SUNRISE / ABSOLUTE CLARITY

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ウクライナ出身のメロディック・パワー・メタル・バンドの通算3作目となる日本デビュー作。

本作というか、このバンドを語る上でこのブログにありがちな冗長な言葉は要りません(笑)。初期SONATA ARCTICAが描いていたビジョンを継承するバンド、というひと言に尽きます。

即ち哀愁に満ちた透明感のあるメロディック・パワー・メタルということで、日本のメロディック・パワー・メタルのファンにとってはかなり食指をそそられるサウンドではないでしょうか。

実際、『BURRN!』誌のインタビューではこの手のサウンドに目覚めたきっかけはHELLOWEENで、2000年にSTRATOVARIUSの「INFINITE」とSONATA ARCTICAの「ECLIPTICA」を「発見」して方向性を決めた、と言っており、個人的には共感しかありません(笑)。

ウクライナとロシアは今では別の国(それも戦争するほどの)なので一括りで語るのは躊躇われるのですが、旧ソ連ということで一括りで語ってしまうと、フィンランドは「隣国」なので比較的情報も多いでしょうし、フィンランドのバンドに影響を受けるのは理解できます。

ウクライナのメタル・バンドで最初に日本デビューを果たしたのは恐らくCONQUESTですが、このバンドのヴォーカリストのラールス・K・ナウメンコは、現在そのCONQUESTのヴォーカリストも務めているそうです。このラールスの声がまたトニー・カッコ(SONATA ARCTICA)に似てるんですよ(笑)。より繊細でマイルドな感触ですけどね。

さすがにまだまだ北欧やドイツの一線級のバンドに比べると詰めの甘さもあるのですが、サウンドも軽めながらとりあえず気にならないレベルにまとまっているし、このメロディ・センスはそれだけで「好き者」を振り向かせる力があると思います(実際、私もディスクユニオン某店の店内演奏で本作を耳にして購入を決定しました)。

(またまた一括りで恐縮ですが)ロシアと言えばチャイコフスキーの昔から哀愁のメロディには定評のある国。人口規模も北欧よりはるかに大きいこのエリアが本気を出してメロディック・パワー・メタルを送り出してくるようになったら…楽しみな一方、北欧だけでも追いきれないのに、とてもフォローしきれない、という嬉しい悲鳴を上げることになってしまいそうです(笑)。【83点】

◆本作収録「Tower Of Fear」のMV

佇まいやパフォーマンスはとてもイモくさいですが、曲はかなり良いと思います。このサビは私のストライクゾーンど真ん中でした。


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コメント

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これはなかなか良いアルバムですよね。
adoreさんと同じくtower of fearサビメロは特にツボでした、というかこのサビ聴いた瞬間にこのアルバム注文してましたね(笑)
アルバムトータルで言うとちょっと後半が弱い気もしますが前作から確実に成長していますし、辺境も侮れませんねえ。音質もまあこの手のサウンドなら十分良好ですし。

辺境といえばペルーのnautiluzは今何やってるんでしょう。そろそろ新作出してほしい……

>einさん

私も「Tower Of Fear」のサビで購入を決定しました。
アルバム全体として見たときに未熟な点も多いですが、七難隠すメロディの魅力があると思います。

本作も7年ぶりの新作なわけですが、やはり辺境というか、資本力のあるレコード会社のバックアップを得られないバンドはなかなかコンスタントに新作を出すのは難しいのでしょうね。
きっと、昼の仕事もあるのでしょうし…。

ライオン印

「3度のメシよりメタルが好きだ」と言わんばかりで、たまりませんね。
特にギターさんが気になります、妙に存在感ありますね。数に限りがあるであろうカメラを、惜しげもなくギターヘッドに装着してしまうギターヒーロー志向にも嫌みがなく、むしろ清々しく感じました。きっと愛読書はヤングギターで、ライオンマークを見ると興奮するタイプなんでしょう(ウクライナには無いでしょうけど)
他の曲も気になるので、お買い物リストに追加dethね。

>学生気分39さん

ギターの人は確かに日本に生まれていたらヤングギターの愛読者だったでしょうね(笑)。
あまり華はないので、ギター・ヒーローというタイプではなさそうですが…。

いずれにせよ、こういう音楽が大好きだ、ということはよく伝わってきて、すがすがしいバンドですね。