DEF LEPPARD / DEF LEPPARD

defleppard12.jpg

前作「SONGS FROM SPARKLE ROUNGE」以来7年ぶりとなる10作目のアルバム…って、前作のレビューを書いてからもう7年も経ったのか…。

高校に入学したばかりだった人が大学を卒業するくらいの年月。私は当時もサラリーマンで、今も同じ会社でサラリーマンをやっているので、そんなに時が流れた実感がありませんが、前作発表時に学生さんだった読者の方はきっと人生が大きく変わっていたりするんでしょうね、などとつい感傷に浸ってしまったり。

その間、ライブ・アルバム「MIRROR BALL – LIVE&MORE」や、ラスヴェガスでのレジデンシー公演の様子を収録した映像作品「VIVA! HYSTERIA」がリリースされていたこともあって、余計にそんなにご無沙汰感もないのですが。

前作を最後に、デビュー以来所属していたUNIVERSAL MUSIC GROUP傘下の『Phonogram / Mercury』を離れている。

レコード会社は契約更新を希望しなかったし、バンド側もそれを求めなかったそうだが、前作を全米5位に送り込んだバンドでさえ契約更新されないとは世知辛い時代ですね。

そんなわけで本作は日本では新興のワードレコーズ、海外では90年代までにヒットを飛ばしたアーティストが数多く所属する(そしてなぜか欧米におけるBABYMETALのリリース元でもある)ドイツの大手インディー・レーベル『earMUSIC』からのリリースとなっている。

正直な所、「ADRENALIZE」以降のDEF LEPPARDのアルバムというのは、どれも単体で見たときに文句をつける要素などない(問題作とされた「SLANG」でさえも)のですが、ふと「久しぶりにDEF LEPPARD聴こうかな」と思ったときに手が伸びるのはやはり「HYSTERIA」か「PYROMANIA」であり、そういう意味では新譜を聴く意味あるのか? という疑念が頭をもたげていた昨今。

ただ、本作はメンバーが「HYSTERIA」以来の傑作、と発言し、10作目にして初のセルフ・タイトル作ということもあって、ちょっと期待させられてついポチってしまった。

冒頭を飾る「Let’s Go」のリフなどはモロに往年の大ヒット曲「Pour Some Sugar On Me」を彷彿させ、2曲目「Dangerous」はメンバーいわくこれまた「HYSTERIA」収録の「Run Riot」で表現しきれなかったものを実現できた曲、とのことでそれっぽい。

ベースがリードするファンキーな#3「Man Enough」もHR/HMではないが80年代っぽくて気に入ったし、メンバー全員が交互に歌うパートがある#4「We Belong」はなんともノスタルジックで感傷的な気持ちにさせられる(実際どこかで聴いたことあるメロディのような/笑)佳曲。続く「Invincible」もアップテンポでノリがいいのに、郷愁とも何ともつかぬ暖かい気持ちにさせられる秀曲で、これはたしかに傑作かも…と思った。

ただ、残念ながらその後5曲目までで高まった気持ちをさらに高めてくれる瞬間はなく(それ以降の曲がつまらないというわけではない)、私の中で「PYROMANIA」「HYSTERIA」越えをすることはなかった。そういう意味ではやはり「ADRENALIZE」以降のDEF LEPPARDのアルバムのひとつ、ですね。

もちろんそんじょそこらのバンドのアルバムとは比較にならないクオリティだし、聴いて損をしたとは全く思わないどころか、頭5曲を聴けただけでも買ってよかった、と思ってますけどね!

