聖飢魔II / 荒涼たる新世界 / PLANET / THE HELL

seikima2_single26.jpg

リリースから既に2か月近く経っており、もうすぐ新しいシングル…じゃなかった小教典「呪いのシャ・ナ・ナ・ナ」がリリースされようというタイミングですが、あえて今言及します。

まあ、単にLAメタルについての文章を書く(およびそのために過去作を聴き返す)ために積みCDになっていたというだけなんですけどね。ちなみにGWにDANGER DANGERだのポール・レインだののレビューをしていたのはLAメタルについての文章を書くにあたっての「アウトテイク」みたいなものでした(笑)。どうでもいい話ですが。

本盤は地球デビュー30周年を記念して期間限定再集結した聖飢魔IIによる、1999年の「20世紀狂詩曲」以来実に17年ぶりの小教典。

1999年の解散後もちょいちょい再結成…じゃなくて期間限定再集結して新録やら再録やら音源も出していたので17年ぶりと言われると意外だが、ディスコグラフィーをチェックすると、たしかに小教典は出ていない。

小教典としても久方ぶりであるが、今回の楽曲についてはバンドの創設者であり、彼らの初期の楽曲の多くを手掛けたもののメジャー・デビュー前にバンドを去ったダミアン浜田陛下による作曲というのもファン…じゃなかった信者の間で話題。

今回の楽曲は、TVアニメ『テラフォーマーズ リベンジ』主題歌になっており、これは後付けのタイアップではなく原作者の強い要望で聖飢魔II(もしくはデーモン閣下)の曲が主題歌として望まれたらしく、アニメ主題歌であることが前提に書かれている。

ダミアン浜田陛下は戦闘系アニメの主題歌を作ることが夢のひとつだったらしく、昨年3月にオファーをもらった際、「やるやる、絶対やる!」と即答したほどモチベーション高く取り組んだそうで、そのモチベーションの高さは楽曲の出来にも明確に現れている。

「荒涼たる新世界」はいわゆるスピード・チューンで、かつてバンドのテーマ曲というべき「The End Of The Century」を手掛けたダミアンならではのメロディックなスピード・メタル・チューンに仕上がっている。

楽曲の出来は文句なしだが、デーモン閣下の声にやや衰えが感じられるのと、生っぽい今風なサウンド・プロダクションは個人的にはあまり趣味ではなく、その点はちょっぴり残念。

B面曲(?)である「PLANET / THE HELL」は往年の「Dead Symphony」や「怪奇植物」を彷彿させるヘヴィなリフが刻まれる曲で、疾走する間奏部がこれまたカッコいい。

結論としては「ダミアン浜田陛下、さすが!」という仕上がりで、私のような初期の彼らと「メフィストフェレスの肖像」アルバム(数曲にダミアン浜田が作曲で参加)を愛する(他の時期も好きですが)信者/元信者であれば要チェックの小教典と言えます。

◆「荒涼たる新世界」Short PV





しかしダミアン浜田陛下は本当に田舎で高校の数学教師をやらせておくには惜しい才能の持ち主ですよねえ…。

これだけの曲を書ける上に、ルックスも抜群にいいわけですから。ダミアン浜田陛下がもしそのままメジャーデビューしていたら、今の高見沢俊彦(THE ALFEE)の「王子様」キャラの地位は彼が継承していたかもしれません(様式系HR/HMのセンスといい、歌唱力は微妙な点といい…/笑)。

こんな180センチを超える長身の優男、それも一歩間違えたらプロミュージシャンとして活躍していたかもしれない才能の持ち主が女子高の教師をするなんて、「Demon's Night」な過ちが起きてしまったりしなかったのでしょうか(ゲスの極みな勘繰り)。

一昨年から昨年にかけて期間限定で運営されていたTwitterから窺われるダミアン浜田陛下の素顔はいたって教師らしい真面目で優しそうな人柄で、たしかにこの人はロックスター向きの性格ではなかったかもな、という気がします。

そもそもこの人のセンスというのは本当にピュアな正統派/様式美で、かつて0点をつけられたものの本来であれば当時の『BURRN!』が一番評価するべきタイプのもの(まあ、あの「0点」評価は音楽に対してではなく、レコード会社の宣伝マンに対するものだったという説が有力ですが…)。

Twitterで明かされた、以下のダミアン浜田陛下の好きなHR/HMなんて、もう、0点をつけた酒井氏そのものなんじゃないですか?

