レミー(MOTORHEAD)が死去

2015年も暮れようかというタイミングでとんでもないニュースが飛び込んできましたね。

MOTORHEADのレミー・キルミスター(Vo, B)が12月28日、亡くなったそうです。26日に進行性の癌が発見されたばかりだったそうです。

今年何度か体調が悪くて公演をいくつかキャンセルした、という話は聞いていましたが、「まあ、歳だし、体調悪い日もそりゃあるよね」くらいに軽く受け止めており、レミーが死ぬわけない、くらいに考えていたのですが…。

レミーが死ぬくらいならむしろ先月入院が報じられたギタリストのフィル・キャンベルの方が先に逝くんじゃないかとさえ思っていました(不謹慎)。

実際レミー本人も今月「明日もう死ぬんですか的な質問にはうんざりだ」てなことを言っているんですよ。

そう、MOTORHEADが今年リリースしたアルバム「BAD MAGIC」は久しぶりに本国イギリスでTOP10入り、ドイツやフィンランドといったメタルが強い国では1位を獲っていますし、日本にもフジロック '15で来日してますし、現役バリバリですよ。今月だって北欧とドイツで6本ライブをやっていますし、1月のライブだって決まっていたんです。

今年レミーは「ツアー中に死ぬだろう」みたいなことを言っていましたが、その予言が現実のものになってしまいました。

まあ、引退して10年とか20年とか経って老人ホームみたいな所で安らかに亡くなって、「そういえばそんな人もいたねぇ。むしろまだ生きてたんだ?」などと言われるような死に様なんてそれこそ想像できなかったし、いつ死んでもおかしくないくらい酒を飲んでいたようなので、そういう意味で「納得いかない」感じはあまりないのですが。

しかし今年でバンド活動40周年で、しかもレミーは柄でもなく(?)クリスマス・イブの12月24日生まれなので70歳になったばかり。キリが良すぎるでしょ…。

先月11月11日にはオリジナル・ドラマーだったフィルシー“アニマル”テイラーことフィル・テイラーが61歳で亡くなったばかり。今年は紛うことなくMOTORHEADファンにとって最悪の厄年となってしまいました(まあ、もうすぐ2015年は終わりますが…)。

私にとってのMOTORHEAD(すなわちレミー)との出会いは、ティーンの頃にベーシストでもないのにたまたま読んだ『BASS MAGAZINE』誌上で、これまた今は亡き諸田コウ氏(DOOM)が影響を受けたアルバムとしてMOTORHEADの「極悪ライヴ(当時の「NO SLEEP 'TIL HAMMERSMITH」の邦題)が「速い、うるさい、恐ろしい」の三拍子揃った名演として紹介されていたことに遡ります。

同時期に伊藤政則氏のラジオか和田誠氏のラジオ(たぶん前者でしょう)でMOTORHEADの「Overkill」がオンエアされ、その「終わりそうで終わらないエンディング」に興奮したことを憶えています。

実際に初めてアルバムを買って聴いたのは以前このブログで紹介した「BASTARDS」でした。

その後、LOUD PARK10で彼らのライブを観る機会にも恵まれ、レミーのドキュメンタリー映画『極悪レミー』もちゃんと映画館で観るなど、どう考えてもメロディック・メタル派である私の嗜好にはマッチしない音楽であるにもかかわらず、レミーの、MOTORHEADの存在感にはなんとも惹かれるものを感じていました。

うろ覚えながら、かつて映画『ウェインズ・ワールド』で「神様とレミー、戦ったらどっちが強い?」というなぞなぞに、「答えは神様=レミーなんだから戦えない」みたいなくだりがあったと記憶していますが、本当に神様になってしまいました。

HR/HMは、また一人偉大なカリスマを失ってしまった。

◆今年の「ROCK AM RING FESTIVAL」での「Overkill」


◆最新作「BAD MAGIC」より「Thunder & Lightning」のオフィシャル・ファン・ビデオ




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コメント

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残念です

いつ死んでもおかしくないような生き方なのに、死ぬなんてありそうもない人でした。
初めて聴いたのはやはり「Ace of Spades」。NWOBHMの勃興した80~81年頃、ヘヴィメタを聞きかじり始めてIRON MAIDENにSAXONと来てMOTERHEADという流れだったですね。メタルとパンクが合わさったかのようなシンプルで暴力的な音はカッコ良かった。
コアなファンというわけではありませんが、本当にショックですわ・・・。

