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MAJESTICA "A CHRISTMAS CAROL" アルバム・レビュー

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現SABATONのギタリストとしても知られるトミー・ヨハンソン(Vo, G, Key)率いるMAJESTICAのセカンド・アルバム。

MAJESTICAはトミーが元々SABATON加入前からやっていたREINXEEDの改名バンドのようなものなので、REINXEED時代からカウントすると通算8作目となる(企画盤である"SWEDISH HITZ GOES METAL"シリーズは除く)。

本作は本作はチャールズ・ディケンズの名作小説、『クリスマス・キャロル』(1843)に基づいたコンセプト・アルバムになっており、作品のテーマ性からか、有名なクリスマス・ソングのフレーズが随所に取り入れられている。

そういうストーリー性を踏まえたドラマの演出ゆえか、「クリスマスっぽさ」の演出のためか、前作よりもキーボードによる大仰なオーケストレーションがフィーチュアされており、そういう意味では前身であるREINXEED時代に近い雰囲気がある。

このド派手なキーボード使いをゴージャスと感じるかチープと感じるかは聴き手の感性次第という気もするが、いずれにせよトミー・ヨハンソンらしいメロディックでドラマティックなサウンドが速い曲からバラードまで全編に渡って響き渡り、彼の音楽を愛好するものであれば納得のシンフォニック・パワー・メタル・アルバムとなっている。

ただ、やはり有名クリスマスソングの引用によって、全編に「クリスマス感」が漂っている関係で、12月25日を過ぎてしまうといささか季節外れというか、「今じゃない」感が漂ってしまうのもまた事実(苦笑)。次聴くとしたら最速でも来年の12月に入ってからでしょう。

まあ、クリスマス・ソングというのは一発当たるとデカいんですけどね。世界一売れたシングル(5000万枚以上!)はビング・クロスビーの『ホワイト・クリスマス』ですし、日本でも35年連続オリコンTOP100にランクインしている曲は山下達郎の『クリスマス・イブ』だけだと言いますし。それ以外にもワム!のアレとか、マライア・キャリーのアレとか、もはや毎年必ずどこかで流れている気がします。

このアルバムや、このアルバムに収録されているどれかの曲が、せめてメタル・ファンの間だけでもそんな存在になれば凄いことだと思いますが、とりあえず発売直後の反響を見る限りそういうことにはならなそうな気がします(苦笑)。

とはいえ、トミー・ヨハンソンのトニー・カッコ(SONATA ARCTICA)を思わせる、ちょっと甘いヴォーカルは、このメロディックでシンフォニックなサウンドにピッタリハマっており、この手の音楽のファンであれば、時期を外したとしても聴いて損のないアルバムだと思います。【83点】


この曲の歌い出しはSTRATOVARIUSの"Against The Wind"を思い出させますね。





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