EPICA vs ATTACK ON TITAN SONGS

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オランダの人気シンフォニック・メタル・バンド、EPICAが、日本の人気アニメ(コミック)『進撃の巨人』の楽曲をカヴァーした企画EP。

なぜにEPICAが日本のアニメ楽曲をカヴァーしたのか、その辺の経緯が不明だが、オリジナルのLINKED HORIZON(SOUND HORIZONがタイアップ曲をプレイする際に使用する名義)のサウンドにはシンフォニック・メタルからの影響が明確に感じられるので、音楽的な親和性はある。

とはいえ、LINKED HORIZON/SOUND HORIZONの主宰であるRevoのクリエイトする楽曲に比べるとEPICAの音楽というのは重厚さの強いもので、果たしてどこまでマッチするのか、好奇心半分で聴いてみた。

結論から言うと、さすがにキャリア・実力とも申し分ないポテンシャルを持つバンドだけに、オリジナルの魅力を生かしつつ、バンドのカラーもちゃんと示した、どちらのファンも気分を害することはないであろう優れたカヴァーに仕上がっている。

収録曲はEPICAの楽曲に比べるとキャッチーで、メタル的な要素についてもどちらかというとEPICAのスタイルよりメロディック・パワー・メタル的な要素が強いのだが、普段はあまりプレイしないそういうタイプの楽曲も違和感なくこなしており、個人的な嗜好からするとEPICAのオリジナルより魅力的に響く瞬間さえあったりする。

紅白歌合戦でも歌われた、近年のアニメソングで最大級のヒット曲である#1「Crimson Bow And Arrow(紅蓮の弓矢)」に関しては、やはりあの「イェーガー!」のキメがなくなっているのが物足りなく(笑)、個人的には#2「Wings Of Freedom(自由の翼)」の方が満足度は高かった。

もちろんシモーネの美声が堪能できるバラードの#3「If Inside These Walls Was A House…(もしこの壁の中が一軒の家だとしたら)」も素晴らしい。

このEP発売を記念したスペシャル・コンサートとしての来日公演も実現し、TSUTAYA O-EASTがほぼほぼ満員になっていたというから、ここ日本においてはNIGHTWISH、WITHIN TEMPTATIONに続く人気女性Voシンフォニック・メタル・バンドの地位を固めたと言えるだろう。

本作をきっかけにEPICAは新しいファン層を獲得し、LINKED HORIZON/SOUND HORIZONのファンにとっては「洋楽メタル・アーティストにカヴァーされた」ことで箔がついたと誇らしく思えるのであれば、企画者の狙いやバンド選択の経緯はどうあれ、Win-Winな結果になったと言えるのかもしれない。

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コメント

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No title

あまり期待していなかったのですが、エピカのオリジナルアルバムより楽しめてます!
Revoの作るシンフォニック・メタルサウンドと、シモーネの歌唱力にはケミストリーを感じますので、今後もコラボレーション企画があればいいのですが、ほとんど可能性はなさそうですね…

>高見沢さん

パワー・メタル系のサウンドが好きで、さらにRevo氏の作る音楽が好きな方であれば、EPICAのオリジナルより本作の方が楽しめるでしょうね。

でもおっしゃる通り、本作をきっかけに何かが発展するという感じが全くしませんね(苦笑)。