彼にグレーのTシャツは汗染みが目立つからやめたほうがいいですよ、と伝えてあげてください。

この謎の求心力、どこかで見覚えが…と思ったらSKYLARKですね。同じイタリア出身で、クサさだけが取り柄(失礼)という点でも完全に一致しており、日本のメタル・ファンの中にはこういうC級感を愛する層というのが一定ボリュームで存在するのかもしれません。


ORDEN OGAN

最新作『GUNMAN』が本国ドイツのチャートで8位に初登場しており、本日のメンツで商業的に一番成功しているのは実はこのバンド。本人たちとしてはこのフェスのラインナップでなぜ自分たちがトリではないのか、きっとプロモーターに説明を求めたのではないかと思います(笑)。

欧州ではBLIND GUARDIANの正統な後継者とみなされており、アルバムのアートワークが常に(初期ブラガのアートワークを手掛けていた)アンドレアス・マーシャルによるものであるあたり、本人たちもそれを確信犯でやっているのでしょう。

このバンドが結成された1996年というのはBLIND GUARDIANがドイツでブレイクした時期とほぼ重なっているので、ある意味20年以上に渡って大好きなブラガの背中を追いかけ続けてきた、犬並みに一途なバンドです。

実は本日、ステージ後ろの垂れ幕は常にORDEN OGANのステージ全体を覆いつくす大型のものが掛けられており、その上にこれまで登場したバンドの垂れ幕が掛けられるという妙な形だったのですが、それがバンドの商業的成功の規模を表すものだということは言うまでもありません。このバンドは大きいステージを想定したセットを作る余裕があるのです。何しろ垂れ幕が大きいだけではなく、それ以外にもステージ・セットが用意されていたのですから。

そして本日のライブは、その人気の理由も頷ける、魅力的なものでした。これは完全に「わかりやすいBLIND GUARDIAN」。ブラガほど壮大でも劇的でもないものの、パワー・メタル然とした突進力と合唱しやすいサビメロは現在のBLIND GUARDIANが失ってしまった魅力を現代に伝えるものになっている。

ヴォーカルの声質も「まろやかなハンズィ・キアシュ(BLIND GUARDIAN)」といった感じで、伸びの良さは本家以上。ほんのり赤い、リンゴほっぺな風貌もハンズィを彷彿させ、それ以外のメンバーもみな善良そうな田舎臭さ素朴さを感じさせるあたりも、往年のジャーマン・メタル・バンドの雰囲気を継承している感じがします。

なぜか本日ベーシストであるニールスがギターをプレイしており、ベースレス(同期音源)のツイン・ギターになっていましたが、これは彼らのライブではよくあることなのでしょうか? ヴォーカリストのセーブは「2本も弦が多くていいだろ?」などとうそぶいていましたが。

ラストの「The Things We Believe In」でオーディエンスに合いの手コーラスを求める際には事前にレクチャーとリハーサルを行なうあたりも丁寧で好感が持てました。やはりこういう合唱系のバンドはオーディエンスに一体感が生まれますね。

全ての楽曲においてアタマの振りどころ、拳の突き上げどころが明確で、ライブでの盛り上がりを意識したソングライティングができていると思われるのがこのバンドの強みですね。それだけにライブを体験する機会が少ない欧州以外ではその魅力が充分に理解されない可能性がありますが。

敢えて難癖をつけるのであれば、バスドラにトリガーを効かせすぎで、ツーバスを連打されるとまるで機関銃の一斉掃射を喰らっているようなやかましさを感じてしまったことですかね(苦笑)。


NOCTURNAL RITES

昨年、約10年ぶりの復活を果たしたスウェーデンのメロディック・パワー・メタル・バンド。

10年のブランクを経てなお、その代替バンドの見つからない素晴らしさは語り継がれており、リアルタイムでは若くて(≒お金がなくて/地方に住んでいて)見られなかったという層を含め、一度は観てみたい、という人は多かったのではないかと思われます。

最新作からの「Before We Waste Away」でショウはスタート。個人的な趣味から言えばもっと勢いのある曲で始めて欲しかったが、贅沢は言うまい。

というか、本日のセットリストは前任シンガー時代の楽曲がないことを「当然のこと」と理解すれば、現実的に望みうるほぼベストなものだったと思うが、曲順についてはもう少しメリハリ的な意味で改善の余地があったような。

13曲プレイしたのに5曲目に「Avalon」、6曲目に「Still Alive」をプレイされてしまうと、前半にショウのハイライトが来てしまって、「この後何を期待すればいいんだ…」状態に。いや、それでもプレイされるどの曲も素晴らしくて、結果的には最後まで盛り下がる瞬間などなかったのですが。

ジョニー・リンドクヴィストのヴォーカルはやはり唯一無二の輝きで、そこに衰えが感じられなかったのは嬉しいのですが、サビはオーディエンスに歌わせる主義のようで、そこは個人的には若干不満。歌うのはやぶさかではないが、我々はあなたの声をもっと聴きたいのですよ。

これがヴィンス・ニール(MOTLEY CRUE)やドン・ドッケン(DOKKEN)のように「自分の声が出ないから客に歌わせている」というのであれば諦めもつきますが、ジョニーは明らかに声は出そうですからね…。ただでさえ同期音源のコーラスもちょっと大きすぎで、サビでのジョニーの歌声は埋もれがちでしたし。

