JADED HEART / PERFECT INSANITY

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JADED HEARTの通算9作目となるフル・アルバム。

JADED HEARTというと、個人的にはCASANOVAやBONFIREと並ぶ90年代ドイツのメロディアス・ハードを代表するバンド(FAIR WARNINGは別格)というイメージがあった。

しかし、本作で聴ける音楽性はメロディアス・ハードと呼ぶにはかなりメタリックなもの。

ディスクユニオン某店の店内演奏でかかっているのを耳にして、「おっ、結構カッコいいかも?」と思ったので、それまで興味はなかったが試しに購入してみた。

どうやら前作から加入したスウェーデンのメロディック・パワー・メタル・バンド、INSANIAのギタリストでもあるピーター・オストロスの影響で、音楽性がメロハーからメロパワにシフトしつつあるようだ。

もちろんINSANIAほど典型的なメロディック・パワー・メタルではないが、骨太なギター・リフとヴォーカルを中心としたよりオーセンティックなメロディック・メタル・サウンドはなかなか聴き応えがある。

全体的な印象としては同郷のSILENT FORCEなんかに近づいているような感じかな。

いわゆるAOR的なメロハーを愛する人にはちょっとへヴィ過ぎる音かもしれないが、#7「One Life One Death」のようなバラードが持つメロウな「甘さ」は、所謂「メタル」なバンドにはなかなか出せないものだ。

#3「Fly Away」なんかはメロハー的なフックと、パワー・メタル的な力強さが巧みに融合した名曲。

一方で#6「Freedom Call」なんかはINSANIAのアルバムに入っていてもおかしくないパワー・メタリックな曲で、こういう曲もカッコいい。

このバンドを初期から応援しているような方にとってはやはり前任シンガーであるマイケル・ボーマン(日本ではZENOの最新作で歌っていたVoという印象が強いかな?)に思い入れがある人が多いかもしれないが、前々作から加入したスウェーデン人シンガー、ヨハン・ファールベルグもちょっとありがちなハスキー系ながら、確かな歌唱力の持ち主で、実力的には申し分ない。

なお、#12「Exterminated」(この曲もカッコいい)には現UFOのヴィニー・ムーア(G)が、そして#5「Tonight」には、かつて彼らのツアー・メンバーを務めたこともあるDRAGONFORCEのフレデリック・レクレルク(B)がそれぞれゲストとしてギター・ソロを弾いている。

アルバムを通して聴くとちょっと中庸な感じで、やはり中堅バンドの域を出ない印象なのだが、15年に及ぶキャリア相応のプロっぽさを感じさせてくれる良質なアルバム。【82点】


◆JADED HEARTのMySpace
http://www.myspace.com/thebandjadedheart
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