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令和の時代に期待したい日本のメタル【大穴編】

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前エントリー「令和の時代に期待したい日本のメタル【本命編】」で取り上げたバンドは好き嫌いはあれ、ある程度以上のレベルに達していて、既にある程度知名度のあるバンドを中心にピックアップしましたが、今回はクオリティや知名度などの点ではまだまだながら、個人的に印象に残るものがあったり、今後のメタルの在り方を示唆していると感じた「原石」的なアーティストを中心に取り上げます。

Phantom Excaliver
現代的な感覚においてメタルがダサいのは真面目にカッコよさを追求した結果だったりするわけですが、このバンドの場合、自らの個性を逆手に取って意識的にダサさを追求するというメタなアプローチが新世代感ありますね。



Nameless One
京都のエピック・メロディック・デス・メタル・バンド。欧州型のメタルを日本人がやるとこうなります、という感じでPhantom Excaliverとは違うアプローチでメタルならではのダサさを真剣に追求しています。



死んだ細胞の塊
埼玉出身のブルータル・デス・メタル/グラインドコア・バンド。まだメンバーは20代前半の若いバンドのようでデビュー・アルバムは来月発売ですが、既に韓国やインドネシアなど海外でのライブなども実現させているようです。バンド名がCARCASSの初期アルバムの邦題みたいですね(笑)。



Papilio Effectus
プログレッシヴ・メタルという、プレイヤーの努力に対して商業的成功が伴わない最高に「コスパの悪い」音楽であるジャンルを今あえて選択する、その心意気は買いたいですね。男女3人ずつ、というメンバー構成も結構珍しい。



絶対倶楽部
ガールズ・メタル・バンドは今や日本のメタル・マーケットにおいてはレッド・オーシャンですが、このバンドは音楽的にはまだまだながら、ある意味音楽そのものよりキャラが重視される昨今の音楽マーケットで目を引くことができるポテンシャルを感じました。



Zemeth
ボカロPとかDTMとか、そっちの方面出身の宅録メロディック・デス・メタル。今はいいサンプルを使えば打ち込みでかなりいい音を作れるので、音楽の才能はあってメタルも好きだけど、バンドは人間関係もあるしちょっと…という人も世に出ることができる時代になりました。とにかくクサい。



KEISANDEATH
「メタル・シンガー・ソングライター」という打ち出しが新しい、アーティストというか所謂ユーチューバー。彼女の音楽は失礼ながら素人芸に産毛が生えたようなものですが、ユーチューバー・メタルという活動スタイルは今後アリなのかもしれません。



HELL FREEZES OVER
普通にヘヴィ・メタルをやっているだけではなかなか差別化することが難しいこのご時世に、あえて徹底的にメタルのピュアネスを追求することで勝負しているある意味「逆張り」バンド。好感度はMAX。



さすがに今後メタルが80年代のように一世を風靡することはないと思いますが、ダイバーシティ(多様性)に対する寛容性は今後さらに上がってくると思うので、色々なタイプの魅力的なアーティストが活躍できることを期待したいと思います。

なお、冒頭の画像は前エントリーに引き続き、愛媛県新居浜市の金属加工メーカー「株式会社タステム.」さんの「メタルアート」作品です。

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