かつてLOUD PARK 07で観た時には正直ステージの広さを生かせていないというか、ありていに言うと持て余し気味に見えましたが、本日は非常に良い感じで、さらにその昔、HAMMERFALLの前座として来日し、クアトロで観た時の印象も良かったので、ステージがあまり広くないほうがこのバンドのパフォーマンスにはちょうどいいのかもしれません。

ベースの"New World Messiah"ニルス・エリクソン・リッドマンとジョニーは本当に仲が良さそうで、ニルスがジョニーにゴロニャンと近寄ってはジョニーに突き飛ばされる、という微笑ましい絡みがショウの間何度も繰り返されていました。

本日一番フィーチュアされていたのは新加入のペル・ニルソン(SCAR SYMMETRY, KAIPA)で、メインのソロは全て彼、ギター・ソロ・タイムまで設けられていて、MESHUGGAHのツアー・メンバーに起用されたのも頷ける超絶技巧を存分に見せつけてくれました(前任のニルス・ノーベリにこだわる方には「エモーションが足りない」と言われそうですが)。

ギターとヴォーカルの掛け合いや、オーディエンスとのコール&レスポンスなどはまるで70年代のハード・ロック・バンドのようなオールド・ファッションなもので、その辺は私も含め「古臭い」と感じる人もいそうですが、これこそが王道なHR/HMライブの醍醐味であり、今となってはむしろ新鮮なのかもしれません(少なくとも非王道なアンダーグラウンド寄りの活動をしてきたペル・ニルソンにとっては新鮮な体験なのではないでしょうか)。

トータルで見て、トリの名に恥じない感動的な音楽を提供してくれた素晴らしいライブでしたが、このバンドが日本以外ではサッパリ、というのは日本人の感性では理解不能ではあります。

まあ、日本では10万枚以上売るほどの大人気だったFAIR WARNINGも欧米ではサッパリでしたし、こういうエモーショナルで熱い叙情性というのは欧米では共鳴者が少ないものなのかもしれません。

そういう意味で、FAIR WARNINGやこのバンドは、欧米のメタル・ファンに支配的な価値観や感性が「正しい」わけではない、ということを日本人に感じさせてくれる、ある意味貴重なバンドと言えるかもしれません(?)。


事前においては、ライブでの実力が未知数なバンドが多くていささか不安がありましたが、蓋を開けてみると非常に充実したパフォーマンスの数々を観ることができ、観に行って良かったと思えるイベントでした。

ただ、それだけに問題点も多く感じてしまいました。

まずは、そもそもこれだけのパフォーマンスができて、楽曲のクオリティも高いバンドたちがこの数集まって、給料日からそれほど離れていない週末土曜日に行なわれるこのイベントに、1,000人も入らないこの会場がソールドアウトしない、ということ。

まあ、マーケティングに関わる仕事をしている身として仮説を述べると、この手のメロディックなメタル・サウンドに親しんできた世代(仮にクサメタル世代と呼びましょうか)は、現在仕事や子育てが忙しい時期に入っていて、趣味に割ける時間やお金が極めて限られているから、と考えられます。

アメリカで90年代HR/HMの人気が低かったのも、実はグランジ/オルタナティブが流行ったから、というよりは、HR/HM的なサウンドを好む世代が仕事・子育てに忙しくなっていた期間だったからで、2000年代中盤に至って再びヘア・メタルなどが注目されるようになったのは、その世代の子供が手がかからなくなり、仕事も現場から管理職(あるいは窓際族)になって時間的・経済的に余裕が出て再び音楽を聴く時間が取れるようになったから、というのが大きいと思われます。

この日も、一部20代くらいと思われる若い人がチラホラ見受けられたのが救いではありましたが、コアな年齢層は30代から40代と思われ、そろそろ立ちっぱなしのライブが体力的にしんどくなるお年頃。

然るに、この公演規模だと椅子付きの会場や、いわゆる大型フェスのように休憩できるスペースが設置できる会場を使うのは夢のまた夢。しかも音楽性の近いバンドが集まっているために、「このバンドは観なくてもいいや」というバンドが存在しないため、流動性ゼロでずっと立ちっぱなし。

なまじステージ前方や柵の周辺など、「いい位置」を確保してしまうと、連れがいない限り一度その位置を離れてしまうと復帰できないため、トイレにいくことさえままならない。そんな状況だと利尿作用のあるビールなどを飲むことも躊躇われる。この日も13時の開場から22時過ぎの閉演まで、飲まず食わず、トイレも行かず、みたいな人類として、いや、生物として苦しい状況におかれていた人もいたのではないでしょうか。

もしかすると、先述した通り昨年ソールドアウトしたこのイベントが今年そうならなかったのは、昨年参加してしんどい思いをした人が今年は敬遠したからなのではないか、などという可能性も考えられます。

『THRASH DOMINATION』などにも通じる話ですが、音楽の好みというものがかなり世代と結びついたものである以上、何か若年層が大量流入するようなエポックメイキングな事件が起こらない限り、今後さらに来場するファンの高齢化が進むことは避けられないと思われ、そうなるとこういう長時間のスタンディングを要求される公演スタイルは早晩限界を迎えると思われます。

とはいえ、異なるジャンルのバンドを混ぜてしまうと集客が落ちることが懸念され、音楽スタイル的にビルボード・カフェやブルーノート東京のような「オトナの会場」で椅子に座って食事しながらまったりと観る、みたいな公演スタイルは難しいという事情もあり、今後のメタル・ライブがいかにあるべきか、いや、いかに存在し続けられるのかについて、色々と考えさせられてしまうイベントでした。

皆さん、観られる時に観ておいた方がいいですよ。

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