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AS I LAY DYING “SHAPED BY FIRE” アルバム・レビュー

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2000年代にメタルに若い世代のリスナーを呼び込むことに多大な貢献をした、メタルコアというジャンルを代表するバンドのひとつであるAS I LAY DYINGの7年ぶり、通算7作目のアルバム。

7年ものインターバルが空いた理由は、ファンおよび日常的にメタル系ニュースをご覧になっている方であればご存知の通り、Voのティム・ランベシスが離婚した元妻を暗殺しようとし、殺し屋に接触したらそれは身分を偽装して近づいた捜査員によるおとり捜査だった、という映画みたいな話で2013年に逮捕され服役していたためである。

ティム・ランベシスの逮捕後に残りのメンバーで始めたWOVENWARもあまり順調とは言い難く、釈放後、再びメンバーが合流したのは自然な流れだった(WOVENWARがバカ売れしていたら再結成には至らなかったかもしれない)。

犯罪による活動休止からの復帰という、普通に考えたら受け容れられ難い状況での復活作ということで、「失敗は許されない」という気持ちはメンバーに強かっただろう。とてつもなく気合の入ったアルバムである。

基本的な音楽性は復活前と全く同じながら、攻撃性、エモーショナルなメロディとも過去最高レベルに研ぎ澄まされており、「軟弱になった」とも「メロディが弱くなった」とも言わせないクオリティの充実がある。

音楽性が変わらないことについては「変わってしまった」という批判と「マンネリ、進歩がない」という批判を自らの状況という基準で天秤にかけ「変わらない安心感」を優先した結果だろう。妥当な判断である。

この鋭利なアグレッションとエモーショナルな哀メロコーラスのコンビネーション、もし私が高校生や大学生の頃のような精神状態だったらメチャクチャハマっただろうな。

“The Darkest Nights”や” Anger And Apathy”に匹敵する(私にとっての)キラー・チューンこそないが、大半の曲がそれらに肉薄する魅力を備えた、バンド史上を通して見ても最高傑作かもしれない、パーフェクトな復活アルバム。

DownloadでもKNOTFESTでも何でもいいから来日してほしいですが、もしかしてメンバーに犯罪歴があったりすると入国が難しかったりするんでしょうか。【88点】









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