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ARK STORM / VOYAGE OF THE RAGE

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太田カツ(G)率いるARK STORMの、2004年リリースの『THE EVERLASTING WHEEL』以来、約13年ぶりの復活作。

ベーシストが現在BABYMETALのサポートで活躍している瀧田イサムから松本拓郎に代わっており(ただし本作のベースは太田カツがプレイしている)、ヴォーカリストも佐々井康雄(元SABER TIGER, SHY BLUE, 現GERARD)が脱退し、本作ではゲストとしてマーク・ボールズ(元YNGWIE MALMSTEEN’S RISING FORCE, RING OF FIRE他)が歌っている。

太田カツ氏は恐らく全人類で最もイングヴェイに近いギター・プレイをする人物で、必然的にARK STORMの音楽もイングヴェイ直系のネオクラシカルHM。そこにマーク・ボールズの歌がハマらないわけがない。

前任の佐々井氏もなかなか良いヴォーカリストだったと思うが、やはりマーク・ボールズの歌唱はパーフェクトで、本作からジャパメタ臭を完全に消し去っている。

楽曲はこれまでの作品ほどコテコテのネオクラ様式美路線一本鎗ではないが、楽曲の幅はイングヴェイがプレイする音楽の幅を逸脱することはないので、この手のサウンドが好きな人であれば安心して楽しむことができるだろう。

1曲目の「Glory Forever」(なんというコテコテな楽曲タイトル!)から、これまでのARK STORMとしてはやや異色ながら、このスタイルのサウンドが好きな人であれば一発で気に入るであろうカッコよさがある。

一方で、ブリッジがメチャクチャカッコいいのに、サビはやや盛り上がりに欠けるという不完全燃焼感はアルバム全編にあり、手放しで名盤と褒められない歯がゆさはあるが、このクオリティのピュア・ネオクラシカル作品は昨今そうそうお目にかかれないので、この手のサウンドのファンであれば聴いておくべき一枚であると断言できる。

全10曲、うち2曲がインストということでちょっと物足りなさはあるが、むやみに曲が多くて聴き疲れするようなアルバムよりはるかに印象はいい【84点】。

◆本作のトレーラー映像1


◆本作のトレーラー映像2



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コメント

非公開コメント

これはマークの参加した中では(イングヴェイ以外では)上位の位置に来る作品だと思います。ただ個人的にはイングヴェイの歴代Voで彼の作品以外で手放ししで良い言える作品が唯一無い人という印象はまだ変わらないですね。
ジェフ、ジョー、ヨラン、マッツこの四人は素晴らしい作品に数多く参加していますし、マイクはObsessionの「Methods Of Madness 」とLoudnessの「Soldier Of Fortune 」、ドゥギーもMidnight Blueの「Take The Money And Run 」ティムにもIced Earthの「The Glorious Burden」があります。彼らが参加した作品と比べるとマークの参加した物は少し劣っている様に感じます。ただ今回のアルバムは結構気に入っているのでにはこの作品ぐらいのクオリティ(ネオクラに限らず)は維持して欲しいですねマークには。もちろん「Trilogy」に匹敵する物を作れるプレイヤーと組んでくれたら文句無しですが!
長文失礼しました。

所々に脱字が.... 失礼しました。

No title

マーク・ボールズは今年で還暦を迎えるとは思えないほど、若々しい艶のある声を維持していますね!彼は70歳になってもハイトーンで歌い続けているような気がします。

太田カツはギターソロでは相変わらずの弾きまくりで素晴らしいのですが、やはり作曲能力はイマイチですよね。
本家イングヴェイの曲は思わず鼻歌で歌ってしまうような作品がいっぱいありますが、アークストームは歌メロを思い出せる曲がほんのわずかしかありません…。

>YTさん

たしかにマーク・ボールズは、その実力に反してイングヴェイのバンドに在籍したシンガーの中では、それ以外の活動に目立ったものがありませんね(RING OF FIREをどう評価するか次第という所もありますが)。

そういう意味では、本作はたしかにイングヴェイ時代以来の高品質作かもしれません。

脱字についてはお気になさらず(笑)。

>高見沢さん

マーク・ボールズは本当に衰えませんね。
本作では彼のハイトーンはそれほど使われていませんが、おっしゃる通り、声の張りがとても還暦を迎える人間のそれではありません。

楽曲のクオリティについては、このレベルでイマイチとまで言ってしまうと気の毒な気がしますが、たしかに聴き終えて後に残るメロディがないというのはそうかもしれません。

adoreさんへ

いやぁコメントの件有難うございます。次からは確認してから送ります。

Ring Of Fireは作曲を外部の優秀な人に頼んだ方が良い気がします。マークを含め優れた技術を持ったメンバーが揃っていますが作曲能力は?と感じているので。
adoreさんの「実力に反して〜」のくだりで思い出しましたが、トーマス ヴィクストロムも参加した数の割には....な印象の人ですね。参加したバンドのタイプもマークと似たような感じがしますし。(一応Talk Of The TownやCandlemass、94年のソロがあるだけマシな気はしますが)

話は変わりますが次のレビューはThousand Eyesが来そうな気がしますが(もしくはJudas)どうでしょう(笑)。

>YTさん

たしかにRING OF FIREは、演奏の上手い人を集めたことがソングライティング的には裏目に出てしまった例のような気がします。

トーマス・ヴィクストロムも、メロディック・メタルへの適性は凄くあったと思うのですが、そっち方面の代表作がSTORMWINDではちょっと寂しいですね。

そしてレビューについては残念、ANGRAでした(笑)。
とはいえ近々、その2作もレビューすると思います。

No title

久々に高品質なネオクラを聴いた気がします。
海外産のネオクラは演奏が弱く、国産はVoに大きなハンデがあると個人的に思っているのですが、本作は互いの弱点を見事に補完したカタチになっていると思いますよ。
惜しむらくは、もう少しサビメロにパンチがあればもっと良いアルバムになりそうなことでしょうか。

5月に出るDESTINIAの新作はLORDS OF BLACKのロニー・ロメロと組んでいるみたいで期待度大です。最近の国産バンドは外国人Voを使うのが流行りなのでしょうか。

>元学生メタラーさん

本作はおっしゃる通り、サビの煽情力がちょっと弱いですが、それでもかなり高品質のネオクラ作品だと思います。

DESTINIAはVoのみならずリズム隊も外国人を起用していますね。

強力なメタル・シンガーを求める日本側と、仕事が欲しい欧米のメタル・ミュージシャンの需給がマッチしているということなのではないでしょうか。