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BRITISH LION “THE BURNING” アルバム・レビュー

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IRON MAIDENの中心人物であるスティーヴ・ハリス(B)のソロ・プロジェクト、BRITISH LIONの2012年のデビュー・アルバムから約7年ぶりのセカンド・アルバム。

昨年に行なわれた来日公演はEXシアター六本木というハコは大きすぎてガラガラだったという噂だが、それはアルバムのリリースから6年経ってからという妙なタイミングのせいもあるだろうし、そもそもアルバム自体、評論家からの評価はともかく、熱心なIRON MAIDENファン以外に誰が聴いたのだろう? という感じで地味な印象は否めなかった。

本作を聴いて思うのはVoの声質が違うのでパッと聴きの印象は違えど、基本的には近年のIRON MAIDENのアルバムと大きく変わらないもので、楽曲によってはいかにもブルース・ディッキンソンが歌いそうなメロディも散見され、IRON MAIDENからドラマティックさやプログレッシヴな要素をそぎ落とすとこの音になりそう。

前作同様、一聴しての印象はやや地味だが、ヴォーカルのやや憂いのある歌声を生かすためかウエットな哀愁のメロディが多く聴かれ、個人的には意外と(?)楽しめた。#9 “Land Of The Perfect People”なんて単純に歌モノとしていい曲だな、と。

近年のIRON MAIDENにも言えるが、生っぽくオーガニックな音作りは個人的にはエッジに欠けてHR/HMとしては迫力不足だと感じるし、ヴォーカルも癖の強いブルース・ディッキンソンよりある意味聴きやすいのだが、その分インパクトに欠ける。

ソロ・プロジェクトでもこういう音楽をやっているということは、スティーヴ・ハリスのやりたいこと(あるいはできること)というのはやはりこういう音楽なのだろうし、そういう意味でIRON MAIDENでは意図的にエピカルな大作志向の、インスト・パートが多い曲を作っているということなのだろうが、個人的にはコンパクトな曲の方が楽しめるので、IRON MAIDENにもこれくらいヴォーカル・オリエンテッドな作風を期待したい(無理かな…)。【82点】



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