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私選「平成」を感じるメタル

いよいよ平成も終わりですね。

皇室に対しては、曲がりなりにも千年以上続いている皇統なんて世界中他にないし、本日退位される今上の天皇陛下も明君と呼ぶに値する振る舞いを貫かれていると思うので、一般的な日本人レベルで敬意を持っているつもりです。

ただ、元号については古い書類の整理をしている時などに「えーと平成16年って西暦で何年だっけ?」とわざわざググったり、近年では平成で書かないといけない書式を前にして「今年って平成何年だっけ?」なんてことさえ起こる始末で、少なくとも役所やビジネス関連ではむしろ使用をやめてほしいと思っている派です(笑)。

そんな非国民な私は平成が終わることについてさほど気にかけていなかったのですが、考えてみれば平成というのは私のメタル人生をまるっと包含しているわけで、そういう意味ではこの場で何か「総括」してもいいのかなと思いPCに向かいました。

「平成ベスト・アルバム」なんてのは色々な所でやっていそうだし、昭和な人たちからは(いや、私も昭和生まれですが)「小粒なバンド、アルバムばかり」などと言われそうなので(苦笑)、単純に私にとってパーソナルな「平成を感じるメタル(一部ハード・ロック含む)」というのを列挙していきたいと思います。

X "BLUE BLOOD" (平成元年)
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先日30周年に寄せて文章を書いたばかりですが、考えてみると私がメタルにハマるきっかけとなったアルバムが平成元年に出ているということで、やはりこういう平成総括は必要だったんだな、とあらためて思いました(笑)。


METALLICA "METALLICA"(平成3年)
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平成にリリースされたメタル・アルバムで一番売れたアルバムでしょう。AC/DCの"BACK IN BLACK"とLED ZEPPELINの"IV"を除けばHR/HM史上最も売れたアルバムです。それ以前から既にビッグでしたが、本作で本当にロック史に残るモンスター・バンドになったんでしょうね。当時草加のマルイの地下に合ったヴァージン・メガストアで輸入盤を買いました。


PANTERA "VULGAR DISPLAY OF POWER" (平成4年)
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平成という期間は海外のアーティストにとってなんの意味もないわけですが、平成の期間に最も影響力のあったメタル・サウンドというのはPANTERAのものでしょう。メジャー・デビュー作"COWBOYS FROM HELL"も平成ですが、「グルーヴ」というそれまでメタルにあまり見られなかったものをここまで前面に押し出し、スタイルに昇華したのはこのアルバムでしょう。


DREAM THEATER "IMAGES AND WORDS"(平成4年)
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プログレッシヴ・メタルというスタイルを生み出したという意味でも、単純にメタルというジャンルが生み出したいち芸術作品としてのクオリティという意味でも、平成の生んだエポックメイキングと言えるでしょう。これは高校の近くにあったCDショップで買いました(チェーン店ではなかったので、きっと今はないでしょうね)。


YNGWIE MALMSTEEN "THE SEVENTH SIGN" (平成6年)
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世界的に見ればイングヴェイの全盛期というのは80年代なわけですが日本でのセールスに限れば90年代が彼の全盛期でした。このアルバムのツアーが私が初めて体験したライブなのですが、当時埼玉県の高校生だった私にとって、東京公演とは別に大宮ソニックシティでの公演があったのが大きかった(笑)。


HELLOWEEN "MASTER OF THE RINGS" (平成6年)
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新譜を聴いて、心の中でも、大袈裟な文章表現でもなくリアルにガッツポーズをとったのはこれが最初で最後かも。"Irritation (Weik Editude 112 in C)"のワクワクするイントロから"Sole Survivor"の力強いイントロは最高の高揚感を与えてくれました。あの時の自分の部屋の光景は今でも脳内に焼き付いています。大学受験のBGMだったという意味でも印象深いです(笑)。


STRATOVARIUS "VISIONS" (平成9年)
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本作にまつわる『BURRN!』誌のティモ・トルキFAX事件は、客観的にはティモ・トルキの方が悪いと思いますが、広瀬編集長の大人げない対応によってそれまで潜在的だった同誌の傲慢さに対する批判が表面化するきっかけになったと思います。今、私が一番好きなメタルバンドは?と訊かれたら多少迷いつつも彼らの名前を挙げると思いますし、そのきっかけも本作だと思います。


RHAPSODY "LEGENDARY TALES" (平成9年)
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当時ちょっとメタルに飽き始めていた自分に喝を入れた強力な一枚。当時池袋マルイの地下にあったヴァージン・メガストアの試聴機で聴いた時の衝撃は今でも鮮明に憶えています。数年後実現した初来日公演についての情報を当時CDショップでバイトしていたのでビクターからの新譜案内によって一般人より早くゲットし、2chのラプソスレにリークしたのは私です(もう時効ですよね?/笑)。


