CRY OF DAWN Featuring GORAN EDMAN

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北欧メタルのファンであればもはや知らぬ者はいないであろう「MR.北欧ヴォイス」ヨラン・エドマンをフィーチュアしたプロジェクトのデビュー・アルバム。

本プロジェクトにメンバーとして名前を連ねるのは、マイケル・パレス(G & B)とダニエル・フローレス(Dr & Key)、ソーレン・クロンクヴィスト(Key)という、『Frontiers Records』からリリースされる作品をよくチェックしている人であれば見覚えのある顔ぶれ。同レーベルの最近のエース・ソングライターであるアレッサンドロ・デル・ヴェッキオなども楽曲を提供している

当然というべきか内容はいかにも『Frontiers Records』らしいピュアなAOR系メロディアス・ハードで、キラキラした瑞々しいKeyのフィーチュア度が非常に高く、個人的にはこういう80’Sっぽい音像は大好物である。

さすがに『Frontiers Records』のプロダクトだけあってサウンド・プロダクションも良好だし、マイケル・パレスを中心にしつつも複数ソングライターを起用しているだけに捨て曲がないどころか楽曲はどれも高品質、演奏も隙のない、良質な作品に仕上がっている。「これは!」というキメ曲がないためにいささか優等生的に響く、というのは贅沢というものだろう。

そして相変わらずこういうAOR的な楽曲を歌うヨランのヴォーカルは素晴らしい。透明感と芳醇な味わいを兼ね備えたその歌声と、独特のソウルフルな節回しは既に還暦を迎えたというにもかかわらずほとんど衰えを感じさせない(楽曲もヨランにとって無理のない声域で書かれていると思われる)。

歌う人が歌えばアメリカンになりそうな溌剌とした曲も多いのだが、ヨランが歌うだけでなんとなく北欧っぽい雰囲気が生まれるのだから、やはりこの人の声は特別だ。

どうでもいいですが、Web上で(本ブログを含めて)彼について「MR.北欧ヴォイス」と形容している例をしばしば見かけますし、本作の日本盤オビにもヨラン・エドマンについて「MR.北欧ヴォイス」と書いてあるなど、もはやこの呼称は「公認」状態です(?)。

一番最初に彼をそう呼んだのは旧Castle Of Pagan、現iMetalのKohさんだと思っているのですが、それ以前からそう呼ばれていた例はあるんでしょうかね? いずれにせよ共感されるワードだったから普及したんだと思いますが。【83点】

◆本作収録『Listen To Me』のリリック・ビデオ


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コメント

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No title

ヨラン・エドマンってもう60歳なんですね
マディソンで歌っていたころには既に30代になっていたなんて意外
とにかく若いころと全く歌声が変わらないのはプロの歌手として素晴らしい!

>名無しのメタラーさん

ヨラン・エドマンがもう還暦と知って私も驚きました。
MADISON時代は「一人だけオッサン」状態だったみたいですね。

でもおっしゃる通り、若い頃と歌声は変わらず、旨味だけ増しているというのはやはりプロフェッショナルだなあと思います。

これほどの人でも歌だけで食べられない時期も長かったようですが…。