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RIOT来日公演 'Thundersteel 30th Special In Japan' at 川崎CLUB CITTA 2018.3.11

RIOTの1988年の名盤、『THUNDERSTEEL』30周年記念の来日公演を観に行ってきました。

・通常セットと同作完全再現の二部構成による感動的なライブ。

・トッド・マイケル・ホールのハイトーンは驚異的。

・披露された新曲も素晴らしく、来月発売の新作はマストバイ。

以上、感想を3行でお届けしました(スマホだと3行に収まってないと思いますが、PCで書いているので…)。


いや、今日び長文ブログとか流行らないな、と思いまして。

長いせいでRIOTのライブがとても良かったことを伝えられずに終わるくらいなら3行にまとめようかと。

でも、このブログを長年しぶとく読んでくれているような人であれば長文にも耐性があると思うので、そういう方々に向けてもう少し書きます。

行きは東海道線がのダイヤが遅れていてあわや遅刻かと思いましたが(待ち時間というものを無駄だと思っているので、常に開演ギリギリに行こうとする悪い癖が…)、よく考えたら京急でも行けるので順調に(?)10分前に到着。

正直ガラガラ。6割くらい? 詰めたら5割かも。

まあ日曜ですからね。見たところアラフォー以上の男性が9割以上という感じだったので、翌日みんな仕事ですよね。
行けるなら私も昨日行きたかったです。ちょっと野暮用がありまして行けませんでしたが。

『THUNDERSTEEL』30周年記念ということで、同作の完全再現は予測していました。

しかし、てっきりまずは完全再現をやって、その後通常セットというか、グレイテスト・ヒッツ的なセットリストをプレイして、「Warrior」で締めて終わるんだろ、と思っていたら、そこは予想を外されました。

ガラガラとはいえ、そこに集ったウォリアーたちの士気は高く、開演が近づくにつれ、自然と「ライオット」コールが巻き起こる。
そしてドラマティックな序曲的楽曲に続いて、メロディックなツイン・リードによるイントロから始まったスピード・チューンは未知の新曲。

サビの歌詞からすると、来月に発売されるニューアルバム、『ARMOR OF LIGHT』のタイトル曲のようだ。
一発で気に入るカッコよさ。こりゃ新作は間違いなく買いだ。いや、元々買うつもりでしたが。

続くは現時点の最新作、『UNLEASH THE FIRE』のオープニングだった「Ride Hard Live Free」。
さっきプレイされた曲とタイプ的には似通った曲だが、カッコいい曲なので当然さらにボルテージは上がる。

そして続くは『THE PRIVILEGE OF POWER』のオープニング・チューン、「On Your Knees」。
RIOTのアルバムはスピード・チューンで幕を開けることが多く、この曲もその例に漏れないため、3曲続けての疾走感にもはや脳内麻薬だだ洩れ状態(笑)。

さらに『THE PRIVILEGE OF POWER』から「Metal Soldiers」。我々のことですね。
ネット上の情報を見る限り、「On Your Knees」とこの曲は、昨日はプレイされなかったようだ。

再び『UNLEASH THE FIRE』からの「Fall From The Sky」を挟み、バンド史上最高速チューンのひとつである「Wings Are For Angel」。

2009年、バンドの創設者であるマーク・リアリがまだ存命だった頃に、同じこのクラブチッタで観たライブでこの楽曲が初披露されたことをしみじみと思い出しつつ一心不乱にアタマを振りました。

しかし、あまり語られることがない気がするが、前任の名手ボビー・ジャーゾンベクの手数の多い高速ドラミングをちゃんと印象を損なわずに再現し、ボビーよりも重みを感じさせるパワフルなドラミングを披露しているフランク・ギルクリーストはもっと評価されていいと思いますね。

『UNLEASH THE FIRE』からの「Land Of Rising Sun」と「Take Me Back」を挟んで、2曲目となる新曲がプレイされる。
「Messiah」とコールされたその曲は、かの「Thundersteel」を彷彿させる強烈なスピード・チューンで、これまた一発でノックアウト。
この曲でMV作ってほしいな~。

「古い曲を聴きたいか?」というMCに導かれて始まったのは、1998年作『INISHMORE』からの「Angel Eyes」。
これも何気に「Thundersteel」タイプの曲なので、RIOTに全然興味がない人が観ていたらさっきと同じ曲をプレイしているように感じたかも(笑)。

もちろん「Angel Eyes」も悪くないんですが、個人的にはマイク・ディメオ(Vo)期の曲であれば「Nightbreaker」が聴きたいんですよね(以前もこのブログで書いた気がしますが)。

ただ、実質日本でしかアルバムが出ていない状況だった『NIGHTBREAKER』および『THE BRETHREN OF THE LONG HOUSE』時代はレット・フォリスター(Vo)時代と並ぶ黒歴史のようで、一向にプレイされる気配がありません。