聖飢魔Ⅱ "THE BLACK MASS FINAL 3 NIGHTS"(平成12年)
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平成という時代は間に20世紀から21世紀への移行を経ているわけですが、その瞬間に私が何をしていたかというとこの場にいました。当時は「こんなミレニアムでいいんかな?」という疑問もありましたが(笑)、今となってはメタラーとしてこれ以上ない世紀末の過ごし方だったのではないかと思っています。


LINKIN PARK "HYBRID THEORY"(平成12年)
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当時私もあまりNU METALが好きではありませんでしたが、これは単純に曲が良くて大好きでした。2001年の2月に大学の卒業旅行として約1ヶ月かけて回ったヨーロッパ諸国でも、リリースから1年以上経っていたにもかかわらず街のあちこちで本作の曲が流れていて、地球規模の大ヒットなんだなーと肌で感じました。


ARCH ENEMY "THE WAGES OF SIN" (平成13年)
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本作リリース後の来日公演は2回観ましたね。原宿アストロホールの追加公演は学生として見た最後のライブでした。LOUD PARKでの出場率が異常に高かったおかげで、平成で一番多くライブを観たメタル・バンドです。女性がデス・ヴォイスで歌うという今では珍しくないスタイルを一般に広めたのは間違いなくアンジェラだと思います。


SLIPKNOT "IOWA" (平成14年)
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現在(主にアメリカで)メタル・シーンの表の顔である「NU METAL / オルタナティブ・メタル」。そのスタイルの完成者というべきKORNは日本では欧米とリアルタイムでメタル・ファンに受け容れられたとは言い難かったですし、このバンドのデビュー作もまだメタル・ファンに広く受け入れられたとは言い難かったですが、本作のブルータルさは彼らがメタルであることを認めさせる力がありました。21世紀のメタルの代表格は彼らでしょう。


TRIVIUM "ASCENDANCY" (平成17年)
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2000年代のメタルのメインストリームというのはメタルコアだったわけですが、「新世代メタル」のアルバムで私が一番気に入ったのはKILLSWITCH ENGAGEでもAS I LAY DYINGでもAVENGED SEVENFOLDでもなく、このアルバムでした。


GALNERYUS "RESURRECTION" (平成22年)
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日本のメタルの救世主になれる存在としてデビュー当時から応援していましたが、マニアックな存在を脱したのはやはり小野正利加入第1作となった本作でしょう。残念ながら救世というほどまではいきませんでしたが(今のところ)、このあたりで日本の新世代メタル・シーンというのが小さいながらも確立したと思います。


BABYMETAL "BABYMETAL" (平成26年)
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X JAPANやB'zといった一般人にHR/HMとはみなされていないアーティストを除き、平成で最も一般レベルの話題になったメタル・アクトが彼女たちであることは間違いないでしょう。このブログでもデビュー間もない頃から取り上げてきましたし、まだメジャーになる前、神バンド無しのライブも観ているだけに思い入れはあります。


MR.BIG "BUMP A HEAD" (平成5年)
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ここまでほぼ時系列で書いてきましたが、急に巻き戻ります。日本のHR/HMファンが平成を振り返った時に(好き嫌いを別にして)外せないのは、やはり彼らではないでしょうか。彼らも1989年、平成元年にレコード・デビューし、そして昨年パット・トーピー(Dr)がパーキンソン病の合併症によって死去したことで(途中解散していた時期があるとはいえ)、その歴史はほぼ平成という時代に重なります。

代表作は世界的なセールスや作品の出来から言っても"LEAN INTO IT"(1991)だと思いますが、発売日に予約して買った(そして予約せずに一緒に買いに行った友達は売り切れていて、近隣のCDショップを5店ほどハシゴするのに付き合いましたが、結局全ての店で売り切れていました)思い出深いアルバムということで本作をピックアップします。本作に伴う来日公演にも行きましたね~。初の日本武道館体験でした。

この頃まではハード・ロック然としていて好きだったんですけどね~。しかしオーディエンスが若い!そして女の子も多い!(笑)


ちょっとノスタルジーに走ってしまい、若い方には典型的な老害のセレクトになってしまいましたが、年齢的にさすがにここ5年くらいの直近の出来事に「平成」を感じることはあまりないのでこんな感じになりました。

私にとっては子供で、ただイノセントに楽しかった昭和時代に比べ山あり谷ありの時代でしたし、メタルにとっても必ずしも最良の時代ではなかったのかもしれませんが、私にとってかけがえのない時代でした。

ありがとう平成、私が死ぬ間際に走馬灯のように駆け巡る光景の大半はきっと平成のものだろうと思います。

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