REINXEED / HIGHER

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スウェーデンの田舎の若者による一人メロスピプロジェクトのセカンド・アルバム。

本作のプロデュース、作曲、演奏(歌唱含む、Drは打ち込み)を一人で手がけるトミー・ヨハンソンは、ネオクラ系のギタリストであり、しかも肥満ぎみで、おまけにバンドのメンバーに「REIN XEEDの曲を書いてもいいのはトミー・ヨハンソンだけ」と書かれた書類にサインさせるなど、ある意味非常に「オイシい」キャラクター。

これで音楽がショボければ「ハッハー!まるでお笑いだぜ!」で終了である。

そして実際、このREINXEEDの音楽を耳にしたメタル・ファンの多くが「ショボい」という印象を抱くだろう。

しかし、かつてSKYLARKだのDRAGONLANDだのといったバンドの音楽に胸を熱くしたような元「クサメタラー」であれば、なかなかどうして、心惹かれるものがある音楽なのだ。

正直、前作より疾走感を高めた分、Drの打ち込みっぽさがが強調され、サウンドは薄くて軽くてB級感満載である。

通常のHR/HM系楽曲におけるギター・リフ的な要素をKeyのフレーズが担っており、かつあまり力強いとは言えない歌声を前に出すためか、ギターのサウンドも引っ込み気味で、全体的なイメージもきわめて軟弱である。

それでもなお(あるいはだからこそ?)、その徹底的にクサい歌メロとキラキラしたKeyアレンジ、そしてスピードは、メロスパーの琴線に触れてくる。

トミーにとって最高のパワー・メタル・アルバムはANGRAの「REBIRTH」、STRATOVARIUSの「DESTINY」、EDGUYの「THEATER OF SALVATION」だそうで、このセレクトにピンと来る人なら楽しめるはず。

「どいつもこいつも、へヴィになったりプログレッシヴになったり、メロスピの原点を忘れやがって…。とにかくクサくて速けりゃいいんだよ!」という向きにはぜひ聴いてもらいたいアーティストだ。

BURRN!のインタビューによると、バンドのメンバーも固まりつつあるようなので、ちゃんとしたバンドとしてアルバムを制作するようになれば化けるのではないか、という期待が持てる。

ただ、何と次のアルバムももうほとんど完成しているとのことで、そうなると次作ではまだ「化ける」には至らないかもしれない(苦笑)。

それほど早いペースで創作が進んでいる理由が(B!のインタビューを受けている時点で)「昨日まで無職だったから」というのがまたオイシすぎる…。

究極のニートメロスパー、トミー・ヨハンソン。ティモ・トルキの後継者は彼しかいない!?【78点】


◆REINXEEDのMyspace
http://www.myspace.com/reinxeednorth


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