『タモリ倶楽部』「アフリカ大陸で発見!こんなところにデスメタル!?」 

 4月22日(金)深夜放送の『タモリ倶楽部』で放送された「アフリカ大陸で発見!こんなところにデスメタル!?」 、HDDに録画していたのを観ました。

昨年『デスメタルアフリカ: 暗黒大陸の暗黒音楽』という本が出版され、一部で話題になっていたのは認識していました。

なかなか興味深いと思いつつ、手を出せずにいるのですが、恐らくその本がネタ元だろうと思っていたら案の定でした。

アフリカ出身といえば、先日チュニジアのMYRATHという、欧米のバンドと比べても遜色ないどころか、下手すると今年のベストかもと思ってしまうほど素晴らしいアルバムを出したバンドによって関心が増していたこともあって、わざわざ録画して観てみました。

実際観てみると、ベスト10形式で紹介されているにもかかわらず、10位のバンドに多くの時間が割かれ、むしろ5位以上のバンドはサラッと流されてしまう不思議な構成で、しかもそもそも我々日本のメタル・ファンの感覚でデス・メタルと呼べるバンドは6位の「サーコトロフィア」と3位の「オーバースラスト」の2つしか出てきませんでしたが、結構楽しめました。

いや、恐らく一般的な視聴者は一種のゲテモノ趣味で楽しむのでしょうけど、私は普通に「結構いいバンドばかりじゃん」と思いました。

もちろん欧米や日本の一線級のバンドとは比べられるようなレベルではなさそうなのですが、インディーズのバンドと考えれば充分楽しめるレベルに達しているバンドが多かったです(もちろんある程度オンエアに耐えるバンドを選んでいるからでしょうが)。

以前私はこのブログ上で「HR/HMが今後飛躍的に発展する可能性というのは、現在の発展途上国エリア以外には見出せない」ということを書きましたが、「キャッチーなハード・ロックをプレイしているのにブラックメタルのメイクをして、デスメタルを名乗る」みたいな破天荒なバンドは、「メタルのお作法」が確立してしまった欧米よりからは出てこないと思います。

BABYMETALも「アイドル×メタル」という欧米人にはなかなか思いつかないサウンドで話題になっているわけですが、そういう「予想を裏切る新しいサウンド」みたいなのは、むしろメタルの歴史が浅いエリアの方が生まれやすい気がします。

まあ、私は辺境メタル・マニアではないし、別に今の様式化した欧米のメタルに不満があるというわけでもないので積極的にアフリカのバンドを発掘していこうというつもりはありませんが、先日のMYRATHのような例もありますし、アフリカのメタルに対してもオープンな気持ちで向き合っていきたいな、と思います。

◆ALLKINIAH 「Setrin'ny Fahotana」のMV

個人的な趣味的にはやはりメロディック・パワー・メタルをプレイしているこのバンドがツボでした。
マダガスカル出身でまだ20代前半の若いバンドのようですが、結構レベル高いです。
見た目はアマチュアっぽいですが、現地の感覚ではイケメン揃いらしく、女性ファン(グルーピー?)が多いとか。この手の音楽をやってモテるとは素晴らしいですね(笑)。

◆ARKA'N 「 As I can breathe (feat H.WEAPONS)」

トーゴのバンドで、番組中でマーティ・フリードマンに唯一褒められ、タモリに「アフリカっぽい」と評価されていました。
個人的にはアメリカの黒人音楽の要素が強いことを果たして「アフリカっぽい」と言うべきなのかということについては疑問があるのですが、実際アフリカではロックよりヒップホップなどの人気が強いと聞きますし、少なくとも我々先進国の人間が「アフリカ出身」と聞いて納得しやすいのはこういうサウンドでしょうね。

◆AMPERUS ALEGOR「Ny devolinao」

1位に選ばれたのはこのバンド。音だけ聞いたら欧米のブラック・メタルと区別つかないくらいのクオリティがあります(見た目もかなり本格的)。これもマダガスカルのバンドらしく、マダガスカルはなかなかレベルが高そうです。


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コメント

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メタルセンテンス万歳

そんな番組が放送されていたとは全く知りませんでした。先日紹介されていたMYRATHはちょっと別格でしたが、今回紹介されているバンドのいずれも好みの問題はさておき、メタルエモーションが溢れていて良いですね。
こういった演奏を聴くと、メタルってのは演奏するものの気持ちが表面化しやすいジャンルなのだな~とあらためて感じました。その意味でこのブログも、メタルエモーションが文面から溢れ出ているところが素晴らしいです。メタルは奏でるだけではなく、書くこともできるのだなと感心してます。
今後も是非、こういったメタルフロンティア的なものも取り上げていただけると非常に嬉しいdeth。

自分は毎週録画しているので、この番組内での「デスメタル」という言葉のガバガバな包容力や、ランキングの序盤で盛り上がりすぎてランキング上位の紹介が駆け足になる(出演者が飽きる・慣れるから?)事は、「タモリ倶楽部あるある」だなと思いながらも楽しめました。

曲が流れてる時間は短かったですが、キラリと光るメロディセンスのバンドもあり、意外と(?)キャッチーな音のバンドが多かったですね。個人的には(10位のバンドは確かにある意味破天荒でしたが)もっと「なんじゃこりゃ!?」と思うような未知の音のバンドを期待してたのですが(笑)

こういうのを見ると世界のどこに優れたバンド、ミュージシャンがいて、掘り出し物のアルバムがあるかわからないですね。

メタル後進国と思われる国やマイナー地域からすごいバンドが見つかると思うとちょっとワクワクしてしまいます。
まあそのせいでマイナーバンドのジャケ買いや帯の文句につられて買ってしまったりして、見事にハズレを引いてしまうのですが。

ARKA'Nめちゃくちゃカッコいいですね。「アフリカっぽい」といえばそうですが、2001年にアメリカで300万枚売れたアルバムのリードトラックと言われても信じてしまいそうなクオリティ。ラテン音楽やレゲエをニューメタルにミックスするのと同じで、世が世ならP.O.D.とかIll Niño並に売れたんじゃないでしょうかね。

ALLKINIAHも普通にカッコいいですね。欧州のメロスピを聴いてるときと同じワクワク感がありました(笑)

まとめてお返事

>学生気分38さん
先進国よりもメタルに対する情報も、バンド活動をするための環境も不足しているでしょうから、よほどのメタル愛がなくては活動できないでしょうね。

このブログに関しては頭でっかちで愛が感じられないというご指摘をいただいたこともありますが、ちゃんと感じていただける方もいるということですね(笑)。


>kimさん
毎週録画(笑)。でも、そういう人も多そうな番組ですね。
おっしゃる通り、意外とキャッチーなバンドが多かったですね。
音楽シーン自体がまだ発展途上なので、メインストリームに対するアンチテーゼ的なスタンスがないからかもしれません。


>翔さん
今や世界のどこから才能が出てくるかわからない時代ですね。
たしかに欧米のメジャー・バンドに比べて外れは多いでしょうが、そういう人柱たちのお布施によって世界の音楽シーンが発展していくのかもしれません(笑)。


>Mark.Nさん
ARKA'Nはアメリカのメインストリームっぽい音ですね。
番組中でもLINKIN PARKを引き合いに出されていました。

ALLKINIAHは完全に欧州メロディック・パワー・メタルのスタイルで、そういう意味ではまだ両バンドとも欧米のスタイルをそのままなぞっている段階ではあるのでしょう。