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HR/HMの全英No.1獲得作品

SLIPKNOTの通算6枚目となる新作"WE ARE NOT YOUR KIND"が全米・全英チャートともに初登場1位を獲得したというニュースが話題ですが、それとともに全英チャートでメタル系のアルバムが1位になるのは2015年にリリースされたIRON MAIDENの"THE BOOK OF SOULS"(2015)以来で久しぶりで、めったにないレアなことだ、と報じられていました。

そこで、このブログではかつて全米1位に輝いたHR/HM系のアルバムをまとめたことがありましたが、今回は全英1位を獲得したHR/HM系のアルバムがどれだけあるのか調べてみました。

調べたといっても、ウィキペディアで1位になっていそうなアーティストをしらみつぶしにチェックしただけなので、抜け漏れはあるかもしれません。もし抜けているアーティスト、漏れているアルバムがあったらご指摘いただけると幸いです。

なお、タイトル末に★マークが付いているアルバムは、全米1位も獲得していることを表しています。

■AC/DC
・BACK IN BLACK(1980)
・BLACK ICE(2008)★

■ALICE COOPER
・BILLION DOLLER BABIES(1973)★

■AVENGED SEVENFOLD
・HAIL TO THE KING(2013)★

■BLACK SABBATH
・PARANOID(1970)
・13(2013)★

■BON JOVI
・NEW JERSEY(1988)★
・KEEP THE FAITH(1992)
・THESE DAYS(1995)
・CRASH(2000)

■DEEP PUEPLE
・FIREBALL(1971)
・MACHINE HEAD(1972)

■DEF LEPPARD
・HYSTERIA(1987)★
・ADRENARIZE(1992)★

■GUNS N' ROSES
・USE YOUR ILLUSION II(1991)★

■IRON MAIDEN
・THE NUMBER OF THE BEAST(1982)
・SEVENTH SON OF A SEVENTH SON(1988)
・FEAR OF THE DARK(1992)
・THE FINAL FRONTIER(2010)
・THE BOOK OF SOULS(2015)

■LED ZEPPELIN
・LED ZEPPELIN II(1969)★
・LED ZEPPELIN III(1970)★
・LED ZEPPELIN IV(1971)
・HOUSE OF THE HOLY(1973)★
・PHYSICAL GRAFFITI(1975)★
・THE SONG REMAINS THE SAME(1976)
・PRESENCE(1976)★
・IN THROUGH THE OUT DOOR(1979)★

■METALLICA
・METALLICA(1991)★
・LOAD(1996)★
・DEATH MAGNETIC(2008)★

■MOTORHEAD
・NO SLEEP 'TIL HAMMERSMITH(1981)

■SLIPKNOT
・IOWA(2001)
・WE ARE NOT YOUR KIND(2019)★

JUDAS PRIESTやWHITESNAKEはおろか、AEROSMITHやKISS、VAN HALENといった超メジャー・バンドでさえイギリスでは1位を獲っていないんですねえ。

BON JOVIの"SLIPPERY WHEN WET"(1986)やGUNS N' ROSESの"APPETITE FOR DESTRUCTION"(1987)といった、世界で数千万枚売れたメガヒット作が1位になっていないのもビックリでした。

アメリカでは大人気で、ビルボードNo.1に輝いた作品も多いNU METALもイギリスではKORNやDISTURBEDすら1位は獲れておらず、わずかにLIMP BIZKITの"CHOCOLATE STARFISH AND THE HOT DOG FLAVORED WATER"(2000)くらいです(LINKIN PARKは3作が1位になっていますが、既にメタル色が後退してからの作品ばかりです)。

ポスト・グランジまで含めてもNICKELBACKの"SILVER SIDE UP"(2001)とSTAINEDの"BREAK THE CIRCLE"(2001)くらいでしょうか。 あ、FOO FIGHTERSは4作も1位になってますね。凄い。

ちなみにQUEENは7枚のアルバムが1位になっていますが、ここにはカウントしていません。「QUEENはHR/HMではない」という立場に立つとLED ZEPPELINなんかもHR/HMにカテゴライズしていいのかという問題が出てくるのですが(そんなこと言ったらBON JOVIも?)。

いずれにせよ50年に及ぶHR/HMの歴史でたったこれだけであることを考えると、ヒットチャートの1位を獲るというのがいかに至難の業であるかがよくわかりますね。

そういえば先日BRING ME THE HORIZONの最新作"AMO"が全英1位になっていましたが、もはやメタル色は皆無だったのであれはノーカンですかね。
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DRAGONFORCEからフレデリク・ルクレール(B)が脱退