個人的にセルフタイトルの所以は、前々作「X」や、前作「SONGS FROM SPARKLE ROUNGE」に多少あったトレンドへの目配りがない、純度100%のDEF LEPPARDサウンドを、(外部ソングライターを入れない)メンバーだけの力で実現した、ということなのではないかと思われます。いや、インタビューで語られる通り「いいタイトルが思い浮かばなかった」という事情もあるんでしょうけど(笑)。

◆本作収録「Let's Go」のMV




スポンサーサイト

コメント

非公開コメント

ちょっと後悔

こんばんわ。

[Lets'Go]、いいですね!
懐かしいサウンドで、胸にグッときました。
HYSTERIA ツアーあたりから、毎回来日コンサートには行ってたのに
今回はサボッテしまい、こちらのPV見たら、先日のコンサートに「行けばよかった」と後悔しました。
[X]までは購入していたのですが、自分的に「もういいかな」なんて思ってしまいましたが、[Songs from sparkle rounge]は結構良さそうだなとも思ってました(といいつつまだ未購入)。
そうですか~。adoreさん的には5曲まで良かったのですね。
5曲よければ結構いい方ですよね。
視聴してみます!

>KYさん

「Let's Go」、往年のファンをくすぐる、あざとい曲ですよね(笑)。

個人的には5曲目まで気に入りましたが、3曲目は好き嫌いが分かれるかもしれません。
とはいえそれ以降もいい曲はあるので、5曲良ければ良し、という寛容な考え方であれば充分満足できるアルバムではないかと思います。

個人的には「X」は彼らのワーストかもしれないと思っている(それでも決して悪くはないのですが)作品なので、あのアルバムで見切るのはもったいないかもしれません。

佳作と言える作品でしたね。今回の来日公演では、オープニングがLet's go、途中からDengerousも演奏していました。
他の曲とも違和感なく、既に馴染んでいる感じでした。ライブはヒット曲満載、安定のパフォーマンスで楽しかったです。
ヴィヴィアン・キャンベルの健康状態が心配されましたが、終始笑顔で楽しそうに演奏していたのが印象的でした。

>happychildsさん

まさに佳作という感じの作品ですね。
リリース前に「HYSTERIA以来の傑作」とか「全曲シングルにできる」だの、自らハードルを上げていたので若干肩すかしな気持ちもありますが(笑)。

彼らのライブは1回しか観たことがありませんが、とてもいいライブで、それはコンディションや会場に左右されるようなものではない、いつでもこのレベルのライブが提供できるだろうという安定感を感じさせるものだったので、きっと先日の来日公演も良かったんだろうな、という見当がつきます。

ヴィヴィアン・キャンベルには回復してほしいですね。
同じバンドで複数人の死者が出るなんてRIOTとX JAPANだけで充分です。

タイトル

こんばんは。


私も5曲目まではいいぞ!と思いましたが、それ以降は微妙でした。悪くはないんですが、、、これ一枚聴いてるならヒステリアなんだよなー、と。3曲目は地獄に道づれにそっくりですね。笑 クイーンおたくのサヴの曲かと思ったら違うんですね。

>sixxさん

5曲目以降、特に終盤はテンションが落ちるのは否めないですね。

何か一枚聴くならやっぱり最高傑作(か、自分が好きになるきっかけになったアルバム)になってしまいますよね。

3曲目、イントロの入り方は完全にそれですね。
まあ、オマージュということで(笑)。

タイトル

まあ、こんなもんでしょう。
ヒステリアを超えるアルバムではないかもしれませんけど、いいアルバムだったと思います。
武道館にも観に行きましたよ。
個人的にはデフ・レパードの来日公演を観るのは13年ぶりですよ。
前回、観た2002年に観た時の印象がイマイチだった為、しばらくデフレパードは観に行きませんでした。
個人的には13年前よりはずっと楽しむ事ができました。

このバンドを初めて観に行ったのは88年の来日公演、ヒステリアのツアーの時ですよ。
その後、来日公演は毎回観に行っていたんですが2002年のXが個人的にはイマイチだったんですね。
いいアルバムを出してくれたら今後の来日公演も観に行きたいと思っています。

>ランディさん

すごい、HYSTERIAのツアーを生でご覧になっているんですね。羨ましい。

なんとなく今思うと、2002年の「X」はやはりちょっと微妙な時期だったのかもしれませんね…。外部ライターの関与も大きかったですし。