レミーの人生そのものがレジェンドでした。

レミーはその存在はもちろん大きなカリスマでしたが、同時に多くの伝説を実体験し、それを証言してきた人でもありました。
またロックやメタルといった枠だけには収まらない非常に幅広い人間関係を持った人でもありました。

「極悪レミー」をご覧になっているならお分かりかと思いますが、その友人関係はロックレジェンドな人たちや、パンクス、オジーやディオのような同世代の人たちやMETALICAを始めとする後続のバンドまで、ほぼ今日に至る全てのロックの歴史に非常に近いところで接してきた人だと思います。

メタルへの影響力も強くNWOBHMはもちろんですが、一方でHAWKWINDの流れからレミー→マイケル・ムアコック→BLIND GUARDIAN、CIRITH UNGOL、DOMINE等その他全ての剣と魔法のメロディックメタルバンドへと、直接的ではないにしろこちらの方にも顔を出しています。

本当に惜しい人が亡くなりました。
尊敬する人の急な訃報は非常にショックでしたが、レミーの生き様はまさしく伝説として後世に語り継がれる価値があると思います。

ご冥福をお祈りします

MOTERHEADのコアなファンではありませんが、自分が始めて参加したLOUD PARK10での姿は強烈に印象に残っています。あの年齢にしてあれだけのエネルギーに満ち溢れたパフォーマンス、それこそオジー以上の圧倒的なカリスマだと思いました。
とりあえず、飲みながらMOTERHEADを大音量で聴いている最中です。改めて思うのは、とてもシンプルでありながらかっこいいという事ですね。そして一発で分かる「これぞMOTERHEADのサウンド」という独特の音。こういうシンプルなのに特徴のあるバンドって、最近のバンドには少ない気がします。本当に偉大だったんだなと思います。

もう一度観たかった。残念です。

>Zeppさん

全盛期を体験されてるんですね。当時はあまり日本のハード・ロック・ファンには評価されていなかったという話も聞きますが…。

あの生き様で70歳まで生きられたというのは逆に凄いですが、最後まで(ちょっと渋めな曲が増えていたとはいえ)ブレずにカッコいいままだったというのは凄いと思います。

>アリオッチさん

ロニー・ジェイムズ・ディオのときもそうでしたが、急でしたね…。

エピック・メタルがHAWKWINDの影響を受けているというのは初耳ですが、いずれにせよメタルにとどまらない存在感をもったロック・レジェンドの死は惜しまれてなりません。

>kimさん

私もLOUD PARK10でMOTORHEADに触れることができたクチですが、やはりその佇まいからして別格な感じでしたね。
カリスマとしてオジー以上かどうかはともかく、オジーと違ってコミカルな空気がないのでただただカッコいい、という感じでした。

MOTORHEADのサウンドはたしかに唯一無二でした。シンプルだったがゆえに、HR/HMというスタイルが好きでない人でもカッコいいと思える数少ないバンドだったと思います。

こういうバンドがいなくなることで、HR/HMと、それ以外のラウド・ミュージックの接点がまた一つ失われてしまったような気さえしますね…。

しらなかったです。 

ニュースにうといため、こちらで初めてレミーが亡くなったのを知りました。

アルバムをきちんと聴いたりしたことはなかったのですが

数年前にサマソニで初めてライブを観て、
MCの時に、あれ?酔っぱらっているのかな?と思いましたが
演奏は迫力があったことを思い出します。

さらに昨年、FUJIROCKで観たのが二度目でまさか、数ヵ月後に亡くなるとは....

サマソニの時よりもFUJIのライブの方がスケールを大きく感じ、カッコよくて
惹きつけられました。

時間があれば、観そこなっていた1/16からの極悪レミーを観に行こうかと思っています。






>KYさん

Yahoo!のトップにすら出ていたのに当サイトで知るとは、ちょっと情報から隔絶され過ぎではないですか? 大丈夫ですか?(笑)

フジロック、つまり日本のラスト・ライブまでご覧になっていたというのであれば、『極悪レミー』、観に行くしかありませんね!

レミーは基本的にいつも酔っ払っていたと思います。水のようにアルコールを飲む人なので。