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LOVEBITES “ELECTRIC PENTAGRAM” アルバム・レビュー

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今最も勢いのあるガールズ・メタル・バンド、LOVEBITESの3枚目のフル・アルバム。

今回もフィンランドのFINNVOX STUDIOにおける、ミッコ・カルミラによるミックス、ミカ・ユッシラによるマスタリングを経て、欧州パワー・メタル然としたサウンドが追求されている。

いわゆるメロディック・パワー・メタルの典型というべきスピード・チューンから、IRON MAIDENを彷彿とさせる三連の曲、スラッシュ・メタルばりのアグレッションを放つ曲から、本作の新境地と言える70年代ハード・ロックの趣を持つ曲まで、これまで以上にバリエーションを見せつつ、70分に及ぶ長丁場をダレさせずに聴かせるテンションがある。

日本のガールズ・メタルというのはえてして「歌謡メタル」に流れがちだが、このバンドはストイックに欧州型メタルのスタイルを貫いており、その辺がこのバンドをして頭一つ突き抜けさせたのだろう。

ちょっと気になるのは、「ガールズ・バンド」ということでナメられないようにということなのか、殊更にテクニカルな演奏をフィーチュアしようとし過ぎるきらいがあり、その結果として楽曲が全体的に長尺になる傾向があること。

悪く言うと「肩の力が入りすぎ」ということで、私としてはむしろ4分台くらいのコンパクトな楽曲も聴いてみたいと思ったり。

ライブを観るとかなりいっぱいいっぱいな感じで、余裕たっぷりには見えないし(苦笑)。いや、付属のライブDVDを観てもその危うさは魅力にこそなれ、決して悪印象なものではないのですが。

とはいえ、こういうがむしゃらで全力投球な感じはまだ3枚目というキャリアの浅さであればむしろ好感を持って迎えられるべきもので、この「なんちゃってメタル」になるまいとする気概をよしとすればこそ、オリコン週間チャートで9位という「成果」に結びついたということなのかもしれない。

Voも以前はちょっと畑違い? と思っていましたが、だいぶメタルが板についてきた感じがします。【86点】


"Ride The Sky"風のメロディに乗せて"Carry On"と歌う、高度な(?)オマージュが込められたメロディック・パワー・メタルど真ん中の曲。



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