THE DEFIANTS / THE DEFIANTS

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『BURRN!』誌で92点を獲得した(評者は前田氏)、現DANGER DANGERのブルーノ・ラヴェル(B)とロブ・マルセロ(G)、そしてかつてDANGER DANGERに在籍していた時期があり、現在はDARKHORSEというカントリー・バンドを率いているポール・レイン(Vo)によるプロジェクトのアルバム。

しかしこのバンド名にこのアートワーク、もし何の予備知識もなければきっとスルーしていたであろうアルバムを買わせてしまうとは、『BURRN!』誌は偉大だなあ(私が言うと白々しく聞こえるかもしれませんが、結構本気でそう思ってます)。

本作と同タイミングで現DANGER DANGERのヴォーカリストであるテッド・ポーリーもソロ・アルバムをリリースしており、ここに来てDANGER DANGER周辺が急に活性化してきた印象。

このプロジェクトについては完璧主義者でなかなか仕事が進まないスティーヴ・ウェスト(Dr:DANGER DANGER)に業を煮やしてそれ以外のメンバーが動き出したという面がなきにしもあらずのようだが、たしかにこれでテッド・ポーリーが歌ってしまったら「スティーヴ抜きのDANGER DANGER」になってしまって色々と角が立つことになってしまうので、テッドにはソロ活動をさせ、残りのメンバーは気心の知れたポール・レインを迎えるというのが活動したいメンバーにとっての「落としどころ」だったのでしょう。

ちなみに本作のドラムはSTEVE MORSE BANDなどでの活動歴があるヴァン・ロメインなるセッション・ミュージシャンが「レコーディング・メンバー」としてクレジットされている。

音楽的には、当然といえば当然ながらDANGER DANGERと大差ないアメリカン・メロディアス・ハードで、DANGER DANGERの前作「REVOLVE」に続くアルバムと言われても違和感のない内容。ブルーノ・ラヴェルにポール・レインといういずれ劣らぬ才人が手掛けただけあってクオリティは折り紙つきで、BON JOVIやFIREHOUSEなどが好きな人にもアピールするメジャー級のサウンドだ。

アメリカのバンドらしい明るく健康的なサウンドがベースではあるが、多くの楽曲において実に巧みな哀愁のメロディがフィーチュアされていて、私のような哀愁叙情派にとってもかなり魅力的である。

細部に渡って気の利いたアレンジが施されており、その情景描写力の豊かさは、なんとなく映画の挿入歌とかを注文したら作品に合ったいい曲を書いてくれそう、と思わせるプロフェッショナルさが漂っている。

ロブ・マルセロのギターは音楽に対して弾き過ぎと感じる人もいるかもしれないが、こういう主張の強いギター・ワークこそがHR/HMの醍醐味というものでしょう。【85点】

◆本作収録「Love And Bullets」のOfficial Audio



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コメント

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脱絶滅危惧種

0:30や1:05あたり他での、なんと言っているのかは分からないコーラス「はっ」「ほっ」?はライヴで叫ばずにはいられらないのでしょうね。

ご指摘のギター弾き過ぎについては分かる気がします笑。効果音やキーボード的なBGMもてんこ盛りですもんね、どっちがでいいんしゃなですか?みたいな。

とはいえ一時は、ほぼ絶滅危惧種化していたサウンドなので復活はウェルカムdeth。

>学生気分38さん

この曲に限らず、コーラスワークが実に巧みです。
ギターも、アルバムで聴くとちょっと弾きすぎに感じられる瞬間もありますが、きっとライブで観たらエキサイトすると思います。

サンプル聴きました。
これはよいですね、ほかの曲も聞きたいと思わせてくれます。

前田氏は以前から「切なさをともなうメロディックさ(哀愁の手前?)」には敏感&良い評価を出す人だな、と思わせるレビューや選曲がよくありました。

パッと思い出せるのは
Reckless by JudasPriest
LetTheHammerFalls by SHY
ぐらいですけど。

>Metal88さん

前田氏はエクストリーム系担当(最近はもっぱら嬢メタルですが)のようでいて、哀愁に対する感性はある意味藤木氏より私に近いと感じていました。

彼は「哀愁」というよりは「慟哭」などと表現していましたが(笑)。

僕はこのバンド(プロジェクト?)はB!ではなくadoreさんのtwitterで知りました。
adoreさんのtwitterで知ることがなかったとしてもB!で知ったとは思いますが
adoreさんのおかげで早めに予約までして購入を決意しましたから、METALGATE BLOGは偉大ですね(本気で思ってます)。
全体的に良い曲が揃ってますが、特にTake Me BackとUnderneath The Starsはかなり気に入りました。

でもDanger DangerのREVOLVEから結構な時間が経っているので
テッドポーリーとスティーヴ・ウェストと一緒にDanger Dangerの新作を作ってくれってのが本音ですが
B!のブルーノのインタビューを読む限り、このさきDanger Dangerの新作はもう出ないと思ったほうがよさそうですね。

話し変わりますが、B!で高得点を得たRun For Victoryは購入しますか?
僕はラジオでタイトル曲を聴いて予約しました。
Jpopの大物達に曲を提供しているライター(調べたらMasterplanのMKⅡで2曲提供しているんですよ)のプロジェクトらしいですね。

>ノバックさん

Twitterはほとんど他所のニュースで私が興味のあるネタをリツイートしているだけですが、お役に立てたとしたら幸いです(笑)。

DANGER DANGERの今後については楽観できないですね。
テッド・ポーリーがどれくらいDANGER DANGERにこだわるか次第という面もありそうですが、いずれにせよ10年に1枚出たら御の字でしょうね(苦笑)。

RUN FOR VICTORYは、バンド(プロジェクト?)名がダサすぎるのが引っかかっていますが、94点タイトルですし、私も予約しています(笑)。