レット・フォリスター時代と違って、現在の中心人物の一人であるマイク・フリンツ(G)は在籍していたわけだから、やってくれてもいいのに。

まあそういう意味では『SONS OF SOCIETY』(1999)、『THROUGH THE STORM』(2002)、『ARMY OF ONE』(2006)からも全くプレイされないので、本人たちにとってプレイしたいアルバム、楽曲というのは限られているのかも。

『ARMY OF ONE』なんて何気にフランク・ギルクリーストの初参加作品だったりするんですけどね。まあ確かに佳作ながらちょっと地味ですが。

そして『UNLEASH THE FIRE』からの「Metal Warrior」で前半、第一部が終了。しかし、メタルソルジャーとメタルウォリアーが一つのセットリストに登場するってなんか凄いな(笑)。

10分程度の休憩時間を挟んで、再び場内が暗転。

ステージの白い垂れ幕に『THUNDERSTEEL』アルバムのあのいささかチープなアートワークが映し出される。

そして無料編集ソフトでできる程度のエフェクトがかけられた稲妻の写真と、どこかのクサメタル・バンドのアートワークから引っ張ってきたかのようなヒロイック・ファンタジー風のイラストがコラージュされたプロジェクター映像をバックに「Thundersteel」の歌詞が読み上げられる。

時折雷のような効果を狙っていると思われる「Thundersteel」のイントロ・リフが何度も鳴り響いており(最初は曲が始まったのかと思って一瞬場内が沸いた)、いいかげん引っ張り過ぎだろ、と思い始めた瞬間場内が暗転、イントロ・リフが終わってバスドラがベタ踏みされた瞬間にステージを覆っていた垂れ幕が落ちる。

この曲はRIOTのライブで毎回プレイされているので、もう5、6回観ているが、何度観ても死を賭したヘッドバングとアドレナリンの暴走が抑えられなくなる。

トッド・マイケル・ホールは本日ほぼパーフェクトな歌唱を聴かせており、終始ハイ・ピッチなこの曲も難なく(!)歌いこなしている。どうでもいいがこの人、細面な顔の割に腕とか筋肉モリモリの超マッチョなんですけど。やっぱり身体鍛えているからこそのこの歌声なのでしょうか。あさってから腹筋しよう。

楽曲自体の長さは4分近くあるはずながら、体感としては2分くらいで「Thundersteel」が駆け抜けていき、もう終わり? という気分になる。

この曲って、84年にデモが制作されていたということを考えると、その前年に発表されたACCEPTの「Fast As A Shark」にインスパイアされてできた曲だと思うのですが、どうでしょう。イントロ・リフもなんとなく似てるし。

マイク・フリンツ(G)が「1989年にここにいた人は手を上げて」と言うと、全体の2割強くらい? のまあまあな人数の手が挙がる。でもきっと当時は今日と違ってソールドアウトしてたんでしょうね…。

続く「Fight Or Fall」では、トッドの「3語だけだ、歌ってくれ」という呼びかけに応じて、オーディエンスから「Fight Or Fall !」の力強いコーラスが巻き起こる。やはり日本人には曲名を叫ぶだけのサビが一番ライブで盛り上がる(笑)。

へヴィで勇壮な「Sign Of The Crimson Storm」を挟み、本作で2番目の人気曲と思われる「Flight Of The Warrior」がプレイされる。

このサビにおける転調の仕方は、ひょっとして当時勃興しつつあった「ジャーマン・メタル」(この時期アメリカで多少なりとも認知があったと思われるのはHELLOWEENのみですが)にインスパイアされたものではないかと思っているのですが、どうなんでしょう。

『THUNDERSTEEL』中ではやや地味曲的な扱いながら(?)、個人的には結構好きな「On Wings Of Eagle」、初めて聴いた時には、まさか「ジョニー」というのがヤツのことだとは夢にも思っていなかった「Johnny’s Back」。三連のカッコいい曲だが、サビはちょっと合唱しにくいメロディ(というか歌詞の問題?)。

エモーショナルなバラード系の「Bloodstreets」の泣きのギター・ソロでは、マイク・フリンツがウリ・ロートかゲイリー・ムーアか、という顔芸でキュワンキュワンギターを鳴かせる。

基本的にマーク・リアリが弾いていたメインの美味しいパートはマイク・フリンツが引き継いでおり、若いニック・リー(G)はあくまでサブ、という感じでしたが、時々ニックがプレイするソロ・パートを見ると、技術的にはニックの方が安定している感じでした。彼ならもっと有名なこの手のバンドでも通用すると思います。

「残り少なくなった」というトッドのMCの後、「Run For Your Life」に「Buried Alive (Tell Tale Heart)」という、悪くはないがちょっと地味な、ある意味アメリカの正統派メタルっぽい曲で完全再現は終了。