来月、ニューアルバム"EXTREME POWER METAL"のリリースを控えたDRAGONFORCEから、ベーシストであるフレデリク・ルクレールが脱退することになったそうです。

「他のプロジェクトを追求したいから」というのがその理由だそうで、それがSINSAENUMのことなのか、それ以外のものなのかはわかりませんが、今やハーマンとサムのギター・コンビ以外では最も古株の、ファンにも愛される存在だっただけに残念な話です。せめて新作のツアーまで留まれなかったのでしょうか。

まあ、何事もタイミングがありますし、やりたいことをやる上で今がベスト・タイミングということであれば仕方がありませんが。

8月17日にドイツ・ハンブルクで開催される"Elbriot Festival"での公演がフレッドのDRAGONFORCEにおける最後のパフォーマンスになるそうです。

昨年はキーボード奏者だったヴァジーム・プルジャーノフが育休からそのままフェイドアウトするように脱退しましたが、バンドの転機なのかもしれませんね。

後任は未定ですが、今後の北米ツアーには、メタル系ユーチューバーとして有名なスティーヴィーT(Stevie T/Steve Terreberry 'Stevie T') をベース&トライアングル奏者として一時的に迎えると発表。

なぜにトライアングルかというと、スティーヴィーTは以前にドラゴンフォース「Through the Fire and Flames」のトライアングル・カヴァーを自身のYouTubeチャンネルで公開して話題になったという経緯があり、それをきっかけにバンドと連絡を取るようになったことがこの話の発端のようです。

この動画ですね。



いや~、すごいですね。ついにユーチューバーがメジャー・バンドに加入する時代が来たんですね。15年前、同人音楽の人だったYAMA-Bをヴォーカルに迎えたGALNERYUSがメジャー・デビューしたときにも「垣根がなくなった」ことを感じましたが、またひとつの壁が壊れたことを感じます。

どうでもいいですけど、どうしてユーチューバーって変顔に走るんですかね。「同じ内容であれば変顔をした方が再生回数が伸びる」みたいなデータでもあるんでしょうか。

ちなみにこのスティーヴィーT、過去に"How To Be POWER METAL!"という「パワー・メタルの作り方」的な動画をアップしていて、こちらを観ると、彼がパワー・メタルのことをちゃんと理解していて、DRAGONFORCEの影響を強く受けていることがわかります。



ギターの腕前はなかなかのもので、ヴォーカルもこれだけ歌えれば大したものだと思いますが、今回DRAGONFORCEに加入するにあたって一番肝心なベースの腕前は不明です(笑)。

が、まあこれだけギターが弾ける人であれば、ピック弾きでパワー・メタルのベースを弾くことはさほど難しくないのかもしれません。

実際の所、DRAGONFORCEのように長いツアーをやるバンドのメンバーになると本業である(そして恐らく現時点ではDRAGONFORCEの活動より稼げていそうな)ユーチューバーの活動に差し障りそうなので、正式加入はないと思いますが、バンドにとってはいい話題作りですし、スティーヴィーにとってもユーチューバー活動のいいネタ作りになりそうなのでWin-Winな企画ですね。

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"METAL"というワードが曲名に入っている名曲10選

暑いですね。7月が梅雨寒だっただけに、8月に入ってからの猛暑が身体にこたえます。

暑い時には正直コテコテのメタルよりももっと爽やかな音楽に手が伸びがちなのですが、ここは暑い時こそ激辛カレー、みたいな感覚で(実際、夕食はカレーでした。昼食は冷やし中華でしたが/笑)、あえてアツいメタルを聴いてみようと思います。

アツいメタル、それは単に激しいサウンドというよりも、やはりメタル愛を熱く歌っているようなメタルではないでしょうか。

そんなメタル愛を感じる、「METAL」というワードが曲名に(つまり歌詞に)入っている名曲・有名曲を10曲、立て続けに聴いてみることにしました。

JUDAS PRIEST "Metal Gods"(1980)

ジャンルとしてのヘヴィ・メタルが成立した年と言っても過言ではない1980年にこの曲を発表していた、という事実にはやはり神の意志のようなものを感じざるを得ません。 彼らが「メタル・ゴッド」と呼ばれることになったことも、この楽曲の存在と無関係ではないでしょう。




SAXON "Heavy Metal Thunder"(1980)

歴史上"Heavy Metal"というワードが最初に使われたのはSTEPPEN WOLFのデビュー・アルバム(1968年)収録の名曲「Born To Be Wild」の歌詞中に"Heavy Metal Thunder"というフレーズが登場した時で、これはバイクが出す轟音の如きエンジン音のことを意味していました。

