NARNIA "GHOST TOWN"が5月26日(金)国内盤発売

カール・ヨハン・グリマーク(G)とクリスチャン・リレグレン(Vo)を中心としたスウェーデンのネオクラシカル系メロディック・メタル・バンドNARNIAの、再結成後3作目となるスタジオ・フル・アルバム、"GHOST TOWN"が5月26日(金)にビッキー・ミュージックから日本盤リリースされます。
中心メンバーのカール・ヨハン・グリマーク(G)とクリスチャン・リレグレン(Vo)、それぞれこの手の音楽をプレイする上で充分な力量を備えており、楽曲もまあこの手の音楽が好きな人であれば充分楽しめるクオリティのものを提供しているにも関わらず、なんとなく評価が高まらず、商業的にもさほど成功していない印象があります。
商業的な部分については、この手の音楽がトレンドから外れている(世の中全体の話ではなく、あくまでメタル・マーケットという狭い世界の意味合いでさえ)ためにいわゆる大手メタル・レーベルと契約できていないという点が大きいと思いますが、クリスチャン・リレグレンはかつてDIVINEFIREやGOLDEN RESURRECTIONといった自身が主宰していたバンドでも、自分が設立したレーベルからのリリースにこだわっていたので、もしかすると大手レーベルからある程度まとまった枚数を売るより、自主レーベルからそこそこ売るくらいの方が(手取り収入的な意味で)儲かるので敢えてそうしている、ということなのかもしれません。
まあ、今この手のサウンドのバンドと契約してくれそうなレーベルと言ったら『Frontiers Music』くらいしか思いつきませんが、このバンドはクリスチャン・メタルでもあるようなので、もしかすると信仰上の理由で契約できないレーベルがあるのかもしれません(?)。
いや、『Frontiers Music』はイタリアのレーベルなので基本カトリックだと思いますが、スウェーデンはスウェーデン国教会という独自の、どちらかと言えばプロテスタント寄りの宗派がメインのようなので…というのは半分冗談ですが。
デビュー当時はそれこそモロにイングヴェイなネオクラ様式美路線でちょっと叩かれていたものの、現在はそこまで特定のアーティストを想起させることのない広義のメロディック・メタルをプレイしている彼らですが、それでいて「これぞNARNIA」と思わせるような個性を打ち出せてないのが実力に対する不遇を招いているのでしょうか。
個性がなくてもこういうサウンドが好き、というHR/HMファンは結構いると思うので(私も割とそうです)、様式美臭がありつつ適度にキャッチーなメロディック・メタル・サウンドと聞いて「ちょっと聴いてみたい」と思うような方はチェックしてみてもいいのではないでしょうか。
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