『THUNDERSTEEL』に限らず、ヒット作といえど、前半はいいけど後半は地味、という竜頭蛇尾だったり楽曲のクオリティにバラつきがあったりすることは珍しくないので、実は完全再現より普通にグレイテスト・ヒッツ・ショウをやってくれたほうが嬉しいというのが本音です。

ツアーの追っかけとかするレベルの熱心なファンにとっては、こういう趣向もいいんでしょうけどね。

もちろん、「あの曲」を聴かずに帰るわけにはいかないので、袖に引っ込んだ彼らに手拍子と「ライオット」コールを送る。

アンコール1曲目は「1977年(私の生まれた年!)に戻ろう」というMCから、「Road Racin’」。さすがに今聴くとちょっと古臭さはあるが、今なお充分にハード・ドライヴィンだ。

続いて、ドン・ヴァン・スタヴァン(B)がそれ以前からちょいちょいアピールしていたテキーラのボトルをあおり(さすがに空にはしていない)、トッド・マイケル・ホールにも飲ませる。

一部でロック・ミュージシャンがステージで飲んでみせるウイスキー・ボトルの中身は実は紅茶である、というまことしやかな噂があり、ゴールドタイプのテキーラも似たような色なので、実は紅茶なのではないかと思って見ていたのですが、皆あんまりガブガブ飲まないということはもしかすると本物なのかもしれません(笑)。

そして、テキーラがアピールされたら当然の「Swords And Tequila」。それが終わると、トッドが「マサヨシ!」と袖に向かって呼びかける。

その呼びかけに応えて登場したのは、LOUDNESSの山下昌良(B)。開演直前に見たTwitterのワードレコーズのツイートで、山下氏が来ているのは知っていたが、まさかステージに上がるとは。

しかもベースを持っている。ヴォーカルやギターはしばしば見るが、ベーシストのゲスト参加を見るのは初めてかもしれない。

ついでに、白いモフモフ頭に革ジャンを着て、斧のようなものを持ったジョニーのコスプレイヤーが10人(?)ほど袖から登場。中の人はスタッフなのかファン代表なのかわかりませんが、とりあえずステージ上は賑やかに。

そして充分にお膳立てされたこの状況でエンディングを飾るのはもちろん永遠の名曲、「Warrior」。
ベースが2本なので、異様にボトムが効いている。

「シャ~イ、シャイノ~ン」のコーラスは何度やっても胸が熱くなる。これですよ、RIOTのライブに来る理由は。

正直RIOTのステージはお金がかかってなくてチープだし、パフォーマンスも(演奏技術ではない意味で)プロフェッショナルとは言い難く、ルックスにも華はない。そういう意味で先日観たARCH ENEMYあたりとは全く違うのですが、そのステージからは、プロフェッショナルな大物バンドとは異なるタイプの感動をもらうことができるため、ついつい毎回足を運んでしまいます。

ファンと「マサ・イトー」への感謝を表明するバンドに別れを告げ、帰途につきました。私には関係ないものの、なにやら東海道新幹線が止まっているっぽかったですが、西からの遠征組の人たちは無事に帰れたのでしょうか。

しかし本当に良かったな。ニュー・アルバムも俄然楽しみになってきました。

◆新作「ARMOR OF LIGHT」のオフィシャル・トレーラー


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コメント

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No title

私は両日行きましたが、日曜日はかなり空間が目立ちましたね。でもその分、前に行けたから満足。
RIOTのライブ、洗練されていないんですけど、それが魅力だと思います。そこが好き。洗練されてしまったら、違うような気がする。
ちなみに、Toddはロッククライミングが趣味だそうですよ。(何かのインタビューで言ってました)
土曜日に行ってすごく感動したので、家族を誘ったのですが誰ものってくれず…私の家庭内メタル布教は前途が遠いようです。

No title

参加羨ましい。
クラブチッタのリユニオン公演は素晴らしかったと記憶しています。
個人的にトッド・マイケル・ホールはトニー・ムーアの完全上位互換(失礼!)です(笑)

新作楽しみですね。
ただ前作の国内盤はまるでデモのような音質の粗悪品だったのでちょっと警戒しています。

>ririxさん

私も友達を誘いましたが、乗ってくれませんでした(笑)。
RIOTについては、洗練されていないがゆえの魅力をわかってくれる通な方でないと難しいかもしれませんね。

トッドは会社経営もしているという話ですし、ロッククライミングもやってメタル・シンガーもやるなんて、ものすごく人生を謳歌していますね。

土日両方通ってしまうのも納得のライブでした。

>元学生メタラーさん

トニー・ムーアもハイトーンは凄かったですが、ピッチの正確さと歌心の点でトッドに軍配が上がりますし、ぶっちゃけルックスと、パフォーマンスのメタルらしさという点でもトッドの方が勝っていると思うので、おっしゃる通り上位互換と言えるかもしれませんね。

公開されている新曲を聴く限り、前作よりサウンド・プロダクションは良さそうな感じですが…。