前作で「バイカーズ・バンド」としての地位を確立したSAXONのこの楽曲も、それを表していることは言うまでもありません。そう、"Heavy Metal"とは元々バイクのことだったのです(豆知識)。




ANVIL "Metal On Metal"(1982)

映画によって新しい世代の認知度も獲得したバンドですが、この楽曲が発表された時点ではメタル・シーンにおいて最も勢いのあるエクストリーム・メタル・バンド的な立ち位置でした。この曲はまさに代表曲でしょう。




METALLICA "Metal Millitia"(1983)

メタル以外の何物でもないバンド名にもかかわらず、もはやメタルというジャンルを超越した存在に上り詰めてしまった彼らですが、デビュー当時はやはり「メタル軍団」でしかありませんでした。

この時期のスラッシュ・メタルにはANTHRAXの"Soldiers Of Metal"、EXODUSの"Metal Command"といった名曲もありますが、やはり代表させるならこのバンド、この曲でしょう。




ACCEPT "Metal Heart"(1985)

今となっては世界最大のメタル大国と言っても過言ではないドイツのメタル代表といえばやはり彼ら。「スラブ行進曲」に「エリーゼのために」というクラシック音楽を取り入れたこの曲は、ヘヴィ・メタルを低俗な音楽と蔑む人たちへのアンチテーゼといえるでしょう。




HELLOWEEN "Heavy Metal (Is The Law)"(1986)

HELLOWEENというバンドは、そのポジティブなイメージとキャッチーなメロディゆえにあまりゴリゴリのメタルという印象を持たれていない気がしますが、実際の所その出自はメタル以外の何物でもなく、デビュー・アルバムにはこんな「それそのもの」な楽曲が収録されています。メタルとはライブで盛り上がる音楽だということを主張するような曲ですね。




MANOWAR "Kings Of Metal"(1988)

JUDAS PRIESTが神なら、MANOWARは王。デビュー作の時点で"Metal Daze"という「メタル賛歌」をプレイしていましたし、その後も"Metal Warriors"や"Brothers Of Metal"といった名曲を発表していますが、やはり1曲選ぶなら「他のバンドは演るが、マノウォーは殺るんだ」という名フレーズが登場するこの曲でしょう。




PRIMAL FEAR "Metal Is Forever"(2004)

2000年代を代表するメタル・アンセムといえばこの曲でしょう。彼らには他にも"Living For Metal"、"In Metal We Trust"といったメタル・ファンの胸を熱くする名曲があり、もはや二代目メタル・ゴッドと呼んでもいいのではないでしょうか。




◆IRON SAVIOR "Heavy Metal Never Dies"(2011)

商業的にもある程度成功しているPRIMAL FEARと比べるとマイナーな存在に甘んじていますが、このバンドも正統的なメタルを貫き通しているメタル一直線(©さかもとえいぞう)なバンドで、この楽曲タイトルには全メタラーが頷きヘドバン必至でしょう。




FREEDOM CALL "Metal is for Everyone"(2016)

ヘヴィ・メタルというのはどうしてもイメージで敬遠されてしまいがちな音楽だとは思うのですが、ヘヴィ・メタルという音楽自体は全ての人に開かれていると思いたい。「メタルは限られたリスナーだけが聴くべきもの」という選民意識はジャンルを先細りさせていくだけだと思うので、この楽曲に込められたスピリットは大切にしていきたいですね。




JUDAS PREISTやMETALLICAと並び、メタルというジャンルを代表する存在であるIRON MAIDENには意外とこういうメタル・アンセム然とした楽曲はないんですよね。

スティーブ・ハリス(B)やブルース・ディッキンソン(Vo)の性格を考えるとそれは偶然ではなく、意図的に避けていると思われます。IRON MAIDENというバンドをメタルという狭いジャンルのOne of Themにしたくないということなのでしょう。

HAMMERFALLなんかもこういう曲がたくさんありそうで意外とない。2、3曲ですかね。「メタルっぽい曲名」ばかりではあるんですけどね。

一方で、ここには選出しませんでしたがDREAM EVILとか、ドイツのWIZARDといったバンドは曲名における「Metal」登場頻度がかなり高く、逆に多すぎて1曲を絞れなかった感じです(笑)。

