MARCHING OUT / ROCK WILL NEVER DIE

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バンド名がイングヴェイのアルバム、アルバム・タイトルがM.S.Gのライブ・アルバムのタイトルと同名、これで「そういう音」でなかったら逆にどうしていいのかわかりませんが、安心してください、そのまんまの音ですよ!(笑)

YNGWIE MALSTEEN、M.S.G、RAINBOW、WHITESNAKE…こういった70~80年代の様式美系ハード・ロックそのままのサウンドを出しているバンドのデビュー・アルバム。

今日びこんな時代錯誤なサウンドを出すなんて、どんな新人バンドやねん…と思ったら、全くもって新人などではありませんでした。

ヴォーカルのKazu Rockこと中山一弘氏を中心に2012年に結成されたこのバンドのドラムは「手数王」の異名をとる日本を代表するセッション・ドラマー、菅沼孝三。

キーボードの石黒彰氏は、日本を代表するフュージョン・グループのひとつであるPRISMやそのギタリストである和田アキラ氏のサポート、そして聖飢魔IIの準構成員「レクターH.伯爵」として知られるセッション・キーボーディスト。

ギターの林剛史氏、ベースの藤田圭一郎氏もともに音楽学校における講師も務める、キャリア、テクニックともに充分なセッション・ミュージシャンである。

まあ、これは実際のところ「オヤジの趣味バンド」みたいなものなんでしょうね。きっとメンバーの皆さんこのバンドで日本のミュージック・シーンの頂点を目指そう、オリコン1位とってやろう、みたいなことはきっと考えていらっしゃらないと思います。

しかし、そういう商業的な思惑がないからこそ、ここまでピュアな様式美に徹することができたのではないでしょうか。

というか、ピュア過ぎて元ネタそのままじゃないですか、という曲ばかりなのですが(笑)、まあこれくらいのキャリアのある人たちが、売れ線を狙わずにやっているわけなので「パクリ」ではなく「オマージュ」と解するべきでしょう(笑)。やってて楽しそうです。

日本の正統的なHR/HMバンドにおいてネックになりがちなヴォーカルについても、英語の発音こそネイティブならぬ私が聴いてもちょっとアレですが、張りのあるパワフルな声で堂々と歌い込んでおり、音楽のクオリティを下げることにはなっていません。

「こういう音こそHR/HM」、という意識を持っているのはアラフォー以上、下手すると50代くらいの年齢の方々かもしれませんが、そういう方にとってはなかなか楽しめるアルバムなのではないかと思います。

ボーナス・トラック扱いのタイトル曲の別テイクにはLOUDNESSの二井原実(Vo)と山下昌良(B)、田川ヒロアキ(G)、ドゥギー・ホワイト(Vo: RAINBOW, YNGWIE MALMSTEEN, M.S.G , TANK他)がゲスト参加している。

どう考えても『BURRN!』誌好みド真ん中の音なのに現在の所完全スルーなのはやはり広告出稿がないからなのでしょうね。

あと、細かい話ですが、#3「Burnin’ Fire」にそこはかとなく聖飢魔IIの「1999 Secret Object」っぽい香りが漂っているのは、やはりレクター氏がいらっしゃるからなんですかね?(笑)

◆本作の全曲試聴用サンプル



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コメント

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3曲目、リフがまんまじゃないですか(笑)
でもカッコイイ♪
DED CHAPLINやFEEL SO BAD初期を聴いてたので、手数王は大好きです!
ちょっと気にしておきます(^^)/

あ、管理人様、今年も楽しく読ませていただきます!

質の高い趣味バンドですね

曲は王道様式美で、ソロはイングヴェイ風ってまさに日本人(BURRN!読者?)の理想的なHR/HMですね。しかも、テクもあって、ドゥギー・ホワイトが参加しているので(オリジナリティーはともかく)、質は本家に遜色ないと思います。
話しは少しずれますが、昨年のマイケル・シェンカーのアルバムは良かったです。あまり話題になってないみたいですが、彼もまだ健在だということを示すアルバムだと思います。

>珍獣メガネコアラさん

3曲目に限らず色々とまんまですが(笑)、実力のある人たちだけにカッコよく仕上がってます。

DED CHAPLINにFEEL SO BAD…懐かしい名前を聞きました(笑)。今年もよろしくお願いします。

>なっつさん

かつて『BURRN!』信者と呼ばれていた人たちにとっての理想的なHR/HMですね。
もっともそういう人たちは往々にして洋楽至上主義なので日本人がこれをやっても評価しない可能性はありますが(苦笑)。

マイケル・シェンカーは数年前にライブを観ましたが、一時期の低迷からは完全に脱した感じでしたね。

ベースの藤田さんが7・8年くらい前ジャズオルガントリオで
バカテクなスラップしてるのを思い出しました。
まあ、こういうバンドでベースに注目する人はいないか・・・。

>名無しのメタラーさん

ジャズオルガントリオのライブをご覧になっているとはシャレオツですね(笑)。

たしかにこの手の音楽でベースに注目する人は少ないかもしれませんが、本作でもちょっと弾ける人であれば凄腕であることが一聴してわかるかなり存在感のあるベース弾いてますよ。

この記事をみて速攻でアマゾンに注文しちゃいました。トレイラー聴いてみましたが、「いかにも」な感じで、いかにもに弱いわたくしはやられてしまいました(^_^;)ちゃんと聴けるときが楽しみです。いつも良質な音楽を紹介していただきありがとうございます。またよろしくお願いします。

トレイラーを聴いてみましたが、これ、英語の発音がかなりドイヒーですね…。ちょっと恥ずかしいくらいに…。思わず、エッ⁉︎っと、顔をしかめてしまいました。今時これはないんじゃないかと…。誰も指摘しなかったとでしょうか…。

>りょうさん

このバンドの音楽は「ザ・いかにも」なサウンドだと思います(笑)。
即買いするほど気に入る音楽をご紹介できると私も嬉しいです。基本的には私が興味を持った音楽を紹介しているだけなので読者の方にとって良質な音楽を紹介し続けられるかどうかはお約束できませんが(笑)。



ば さん

たしかにこれまで幾多のジャパニーズ・イングリッシュな歌を聴いてきましたが、これはトップクラスですね(笑)。
カタカナで書いたカンペを読みながら歌っているんじゃないかという、気さえします(笑)。

まあ、英語の発音と音楽のクオリティは関係ないので、その辺には目をつぶっていただければと思います。

昨日届いたので早速聴いてみました。笑っちゃうほど「王道」ですね。確かに今こんな音を出している人はいませんねぇ(笑)ただ、やっぱり、、、ヴォーカルの発音が、、、(苦笑)。
一番びっくりしたのが、クレジットに私のギターの先生の名があったことですね(笑)。ちょうどレッスンがあったので、聞いてみたら、「大人の事情」ですでに手を放してしまったらしいですが、大半の曲の作曲を手掛けたらしいです。ヴォーカルの発音も「同感です」だって。ドギーが全曲歌ったらよかったのにな(笑)。

>りょうさん

クレジットに名前があるということは池田剛さんですか?
こういうメジャーなレコード会社に所属しているわけでもない趣味っぽいバンドにも「大人の事情」があるというのは驚きですね(笑)。

バイオを見る限りVoの方が中心になって結成されているバンドのようですので、ドゥギー・ホワイトに全曲歌わせるわけにはいかないのではないでしょうか(笑)。