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ISSA "RUN WITH THE PACK"

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デビュー作が『BURRN!』で95点を獲得し、鮮烈な(皮肉です)デビューを飾ったノルウェー人女性シンガーISSAの、いつの間にやら5作目となる新作。

ギターはシモーネ・ムラローニ(DGM)、キーボードはアレッサンドロ・デル・ヴェッキオ(HARDLINE, JORN, VOODOO CIRCLE他)、ベースはアンドレア・トリッチーニ(VISION DIVINE)、ドラムは昨年リリースされたKEE OF HEARTSでプレイしていたマルコ・ディ・サルヴィアなる人物。

近年、本作のリリース元である『Frontiers Music Srl』は以前のような北欧のミュージシャンの起用を減らし、本社がある地元イタリアのミュージシャンを起用する傾向があるが、本作はまさにその典型的な布陣である。

まあ、北欧よりイタリアの方が物価が安いことを考えると、ギャラも安く抑えられるのだろうし、オーナーであるセラフィノ・ペルジーノ氏も英語よりイタリア語でコミュニケーションできる方がニュアンス込みで指示を出しやすいということなのだろう。

そして本作のプロデュースを手掛け、楽曲制作の中心的役割を果たしているアレッサンドロ・デル・ヴェッキオ(Key)は現在の『Frontiers Music Srl』のエースというべき存在で、多くの作品に関わりつつ、その全てで豊かな才能を見せつけてきた。

本作もその例に漏れず、高品質なメロディアス・ハードの秀作に仕上がっており、個人的には話題になったデビュー作以上のクオリティに達していると思う。

80年代フィーリング溢れるキャッチーでメロディアスなナンバーから、メタリックと言っていいほどのハード・エッジな曲、メジャーなスケール感のあるバラードまで、楽曲のクオリティには一分の隙も無く、アレッサンドロ・デル・ヴェッキオの才能の底知れなさには舌を巻く。

しかしむしろ個人的には、なぜこのアイドル崩れのオバさんのアルバムにイタリアの至宝というべきアレッサンドロ・デル・ヴェッキオとシモーネ・ムラローニが投入されるのか、どうも腑に落ちないわけですよ。

ルックスもアイドルとしては大成しなかったのも頷ける微妙さですし(そして白人女性にありがちな加齢に伴う劣化が否めない…)、歌も下手ではないものの、ディーヴァとか呼びたくなるほど上手いわけでもない。そんな彼女にこの2人を付けるのは分不相応にさえ思えてしまう。

いずれにせよ、エース級のスタッフが投入されているということは、レーベルとしてはそれなりに力を入れているということは間違いなく、ということは、彼女を「メロハー・クイーン」に仕立て上げようとしているんでしょうかねえ…。

私は下衆なので、ひょっとすると彼女はセラフィノ・ペルジーノ氏の愛人なんじゃないか、などと勘ぐってしまうわけですが(笑)、まあ、実際の所、HR/HM、特にメロディアス・ハードなんていう時代錯誤な音楽のフィールドに飛び込んできてくれる女性なんてそうはいないというのもまた事実なんでしょうね。いささか悲しいことですが…。

なんかネガティブなことを書いてしまいましたが、当代随一のメロハー職人による、メロディアス・ハードのファンであれば一聴の価値はあるハイクオリティなアルバムです。

#3「Sacrifice Me」には元BAD ENGLISH~HARDLINE~JOURNEYで、現THE DEAD DAISIES、REVOLUTION SAINTSのドラマーとして知られるディーン・カストロノヴォがヴォーカリストとしてゲスト参加し、ISSAとデュエットしています。

ドラマーとはいえ、彼がそんじょそこらの専業ヴォーカリストよりはるかに歌が上手いことはディーン在籍時のJOURNEYのライブを観たことがある人ならご存知の通りで、彼をヴォーカリストして起用するあたり、やっぱりセラフィノ・ペルジーノ氏はわかってるなあ、と感服してしまいますね。【84点】








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コメント

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これ買いそびれてたなあ。Gtがシモーネなので、気になってはいたのですが。

彼女の歌唱って上手いですが没個性なので、なんとなく後回しになってしまうんですよね。(この手のサウンドはVoの歌唱力プラス個性が重要だと思います。演奏と曲は良くて当たり前、ですが音の差別化は結構難しいと感じるので)聴けば何だかんだ毎回満足はしているのですが。

このレーベルに彼女と似たような人がいるなと思ったらアマンダ ソマーヴィルですね。もしこの二人が歌う曲があるなら、自分には声の判別がつかないと思います(笑)

ディーンの歌声はJourneyの2013年の日本武道館で初めて生で耳にしましたが、Drだけではなく、シンガーとしても一流なのか!と驚きました。DrとVoをここまでのクオリティで備えたプレイヤーはロック界を見渡しても稀有な存在なのでは。これだけ歌えるんだったら、CacophonyとDr Mstermindも自分で歌った方が良かったのでは、といつも思うのですが。(当時からこれほど歌えたのかはわかりませんが)

Gioeli-Castronovoも楽しみです。公開されている曲からすると、HardlineよりRevolution Saintsの要素の方が強そうですね。(アレッサンドロ加入後のHardlineぽさはあるかな)これもアレッサンドロが参加しているので大ハズレはしないでしょう。

>YTさん

そう、彼女の歌声には魅力的な個性がないんですよね。私もバックがシモーネ&アレッサンドロでなければスルーしたと思います。

アマンダも上手いだけという感はありますが、AVANTASIAとか色々な所に顔を出して裏方仕事をいっぱいやっている感じがする分、なんとなく親しみというか好感が持てています(笑)。

ディーン・カストロノヴォの歌は上手いですよね。確かにドラマーで彼より歌が上手い人はちょっと思いつきません(いや、歌声を聴いたことがあるドラマー自体ほとんどいないのですが/笑)。

GIOELI-CASTRONOVOも最近公開された曲を聴く限りハズレはなさそうですね。というかアレッサンドロ・デル・ヴェッキオはいったいいくつのプロジェクトに関わるつもりなのでしょうか…。

No title

前作や前々作の方が好きですが今作も中々良いです。
「歌も下手ではないものの、ディーヴァとか呼びたくなるほど上手いわけでもない」という意見には激しく同意です。
前作のスティーヴ・オーヴァーランドと今作のディーン・カストロノヴォとのデュエットを聴くと
ISSAのそこまで上手くない感が出てしまっているような・・・
僕はアレッサンドロ・デル・ヴェッキオとFrontiers Musicへの信頼で購入したわけで
決してISSAのVoに惚れ込んでいるという訳でもないですし・・・
主役が魅力に欠けるってのは結構な問題じゃないでしょうか(苦笑)

Gioeli-Castronovoは良さそうですね!
やっぱりディーン・カストロノヴォのVoはすごいです!
JourneyのDVDでMother,Fatherを聴いたときはビックリしたもんです。

Gioeli-Castronovoは購入決定です!

>ノヴァックさん

そうですね、スティーブ・オーヴァーランドやディーン・カストロノヴォと比較したらちょっと彼女が気の毒ではありますが(笑)。

でもまあおっしゃる通り、『FRONTIERS MUSIC』企画でアレッサンドロ・デル・ヴェッキオが制作の中心となれば、まあハズレはないな、と安心できますよね。そういう意味ではブランディングに成功していると思います。

GIOELI-CASTRONOVO、MVの曲が突出しているのでなければ、かなりクオリティ高そうですね。