そういう意味では日本のHELLHOUNDなんて、「Metal」と付いていない楽曲の方が少ないという意味では究極の存在ですが(笑)。

いかがでしたか?(←胡散臭いブログメディア風) これらのメタル・アンセムを聴いて、夏の暑さも吹き飛んだのではないでしょうか。

…そんなはずはありませんね(笑)。アツいものはアツいものとして受け容れ、それ以上のものを求めるべきではない、人生にはそんな心構えが大事だということをこのエントリーから感じていただけると幸いです(笑)。

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2019年8月 気になる新譜

『BURRN!』のレビューを読んでいたら、今月は結構気になるタイトルが多かったので、備忘録的にメモ。

ジャケット画像はAmazonへのリンクになっているので詳細はそちらからどうぞ。

HAMMERFALL "DOMINION"(8月16日発売)


来日公演も決まっているスウェーデンの国民的(?)正統派パワー・メタル・バンドの11作目。



SONATA ARCTICA "TALVIYÖ"(9月4日発売)


元メロディック・パワー・メタル・バンドのデビュー20周年を飾る10枚目のアルバム。



ASTRALIUM(8月23日発売)


イタリアの女性Voによるシンフォニック・メタル・バンドのデビュー・アルバム。



CHAOS MAGIC "FURYBORN"(8月7日発売)


チリの女性Vo(美人)シンフォニック・メタル・プロジェクトの2作目。



EQUILIBRIUM "RENEGADES"(8月16日発売)


ドイツの人気シンフォニック・フォーク・メタル・バンドの6作目。ただしフォークの要素は殆ど消えてモダンになってる。



FREEDOM CALL "M.E.T.A.L."(8月21日発売)


ドイツのベテラン・メロディック・パワー・メタル・バンドの10作目。最近「メタル」の打ち出しが強いですね。



◆NARNIA "FROM DARKNESS TO LIGHT"(8月7日発売)


クリスチャン・リレグリン(Vo: DIVINEFIRE, GOLDEN RESURRECTION)を擁する北欧メロディック・メタル・バンドの再結成第2弾。



NORTHTALE "WELCOME TO PARADISE"(8月21日発売)


元TWILIGHT FORCEのクリスチャン・エリクソン率いるメロディック・パワー・メタル・バンドのデビュー作。Evoken Festでの来日も決定している。



SAINT DEAMON "GHOST"(8月28日発売)


ロニー・ミリアノヴィック率いるメロディック・パワー・メタル・バンドの10年ぶりの3rdアルバム。



TWILIGHT FORCE "DAWN OF THE DRAGONSTAR"(8月16日発売)


新Voにアレッサンドロ・コンティ(TRICK OR TREAT, LUCA TURILLI'S RHAPSODY)を迎えたエピック・パワー・メタル・バンドの3作目。



VISIONATICA "ENIGMA FIRE"(8月7日発売)


ドイツの女性Voシンフォニック・メタルのセカンド・アルバム。



んー、今月のトップ・プライオリティはやっぱりNORTHTALEとTWILIGHT FORCEかな(結局メロスパー)。

『B!』誌のクロスレビューのトップだったのはMICHAEL SCHENKER FESTでしたが、これは9月20日発売なので、本来来月号で扱うべきだったのでは? 大人の事情だとは思いますが。

HELLOWEEN "Pumpkins United"のライブMV

カイ・ハンセン(G, Vo)とマイケル・キスク(Vo)が限定(?)復帰したHELLOWEENが2017年から2018年にかけて行なったワールド・ツアー<PUMPKINS UNITED>の、10月2日に日本先行発売されるライブ映像作品"UNITED ALIVE"より、"Pumpkins United"の"Wacken Open Air 2018"におけるライブ映像がYouTubeで公開されています。

私の2010年代のメタル・ライフにおける最大のハイライトと言っても過言ではないかもしれないこのライブ、カイとマイケルがいた過去のファンも、アンディがフロントを務める現ラインナップのファンもみんなハッピーになれる(ローランド・グラポウとウリ・カッシュを除いて、ですが…)、最高のリユニオン・ツアーでした。

その最高にハッピーな感じは、この映像からもひしひしと伝わってきて、これはマスト・バイだなと確信します(いや、80年代のHELLOWEENしか認めない、という人とってはそうでもないのかもしれませんが…)。

普段は安いDVDを買う派だけど、これは値段も一緒だし(枚数が少ないから?)Blu-rayで買っちゃおうかな。

これはもう、過去も、現在もどちらも魅力と人気があるHELLOWEENだからこそできる特別なツアーだったと言えるでしょう。こういう特別なバンドをきっかけにメタルを好きになれて、自分は本当に幸せなメタル・ライフを送れているんだなとあらためて思います。