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【悲報】Evoken de Valhall Productionが事業休止を発表

ここ数年、「マジかよこんなマイナーなバンド呼べんの?」という驚きのブッキングでメタル・マニアに衝撃と歓喜を与え続けてくれた日本のプロモーター、Evoken de Valhall Production(EVP)が事業休止を発表しました。

元々はかのWacken Open Airにも出演経験のある日本の「エレジアック・ブラック・メタル・バンド」Ethereal Sinの中心人物であるYama Darkblaze こと山根顕弘氏が、自分の人脈ベースで半ば趣味的に始めたと思われる事業ながら、近年は最も活発にメタル系の興行を行なうプロモーターとしてメタル・マニアの支持を集めていました。

EQUILIBRIUM、ENSIFERUM、SECRET SPHERE、WINTERSUN、KALMAH、ETERNAL TEARS OF SORROW、FREEDOM CALL、TWILIGHT FORCE、DERDIAN、POWER QUEST、DARK LUNACYといったバンドは、この会社だからこそ招聘できたと言っても過言ではありません。

しかし、結果的には2000万円もの負債を抱えることになったそうで、メタル・マニアの熱意はともかく絶対数と経済力に限界があったということでしょう。

てか、Anaal NathrakhとかSAMAELとかWhile She SleepsとかPliniとか、素人目にも「いくらなんでもそれで百人単位の人を呼ぶのは無理でしょ」という無謀な公演も多かったですからねー…。

一応、事業「休止」であって再開の意志はあるとのことですが、いずれにせよこれまでのような無謀な興行は控えざるを得ないことでしょう。

日本ではメタルはニッチなスモール・ビジネスなので、企業活動の継続のために大きな利益を出さなくてはいけない大手企業はもはや手を出せない領域になってしまっているわけですが、EVPクラスのプロモーターまで手を引かざるを得ないとなると、今後の日本のメタル・ライブ事情は相当見通し暗いと思います。

これはLOUD PARKがなくなってしまった事情と完全に根っこは同じですね。

90年代組くらいまではともかく、21世紀になってから人気を得たような欧州のメタル・バンドを生で観るためには海外に行かなくてはならない時代が来てもおかしくありません。

後年、EVPが精力的に興行を行なっていた2017年から2019年は奇跡の時代だったと語られることになるのではないでしょうか。

とりあえず、今年も強烈に濃厚な面子が決定している看板フェス、『Evoken Fest』をはじめ、既に決定している興行はそのまま行なわれるそうですし、『SUOMI FEAST 2020』までは海外メタル招聘事業は継続するようなので、EVPの活動再開を願う方は同社の負債が少しでも減らせるよう、同社主催のライブに通ったりマーチャンダイズを購入したりして応援しましょう。

公式サイトの案内

余談ですが、このEvoken de Valhall Production代表 Yama氏インタビューがなかなか興味深いので、EVPのファン(という認識の人がどれくらいいるのかわかりませんが)の方で未見の方がいれば一読をお勧めします。

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