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JUPITER "Zeus-Legends Never Die-" アルバム・レビュー

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Versaillesのメンバーを中心に結成されたV系メロディック・メタル・バンドの、2015年のアルバム"THE HISTORY OF GENESIS"以来、約4年ぶりとなる通算3作目のアルバム。

前作発表後、ツイン・ギター・チームであるHIZAKIとTERU以外のメンバーは一新されており、ヴォーカルには元CONCERTO MOONのKUZEこと久世敦史が迎えられている。

ヴィジュアル系バンドがヴォーカリストを変えるというのは極めてレアなケースだが(そこそこメジャーになったバンドではMALICE MIZERくらい?)、やはりこのバンドはメタル・バンドだということなのだろう(?)。

ジャパメタ畑の、パワー・シャウター系Voの加入効果は明白で、シンフォニック風味のメロディック・パワー・メタルという基本線は変わっていないにもかかわらず、そのサウンドは格段にストロングな印象に変貌している。

#4"Drastic Night"のような、70年代風味さえ感じさせるようなハード・ロック然とした曲や、#5"SHOW MUST GO ON"のようなモダン・メタル路線の楽曲は、前任Voの声では様にならなかったタイプのものだろう。

シンガーの適性に合わせた結果か、前2作で目についたポジティヴ明朗系の楽曲が控えめになり、#7、#8、#9とデス声をフィーチュアしたヘヴィな楽曲が立て続くあたりも本作のアグレッシヴな印象を強化しており、メタル・ファンにとっては「本格感」が増したと感じられる。

要所要所に配されたメロディック・パワー・メタル然とした楽曲は相変わらず魅力的であり、ラストの11分に及ぶ大作" Zeus:I.Legend Never Die / II.Conversations with God"では本作のオープニング・ナンバーである先行シングル"Theory of Evolution"のフレーズが取り入れられるなど、アルバムとしての構成も考えられていて、心機一転のアルバムに相応しい力作といえよう。

しかし、Amazonのレビューなどを見ると、メタル・ファンと思しき人たちが好意的なレビューを多数寄せているにもかかわらず、前作までとりあえずTOP40入りしていたオリコン・チャートの数字を見ると80位止まりで、やはりこのバンドの支持層はV系ファンであってメタル・ファンではないのかな、という残念な結果に。

メロディック・メタルとしてのクオリティはGALNERYUSや陰陽座に並ぶレベルだけに、このメタル・ファンにもV系ファンにも「畑違い」と思われているような状況はもどかしいものがあります。

ここまでメタルな音で勝負するならもはやバンギャに媚びようもないし、HIZAKIのお姫様風やTERUのRPGゲームのキャラクターみたいな、ステージに上がるまで2時間以上かかりそうなメイクはやめてもう少しカジュアルなメイクにしてもいいのではないかという気もするのですが、大きなお世話ですかね。【86点】







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