BLUE MURDER "Valley Of The Kings"のMV(1989)

HMVのメタル担当者によるTwitterアカウント(@HMV_Metal)によると、昨日4月25日はBLUE MURDERのデビュー・アルバム『BLUE MURDER』が29年前にリリースされた日付だそうです。

だから、というわけではなく、むしろ全く無関係だと思いますが、ここ1週間ほど、YouTubeを開くたびに、右側の「次の動画」リストにこのBLUE MURDERの"Valley Of The Kings"のMVが上がってきていました。

こういう偶然をとらえてエントリーを書く、セレンディピティに富んだブログ運営というのが最近の更新スタイルの裏テーマだったりするので、本日はこのMVをネタにしてみます。

ひょっとすると21世紀になってからHR/HMを聴き始めた人には「元TYGERS OF PANG TANG~THIN LIZZY~WHITESNAKEのギタリスト」という教科書的な知識はあっても、ジョン・サイクス(G, Vo)という人物に馴染みのない人も多いのかもしれませんが、80年代組、そして私のような90年代組の人くらいまでにはかなりメジャーな人物です。

WHITESNAKEの大ヒット・アルバム『WHITESNAKE』に多大な貢献をしながら、リリース前に解雇され、その成功を味わうことができなかったジョン・サイクスが恐らくリベンジの意志を持って結成したこのBLUE MURDERは、ドラムにカーマイン・アピス、ベースにトニー・フランクリンという、HR/HMの枠を超えて一流と目されるミュージシャンを集めた強力ユニット。

ボブ・ロックをプロデューサーに迎えて制作されたこのファースト・アルバムは作曲に演奏にその高いミュージシャンシップが存分に発揮された名盤ですが、残念ながらアメリカではさっぱり売れませんでした(ここ日本ではかなり売れたようです)。

この"Valley Of The Kings"なんかは、恐らくWHITESNAKEの"Still Of The Night"の柳の下のドジョウを狙った楽曲だと思いますが、"Still Of The Night"はやっぱりあのエロいビデオで売れたんじゃないですかね。決してポップな曲ではないですもん。

でもまあ、こういう重厚なブリティッシュHR/HM然としたサウンドは現在絶滅してしまったと言っても過言ではないので、リリース30周年を迎える来年あたり、殿の覚醒を期待したいと思います…いや無理かな(もはや信じられない)。



『Rock Candy』からのリマスター盤はオリジナルよりかなり明確に音が良いのでオススメです。
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コメント

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Rock Candyのリマスター盤良いですよね。個人的にはトニー フランクリンのウネり具合が更に聴こえるようになっているのも、ポイント高いです。

最近(と言っても去年ですが)このレーベルから出たものではBad EnglishとStone Furyもかなり良い感じのリマスターになっていました。

ただ曲順の表記がいい加減なのが玉に瑕ですが(苦笑)TOTOの「Isolation」なんて1と8しか合ってない.....(実際の曲順は結局これまでと同じでした)Blue Murderも5に収録されていない「Cold Harbor」なる曲の表記があったようですし。(自分が買ったものは直っていましたが)

>YTさん

『Rock Candy』の再発盤、音はちゃんとしてますが、それ以外は割と杜撰でちょっと怪しいレーベルですよね(苦笑)。

『RHINO』の仕事の精度の高さを見習ってほしいところです。

No title

多くの人にとって
ジョンサイクスがもう馴染みのない人になってしまっている?のが非常に悲しい・・・。
新作という話もあった様ですが、どうなっているのでしょう?マイペースすぎる。
私が持っているこのアルバムは音がイマイチなので、ちょっとリマスターに興味がそそられました。

>かじやんさん

ジョン・サイクスはちょっとあまりにも活動しなすぎですよね。21世紀に入って新曲は1曲も発表していないような。

リマスター、『Rock Candy』盤は良いですよ。籠った感じがかなり解消され、何よりベースが分離よく聞こえます。

日本盤がHM-CD仕様で出たバージョンのリマスターはあまり評判良くないみたいですが。

No title

いやー、懐かしいですね。
リアルタイムで体験して今でも大好きなアルバムですよ。
楽曲については、さすがサイクスだと思いましたよ。

ただアメリカでのセールスがイマイチだったのが残念でしたね。
89年のブルーマーダーの初来日公演も当然のことながら観に行きましたよ。
ライヴの内容も満足できるものだっただけに、カーマインアピスとトニーフランクリンと一緒に来日したのも、これが最後になってしまったのも残念でした。
ジョンサイクスのライヴは個人的には、この年が初めてであり、その後の来日公演もすべて観に行きましたよ。
最後に来日したのが2004年。
早く活動を再開してもらいたいものです。

サーペンスアルバスだって、サイクスがいたからこそ、あれだけのアルバムになったんですよ。

>ランディさん

WHITESNAKEが売れてBLUE MURDERが売れないというのは、売れる音楽とは音楽的な質によって決まるわけではないということを表す好例ですね。

まあ、こういうサウンド自体、本作リリース時には飽きられていた、ということなのかもしれませんが…。

1989年には私はまだHR/HMはおろか、CDの1枚すら買ったことがない子供で、そして私がHR/HMを聴き始めてからのジョン・サイクスの作品にはそれほど惹かれるものがなかったため、まだ一度も生のジョン・サイクスを観ることができてないんですよねえ…。

既に世の中的にはれっきとしたオッサンである私でさえそうなのですから、若いHR/HMファンはなおさらでしょうね。