ライヴ・イン・ジャパン/ディープ・パープル
虹を翔る覇者/レインボー
オン・ステージ/レインボー
バビロンの城門/レインボー
永遠の詩 (狂熱のライヴ)/レッド・ツェッペリン
蠍団爆発!!スコーピオンズ・ライヴ/スコーピオンズ
イン・ジ・イースト/ジューダス・プリースト
ヘヴン&ヘル/ブラック・サバス
神話/マイケル・シェンカー・グループ
オペラ座の夜/クイーン

上記以外にプログレやクラシックについての嗜好も表明していますが、その辺も極めて「BURRN!」的な趣味でした。

まあ、それだけに逆にこの人(悪魔)がバンドにとどまっていたらあれほどメジャーな成功は収められなかったかもしれませんが…。

いずれにせよ、私自身は「ダミアン宗」ということで(笑)。

スポンサーサイト

コメント

非公開コメント

最近になって無性に聖飢魔IIが聴きたくなってきました(笑)
荒涼たる新世界、凄いカッコいいです!
このシングルは、買おうか考えています。
近くのレンタル店に置いていないためですが
あとダミアン陛下は人見元基さんもそうですが教師をやっているのが
勿体無いと思うことがあります(本人の意思なのでとやかく言うのは野暮ですが)

>かつ丼さん

もしかつ丼さんがこれまで聖飢魔IIをほとんど聴いていないということであれば、まずは本作よりもベスト盤でいいので全盛期の(1999年までの)作品を聴いてほしいですね。

全盛期のサウンドは当然押さえていて、たまたま本作はまだ買ってない、ということであれば大至急ポチりましょう(笑)。

人見元基さんやダミアン陛下の才能は本当に惜しいですが、音楽業界というのは彼らほどの才能を以てしても教師の生涯年収以上のお金を稼ぐのは大変、という厳しい業界だということなのでしょう…。

すいません、今日は、いつもより仕事が終わったので
どこで借りられるか調べて借りてきてました(笑)
シングルはボリュームが足りなくてどうしても手を出すのが億劫に...
まだ発売から2ヶ月ぐらいなので
まさか借りられるとは...
アルバムは英語詩版は聴いたことがあります(8割方英語で聖飢魔IIの魅力が弱く感じて飽きてしまいましたが...)
ですが最近、ライブ映像をYoutubeや
ニコニコ動画で見ていたら
再び興味を持ち始めました。
CDはアルバムのリマスター版を何作か買おうと考えてます。
ダミアン浜田陛下が在籍していた頃の作品をメインに



裏技?

危うくダミアン殿下についての記述を読みこぼすところでした。
参考PV及びアマゾ販売サイトへのリンク以下に、文章が存在しているケースってこれまでもあったのでしょうか?まるで、スーパーマリオの1ー2ゴール前ワープのようです。

ご記述のようにダミアンワールド全開のままでは、芸能界バンドとしては長くは続かなかったでしょうが、殿下ソングって魔界ソングでありつつ、どこか風雲たけし城的というか藤岡弘探検隊的な悪ノリ感満載の世界観が素晴らしいですよね。その部分は閣下ができなかったか、しなかったかは分かりませんが、消滅した一面のように感じています。(以降の楽曲スタイルも素晴らしいし大好きです。)
666つぶやきで紹介されていた曲なんかもちゃんとした環境で録音したものを聞いてみたいです。

「0点」の真実ってなんなんですかね?演奏してないから…などとも聞きますが、是非、真相を暴いていただきたいです。ついでに、エックスのタイジ氏脱退と、ラウドネスの樋口氏脱退についてもよろしくお願いします笑

※最後のダミアン宗ってなんですか?って質問しようとしましたが、検索したら概ね答えが見つかったので修正しました。

>かつ丼さん

まあ邦楽のシングルはすぐレンタルできますからね。
現在の彼らくらいのポジションだとそもそも入荷するかどうかという問題はありますが…。

英語版というと、「NATIVITY」と「RELATIVITY」ですね。
デーモン閣下の英語は日本人としては上手なほうですが、やはり元々日本語で書かれた曲だけにオリジナルの方が魅力があると思います。
サウンドもちょっとウエットさに欠けますし。

ダミアン浜田が作曲で関わっていた3作目までも名盤ですが、初心者の方に薦めるなら「1999 BLACK LIST」(銀盤)の方が入りやすいかもしれません。

私のようなメロディック・パワー・メタル・フリークであれば「メフィストフェレスの肖像」ですかね。

そして実は映像作品(ライブDVD)の方が彼らの魅力が一番伝わりやすいかもしれないという気もするのですが(笑)。

>学生気分1億39さん

聖飢魔IIのメンバーでさえ10万歳かそこらなのに1億は凄いですね(笑)。

本文タイトルとは直接関係ないことは今回のように追記機能を使って書いています。
そんなに頻繁ではないですが、ちょこちょここういう形で書いています。よりパーソナルな文章がつづられていることが多いですね。

0点の真実はかつて「ヘドバン!」誌でデーモン閣下や当時のレコード会社の担当が語っていたことが真実に近いんじゃないでしょうかね。

演奏が本人じゃないとか、メタルをギャグにしているから、みたいな話は後付けだと思います。

最終的には酒井氏に直撃しないと真実は明らかになりませんが、私としては一生関わりたくない人です(笑)。

いずれにせよ、聖飢魔IIにせよエックスにせよ、ファンの方が怖いので下手にタブーに触れるような真似は避けたいと思ってます(笑)。

ダミアン「宗」は、検索してお察しの通り、いわゆる「推しメン」のことです(笑)。